転生したら守護者?になり称号に『お詫び』があるのだが

紗砂

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魔族襲来

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俺達は教会から出るとそのまま真っ直ぐ寮へと戻りすぐに明後日の件について話し始めるのだが……。


「とりあえずぶっ飛ばす!」


という馬鹿はティードに預けてきた。
ティードは戸惑いつつも引き受けてくれたのでまた今度なにかお礼の品でも持っていこう。
……菓子かジャムでいいよな。


「よし、じゃあ始めるか。
まず、協力してくれそうな奴だよな……。
俺のパーティーメンバーは大丈夫だとして…」

「ヘルナス家も説得してみせよう」

「おう、頼む。
んで、あとは…レイ…教会騎士から何人かはいけるかな…?
……教会はもうあんま信用出来ねぇんだよな……」


レイを中心とした教会騎士の何人かならば問題ないはずだ。
それに、教会としても勇者であるリュークを失うわけにもいかないだろうしな。
それに俺も加護持ちなんだ。
少しは大丈夫だろう。
無理だったらその時はお告げだとかなんとか言って説得してやるさ。


「だが…」

「…それでも少なすぎる、か」


俺はレクトの言葉に無言で頷いた。


「いや、お前のパーティーにカリンとリナがいたな?」

「あぁ……それがどうした?」

「後で説明する。
カイ、リュークとティードを連れて外泊手続きをするぞ。
場所はヘルナス家だ」


俺は理解する間もなく、ただ手続きをさせられ女子寮の前にいた。

そして、前回と同じ先輩が出てくるとリナとカリンを呼んできてくれた。


「……はぁ、今度はどうしたのかしら?
大会のことなら……」

「悪い、わけは後で話すから取り敢えず外泊手続きをしてきてくれ。
日数は……一応明後日まで。
場所はレクトの家だ」

「……何も話せないのかしら?」

「カ、カリン!
カイがこんなに言うんですから……」

「リナ、いい。
カリン、話せない。
ただ、俺とリューク、この国にも関係することだ」

「……分かったわ。
すぐに用意する」


張り詰めていた空気は嘘のように軽くなり、カリンは女子寮の中へと戻っていく。


そして、それから20分後、荷物を持ったカリンとリナと共に6人でレクトの家である、ヘルナス家へと向かうのだった。


ヘルナス家へと到着し執事らしき者とレクトは少し言葉を交わすと執事らしき者は深く溜息を吐いてから俺達を案内した。


「皆様のお部屋なのですが…突然でしたので空いている部屋が2室しか…。
申し訳ございません」

「あ、いや…俺達が急に来ちまったのが悪ぃし…。
俺とリュークとティードで一室でいいか?」

「おう、いいぜ」

「大丈夫っす!」

「じゃあ、私とリナで使わせてもらうわ」


部屋割りが決まり、それぞれの部屋に荷物を置くと応接室へと通され、レクトは執事以外の使用人を皆外に出させ近付かせないようにした。

そして、その部屋にレクトの父と似ても似つかぬ弟が入室してくると話は始まった。

俺は、前世で培った会話術を使い出来るだけ好印象を持たせようと人の良さそうな笑みを貼り付けた。
面接のような感覚だ。


「お初にお目にかかる。
私はレクトールの父、フェルプス・ヘルナスだ」

「お初にお目にかかります。
僕は、メルア・ヘルナス。
レクトール兄様の弟です。
よろしくお願い致します」


レクトの父と名乗った人は厳つく、厳しい雰囲気ではいたがメルアと名乗ったレクトの弟は可愛らしい、天使のようであった。
……男だが。
……なんか昔の事を思い出すのだが。


「突然の訪問となり、申し訳ありません。
お…僕は、カイと申します。
こちらは幼馴染のリュークです。
その隣がティード、リナ、カリンです。
カリンに限っては貴族です」


そんな俺の話し方に皆一様にギョッとしたように俺を見た。
だが、カリンは貴族だけあってか落ち着いているようだった。


「カリン・エンデールと申します。
本日の訪問は我が公爵家とは無関係の事ですのでお気になさらないでください」


なんとカリンは公爵家だったようだ。
初めて知った。


「…では、本日はどの様なご要件で?」

「父上、それについては私が…」

「レクト、僕が話します。
それに、僕のステータスを見ていただいた方がいいでしょう?」

「……カイ、大丈夫か?
熱でもあるのか?」


失礼な奴だな。
何でこの話し方になると熱があるってなるんだよ。
……普段の話し方と掛け離れているからか?

まぁ、取り敢えず俺はスルーしておいた。


「では、僕から話させていただきます」


そして、加護、職業、魔族の事などを順序よく説明していくとレクトの父は顔を真っ青にさせた。
それはレクトの弟も同じだ。

カリンとリナ、ティードは何故か溜息を吐いていた。


「……話は分かったが、それを鵜呑みには出来ないな。
まず、証拠がない。
それに、勇者や守護者が現れたという報告は上がっていない。
無論、加護持ちが現れたという報告もな」

「それに関してはステータスをお見せ致します。
報告が上がっていないというのは僕達が教会に対して口止めを行ったからかと。
神官のハミルと教会騎士のレイに尋ねてみてください。
他には…そうですね、ギルドマスターのリヴィアも知っているはずです。

魔族の件については教会の者の裏切りだとわかっていますのでその隠ぺいなどの関係もあるかと思います。
僕に関しては転生神より聞きましたので確かな事かと。
ですが、今回の事については何も手助けをするつもりはない、とも」


他にも何人か知っているだろう人物の名を上げていくとレクトの父は確認させよう、と執事に調べるように伝え、外に出した。


「…カイ殿とリューク殿、だったな。
ステータスの公開をお願いしたい」

「はい、勿論です。
ですが、他言無用でお願い致します。
それが約束出来ないのであれば……ステータスの公開は控えさせていただきます」

「それ程のものなのか?」

「……申し訳ありません、父上。
私はまだ、見たことがありませんので…」

「私が保証致しますわ。
カイとリューク、この2人のステータスは正直に申し上げて“異常”です。
特に、カイのステータスに限っては異常である、としか言い様がありませんわ」


おい。
俺のステータスがおかしいって……絶対に可笑しいって意味だろ。
ver.2とか?なんていうもんがあるせいだろ。


「……そうか。
ならば、いいだろう。
ただし、陛下の元へ共に来てもらう事になるかもしれぬぞ?」

「それに関しては覚悟しているつもりです。
いずれ、そのようになる事は分かっていましたので」


そう。
リュークが勇者である限り、いつかは通らねばならぬ道だという事は理解していた。
それに、俺だって加護が2つあるのだからそれくらいはあるだろうとは思っていた。
だからこそ、そんなにも問題だとは思う事は無かった。


「では、私から……」

「カイ、俺が先にやる。
お前の後だけは絶対に嫌だ。
ステータス公開」


 リューク

 体力:567
 魔力:712
 筋力:398
 耐久:613
 敏捷:436
 職業:勇者
 魔法:火 水 風 土 光 無
 称号:『勇気ある者』『異常の親友』『友との誓い』
 加護:女神の加護



やはり全体的に上がっている気がする。
まぁ、あれだけのオークを倒したのだから当たり前とも言えるのだが。
それに、リヴィアとのこともあるしな。

そういや、異常の親友ってやつが突っ込まれなかったの初だな。


「っ……本当に勇者であったのか…」

「えぇ、分かっていただけたのでしたら良かったです。
では、僕も……ステータス公開」


 カイ

 体力:562
 魔力:697
 筋力:396
 耐久:961
 敏捷:496
 職業:守護者??
 魔法:火 水 風 土 無 (黙示録)
 称号:『勇者の親友』『お詫び』
    『友との誓い』
    『アイギスに認められし者』
    『苦労人』『オカン』
 加護:転生神の加護ver.2
    守護神の加護



不本意な称号が3つ程あるがまぁ、今は気にしないでおこう。
そして耐久だけが何故か1000超えそうなのだが?
何がどうしてこうなった……。


「なっ……!?
アイギスだと!?
しかも本当に加護を2つ…!?
だが…このver.2と?はなんだ…」

「……それは気にしないでいただけると。
?やver.2は転生神の悪戯心だと思っていただければ……」


やはり誰でも疑問を持つ部分は同じであった。
あのクソジジイめ。
余分なもんつけやがって。

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