28 / 87
夜会
しおりを挟む「愛音、弟さんは何処にいるかわかりますの?」
「えっと…多分部活だから…」
つまりは学校か。
「清水、お願いしますわ」
「承知いたしました、お嬢様」
さすが清水。
高校の名前を聞かずに出すと言う事は調べていたのだろう。
愛音から弟さんの写真と名前を聞き出した。
名前は黒崎魁斗と言うらしい。
その姿は愛音と似ていた。
違うところは愛音よりも目がキリッとしているところだろうか?
「お嬢様、ご到着致しました」
……周りの生徒から注目を浴びているのは車がリムジンと言う事と制服、そして清水のせいだろう。
「えぇ、ありがとう。
愛音と天也はここにいて」
ここにいて貰う理由は弟さんを驚かせるため。
……このくらいは、いいよね?
「グラウンドは……」
「あちらです」
私は大人しく清水に言われた通りの道を行く。
清水に私の前を歩くようにいったがやんわりと断られてしまった。
……解せぬ。
「ここですわね」
グラウンドに着くとサッカー部がすでに活動を初めていた。
その中に、愛音の弟さんもいた。
多少の申し訳なさを感じながらも、私は近くにいたサッカー部らしき生徒に声をかけた。
「申し訳ございませんが、黒崎魁斗さんはいらっしゃるでしょうか?」
「あぁ……。
呼ぶ?」
「お願いしますわ」
「了解。
ちょっと待っててくれ」
そう言うと、ベンチに座っていた彼は立ち上がり、声を出した。
「魁斗!
ちょっと来い!」
「え……はい!」
弟さんはメンバーに悪い、と謝ると走ってきた。
直に見るとやはり愛音によく似ていると思う。
「先輩、どうかしたんですか?」
「おう。
この人がお前に用があるんだと。
ったく……こんな可愛い彼女がいるとはなぁ……」
「ありがとうございます。
それと、彼女ではありませんわ。
……海斗さん、初めまして。
私は海野咲夜と申します。
黒崎愛音のクラスメイトですわ」
「姉さんの……?
どおりでその制服、見たことがあるわけだよ。
……で、そんなお嬢様が何の用…?」
残念ながら警戒されてしまったようだ。
……どうすれば警戒が解けるのだろうか?
まぁ、別に警戒は解かなくてもいいか。
押し通してしまえ。
「黒崎魁斗さん、あなたの時間をくださいませんか」
ちなみに拒否権はない。
まだそれは言わないけどね?
自分から来てもらいたいし。
「……は?」
「このままでは愛音が恥をかくことになってしまいますの。
ですから、あなたの時間をくださいませんか?
……私は愛音の友人としてそれだけはどうにかして回避したいのです。
そのためにはあなたの協力が必要ですから」
私は真っ直ぐに彼の目を見つめる。
愛音のためであれば私は全力を尽くす。
その意志が伝わったのか彼は先輩に早退の相談を始めた。
「先輩、すいません…」
それを見ていた清水が私に耳打ちしてくる。
この高校、楽都高校はうちの高校と練習試合をしたことがないと。
「……光隆桜学園と、こちらのサッカー部の練習試合をしてみたくはありませんか?
一泊二日でいいのであれば合同強化合宿というのも企画致しますが…。
勿論、費用は全てこちらが受け持ちます」
私の私財は案外あるのだ。
…何故なら、私は元庶民。
毎月貰うお小遣いの額が怖くてそこから毎月三千円抜いて使っていたのだ。
そして使わない分は全て貯金。
そんなこんなで今、私の貯金は100万を軽く超えていた。
それと、私の家は客船会社とはいえ別荘は持っている。
その別荘のところには広い芝生がある。
そこにサッカーゴールを置けばいいだけだ。
「マジか!?
分かった。
魁斗、許す。
行ってこい」
「え…あ、ありがとうございます…」
複雑そうだが気にしないことにしよう。
清水は私に従うかのように連絡先を渡していた。
「清水、それは私の連絡先ですわね?」
「いえ、自宅です」
「清水!
すぐに回収しなさい!
お兄様にバレたら殺されますわよ!?
なんて危険物を渡しているのですか!」
清水は慌てて連絡先を書いた紙を回収すると申し訳ございませんと頭を下げていた。
「え?何?
俺、危険物渡されたの?」
と、呆然としている。
…あの兄にバレると思うと、ね?
清水は今度こそ、私の連絡先を渡す。
それを確認してから急いで車に向かった。
「はっ!?
リ、リムジン!?」
「いいから乗れ!」
私は黒崎魁斗を押し、車に乗せると私も乗り、扉をしめた。
素が出てしまったのはご愛嬌ということでスルー。
清水はすぐに運転席に戻ると車を出した。
「うわっ……マジで俺、リムジンに乗ってる……。
って…そうだ!
姉さん!
これ、どういう事!?」
「魁斗、パーティーで私のパートナーになって欲しいの!」
「愛音、それでは誤解されてしまいますわ。
この車に乗った時点でもう拒否権はございませんもの」
私はそう、ニッコリと微笑んだ。
まぁ、乗る前から無かったんだけどね?
あそこで断っていたら清水が強制的に運んでいた。
それに、天也は面白そうに笑い、愛音は苦笑した。
「さて、次の店で愛音のものも揃えますわよ」
「え!?
いや、それは悪いです!」
「えっと……海野さん、だっけ?
何で姉さんのためにそんな事までするのさ?」
姉が騙されていると感じたのか不審感丸出しで訪ねてくる。
……本当に兄がこの場にいなくて良かったと思う。
兄がいたら絶対愛音の弟は殺されていただろうし。
「咲夜で結構ですわ。
……私はそこにいるバカのせいで同性の友人は愛音が初めてなんですの。
だから、だと思いますわ」
「本当に素直じゃないな。
咲夜は自分が友人と認めた奴に対しては優しいからな。
愛音のことは親友だと思っている、というのもあるだろうが基本、身内には甘いぞ」
笑って言った天也を私は睨みつけるが意味深に微笑まれただけだった。
……納得いかない。
…まぁ、確かに友人には甘いかもしれないし、愛音のことは親友だと思っているけどさ。
「咲夜……ありがとうございます!
私も親友だと思ってます!!」
いきなり抱きついてきた愛音を引き離すと仕切り直すように咳払いをした。
「……とにかく!!
天也、愛音の弟さんの事頼みますわ」
「あぁ、任せろ」
「…何か嫌な予感しかしない…!!
…あ、僕の事は魁斗でいいよ」
なら、遠慮なくそう呼ばせてもらうとしよう。
魁斗、ね。
「お嬢様」
清水が扉を開け、出るように促す。
私達はそれに従い車から降りると店の中に入っていった。
「「「「いらっしゃいませ」」」」
「パーティー用の全身コーデで頼む。
俺は上着だけ頼む」
「かしこまりました」
「こちらにどうぞ」
天也と魁斗は案内店員さんに案内されて行った。
「私達2人のパーティー用のコーデをお願い致します」
「かしこまりました」
私達が店員さんに着いていくとすぐに試着が始まった。
「……青の耳飾りと黒の耳飾りを1つずつ用意してくださるかしら?」
「かしこまりました。
デザインはどういたしますか?」
「両方ともシンプルなものでお願いしますわ」
「かしこまりました」
店員さんの1人が出ていった。
多分、私の頼んだ耳飾りを探しに行ったのだろう。
「私は黒の耳飾りに合わせたものでお願いします」
「かしこまりました。
では、こちらはいかがでしょうか?」
そして持ってきたのは白いドレスだった。
……水色でもいいだろうに何故これを選ぶのか……。
まぁ、いいか。
「それにしますわ」
「ヒールはいかが致しますか?」
「普段よりも少しだけ低めのものにしてくださるかしら」
そして、持ってこられたドレスと靴を履く。
そして、薄く化粧をし蒼の耳飾りをした。
これで私の方は終了だ。
「えっ……こんないい物は……」
「海野様」
「構いませんわ」
私の許可を得たためか次々と色々なものを持っていくようになった。
……さて、愛音はどうなるのか。
そしてそれから30分くらいしたあと、愛音が出てきた。
「あ……咲夜……ど、どうですか……?」
「……随分と変わったりましたわね。
とても綺麗ですわ。
さぁ、行きますわよ」
「あ、はい!
咲夜も綺麗ですよ!」
「…そう?
ありがとう」
少しだけ自信がついた気がした。
支払いを全て済ませると次の目的地へと向かう。
その前に……。
「咲夜……いつもより綺麗だ」
「…そう。
ありがとうございます。
それと、今のうちに渡しておきますわ」
私は先程購入したばかりの耳飾りを天也に渡した。
私もちゃんと、蒼い耳飾りを付けている。
「…これ……。
いいのか?」
「……他に誰に渡せと?
それとも、受け取れないとでも?」
「いや、礼を言う」
天也は本当に嬉しそうに耳飾りを付けた。
それを見て私は薄く微笑む。
今日のお礼なので気にしないで欲しい。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!
ウチはこんなもの買える金なんて」
「全て私の支払いですから心配ありませんわ。
それよりも、スタジオを借りていますから練習致しますわよ」
魁斗の話を聞かずに車でスタジオまで移動する。
残りの時間は2時間半、結構使ってしまった。
だが、スタジオから学園まではかなり近いからその点は安心出来る。
スタジオに着くと清水が受付をし、すぐに通される。
そして曲を流しダンスの練習を始めた。
「魁斗、私に任せてください。
大丈夫ですわ。
最初はステップだけを意識してくださいまし」
「わ、分かった…」
「愛音、俺がリードするから大丈夫だ。
そろそろ馴れてきただろう?」
「うっ……」
それぞれ相手をリードしつつゆったりとステップを踏む。
…魁斗は時々私の足を踏んでは謝罪したり表情を歪めたりとしていたが、その度に笑顔を保てと私は注意をし続け最後の辺りは何があろうと笑顔を保てるようになっていた。
「お時間です」
その清水の声で私達はピタリと動きを止め素早く撤収した。
……今日だけで結構小遣い使ったな……。
まぁ、そんな使い道なかったしいいけどさ。
「咲夜、行くぞ」
天也は学園で車を降りた後、優しく微笑んだ。
私も微笑み手を取った。
「あ、えっと……ね、姉さん…」
「あ、ありがとう…」
2人は少し恥ずかしそうにしていたが、魁斗は予想に反ししっかりとエスコートをやり遂げた。
「……今更なのですが…。
光隆会を理由に休めたんじゃありませんの?」
「……あ」
「……失念していた…」
「……何それ?」
……まぁ、ここまで来たらいいか。
会長の話が終わると、少ししてから曲が流れ始めた。
そして、天也が私に対して跪き手を差し出した。
「咲夜、俺と始めのダンスを踊ってくれないか?」
「喜んで」
私は天也の手を取ると天也は立ち上がりそのまま私達はダンスの中へと入っていく。
「……咲夜、耳飾りをくれたという事は……」
「えぇ、今日のお礼ですわ。
ありがとうございます、天也」
曲が終わろうとしていた時だった。
入口の扉が突然、バンッと勢いよく開いた。
「許さない!
咲夜から離れろ害虫が!!
何僕の可愛い可愛い咲夜に手を出してるのかな?
咲夜とダンスを踊るなんて……誰が許したのかな?」
そう笑う兄はどうやら本気で怒っているようだった。
笑顔でいながらも恐怖を感じるなんて兄以外では出来ないだろうなぁ……。
「悠人先輩!?」
その声は明来先輩のものだった。
というか兄は何故ここに入れたのだろうか?
高等部の者がもつ証が無ければ入れないと思うのだが。
証を持つもののパートナーは別としても、だが。
とにかく、兄はここに入れないはずなのだが。
私はとりあえず、兄を放り出し騒ぎの中心から愛音と魁斗のいるところへ戻ると、今度は魁斗と共にダンスを踊り始める。
そして、天也は愛音と共にゆったりと踊り始めた。
今夜だけは天也の告白を頭の隅に置き、楽しんでもいいだろう。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
天才すぎて追放された薬師令嬢は、番のお薬を作っちゃったようです――運命、上書きしちゃいましょ!
灯息めてら
恋愛
令嬢ミーニェの趣味は魔法薬調合。しかし、その才能に嫉妬した妹に魔法薬が危険だと摘発され、国外追放されてしまう。行き場を失ったミーニェは隣国騎士団長シュレツと出会う。妹の運命の番になることを拒否したいと言う彼に、ミーニェは告げる。――『番』上書きのお薬ですか? 作れますよ?
天才薬師ミーニェは、騎士団長シュレツと番になる薬を用意し、妹との運命を上書きする。シュレツは彼女の才能に惚れ込み、薬師かつ番として、彼女を連れ帰るのだが――待っていたのは波乱万丈、破天荒な日々!?
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる