3 / 31
目が覚めたら死んでいました(2)
しおりを挟む
ついて来い、と言われてクロノさんの背中を追う。
結局私はどうなったんだろう。特に悪いことをした覚えもないから、地獄に行くわけじゃないと思うし、いや、そもそも死んでないんだけど。
二つのドアのどちらに向かうのかとドキドキしていると、クロノさんはそのどちらでもないほうに歩いていく。
「え、あれ?」
「お前、死んでないんだろ?」
「えっと、はい、寝てただけです」
「だから、こっち」
彼の後について関係者以外立ち入り禁止のドアをくぐる。長い廊下を歩いて、迷路みたいに何回か曲がると、クロノさんは一番奥のドアを開けた。
「入れ」
「え、と、お邪魔しまーす」
ドアの中は、普通の家だった。無機質な廊下からは想像もできない。
玄関には黒い靴がたくさん並んでいて、木目が綺麗な廊下と白い壁。天井には明るい電球が可愛らしいカバーをかけてもらっている。
「どうぞ」
私の後ろから入ってきたクロノさんが靴を脱いで私にあがるように促す。
「足、あの、裸足だったので」
ずっと裸足で外を歩いていたのに、そのまま人様の家にあがるのは気が引ける。少し不思議そうにしていたクロノさんだったが、すぐにわかったようでああと声を出した。
「そのまま上がっていいよ。そのへんは汚くないし」
「えっ」
「靴は、ファッションだから」
早く来るように言われて、お言葉に甘えて上がらせてもらった。足の裏を見てみたけれど、彼の言うように埃ひとつついていない。
リビングに入ると、テーブルの上にオレンジジュースが用意されていた。
テレビの前にはソファーが置いてあって、いかにも一般家庭のリビングという感じがする。私や友達の家を総合したらきっとこんな感じになるのだろう。ドラマのセットだと言われても、納得してしまうかもしれない。
「座って」
「あ、はあ」
「オレンジジュース飲めるか?」
「あ、好きです。いただきます」
クロノさんと向き合うように座ってオレンジジュースに口をつける。
うん、ちゃんとオレンジジュースだ。ますます、自分が死んでしまったなんて信じられない。感覚がリアルで、夢でもなさそうだ。
まだ状況がよくわからなくて大がかりなドッキリなんじゃないかと思うくらいだけれど、芸能人でもない自分にそんなドッキリを仕掛ける人はいないわけで。つまりやっぱり、これは現実なのだと思う。
「七瀬こよみ」
「は、はい」
「俺はクロノだ。ただのクロノ。年齢は二十四。っていっても、見た目は十八の時のまんまだけど」
クロノさんは簡単に自己紹介をして、少しだけはにかんだ。
私から見ると十八歳も二十四歳も大人だからあまり区別がつかないけれど、どうやら結構違うらしい。
「んで、ヨミ。お前は死んでないんだよな」
「ヨミ?」
「こよみじゃ長いだろ」
「三文字ですよ?」
「うるさい。ヨミだ」
納得いかない。けれど、有無を言わせない口調に静かに頷く。
たしかに私は家で寝ていただけだ。それを伝えると彼は両手で顔を覆って、静かに息を吐いた。
それから、落ち着いて聞いてくれと続けた。
「簡単に言うと書類上のミスだ。本当は別のやつが事故で死ぬはずだったんだろうな」
「ええっ! じゃあ、私は……」
「間違えて死んだってこと」
「そ、そんなあ。じゃああの、生き返れたりするんですか?」
間違えて死ぬなんてことがあり得るの?
私のわずかな希望はクロノさんの次の一言でバッサリと切られて消えた。
「しないな。閻魔大王様ってのはなんでも平等に裁かないといけない。だから、お前があの場にいたら間違いなく死んだことのまま話が進んでた」
死んだことのまま?
「じゃあ、助けてくれたってことですか?」
「まあ、そうだな」
「ありがとうございます」
どこか気まずそうなよそよそしい態度が気になるが、クロノさんのおかげでとりあえず私の死は保留状態にあるらしい。
「でも、どこの誰がそんな重要なミスを」
ふと、そう呟くとクロノさんの肩がわざとらしく揺れた。それはもう、怪しいくらいに。漫画だったら、ビクッという効果音がついていてもおかしくない。
「そんな重大なミス、普通しないですよね。誰だろう?」
今度はクロノさんの様子をじいっと見ながらそう言うと、大きく肩が跳ねて大きな黒目が細いふちの中をいったりきたり。
「ねえ、クロノさんは誰がしたミスか知ってるんですか?」
彼の目をじっとみていると、最初はあーとかうーとか言って言い訳を探していたみたいだったけれど、すぐに観念したらしい。
「……俺だな。結構やばいミスだよな。テキトーに指示出しちゃって」
少し困ったようにそう言って開き直った。
いや、やばいなんてもんじゃない。
「じゃあ、私を助けてくれたのって……」
「言っただろ。閻魔大王様は平等に裁く。死者も俺たちのことも」
「ん? それって……」
自分のミスを隠すためってことだよね。
「まあ、そうとも言う」
「そうしか言いません!」
私を助けてくれたというのはわかっているし、ミスもわざとじゃないっていうことは理解できる。でも、どうしても自分が死んでしまったということが考えられない。つい、大きな声を出してしまった。
そもそも、クロノさんがミスをしなければ私が助けられる必要もなかったわけで……ああ、だめだ、混乱してきた。
だいたい、下校途中にトラックに轢かれるなんてそんなの悲しすぎる。
「ん? トラック……?」
今頃、私の体はどうなっているのだろう。トラックに轢かれたと言われたけれど、実際は寝ていただけ。ということは今朝だって、布団の中に入っているはずだ。
ベッドの上で、トラックに轢かれたようになっているのを想像してみると未解決事件の匂いがプンプンする。
「何考えてんだ?」
「え、いやあ、私の死体はどうなってるのかと思ったんです」
「ないんじゃないか?」
「え?」
「今ここにいるけど、実際には死んでないんだろ? だから、多分、何も変わってないはずだ」
「その、それはどういうことですか?」
理解ができずに首を傾げると、説明が面倒になったのかクロノさんが頭をかいた。
「あー、見に行ってみるか?」
「いけるんですかっ?」
「あっちには干渉できないから、見るだけな」
そういうと、クロノさんは立ち上がって私についてくるように言った。
リビングを出て、廊下をまっすぐ進む。つきあたりに、かがんでくぐらないといけないような小さなドアがあった。
「見るだけだからな」
念を押すように言ったクロノさんが先にドアを開く。ドアの先には何もなくて、真っ暗だ。
これ、大丈夫なの? すっごく怖いよ。
「ちゃんとついて来いよ」
そう言って、なんの躊躇もなくクロノさんがドアの中に入っていった。吸い込まれていったというほうが正しいかもしれない。どこまでも続いていそうな暗闇のなかに消えて、すぐに見えなくなった。
「えー、ああ、もう、よーし!」
恐怖を消すように自分のほっぺたを軽く叩く。こういうのは、ゆっくりいくほうが怖いんだ。それから、注射とかもそうだけど、見えているほうが怖かったりする。
目を瞑って、一歩一歩確かめるように進む。真っ暗の中に入った感覚はなくて、そのまま進もうとすると、誰かに両肩を掴まれた。
結局私はどうなったんだろう。特に悪いことをした覚えもないから、地獄に行くわけじゃないと思うし、いや、そもそも死んでないんだけど。
二つのドアのどちらに向かうのかとドキドキしていると、クロノさんはそのどちらでもないほうに歩いていく。
「え、あれ?」
「お前、死んでないんだろ?」
「えっと、はい、寝てただけです」
「だから、こっち」
彼の後について関係者以外立ち入り禁止のドアをくぐる。長い廊下を歩いて、迷路みたいに何回か曲がると、クロノさんは一番奥のドアを開けた。
「入れ」
「え、と、お邪魔しまーす」
ドアの中は、普通の家だった。無機質な廊下からは想像もできない。
玄関には黒い靴がたくさん並んでいて、木目が綺麗な廊下と白い壁。天井には明るい電球が可愛らしいカバーをかけてもらっている。
「どうぞ」
私の後ろから入ってきたクロノさんが靴を脱いで私にあがるように促す。
「足、あの、裸足だったので」
ずっと裸足で外を歩いていたのに、そのまま人様の家にあがるのは気が引ける。少し不思議そうにしていたクロノさんだったが、すぐにわかったようでああと声を出した。
「そのまま上がっていいよ。そのへんは汚くないし」
「えっ」
「靴は、ファッションだから」
早く来るように言われて、お言葉に甘えて上がらせてもらった。足の裏を見てみたけれど、彼の言うように埃ひとつついていない。
リビングに入ると、テーブルの上にオレンジジュースが用意されていた。
テレビの前にはソファーが置いてあって、いかにも一般家庭のリビングという感じがする。私や友達の家を総合したらきっとこんな感じになるのだろう。ドラマのセットだと言われても、納得してしまうかもしれない。
「座って」
「あ、はあ」
「オレンジジュース飲めるか?」
「あ、好きです。いただきます」
クロノさんと向き合うように座ってオレンジジュースに口をつける。
うん、ちゃんとオレンジジュースだ。ますます、自分が死んでしまったなんて信じられない。感覚がリアルで、夢でもなさそうだ。
まだ状況がよくわからなくて大がかりなドッキリなんじゃないかと思うくらいだけれど、芸能人でもない自分にそんなドッキリを仕掛ける人はいないわけで。つまりやっぱり、これは現実なのだと思う。
「七瀬こよみ」
「は、はい」
「俺はクロノだ。ただのクロノ。年齢は二十四。っていっても、見た目は十八の時のまんまだけど」
クロノさんは簡単に自己紹介をして、少しだけはにかんだ。
私から見ると十八歳も二十四歳も大人だからあまり区別がつかないけれど、どうやら結構違うらしい。
「んで、ヨミ。お前は死んでないんだよな」
「ヨミ?」
「こよみじゃ長いだろ」
「三文字ですよ?」
「うるさい。ヨミだ」
納得いかない。けれど、有無を言わせない口調に静かに頷く。
たしかに私は家で寝ていただけだ。それを伝えると彼は両手で顔を覆って、静かに息を吐いた。
それから、落ち着いて聞いてくれと続けた。
「簡単に言うと書類上のミスだ。本当は別のやつが事故で死ぬはずだったんだろうな」
「ええっ! じゃあ、私は……」
「間違えて死んだってこと」
「そ、そんなあ。じゃああの、生き返れたりするんですか?」
間違えて死ぬなんてことがあり得るの?
私のわずかな希望はクロノさんの次の一言でバッサリと切られて消えた。
「しないな。閻魔大王様ってのはなんでも平等に裁かないといけない。だから、お前があの場にいたら間違いなく死んだことのまま話が進んでた」
死んだことのまま?
「じゃあ、助けてくれたってことですか?」
「まあ、そうだな」
「ありがとうございます」
どこか気まずそうなよそよそしい態度が気になるが、クロノさんのおかげでとりあえず私の死は保留状態にあるらしい。
「でも、どこの誰がそんな重要なミスを」
ふと、そう呟くとクロノさんの肩がわざとらしく揺れた。それはもう、怪しいくらいに。漫画だったら、ビクッという効果音がついていてもおかしくない。
「そんな重大なミス、普通しないですよね。誰だろう?」
今度はクロノさんの様子をじいっと見ながらそう言うと、大きく肩が跳ねて大きな黒目が細いふちの中をいったりきたり。
「ねえ、クロノさんは誰がしたミスか知ってるんですか?」
彼の目をじっとみていると、最初はあーとかうーとか言って言い訳を探していたみたいだったけれど、すぐに観念したらしい。
「……俺だな。結構やばいミスだよな。テキトーに指示出しちゃって」
少し困ったようにそう言って開き直った。
いや、やばいなんてもんじゃない。
「じゃあ、私を助けてくれたのって……」
「言っただろ。閻魔大王様は平等に裁く。死者も俺たちのことも」
「ん? それって……」
自分のミスを隠すためってことだよね。
「まあ、そうとも言う」
「そうしか言いません!」
私を助けてくれたというのはわかっているし、ミスもわざとじゃないっていうことは理解できる。でも、どうしても自分が死んでしまったということが考えられない。つい、大きな声を出してしまった。
そもそも、クロノさんがミスをしなければ私が助けられる必要もなかったわけで……ああ、だめだ、混乱してきた。
だいたい、下校途中にトラックに轢かれるなんてそんなの悲しすぎる。
「ん? トラック……?」
今頃、私の体はどうなっているのだろう。トラックに轢かれたと言われたけれど、実際は寝ていただけ。ということは今朝だって、布団の中に入っているはずだ。
ベッドの上で、トラックに轢かれたようになっているのを想像してみると未解決事件の匂いがプンプンする。
「何考えてんだ?」
「え、いやあ、私の死体はどうなってるのかと思ったんです」
「ないんじゃないか?」
「え?」
「今ここにいるけど、実際には死んでないんだろ? だから、多分、何も変わってないはずだ」
「その、それはどういうことですか?」
理解ができずに首を傾げると、説明が面倒になったのかクロノさんが頭をかいた。
「あー、見に行ってみるか?」
「いけるんですかっ?」
「あっちには干渉できないから、見るだけな」
そういうと、クロノさんは立ち上がって私についてくるように言った。
リビングを出て、廊下をまっすぐ進む。つきあたりに、かがんでくぐらないといけないような小さなドアがあった。
「見るだけだからな」
念を押すように言ったクロノさんが先にドアを開く。ドアの先には何もなくて、真っ暗だ。
これ、大丈夫なの? すっごく怖いよ。
「ちゃんとついて来いよ」
そう言って、なんの躊躇もなくクロノさんがドアの中に入っていった。吸い込まれていったというほうが正しいかもしれない。どこまでも続いていそうな暗闇のなかに消えて、すぐに見えなくなった。
「えー、ああ、もう、よーし!」
恐怖を消すように自分のほっぺたを軽く叩く。こういうのは、ゆっくりいくほうが怖いんだ。それから、注射とかもそうだけど、見えているほうが怖かったりする。
目を瞑って、一歩一歩確かめるように進む。真っ暗の中に入った感覚はなくて、そのまま進もうとすると、誰かに両肩を掴まれた。
0
あなたにおすすめの小説
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。
相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。
さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!?
「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」
星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。
「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」
「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」
ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や
帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……?
「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
「お前のこと、誰にも渡したくない」
クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。
9日間
柏木みのり
児童書・童話
サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。
大事なのは最後まで諦めないこと——and take a chance!
(also @ なろう)
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
【完結】またたく星空の下
mazecco
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 君とのきずな児童書賞 受賞作】
※こちらはweb版(改稿前)です※
※書籍版は『初恋×星空シンバル』と改題し、web版を大幅に改稿したものです※
◇◇◇冴えない中学一年生の女の子の、部活×恋愛の青春物語◇◇◇
主人公、海茅は、フルート志望で吹奏楽部に入部したのに、オーディションに落ちてパーカッションになってしまった。しかもコンクールでは地味なシンバルを担当することに。
クラスには馴染めないし、中学生活が全然楽しくない。
そんな中、海茅は一人の女性と一人の男の子と出会う。
シンバルと、絵が好きな男の子に恋に落ちる、小さなキュンとキュッが詰まった物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる