多重人格者の異世界転移〜あれっお前魔王じゃね?!〜

くろこん

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魔王と多重人格者、相対ス

戦争が始まりますが、今日は誰ですか?

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王国軍、帝国軍の首脳会議が執り行われているテントの前で、ガウェイン王は1人休んでいた。テントの中では、首脳陣が未だ会議を続けている。

王は思う、敵の数が多すぎる、と。

魔王軍の数は既に80万を超えているのではないかと言うほどの数の魔獣、魔族、魔人が集まっていた。

陣形としても先頭にゾンビ、スケルトンが壁として配置されており、中盤に主力の魔獣、機械族が美しい陣形で配置についている。魔王軍は訓練が行き届いているのだな、とガウェイン王は1人呟く。唯一いいのは、報告から受けた超遠距離から精密な弓を放ってくるダークエルフ達が、アロンの活躍により壊滅に追いやられているらしい。ということだけである。

しかし数の圧倒的差は変わらない、こちらは王国から援軍が駆けつけているらしいが、それでも15万は超えないだろう。

ギルド連合がどのくらい連れてこれるか、だな...

やれることはやった、後は作戦だけか。

未だに数の増え続けている魔王軍に対して、ガウェイン王は焦りを隠しきれなかった。

人間軍の陣形としてはこのような形をとる。

先陣を切るのは、帝国で将軍を務めたブラモア将軍、魔獣殺しとして名を馳せた帝国で最も名高い騎士で、故郷を取り戻そうと躍起になっている。

右陣はベリアスとアロンが務める。一度帝国軍と戦った経験を遺憾なく発揮して欲しい。

左陣はルーカン達2軍を中心とした軍隊。初の魔王軍との激突になるため、グリーンをこちらに配置しておいた。少々不安が残るが、能力としては間違いないだろう。

本陣にはガウェイン王と皇帝ネロが、それぞれ指揮をとる。

この陣形が、今の自分たちに取れる最善の陣形である。後は援軍さえ間に合えば...

しかし、敵は待ってはくれない。

『魔王軍がこちらに向かって進撃してくるぞ!全員戦闘態勢!』

将軍の1人がそう叫んだ瞬間、王国軍に緊張が走る。

眼前には、襲いかかってくる、ゾンビやクリーチャー達。第一陣と王国軍はぶつかろうとしていた。

『聞け!王国、帝国の騎士達よ、今お前達が立っているところが民の暮らせる最終防衛線と心得よ!退くことは許さん!戦え!全軍突撃!』

ガウェインの号令とともに、凄まじい轟音が轟き、両軍の足音でボードウィンは揺れる。今、人と魔族の生き残りをかけた最大の戦争が始まろうとしていた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、やれることはやった、ムサシとの協議も終わった。俺はルーカンのおっさんの部隊の先陣を任されることになった。

目の前にはどデケェ機械の山みてぇな奴らと、ゾンビクリーチャーズがゆっくりと、しかし着実にこっちに向かって来ている。

『ふはは!やっと暴れられる!我が力を存分に発揮するがよいぞ!』

俺は今、イヴァンの上に乗っている。
ん?イヴァンが誰かだって?前に契約したドラゴンの名前だよ。契約したから名前つけろーってしつこく言われたから、イヴァン、俺の尊敬する男の1人、狂気と理性の2面を持った比類なき王。その王の名をイヴァンに与えた。めっちゃ喜んでたな...

鞍は、あれから一旦イエローの爺さんになって、爺さんが馬の鞍だった奴とかを色々と加工して作ってくれたんだ。乗り心地は結構いいぞ?まっ王都に戻れば、もっといいものができるだろうがな。

王サマのデケェ声がボードウィン中に轟き、魔獣と兵士達がぶつかり合って行く。

『オレ達も他の軍に続くぞ!突撃!』

ムサシがそう叫ぶと、俺たちの軍もつられて進軍しだす。それと同時に、オレは視界が暗くなり始めた。交代の時間、という訳だ。丁度いい、自分は戦闘なんかできるタイプではないのだ。とても都合のいいタイミングで交代できると思っていいだろう。

ノートに必要なことは全て書いた。この感覚だと...次に出てくるのはアイツか。まっ危ない橋でも渡ってこいや!

ーーー元々グリーンにはこの戦争に参加する義理などない、彼の目的はあくまで召喚術を調べるために帝都へ行くことであり、その目的を果たすために魔王軍が邪魔なだけ、それだけである。

正直こんな戦いなんぞ逃げ出して、瓦礫だらけの帝国から召喚術に関する書類を掠め取って逃げた方が、よほど元の世界に帰るのは簡単になるだろう。

しかし、ここで王国軍が全滅してしまうと、王都の人々やアルノ領のやつらも危険だ。それはなんとしてでも避けたかった。

いや~なんか目覚めが悪いじゃん?

まぁ、この戦争は取り敢えず勝てればいいかな、最低生存、最高魔王軍撃破、ぐらいの考え方でいいだろう。

グリーンはこの戦争の展開を思案しながら、視界を閉じる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目がさめると、乗り心地の良い鞍に乗り、鞍についている縄に両手を絡めている。

とてつもないスピードで動いている証拠に、頬に冷たい風が刺さるが、驚くほど振動がない。目の前には、2本角の巨大生物が見える。ドラゴンだ、自分はドラゴンに乗っているのだ。周りにはリザードマンのような姿をした青い生物達がいる。

前方にも、ヘドロ状だったりスライム状の形をした生物が前へと進んでいる。

少し離れた先には、大きな機械の塊と、ゾンビ映画に出てきそうなゾンビや化け物がうようよしている。

え?今からあそこに突っ込むの?てか向かってるよね?

てか僕の最期の記憶は?洞窟みたいなところにいたのは覚えてる...確か帝国に向かってたよね?

なんでこんなことになってるんだ

どーーーなってんのこれぇー!!!!

グリーンと交代した人格は、そのあまりの情報量の多さに、発狂しかけていた。



人間軍vs魔王軍との戦い、開戦!!!


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