俺の運命の相手が多すぎて困ってます

みつみつ

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第2章 異世界生活はじめました。

なんじゃこりゃぁぁ!からのこんにちわ

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 愛しい夢を見て、涙で目を覚ました日。

 俺は、愛しい人からのギフトを得るべく、アストに言われた通りに【玉】に力の注いだ。

 その後、目にした光景は驚きの連続としか言いようがない。

 まずは、力を込めて目を開ければ、そこには金色に光る蛍が照らす部屋をの当たりにした。
 そして、蛍の光に見惚れていた俺はいきなり鋭い、閃光弾の様な一撃を食わされ、少々のたうち回った後なんとか回復して視界がクリアになっと時、目の前に突然自分の事を【ご主人様】と呼ぶ不思議生物が鎮座していた。

 この一連の出来事は、俺に今までこちらの世界に飛ばされてから、改めて今、自分が生きていこうとしている世界ばしょは自分の中の常識の範囲では測りしきれない所だという事をひしひしと感じさせた瞬間だった。

「ご主人様?もしもし?聞こえてますか?もしかして、目を開けながら意識ないダワサ?」

「え~。なに~?寝てるの~?わ~い!ならオイラも寝るナリ~。」

「なな⁉ちょいと、まだ、自己紹介してもないのに寝るんじゃないダワサ!」

 あまりの出来事に、驚いてカチカチに固まっていた俺だったがそれを見て、不思議生物たちが寝ていると勘違いをしたのか会話をし始めた。

 そう、をしてるんです…。
 …えッ、あの、例の空耳アワーとかじゃないですよね?

 だって、俺の膝の上いるのはどう見ても猫で、肩にのっているのは種類は分からないがおそらく何かしらの鳥類‼
 それが何故か、俺が分かる言語でボケて、突っ込んでるんです。
 
 う~ん、異世界万歳。
 頭がなかなか追いつかないが、このままじゃぁ、多分何も進まないだろうと気を取り直して不思議生物たちに勇気をもって声をかけた。

「えっと、なんで君たちの会話が俺に分かるのでしょうか?」

「あら、ご主人様。起きていたのね?全くしゃべらないから、目を開けて気絶でもしてるのかと思ったダワサ。」

 おいおい、俺はどこぞのお笑い芸人か…。目を開けて気絶するなんて器用なこと出来ないし、ましてや、なんてものは俺には全く無いぞ。

「え~?起きてるナリ~?」

 って肩乗り生物の方は何故が俺が起きていることに不満げだし。…ってなんでだよ!

「ごめん。俺の中のキャパ越えた事が起きすぎて、脳内処理が遅れて反応が出来なかった。」

 ツッコミ満載の会話をぶった切るために、一応の真面目にコメントを返すと猫さんの方が俺に同情の視線を送りつつ返事をしてくれた。

「まぁ、誰でも突然、得体のしれないもんが現れたら、ビックリしないほうがおかしいと思いますダワサ。」

「オイラは気にしないよ~。それより、ちゃんとご挨拶するナリ~?」

「お前は何故、疑問形なんダワサ!頭はまだ寝ぼけてるんかなのダワサ!はぁ~…、でもそうさね。ご主人様の意識も回復したことだしちゃんとしなきゃダメよね。」

 あ、そこ、最後じゃないんだな。といらんツッコミを脳内でしていると、それぞれが俺の所から正面の床に降り、そして、姿勢をだたしてこちらを向いた。

「こほんっ!アスト様よりご主人様のお役に立てるよう仰せつかりました。手ぶらでいきなり新しい世界に飛び込まれて、さぞ不安でしたでしょう。これよりは、私共がご主人様のサポートをさせて頂きますので何なりとお申し付けください。」

 突然、先ほどまでの話し方と打って変わって、秘書みたいな口調で喋りだしたのは、短毛で耳がピンと張り、しっぽは真っすぐで長い。色は綺麗な黒?いや少し青みがかっているし濃紺の毛並みをした【猫】。
 目が水色でキラキラと光を反射している。大きさは向こうの世界の成猫と変わらないかな…。
 しかし、マジで美猫さんだよ。なのに、通常の口調が少々古臭いのが少し残念な気もするが逆に可愛いかもと思い直したりする。そして、突然の真面目口調がギャップ萌え?

「これから、どうぞ宜しくお願いしますですナリ~。」

 そして、お前は口調変えないんかいっ!
 安定の通常運転だYO‼

 おそらく、先ほどの会話からもわかる様に多分、かなりのマイペースさんの様です。

 羽音がしていたし、何となく勝手に鳥系だろうと思っていたんだが、どうやら正解の様です。
 なんと、【フクロウ】でした…。うん、フクロウだよな?体の色はちょっと違うがあの、某有名魔法少年が飼っていたあのフクロウだ。あれは、真っ白だったけど、今目の前に居るのは淡い水色。

 あぁ、そうか。あの【ギョク】の色だ。
 左手にある紐飾りの【玉】を見ると、の玉が力を籠める前にはあった靄みたいなものが全く無くなっていた。でも、中央にある一回り大きいサイズの銀の玉は、まだうようよと靄がかかったままだった。

「その、銀の玉はまだではないので眠っています。その来るべき時が来たら、必ずご主人様のお力になると思いますので今しばらくお待ちください。」

「下さいナリ~。」

 俺が疑問に思っていた事を的確に教えてくれる美猫さんと最後の言葉だけ合わせたフクロウ君。

「あぁ。そうなんだ。分かったよ。ありがとう。俺は、伊吹。悪いけど、ご主人様とか呼ばれ慣れてないから名前で呼んでほしいんだけど?あと、口調もさっきのでいいよ。疲れるだろ?」

 少し前から気になっていた事。それは俺の呼び方。

 やっぱりはどうしてもソワソワするので変えて貰うようにお願いした。

「ぅえ~、…じゃあ、イブキっち?」

「良いわけないダワサ!しかも、なんでいきなりあだ名呼びなのダワサ!お前はアホか!」

 おお、ナイスツッコミ…。確かに、ご主人様からのイブキっちはない。が小首かしげてあのくりくりしたおっきい目ん玉で言われたら、何でも許してしまいそうになる。今うちから気を付けておかないと後で痛い目に合う予感。

「ご主人様も目上の方に崩した話し方が出来ないのと同じで、ウチたちは、ご主人様の従者としてお支えする様に仰せつかっているのでハイそうですかと変える事は難しいダワサ。」

「あぁ、確かにそうか…。でも、せめて名前呼びにして貰えないか?俺の中でご主人様ってワードってちょっと嫌悪感があってさ。苦手なんだよ。」

「わかりました。では、伊吹様でよろしですか?言葉遣いは徐々に崩していくようにします。ダワサ。」

「了解ナリ~。イブキっちから伊吹様に訂正~。」

 うん、君は問題ないようで安心です。あれ?そういえば名前と言えば。で気が付いた。

「なぁ、お前たちの名前って?まだ、聞いてなかったよな?」

「オイラに名前はまだない(キリッ)…。だからつけてナリ?」

「キリッ!じゃないっ‼それだけじゃ、伊吹様には何のことか分からんダワサ!ちゃんと説明しろ!全くなのダワサ…。伊吹様、ウチたちの名前は主従の正式な契約として貴方様より頂くことになっております。その際に少量で構いませんので、伊吹様の血をお与えください。」

 清々しいほどの平手打ちがフクロウ君に決まったのは気のせいでしょうか…?
 フクロウ君、プルプルしてるよ。相当痛かったんだね。でも、同情はしても今のは気味が悪いから俺はスルーする事にします。
 
 ごほんッ!

 えぇと…。おお!契約に名前と血か。うんうん、何かいよいよファンタジーって感じだなぁ。
 あんまり、俺としては主従の関係とかは好きじゃないんだが…、いや、エロでは大好物だけど…。むしろ、喜んでS側だけど…。そう言えば、アストともそんなプレぃ…って違う違う。こんな清らかぁなの相手に不純なことを考えてる場合じゃない。

「なんか、いま、一瞬ピンク色だったナリ~。イブキ様さすがぁ~。」

 おいッ!フクロウよ。お前はなんでこんな時だけ、観察眼鋭いんじゃい!

「何が、流石~、なんダワサ!はぁ~…。なんで、説明を続けさせてもらいます。ウチが説明しながら進めたいと思うので、先にこのアホと契約をしましょう。まずは、伊吹様の血を床に垂らして頂きます。その後、ウチが言う祝詞ことばの後に続いて唱えてくれれば大丈夫です。なので、まずウチらの名前を伊吹様に決めてほしいダワサ。そしたら、契約終了になるはずです。」

 あれ?猫さんからとても冷たい視線…。うん、きっと気のせいだ。そうに違いない!
 
 しかし、なるほど、そうか。まずは、俺がこの二人?二匹⁇達の名前を決めないといけないのか…。

 こいつらは、アストが俺に遣わせてくれた大事な相棒となる奴ら。なら、それに見合う名をちゃんと付けたいな。

「う~ん…。なぁ、この名前はダメとかあるか?こっちの言葉で禁止用語とか。」

「伊吹様…。おそらく、そんな心配はいらないと思いますが…。なら、そういう名であった場合、契約できないようにしておきます。なので、ご自身の付けたい名をおっしゃって下さい。あえて、そういう名にする趣味がある場合は止めませんが…。」

「オイラは何でもいいよ~。どんとこいナリ~。むしろオイシイかも~。」

 …。やば、調子に乗ってたら美猫さんの中で俺の株がかなり下がっている気がする。そして、ゴーイング・マイウェイのフクロウ君にはウケてるっぽい。ノリノリだし。極檀だなぁ。美猫さんお鬚がピクピクしてるし。ご立腹ですよねぇ。

 ごめんなさい。
 はい!真面目に考えたいと思います‼

 あ~…、うーん…、呼びやすいと言っても流石に『タマ』とかは安直だよなぁ?
 せっかくだし、やっぱりここは、ファンタジーっぽく洋風にしたいよなぁ。

「…。よし。決めたよ。俺の元居た世界の言葉だから多分平気だと思うけど。君たちが気に入ってくれることを願うよ。で、血ってどうすればいいの?」

「伊吹様の決めた名前なら文句は言いませんよ。大丈夫です。血ですが、大量に入りません。ほんのひと雫頂ければ問題無いダワサ。」

 美猫さんはそう言うと俺の膝の上で器用に一回転すると、目の前に小さなナイフが現れた。

「これで、指先に傷をつけてもらって血をお願いします。痛みはないように施してありますダワサ。」

「そうそう、痛くないから安心してナリ~。とっととサクッっとやっちゃうなり~。」

 はい!先生。どうしても、この場面真面目なとこなはずなのに、シリアスになれないのは絶対フクロウ君のせいだと思います。

 どうも締まらない状況ではあるが、さっさと進めてしまおうとおれは探検を手にして聞き手とは逆の人差し指にナイフの刃を当てる。

 ナイフはとても良い物なのか、ちょっと刃を当てるだけで薄い指の皮膚に切り込みを入れた。

 ぷっくりと盛り上がった血を下に向け床に垂らすと、よくファンタジーの映画や漫画でおなじみのよくわからん魔法陣と言われるものが光、浮かび上がった。

 びっくりしている、俺を横目にフクロウ君がその中央に羽ばたき、円の中央に珍しく真面目な面持ちでこちらを見た。それを確認した猫さんが俺に向かってこう唱えた。

「我、「え?あ、そうか…っわ、『我、白きかの地の神へ請う、異なる世界より生まれし我は太古の盟約により宣言す。これ神なる使いの獣、補翼せし主従の契約を今ここに交わす。』」

 俺は、言われた通りに復唱していった。そして、最後に俺が決めた彼の名を続けて唱えたのだった。

 「その者の名は…」
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