多重人格者の異世界転移〜あれっお前魔王じゃね?!〜

くろこん

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第2部 1章 もう一度あの世界へ

作戦会議

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「ファムルスとジャックがこねぇからもう始まるぞオラァ!」

「エルザも来ないんですけど・・」

 メンバーはグリーン、レッド、イエロー、ウルフィアスの4名である、場所はグリーン邸、コレットの趣味に合わせた白い大きな館の一室にて、他の皆を待ちきれないグリーン主導の作戦会議が始まった。

「まず、この3名を呼んだ理由を説明しよう。この3名で、それぞれある場所に行ってもらいたい!」

「え、僕とイエローとグリーンでってこと?」

「そうだ」

 ウルフィアスさんが初めて真剣な顔で僕に話しかける、異世界来いって誘った時ですらこんな真剣な顔してなかったぞ、おいこの野郎。

「今度、3つの場所で同時に大規模な災害、もしくは人災が起こる予定なのだ。君たち3人にはそれを止めてもらいたい。」

「えっ?3つの箇所で一気に災害が起こるんですか?」

「そうだ、そもそもこういう災害は、普通は人の身では対応できない為、我々が各地で対処していたのだが、まじめに仕事をしていたアイテールが地上での仕事をし始めたことにより、今まで足りなかった手が益々足りなくなったのだ。」

「いや、アイテールのせいじゃねぇか!」

 ふざけんな、と言うばかりに机をぶったたくが、そもそもこの事件がなければ叔父はただ死亡しているのだ、それを考えると悪い話だけでもないかもしれない。

「いやまぁ、元々末期で、人手が欲しいいのと、人自らの手で危機は乗り越えて欲しいからこそ、更なる人種の発展を目論んでアイテールも動いていたわけだし、あまり責めないでやってくれ」

 そんなこと聞いてるんじゃねぇよ!まぁいいや

「ちなみに、その災害はどのくらいひどいんですかね?」

「ん~1つでも放置していた場合①世界が消し飛ぶ②世界中が不毛の地となり、飢え死ぬ③人が全員喰われる。まぁただの人では対応できないってことだ。そこで君たちのような人智を超えた者達を神様候補っぽくして、消してもらうということで。」

 ホワイトボードに3つの選択肢がつらつらと並ぶ。てかホワイトボードまで作ったんだグリーン、あの黒いペンも、消す奴も作ったんだ。すごいね。

「うわぁ」

 大惨事じゃあないですか!というかそれのどれか、僕が止めなきゃいけないということですよね?

 どれも無理じゃない?

「オレは領主だ、運良くオワリの国の視察があるからよ、そっちの方行ってくるわ。②の奴だな、大地が不毛になる?んなもん許せるか。」

「ホッホッホ、なら儂は①ですかな、こちらはウォルテシア方面ですか。上手くそちらの方々と連携ができると良いのですが・・」

「じゃあ、レッド君が③だね、魔族領の方だから、そっちの方と連絡取り合って上手くやってね。固定電話しかなくて、グリーン君の領地をでたら連絡できないし。」

 あ、あっという間に僕の運命が決まってしまった。ホワイトボードに、それぞれの担当地区が割り振られて行く。

 作戦会議 (というより決定事項)はこうして終わりを告げる。

(いや、正直3つのどれを選んでもロクなものではなさそうなんだよね、なら内容より、味方が強い弱いで考えたほうがいいから、僕がイエローと変わったほうがいいのか?)

 今回の事案、地元の人々との連携が不可欠である。しかし僕は、ウォルテシアの人々と関係を持ったとは言い難い。連携が難しい以上、イエローと変わった方がいいのではないだろうか。

 叔父の命を救ってもらうのだ、そのぐらいのリスクはとって然るべきだと、僕はそう思う。

「イエロー、変わらなくて大丈夫?」

「ホホ、ご主人。不要でございます、多少なりとも儂に秘策がございましてな。」

 あ、そうなの?じゃあお願いしちゃおっかな。

 そもそも、クロ、ピンク、ホワイトはどうしたんだろう?

「あ、ちなみに他の人格の3名ですが、王都でパン屋をやっているピンクを除けば、行方が分からなくなっておりますのでご容赦を。神の目すら欺くとは、一体どこにいるのやら」

 えーーーーーーーー

 まぁ、そっちの方も、もしかしたらひょっこり見つかるかも知れないよね、ホワイトもクロも、頼りになる人たちだから、さ。

◇◇◇◇

「よし、では順番に言わせてもらおう!」

バァンと机を思い切り叩いたウルフィアスが、1人ずつ指示を出し始めた。

「イエロー君はウォルテシア方面にある古代遺跡!『ウォルドロン』にある神器級の秘宝を確保もしくは破壊してくれ!」

「承知、子飼いの部隊を何人か連れて行かせて頂きますな。」

「グリーンはオワリの国にある樹齢1000年を超え知識を得た霊樹!『バウムクーフン』の伐採!」

「おう!一瞬で片つけてやる!パンドラの箱部隊の面々総動員だぜ!」

「最後にレッド君!魔族領に存在する創世の四聖を超える魔獣!『アスクロル』の討伐!」

「は、はい!」

 魔族がいるなら、まぁなんとかなる・・のか!?

「確実、気をつけてやるように!出発は明日だぞ!」

「「「おう!」」」

かくして、世界を救うための戦いが、再度始まった!
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