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第2章 異世界生活はじめました。
され、これからの事を色々考えましょう
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「改めて、宜しくな。マイン、シャッツ。」
「何とか、ここ迄これで良かったダワサ。」
「ウフフ~。オイラ、つけてもらった名前気に入ったなりよ~。宜しく~ナリね、イブキ様~。」
例の儀式を猫さんの方にも何とか済ませることが出来た。
俺は、美猫さんを『マイン』・フクロウ君を『シャッツ』と名付けた。
ここだけの話、二人合わせるとちょっとクサイ意味合いになったりしているのだが俺だけが分かってればよいので問題ないだろう。ん?いや、こいつらは俺の元居た世界の言語なんてもの知ってるのか?…あぁ、うん。なんか面倒くさい予感しかないので聞くことはしないでおこう。
「二人合わせて、【僕の宝物】なんて、イブキ様もなかなかロマンチストなお方ナリね~。」
「おバカ!そこは、そっとしておくのがマナーダワさ!」
………。
あ~は~ん?バレてる。そして、バラしやがった。
フクロウ君ことシャッツはご飯無し!実際の所は、何を食べるのか分からんが、食べることが必要なのかもわからんが…。
いいや!誰が何と言おうとも、そん位レベルのお仕置き決定です!
マインもフォーローのつもりが地味にえぐってくるし、俺、本当にこの子たちのご主人様なのでしょうか?
早速、自信を無くしていますよ。
よく考えれば起きてそんなに時間が経ってはいないと言うのに、あれやこれやの怒涛の出来事で肩に疲れがどっと俺を襲ってくる。
今までの自分であれば、面倒ごとはごめんだとばかりに布団に入り、夢でもいいからもう一度アストの顔を拝みに行っていただろう。しかし、昨日の今日ですでに色々と世話になっている身としてはそうとはいかないのが今の俺の状況だ。
頭を何度かふり、重い気分を何とか振り切るとダボ服を抜き捨てとりあえず、また今日もアストからの贈り物である服に着替えた。
「服ももう少し動きやすいの揃えた方がいいな。これ、汚したくないし、相当目立ちそうだし。他にも日用品とかなんだかんだで物入りだよな。とはいえあのボケ女神のお陰で手持ちのが何もないっていう…。はぁぁぁ。おっさんに仮と言う名の弱みをあんま握らせたくないんだけどなぁ。」
肌触りのよい生地のそれに袖を通すと、窓に映る自分、と言うよりこの上等な服を見て考え込む。
「どうしよう、イブキ様がエロい空気醸し出して物憂げにため息ついちゃってるナリよ~。」
は?今、どこからか意味わからん声がした…。誰がエロい空気出してるって?そんなつもり一切ないんだが。
「イブキ様、ご自身のお顔が良くできているのは十分承知していますが、いつまでも見とれてないでそろそろウチらの話も聞いてほしいダワサ。」
「そうそう、聞いてほしいナリ~。」
後ろを振り返ると、ベットにちょこんとたたずむ一匹と一羽。
畜生、可愛いじゃないか…。って違うわ!
「誰が、自分に見惚れてるか!!確かに見とれてたのは間違いないが、それはこっちのアストから貰ったこの服だっつうの…。もうこの顔とは長い付き合いなんだ。今更見惚れるとかナルシストじゃねぇよ!」
「でも、自分の顔がいいのは否定しない辺りなかなかだと思うナリ~。」
こ、い、つ…。本当に中々いい性格してるよな。あざとく頭をこってっとかしげてクリクリとした二つのデッカイ目の可愛い顔で毒づいてくるなぁ!!
でも、何故か嫌じゃないんだよなぁ。うん。
今まで俺に対して近寄ってくるのは媚を売って自分もおいしい汁のおこぼれに預かりたい奴か俺に好意を抱いてすり寄ってくる奴の二極で、こうやってずけずけ言ってくる奴は少なかった。
そう言えば、アイツもそういう珍しい奴の一人だったんだよな。
あの、目の前が赤く染まった屋上の出来事が起きるまでは…。
「ま・あ・な。確かに否定はしない。この顔のお陰で色々と美味しい思いもさせて貰ったし、これからもそのつもりだし。」
フラッシュバックしたあの光景を思い出してしまい、ぐるぐるとどす黒い気持ち吹き出しそうになるのを誤魔化す様に、わざとシャッツのノリに合わせるように答えると見透かしたかのようにため息をつきながら、マインがこちらを少しに睨みながら俺にぼやいた。
「まったく、シャッツも、イブキ様もウチからしたらどっちも相当だと思うダワさ。」
「そ。だから、そこんとこも含めて俺らの手綱はお前に任せるよ『マイン』。」
「ぶにゃ~…。物凄く納得いかないけど、他にどこを見てもそのポジションの変わりをしてくれるヤツがいないから、致し方無いけど了承してあげるだわさ『ご主人』!」
ぷりぷりと鼻息荒く俺を睨みつけながらぼやく彼女。今にも頭から湯気が出てきそうな勢いだ。
ふっ、マインはやっぱりツンデレさんだな。そこがなんとも可愛い。
少し誰かさんに似てるかもしれない。なんて思ってしまったのは内緒だ。
「さて、これから俺は下に行っておっさんの所に顔を出さなきゃいけないわけだが…。お前たちの事ってまだ言わないほうがいいんだよな?」
「そうダワさですね。おのお方たちはイブキ様にとって助けとなる方たちで間違いはありませんが、だからと言ってすぐに全てを晒しだすのは早計だと思われるダワサ。」
右も左も分からない様子だった奴に昨日にはいなかったものが、突然増えてる。それも、一匹だけじゃなく複数、しかも今後また増える予定だし。
怪しさ満点の俺の存在が更に倍増するだけでしかないことは確かだ。
いくら面倒見のよさそうなあの二人でも、彼らの常識の範囲が分からない今は少しでも俺自身を信頼してもらえることが最優先になってくるだろう。
「だよなぁ~。嘘は下手ではないはずなんだが、あの二人にはどうも隠し通すことはできる自信はないからおそらくそんなに立たないうちにバレるか話すかになるとは思うんだけどな。ま、こればかりはってやつだな。」
自信はないが、やらなきゃいけない。ここからは気を引き締めていかないと。
今一度、握りこぶしをつくり気合を入れる。
「そうそう、お気楽に、適当に、なるようになるさナリ~。」
…決心をしたばかりの俺に早くも心が折れそうなお言葉を有難うよ。
俺の決心がこもった気合の入った握りこぶしはわずか数秒で力をなくしてだらりと下ろされた。
んで?気を取り直して他に確認しなきゃいけない事はというと…。
「なぁ、お前たちってアストもしくはあのアホに言付けされてることとか預かってるものとかは無いのか?」
窓際に置かれた机と一緒にあった椅子を引っ張り出し、今更だがベットに向かい合うように置き直すと二人に向き合って座った。
…いや、正しくは人じゃないがもうソコはあのずけずけと物言う扱いを受けた後じゃぁ、唯のペットととして到底見ることが出来なくなっている俺なんですよ。感じ取ってくれると助かります。
「ぁあ、すっかり忘れてたナリ~♪」
「「いや、忘れるなよ!ダワさ!!」」
安定のシャッツ君、もういいよ。お前はそのまま変わることなくいてくれ。
「んで?話し戻すけど、あの女神が何をしたら、俺は無一文で道端に放り出されるとか間抜けな状況になったんだ?おっさんの話から予測するとだな。時間帯や場所によっては俺は異世界に転送されました。はい!死にました。的なことにだってなりかねない所だったんだよな?」
実際はおそらく、アホ女神の唯一の功労を言える『幸運』ってやつで無事だったんだと思う。
逆にそれがなければ、本当に今頃どうなっていたか分からないってことだ。下手したら、身ぐるみ剥がされてどっかに売られるとか、いや、そんなモンはもしかしたら可愛い方だったりするのかもしれないんだよなぁ。
でも素直に感謝できないのは、それを上回る厄介ごとが多すぎるからだ。
「その点に関しては、本当に申し訳ないとアスト様から伝言頂いてるのダワさ。」
ピョンとベットから降りて、そのまま俺の膝に乗り申し訳なさそうに見上げるマインをおれは優しくなでる。
「アストの奴、そのうち胃に穴を開ける事になるなんてないよな???…。」
「その点は、流石にと言うか神なので大丈夫そうですが、心労はかなりなものダワさ。」
「そっか…。」
マインの気持ちの良い毛並みを堪能しつつアストの体の心配をてると、バサバサっと翼をはためかせ俺の方に乗ってきたシャッツがとんでもない一言を言ってきた。
「そうそう、あのアホには今度イブキ様に会ったらジャンピング土下座させるって言ってたナリよ~。」
シャッツ、君は女神をアホ呼ばわりしていいのでしょうか?
「大丈夫~。オイらの上司はアスト様だから~。問題ないの~。無問題ナリ~。」
そっか、モウマンタイなのか。うん。話が進まないからもうそこはスルーしよう。
「そうそう。気にしな~いぃ。」
…ん?
「ってか、俺の頭ン中覗くとかないよな?何でおれの考えてること分かんだよ。それは、アストだけの特権。お前には許可した覚えはないんだけど?」
「今のは、読んでないナリ~。顔に出てたナリよ~。」
あん?顔に出てた?俺のチャームポイントは何を考えてるか分からないポーカーフェイスとこだったはずだか…?
そう言えば、俺自身こんなに感情の起伏の激しい奴だっただろうか?
「もしかしたら、年齢が若返っていることで精神的なものも影響が出てるのかもダワさ。」
「あぁ、なる…。さらに言えばこの体ではそういう訓練がされてないってことか。そういわれれば納得だな…って今のもまた俺顔に出てたのか?」
「今のは、どちらかと言うとアンサーからのイブキ様の考えを先読みしただけダワさ。」
よくできたサポーターだこと。
マイン曰く、サポートをするにあたってすぐに俺の要望に応えられるように、二人にはある程度、俺と言う人となりを現したのデーターの様なものがインプットされてるんだと。それは、これからも俺といることで学びより良い対応が出来るようになっていくらしい。
いわばAIの様な物だろう。ありがたいが全て見透かされてそうでそれはそれで問題になりそうだなぁ。特にフクロウの方…。絶対遊ばれるだろう。ってまぁ、今から先の事を考えても仕方ないのか。
それから俺は、二人にこの世界の事などを簡単に説明してもらうことになった。
時々、シャッツのせいで話が脱線するのは今更なことで、それを突っ込みながらマインから基礎的なことを一通り教えてもらう頃には日がずいぶん高くなってしまっていたのだった。
「何とか、ここ迄これで良かったダワサ。」
「ウフフ~。オイラ、つけてもらった名前気に入ったなりよ~。宜しく~ナリね、イブキ様~。」
例の儀式を猫さんの方にも何とか済ませることが出来た。
俺は、美猫さんを『マイン』・フクロウ君を『シャッツ』と名付けた。
ここだけの話、二人合わせるとちょっとクサイ意味合いになったりしているのだが俺だけが分かってればよいので問題ないだろう。ん?いや、こいつらは俺の元居た世界の言語なんてもの知ってるのか?…あぁ、うん。なんか面倒くさい予感しかないので聞くことはしないでおこう。
「二人合わせて、【僕の宝物】なんて、イブキ様もなかなかロマンチストなお方ナリね~。」
「おバカ!そこは、そっとしておくのがマナーダワさ!」
………。
あ~は~ん?バレてる。そして、バラしやがった。
フクロウ君ことシャッツはご飯無し!実際の所は、何を食べるのか分からんが、食べることが必要なのかもわからんが…。
いいや!誰が何と言おうとも、そん位レベルのお仕置き決定です!
マインもフォーローのつもりが地味にえぐってくるし、俺、本当にこの子たちのご主人様なのでしょうか?
早速、自信を無くしていますよ。
よく考えれば起きてそんなに時間が経ってはいないと言うのに、あれやこれやの怒涛の出来事で肩に疲れがどっと俺を襲ってくる。
今までの自分であれば、面倒ごとはごめんだとばかりに布団に入り、夢でもいいからもう一度アストの顔を拝みに行っていただろう。しかし、昨日の今日ですでに色々と世話になっている身としてはそうとはいかないのが今の俺の状況だ。
頭を何度かふり、重い気分を何とか振り切るとダボ服を抜き捨てとりあえず、また今日もアストからの贈り物である服に着替えた。
「服ももう少し動きやすいの揃えた方がいいな。これ、汚したくないし、相当目立ちそうだし。他にも日用品とかなんだかんだで物入りだよな。とはいえあのボケ女神のお陰で手持ちのが何もないっていう…。はぁぁぁ。おっさんに仮と言う名の弱みをあんま握らせたくないんだけどなぁ。」
肌触りのよい生地のそれに袖を通すと、窓に映る自分、と言うよりこの上等な服を見て考え込む。
「どうしよう、イブキ様がエロい空気醸し出して物憂げにため息ついちゃってるナリよ~。」
は?今、どこからか意味わからん声がした…。誰がエロい空気出してるって?そんなつもり一切ないんだが。
「イブキ様、ご自身のお顔が良くできているのは十分承知していますが、いつまでも見とれてないでそろそろウチらの話も聞いてほしいダワサ。」
「そうそう、聞いてほしいナリ~。」
後ろを振り返ると、ベットにちょこんとたたずむ一匹と一羽。
畜生、可愛いじゃないか…。って違うわ!
「誰が、自分に見惚れてるか!!確かに見とれてたのは間違いないが、それはこっちのアストから貰ったこの服だっつうの…。もうこの顔とは長い付き合いなんだ。今更見惚れるとかナルシストじゃねぇよ!」
「でも、自分の顔がいいのは否定しない辺りなかなかだと思うナリ~。」
こ、い、つ…。本当に中々いい性格してるよな。あざとく頭をこってっとかしげてクリクリとした二つのデッカイ目の可愛い顔で毒づいてくるなぁ!!
でも、何故か嫌じゃないんだよなぁ。うん。
今まで俺に対して近寄ってくるのは媚を売って自分もおいしい汁のおこぼれに預かりたい奴か俺に好意を抱いてすり寄ってくる奴の二極で、こうやってずけずけ言ってくる奴は少なかった。
そう言えば、アイツもそういう珍しい奴の一人だったんだよな。
あの、目の前が赤く染まった屋上の出来事が起きるまでは…。
「ま・あ・な。確かに否定はしない。この顔のお陰で色々と美味しい思いもさせて貰ったし、これからもそのつもりだし。」
フラッシュバックしたあの光景を思い出してしまい、ぐるぐるとどす黒い気持ち吹き出しそうになるのを誤魔化す様に、わざとシャッツのノリに合わせるように答えると見透かしたかのようにため息をつきながら、マインがこちらを少しに睨みながら俺にぼやいた。
「まったく、シャッツも、イブキ様もウチからしたらどっちも相当だと思うダワさ。」
「そ。だから、そこんとこも含めて俺らの手綱はお前に任せるよ『マイン』。」
「ぶにゃ~…。物凄く納得いかないけど、他にどこを見てもそのポジションの変わりをしてくれるヤツがいないから、致し方無いけど了承してあげるだわさ『ご主人』!」
ぷりぷりと鼻息荒く俺を睨みつけながらぼやく彼女。今にも頭から湯気が出てきそうな勢いだ。
ふっ、マインはやっぱりツンデレさんだな。そこがなんとも可愛い。
少し誰かさんに似てるかもしれない。なんて思ってしまったのは内緒だ。
「さて、これから俺は下に行っておっさんの所に顔を出さなきゃいけないわけだが…。お前たちの事ってまだ言わないほうがいいんだよな?」
「そうダワさですね。おのお方たちはイブキ様にとって助けとなる方たちで間違いはありませんが、だからと言ってすぐに全てを晒しだすのは早計だと思われるダワサ。」
右も左も分からない様子だった奴に昨日にはいなかったものが、突然増えてる。それも、一匹だけじゃなく複数、しかも今後また増える予定だし。
怪しさ満点の俺の存在が更に倍増するだけでしかないことは確かだ。
いくら面倒見のよさそうなあの二人でも、彼らの常識の範囲が分からない今は少しでも俺自身を信頼してもらえることが最優先になってくるだろう。
「だよなぁ~。嘘は下手ではないはずなんだが、あの二人にはどうも隠し通すことはできる自信はないからおそらくそんなに立たないうちにバレるか話すかになるとは思うんだけどな。ま、こればかりはってやつだな。」
自信はないが、やらなきゃいけない。ここからは気を引き締めていかないと。
今一度、握りこぶしをつくり気合を入れる。
「そうそう、お気楽に、適当に、なるようになるさナリ~。」
…決心をしたばかりの俺に早くも心が折れそうなお言葉を有難うよ。
俺の決心がこもった気合の入った握りこぶしはわずか数秒で力をなくしてだらりと下ろされた。
んで?気を取り直して他に確認しなきゃいけない事はというと…。
「なぁ、お前たちってアストもしくはあのアホに言付けされてることとか預かってるものとかは無いのか?」
窓際に置かれた机と一緒にあった椅子を引っ張り出し、今更だがベットに向かい合うように置き直すと二人に向き合って座った。
…いや、正しくは人じゃないがもうソコはあのずけずけと物言う扱いを受けた後じゃぁ、唯のペットととして到底見ることが出来なくなっている俺なんですよ。感じ取ってくれると助かります。
「ぁあ、すっかり忘れてたナリ~♪」
「「いや、忘れるなよ!ダワさ!!」」
安定のシャッツ君、もういいよ。お前はそのまま変わることなくいてくれ。
「んで?話し戻すけど、あの女神が何をしたら、俺は無一文で道端に放り出されるとか間抜けな状況になったんだ?おっさんの話から予測するとだな。時間帯や場所によっては俺は異世界に転送されました。はい!死にました。的なことにだってなりかねない所だったんだよな?」
実際はおそらく、アホ女神の唯一の功労を言える『幸運』ってやつで無事だったんだと思う。
逆にそれがなければ、本当に今頃どうなっていたか分からないってことだ。下手したら、身ぐるみ剥がされてどっかに売られるとか、いや、そんなモンはもしかしたら可愛い方だったりするのかもしれないんだよなぁ。
でも素直に感謝できないのは、それを上回る厄介ごとが多すぎるからだ。
「その点に関しては、本当に申し訳ないとアスト様から伝言頂いてるのダワさ。」
ピョンとベットから降りて、そのまま俺の膝に乗り申し訳なさそうに見上げるマインをおれは優しくなでる。
「アストの奴、そのうち胃に穴を開ける事になるなんてないよな???…。」
「その点は、流石にと言うか神なので大丈夫そうですが、心労はかなりなものダワさ。」
「そっか…。」
マインの気持ちの良い毛並みを堪能しつつアストの体の心配をてると、バサバサっと翼をはためかせ俺の方に乗ってきたシャッツがとんでもない一言を言ってきた。
「そうそう、あのアホには今度イブキ様に会ったらジャンピング土下座させるって言ってたナリよ~。」
シャッツ、君は女神をアホ呼ばわりしていいのでしょうか?
「大丈夫~。オイらの上司はアスト様だから~。問題ないの~。無問題ナリ~。」
そっか、モウマンタイなのか。うん。話が進まないからもうそこはスルーしよう。
「そうそう。気にしな~いぃ。」
…ん?
「ってか、俺の頭ン中覗くとかないよな?何でおれの考えてること分かんだよ。それは、アストだけの特権。お前には許可した覚えはないんだけど?」
「今のは、読んでないナリ~。顔に出てたナリよ~。」
あん?顔に出てた?俺のチャームポイントは何を考えてるか分からないポーカーフェイスとこだったはずだか…?
そう言えば、俺自身こんなに感情の起伏の激しい奴だっただろうか?
「もしかしたら、年齢が若返っていることで精神的なものも影響が出てるのかもダワさ。」
「あぁ、なる…。さらに言えばこの体ではそういう訓練がされてないってことか。そういわれれば納得だな…って今のもまた俺顔に出てたのか?」
「今のは、どちらかと言うとアンサーからのイブキ様の考えを先読みしただけダワさ。」
よくできたサポーターだこと。
マイン曰く、サポートをするにあたってすぐに俺の要望に応えられるように、二人にはある程度、俺と言う人となりを現したのデーターの様なものがインプットされてるんだと。それは、これからも俺といることで学びより良い対応が出来るようになっていくらしい。
いわばAIの様な物だろう。ありがたいが全て見透かされてそうでそれはそれで問題になりそうだなぁ。特にフクロウの方…。絶対遊ばれるだろう。ってまぁ、今から先の事を考えても仕方ないのか。
それから俺は、二人にこの世界の事などを簡単に説明してもらうことになった。
時々、シャッツのせいで話が脱線するのは今更なことで、それを突っ込みながらマインから基礎的なことを一通り教えてもらう頃には日がずいぶん高くなってしまっていたのだった。
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雪夜様
ありがとうございます!
伊吹さんこれから色々大変ですが、頑張らせたいと思います。
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saya様
こんにちわ。ご感想ありがとうございます。
ちなみに、どこまでネタバレが分からないみつです。
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saya様に引き続き、二章も楽しんでもらえるように気合を入れて書いていきたいと思います。
伊吹×アストが再び登場できるように!頑張りたいと思います。