多重人格者の異世界転移〜あれっお前魔王じゃね?!〜

くろこん

文字の大きさ
3 / 150
英雄譚始動

城に誘われたけどピンクの時間だから全力で回避します

しおりを挟む
前回のあらすじ

握力最弱な俺だけど、子供達を守るために男に殴りかかったら、なんと男が吹っ飛んでいったぞ!

...............ってはぁ?

何が起きてるんだコリャ。

ともかく、盗賊を1人ぶっ飛ばして盗賊たちが(ごめん、騎士たちもだわ)動揺してるのは間違いない。ともかく、子供達を遠くの安全なところに連れて行かねば!つーか俺も!

と考えていたら子供達に足をめちゃくちゃに掴まれた...立てないのかよ!おい、男のほう!守れや!

そもそもなんで俺のパンチがあんな威力になってるんだ、などと、考えている暇はなかった

山賊の1人が剣を両手に襲いかかってくる

このままでは避けられない。後ろには子供達がいる。

完全に物理法則を大幅に無視した打撃、そうか、あれが火事場のバカ力か。

まぁあんな偶然二度と起こらないだろうなと思いつつも、オレは山賊と対峙する

希望的観測?いや違う、さっきのが偶然じゃないことを証明したかった。

「はっお前みたいなヒョロガキがゼクロスさんをやるなんてな、あの人も歳だったってことか。まぁお前を殺せばボーナスが出そうだ、死ねぇ!」

そんな男から繰り出されるボロボロの剣のスピードは

..................遅い。

とてつもなく遅い。

子供達を抱えて普通に離れることができた。男の上段斬りは、近くにあるものを取るよりも容易くかわすことができた

「あぁ?お前、いつからそこにいやがった」

「いや、お前の剣が遅すぎるだけだろ...」

結論が出た、こと戦闘において、この世界のものは遅すぎる。オレがさっき殴ったオッさんの方が、まだ早かったぞ反応は。

あれが通常じゃなくて、今対峙しているコイツが通常レベルだとしたら、話は随分と変わって来る

「馬鹿な...「瞬剣のセイル」の上段斬りをかわしただと?!ゼクロスさんを除けばうちで一番の剣術を誇るアイツの剣が...!!』

あ、コイツも強いレベルなのかよ

これは...もしかしてやれるんじゃないか?!

グリーンは勝てる戦いは積極的に参加するタイプである。みみっちい?うるせぇわ

瞬剣のセイル (笑)に詰め寄り、イエローの記憶を頼りに攻撃を開始する。

基本的に人格ごとに記憶は違う。だがそれを見ることはできる今回彼が確認したのは...イエローの戦闘スタイルの猿真似だ。

元々使う体は一緒なのだ、完璧とはほどとおいが、コイツらには十分だろう。

最初の時と同じく、グリーンに殴られた男達は吹き飛ばされ、なぎ倒されていった。

グリーンが拳を突き出すたびに、山賊達の悲鳴が聞こえる。

「今だ!!!あの男に続け!」

4人の騎士の中でも一際大柄な男がそう号令すると、他の騎士達も奮起し、山賊達を次々と切っていった

もちろん俺も手伝った、この体の感覚を知っておくには、この山賊達はあまりに有益なサンドバックだしな。

まず、肉体の身体機能がめちゃくちゃ上がっている。なんだ?レッドのやつ、事故ったあとに筋トレでもしたのか?そのぐらいの筋力である。

しかし、普通に考えて、ただえさえセンスのないと言われている自分でさえ、防具を着た、自分よりデカイ大人を拳で吹っ飛ばすことができるのである。並々ならぬ筋力である。ほぼありえないと言ってもいいだろう。

てかそもそも視力とかまで良くなってないか?これ。最近細かい文字が見えなくなってて、小さな文字を見るのが辛くなってきたのに、朝確認してみたらめちゃめちゃ遠くまで鮮明に見えるようになっていたぞ!俺はマサイ族か!

最後の1人を、その大柄な男が斬り伏せた。

全てが終わり、子供達を慰めていた時、騎士に号令を出していた大柄な男に話掛けられた。

『ご助力、感謝します、我々だけでは危ないところだった...』

オレはよく事情もわからない(実際まだここが異世界だという実感も大してない)ので、オレは自分をグリーンと名乗り、旅人だと言った。

側には馬車の中にいた子もいる。

大柄な騎士は、名をカミーユと名乗った。

アルノ家という伯爵の家の騎士で、この姫はその2女らしい、彼女は名をコレットと名乗った。

どうやらこの一行、アルノ領へと戻る途中で山賊に襲われたらしい。

『これから行くところがないのなら、是非お礼がしたいので私の館へ来て下さい。歓迎いたしますわ。旅のことなど、是非話て下さい』

コレットはこういって笑った。

おおっこれがまさしく異世界テンプレか、もうここが自分の元いた世界、もしくは場所ではないことは頭の中で証明されている。こんな盗賊だったり騎士だったりが現代日本でありえるわけないだろう?情報がない為あまり一概には言えないが、もうここは日本ではないのだとグリーンは確信していた。

ともかくこの流れはいいぞ!異世界に行き強い力を手に入れ、山賊に襲われている暇を助けて、館に招待される。そして姫と恋に落ちる。なんとも王道なラブストーリー。イエローが聞いたら卒倒して喜びそうな展開だ。

だがここで、俺を強烈な眠気が襲った

人格が変わるとき、一気にその感覚は本人に襲いかかる。

グリーンは感覚で、次に出てくる人格が誰かわかるようになっていた。天才だから

マズイ、この感覚、次に出てくるのは「ピンクだ!!!!!!!!!!!」


アレを見られるのはマズイ。非常にマズイ

姫には、子供達を村へと送らねばならないのでと、その申し出を全力で断った

姫は特に嫌な顔もせず、アルノ領へいらっしゃる場合は是非お立ち寄り下さい。

こう答えて去っていった。

勿論だ、死んでも行ってやる

可愛いくていい子とか、最高だ

絶対に行ってやる。

ともかく、超絶急ぎで子供達を連れて、その場を去った。

子供達は近くの村の出身で、たまたま巻き込まれただけだという。子供達はピノとアレスと名乗り、両親はこの恩返しをしたいから家に泊まってくれた言われたが、それをも断った。

あの姿だけは
あの姿だけは

誰にも見せられん。

村から出て森深く進んだ先にオンボロの、いかにも誰も使ってなさそうな小屋があったので、

グリーンはそこで眠った。

あ、ノートにあったことを書くことを忘れてしまった...

まぁいいだろう。イエローは恐らく俺の記憶を見てないだろうし。

ピンクはその心配がそもそもないし。

次の機会を楽しみにしておこう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

処理中です...