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前章・九州大名決戦編
先鋒の激突
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彼は、生まれながら既に知っていた。
何を、と聞く者がいる。当然彼は笑いながら、仕方なさそうに答えるだろう。
全てだと。
弓が飛ぶ、決められた場所に落ちる。
そこに風、射る人間の力量。
慣性の法則、その他ありとあらゆる矢にかかる力を計算して落ちる場所を導き出す。それを数百回行った。
彼が行ったのはそういうことである。
当然ながらあのような神業を披露するには、そもそも敵の出方を知らなければならない。司令官として当然、ガリレオは宣教師から受けた資料やカトーの意見を参考にしている。
だが、詳しいことは見て確かめた。
相手の武装、相手の司令官の癖、相手の戦術。
それら全てをガリレオは一瞥しただけで観測し終えていた、しかしこの方法をガリレオが詳しく説明するのは難しい。例えばの話だが、人から「どうやって物を掴んで食べるのか」と聞かれた時貴方は困惑しないだろうか。
ガリレイにとってこの神業は当然の行為であり、当たり前の出来事なのだ。
『ガリレオ・ガリレイ』
天文学の父として名を馳せた男である、人類史に名高い英雄の1人でありそして・・・悲劇の英雄だ。
振り子の等時性発見、落体の法則発見、そしてコペルニクスの地動説実証など数々の偉業を成し遂げた男に対する当時の風当たりは強かった。
ガリレオと言う男ははっきり言って要領が良く無かったのだ、その能力を、その叡智を、その頭脳を持ちながらも彼はその全てを最大限使えたとは言い難い。
この世界における差異、それはカトーがガリレオを拾ったか否かの差ではあるのだろう。
「信号弾を・・放て」
ガリレオの指示の下、1人の兵士が信号弾を打ち放つ。
大きな隊列が規則正しく、一定の法則の下動いて行く。
先程と同じく、その戦列はガリレオという芸術家が作り出した芸術作品そのものであった。
「撃て」
その瞬間、兵たちのマスケット銃が火を吹き始めた。
マスケット銃、西洋で16世紀から19世紀にかけて発展した銃である。日本では火縄銃が人気だった。
とは言え、この時代の銃というものは殺傷能力も低ければ命中精度も低い。
と言うことで銃とは専ら馬や人を怯えさせる為に使われたのだが、このマスケット銃は違う。
これは人を殺す為の銃だ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「痛えええええええええええええ!!!」
「畜生!足が、俺の足がぁ!!!」
その威力は、敵の心を穿つ。
弓よりも遥かに速く、弓よりも遥かに遠くから。
彼らは誉あるスペイン軍人である、民兵も含まれていることの多いこの国の者たちに個人としての戦闘能力は圧倒しているのである。
スペイン無敵艦隊。
200隻からなるその海軍と10万を超える大軍・・
いや、少なすぎる、それは日本を侵略するにはあまりに少ない数だ。
史実の無敵艦隊は総勢3万の大軍であったと言われている、そこから考えるととてつも無い数ではあるがそれでも日本を侵略するというにはかなり数の不利があるだろう。
その証拠として九州の大名からなる連合軍、輝宗たちの軍を1軍、2軍とすると3軍にあたる彼らの総兵力が既に10万だ。
数の上だけならば互角である、輝宗たちの軍が合わされば30万対10万だ、流石に無敵艦隊の兵士でも危ういと踏んでいる。
故にガリレオは策を披露した、敵本隊の到着前に別働隊を撃破する・・・戦略的基本である各個撃破である。
しかし、ガリレオの策を成就させる為にはもう1つのピースが必要だった。
それが、速さである。
敵本隊が到着する前に到着し敵の別働隊を叩く、口にすれば簡単だが実際のところ多大な労力が必要となる。
史実では違うが、この世界の無敵艦隊の船の中心はガレオン船だ、つまり強大な帆船である。
ガリレオが如何に天才かと言っても限度がある。敵の度肝を抜くほどの速さで到達し別働部隊を撃破するには風を読み、海を知り尽くした男が必要だった。
「では、行くか。お前ら」
その男が、そんな重要な作戦の一端を為した男が最前線にいるなど、敵兵には知る由も無い話である。
◇◇◇◇
「報告!中央敵兵に突破されます!近寄れませぬ!」
「距離を取れ!火縄は早々当たらん、恐れず姿勢を低く保て」
「報告!殿を後方まで下がらせることに成功したとのこと!」
「でかしたぞ!」
そう言って、齢60にもなろうとする爺は手を叩いて喜ぶ。主を為に命を懸けて戦うのが本懐である武士にとっては主が真っ先に安全な場所に逃げるなど軽蔑ものだろう。
だが、この一条家では少し事情が異なるのだ。
『土佐一条家』
四国のだいたい4分の1ぐらいを占めている大名家である、だが彼らは武家と言うよりは公家の側面が強く朝廷との強いパイプを持っていることで有名となっていた。
手を叩いた老人はそんな一条家の中心にして筆頭家老である土居 宗珊である。
彼の仕事はただ1つ、一条家の血を絶やさないことだ。
その為に彼は、この戦においてありとあらゆる布石を打ちつつ敵と戦っていた。
「この戦いにおける我らは、所詮捨て石、敵の力量を計るに使われているだけよ。忌々しいことにな」
そう言って宗珊は心の中でため息を吐く、敵によって多大なる被害を被っているのは九州においても弱小勢力と呼ばれる大名たちだ。
当然、一条も大名家の中では弱小勢力であり先陣を勤めろと言った総大将の命令に抗うことなどできる筈も無い。
故に宗珊は割り切っていた、ある程度流れる一条の血を、そして・・・・。
「宗珊様、敵により我らが先鋒は壊滅致しました」
そうか、その一言だけ言うと宗珊は前を向く。
壊滅した者たちは土佐一条の領内の百姓ら足軽で、彼らは皆40を超えた男たちだった。
土居宗珊が自ら募集したのだ、命を懸けてくれと。
先陣、未知の敵、彼らは死を覚悟していただろう、そう思うと宗珊の胸に熱いものが込み上げて来る気がした。
「ここからだ、敵の弾数とて無制限ではあるまい。弾込めの最中敵には隙ができる!私も出る故懐に飛び込め、名門一条の戦を味わせてくれるわ!」
先陣、戦の最前線に宗珊は踊り出て叫ぶ。
宗珊とて、彼らだけに命を賭けさせるつもりは毛頭無い。一条家が戦っている、奮戦しているという証明をする為には彼が出張らなければならなかったからだ。
史実における土居宗珊の評価は非常に高い、それは一条を絶対に見捨てなかった忠誠心とその能力にある。
智勇兼備の名将、一条氏に守護神・土居宗珊ありといわれ、宗珊がいれば、一条氏には手を出せないとまで言われていた彼だがこの戦国時代における評価は更に高い。
彼は、今川輝宗からの誘いを断った数少ない将なのだ。輝宗は戦国時代にいる名将たちに片っ端から声を懸けていた。
そんな優秀な将たちは今今川の陣営の中枢に入り込み活躍している者も多い、そんな栄光の道を捨て弱小勢力とも言える一条に味方する。
まさしくあり得ないことだろう、現代で言えば明らかに良条件のヘッドハンティングを断るようなものだ。
武家の忠誠心、この出来事で土居宗珊の武名は更に高まったと言えよう。
敵兵の中に躍り込む、馬を掛け敵兵を1人斬り殺した。
うむ、やはり殺せる。鬼と呼ばれようと所詮その中身は邪なる者では無い。
ただの人間だ、ならば殺せる。
「気勢を上げろ!!!此奴らは我らとは異なる、だが此奴らは殺せる、ならば猛るが良い!我らが勇姿をここにいる全ての者に見せるのだ!!」
「「「「オオオオオオオオ!!!!」」」
よし、このまま中央を押し返そう
そう思った時であった。
『面白い漢がいるじゃあ無いか、良いな。この漢は貰います』
「何者だ!」
宗珊配下の兵を潜り抜け、何者かが宗珊の側面に踊り出た。
宗珊は刀を抜き、何者かの一撃を受け止める。
敵の武器は、サーベルと呼ばれる片刃の武器だ。
『やはり最前線は良い、如何に此処が戦火舞う戦場であってもこの場にいるは貴方と私の2人きり。さぁ楽しもうじゃ無いか!』
そこにいたのは、青い軍服を着た敵兵に良くいる男だった。
しかし先程の武器捌きの様子と、軍服の胸に光る金のバッチが違うことからこの漢が名のある将だと宗珊は確信していた。
「名を聞こう、我が名は土居宗珊。先鋒の副将を勤めている」
『ククッ何言ってるかわからんなぁ!』
悪魔と呼ばれた男と、四国最高の男の武器が交わった。
何を、と聞く者がいる。当然彼は笑いながら、仕方なさそうに答えるだろう。
全てだと。
弓が飛ぶ、決められた場所に落ちる。
そこに風、射る人間の力量。
慣性の法則、その他ありとあらゆる矢にかかる力を計算して落ちる場所を導き出す。それを数百回行った。
彼が行ったのはそういうことである。
当然ながらあのような神業を披露するには、そもそも敵の出方を知らなければならない。司令官として当然、ガリレオは宣教師から受けた資料やカトーの意見を参考にしている。
だが、詳しいことは見て確かめた。
相手の武装、相手の司令官の癖、相手の戦術。
それら全てをガリレオは一瞥しただけで観測し終えていた、しかしこの方法をガリレオが詳しく説明するのは難しい。例えばの話だが、人から「どうやって物を掴んで食べるのか」と聞かれた時貴方は困惑しないだろうか。
ガリレイにとってこの神業は当然の行為であり、当たり前の出来事なのだ。
『ガリレオ・ガリレイ』
天文学の父として名を馳せた男である、人類史に名高い英雄の1人でありそして・・・悲劇の英雄だ。
振り子の等時性発見、落体の法則発見、そしてコペルニクスの地動説実証など数々の偉業を成し遂げた男に対する当時の風当たりは強かった。
ガリレオと言う男ははっきり言って要領が良く無かったのだ、その能力を、その叡智を、その頭脳を持ちながらも彼はその全てを最大限使えたとは言い難い。
この世界における差異、それはカトーがガリレオを拾ったか否かの差ではあるのだろう。
「信号弾を・・放て」
ガリレオの指示の下、1人の兵士が信号弾を打ち放つ。
大きな隊列が規則正しく、一定の法則の下動いて行く。
先程と同じく、その戦列はガリレオという芸術家が作り出した芸術作品そのものであった。
「撃て」
その瞬間、兵たちのマスケット銃が火を吹き始めた。
マスケット銃、西洋で16世紀から19世紀にかけて発展した銃である。日本では火縄銃が人気だった。
とは言え、この時代の銃というものは殺傷能力も低ければ命中精度も低い。
と言うことで銃とは専ら馬や人を怯えさせる為に使われたのだが、このマスケット銃は違う。
これは人を殺す為の銃だ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「痛えええええええええええええ!!!」
「畜生!足が、俺の足がぁ!!!」
その威力は、敵の心を穿つ。
弓よりも遥かに速く、弓よりも遥かに遠くから。
彼らは誉あるスペイン軍人である、民兵も含まれていることの多いこの国の者たちに個人としての戦闘能力は圧倒しているのである。
スペイン無敵艦隊。
200隻からなるその海軍と10万を超える大軍・・
いや、少なすぎる、それは日本を侵略するにはあまりに少ない数だ。
史実の無敵艦隊は総勢3万の大軍であったと言われている、そこから考えるととてつも無い数ではあるがそれでも日本を侵略するというにはかなり数の不利があるだろう。
その証拠として九州の大名からなる連合軍、輝宗たちの軍を1軍、2軍とすると3軍にあたる彼らの総兵力が既に10万だ。
数の上だけならば互角である、輝宗たちの軍が合わされば30万対10万だ、流石に無敵艦隊の兵士でも危ういと踏んでいる。
故にガリレオは策を披露した、敵本隊の到着前に別働隊を撃破する・・・戦略的基本である各個撃破である。
しかし、ガリレオの策を成就させる為にはもう1つのピースが必要だった。
それが、速さである。
敵本隊が到着する前に到着し敵の別働隊を叩く、口にすれば簡単だが実際のところ多大な労力が必要となる。
史実では違うが、この世界の無敵艦隊の船の中心はガレオン船だ、つまり強大な帆船である。
ガリレオが如何に天才かと言っても限度がある。敵の度肝を抜くほどの速さで到達し別働部隊を撃破するには風を読み、海を知り尽くした男が必要だった。
「では、行くか。お前ら」
その男が、そんな重要な作戦の一端を為した男が最前線にいるなど、敵兵には知る由も無い話である。
◇◇◇◇
「報告!中央敵兵に突破されます!近寄れませぬ!」
「距離を取れ!火縄は早々当たらん、恐れず姿勢を低く保て」
「報告!殿を後方まで下がらせることに成功したとのこと!」
「でかしたぞ!」
そう言って、齢60にもなろうとする爺は手を叩いて喜ぶ。主を為に命を懸けて戦うのが本懐である武士にとっては主が真っ先に安全な場所に逃げるなど軽蔑ものだろう。
だが、この一条家では少し事情が異なるのだ。
『土佐一条家』
四国のだいたい4分の1ぐらいを占めている大名家である、だが彼らは武家と言うよりは公家の側面が強く朝廷との強いパイプを持っていることで有名となっていた。
手を叩いた老人はそんな一条家の中心にして筆頭家老である土居 宗珊である。
彼の仕事はただ1つ、一条家の血を絶やさないことだ。
その為に彼は、この戦においてありとあらゆる布石を打ちつつ敵と戦っていた。
「この戦いにおける我らは、所詮捨て石、敵の力量を計るに使われているだけよ。忌々しいことにな」
そう言って宗珊は心の中でため息を吐く、敵によって多大なる被害を被っているのは九州においても弱小勢力と呼ばれる大名たちだ。
当然、一条も大名家の中では弱小勢力であり先陣を勤めろと言った総大将の命令に抗うことなどできる筈も無い。
故に宗珊は割り切っていた、ある程度流れる一条の血を、そして・・・・。
「宗珊様、敵により我らが先鋒は壊滅致しました」
そうか、その一言だけ言うと宗珊は前を向く。
壊滅した者たちは土佐一条の領内の百姓ら足軽で、彼らは皆40を超えた男たちだった。
土居宗珊が自ら募集したのだ、命を懸けてくれと。
先陣、未知の敵、彼らは死を覚悟していただろう、そう思うと宗珊の胸に熱いものが込み上げて来る気がした。
「ここからだ、敵の弾数とて無制限ではあるまい。弾込めの最中敵には隙ができる!私も出る故懐に飛び込め、名門一条の戦を味わせてくれるわ!」
先陣、戦の最前線に宗珊は踊り出て叫ぶ。
宗珊とて、彼らだけに命を賭けさせるつもりは毛頭無い。一条家が戦っている、奮戦しているという証明をする為には彼が出張らなければならなかったからだ。
史実における土居宗珊の評価は非常に高い、それは一条を絶対に見捨てなかった忠誠心とその能力にある。
智勇兼備の名将、一条氏に守護神・土居宗珊ありといわれ、宗珊がいれば、一条氏には手を出せないとまで言われていた彼だがこの戦国時代における評価は更に高い。
彼は、今川輝宗からの誘いを断った数少ない将なのだ。輝宗は戦国時代にいる名将たちに片っ端から声を懸けていた。
そんな優秀な将たちは今今川の陣営の中枢に入り込み活躍している者も多い、そんな栄光の道を捨て弱小勢力とも言える一条に味方する。
まさしくあり得ないことだろう、現代で言えば明らかに良条件のヘッドハンティングを断るようなものだ。
武家の忠誠心、この出来事で土居宗珊の武名は更に高まったと言えよう。
敵兵の中に躍り込む、馬を掛け敵兵を1人斬り殺した。
うむ、やはり殺せる。鬼と呼ばれようと所詮その中身は邪なる者では無い。
ただの人間だ、ならば殺せる。
「気勢を上げろ!!!此奴らは我らとは異なる、だが此奴らは殺せる、ならば猛るが良い!我らが勇姿をここにいる全ての者に見せるのだ!!」
「「「「オオオオオオオオ!!!!」」」
よし、このまま中央を押し返そう
そう思った時であった。
『面白い漢がいるじゃあ無いか、良いな。この漢は貰います』
「何者だ!」
宗珊配下の兵を潜り抜け、何者かが宗珊の側面に踊り出た。
宗珊は刀を抜き、何者かの一撃を受け止める。
敵の武器は、サーベルと呼ばれる片刃の武器だ。
『やはり最前線は良い、如何に此処が戦火舞う戦場であってもこの場にいるは貴方と私の2人きり。さぁ楽しもうじゃ無いか!』
そこにいたのは、青い軍服を着た敵兵に良くいる男だった。
しかし先程の武器捌きの様子と、軍服の胸に光る金のバッチが違うことからこの漢が名のある将だと宗珊は確信していた。
「名を聞こう、我が名は土居宗珊。先鋒の副将を勤めている」
『ククッ何言ってるかわからんなぁ!』
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