中作と七人の売人たち

うんこ

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旅立ち

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あるところに中作という20いくつの青年がおりました。中作は無職でした。以前はホストクラブでホストをしており人気ワースト2にまで昇りつめ、マクドナルドでもアルバイトをした事がありますが直ぐ首になり、仕方がないので生活保護を受給しつつコールセンターで働く妻の収入で暮らしております。

ある日、いつもの様に中作がオナクラで散財し帰宅すると大家から退去を命じられました。理由は家賃滞納。中作夫妻は大阪のとある事故物件で暮らしていたのですが、中作は収入の全てをオナクラと地下アイドルのコンサートやグッズ購入にあててしまい家賃等全て未払いだったのです。

コールセンターで働く妻はまだ帰宅していません。帰ってきたらびっくりするだろう、中作はぼんやりとそんな事を思いながら歩いているうちにどこか知らん森の中をさまよっていて、一軒の小屋にたどり着きました。

チャイムもインターホンも無い小屋を、ノックする事もせずに中作はズカズカと中へ入っていきました。

部屋の中には長いテーブルがあり、当分に覚せい剤と大麻が七人分用意されています。

「きっとここに住む人たちのために用意されたに違いない、一人分を全て取るのは気の毒だから各々から少しずつ貰おう。」



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