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スターチスは突として
9-a.誤解されない程度に
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最近は曇りの日が多いなぁ。何というか、お日様の光を浴びていない感じがするのよね。
馬車酔いで気持ち悪くなりながらも一人そうつぶやくエーデルだった。
馬車の目的地は友人であるアイラスのお屋敷。
アイラスからどうしても会いたいと言われたときは正直に言って椅子から転げ落ちるくらい驚いた。
この時期はゲームの中でのミニイベント「心の決別」がある頃だったからだ。「心の決別」とはどんなイベントだったか誰かに説明しましょう。
このミニイベントの主役はなんとなんとシートル! シートルがアイラスに何度も思いを伝えようとするが、結局アイラスの目の前で思いを伝えることが出来ずに終わってしまうというストーリーの中で結構賛否両論が多かったイベントだった。まぁ、このイベントは特に恋愛関係を匂わせるわけでもなくシートルが...みたいな感じを作り出すために生まれたイベントだからね。
注目ポイントはずばり、アイラスがちょーかわいい!! シートルに振り回されているときのアイラスの困った顔がもうイチコロ。これ初めて見たとき同僚の目の前で「好きです。」とか言っちゃって恥ずかしすぎて屋上に逃げ込んだのはつい最近のようだわ。本当にみんなに見てほしいけど、見せたくない。
「いつも思うのですが、私が馬車に乗ってしまってもよろしいのでしょうか。あと、先ほどから独り言がずっと聞こえておりますよ。」
え!? 今の全部漏れてたわけ。恥ずかしすぎる/// もうなんで早く言ってくれないの、黒歴史生み出しちゃったじゃん。恥ずかしー、うっ。馬車酔いが。
顔は赤くなったり青くなったりと、とにかく落ち着きがないエーデルとそれをじっと見つめ、一つにこりとしただけのフィールであった。
馬車から降りるとすぐにメイドの方が部屋まで案内してくれた。
「お嬢様、お連れいたしました。失礼してもよろしいでしょうか。」
「...えぇ。」
部屋の奥から小さくアイラスの声が聞こえた気がした。
扉を開けるとそこには一人の天女、ゴホンッ、アイラスがいた。
「アイラス、大丈夫?」
思わずわたしの口からそんな言葉がこぼれてしまった。無理もないと思う。ソファに静かに腰を下ろしていたアイラスの顔は青白くというよりか青い? 少しだけ見えた腕も骨が見えるのではというくらい細くて全体的にやせ細っていた。もともと痩せてはいたが、この痩せている状態はやばいほうだと思う。
「心配をかけてしまい申し訳ありません。ちょっと体調を崩してしまって。それでお呼びした理由はですね、あんまりわかっていないんですよ。すみません、どうしてもツァイトがエーデル様に会いたいというものでして。」
ツァイトが、意外ね。ツァイトってあんまり人に頼らなそうな感じだったけどそうでもないんだ。
「わかりました。一つ条件があるのですがよろしいでしょうか。」
「もちろん、こちらのほうが無理なお願いをしているのですから。」
アイラスはいつものように言っているようだったけれど、声はほんの少し枯れていて本調子ではない感じだった。アイラス。
「アイラス、わたしとツァイトがあっている間はきちんと寝ていてください。帰るときはメイドの方に声掛けしますので。」
咳き込みながらも、わかりましたと返事をしたアイラスはゆっくりとふらふらとした足で部屋を出て行った。
その後だった、勢いよく魔獣が飛び出してきて「力をくれ!」と言ってきたのは。
「ツァイト、元気だった。」
「元気だけど、力をくれ。」
力をくれ? それってどういう意味なんだろう。元気なのに力をくれって、そもそも魔獣は相当力があるような気がするんだけれど。
「まずは落ち着いて話しましょう。その力をくれってどういう意味か教えてくれないとどうすることもできないですよ。」
「えっと、そうだな。この姿になると力が減っちまう。」
そういいながらツァイトは人間の姿になっていた。うん、かわいい。じゃなくて、人間型の時ってことよね。普通に考えたら人間の姿になるだけでも魔力を消費すんじゃないかな。
「何かがおかしいんだ。こう、アイラスを守れない。だから、あんな男にアイラスが悲しむんじゃんくてもっと支えられるような力が欲しいんだ。」
あんな男ってシートルのことだろうな。ちょっとかわいそう。
「そうね、普通の人には見えないからね。どうすることもできな...くない!? お父様だったら何か知っているかもしれない。ツァイト、この後少しだけあの森に帰ってきて。事情は後で話すから。」
わたしが話しているときにはもうツァイトはいなくなっていたからあの森に行ったのかもしれない。行動がはや過ぎる。
わたしも急がないと、そう思い廊下にいたメイドさんをとっ捕まえて帰ることを伝え、馬車に乗り込んでこの屋敷を離れた。アイラスの体調が少しでも良くなることを祈りながら馬車の窓から屋敷を眺めていた。
結構急ぎで家まで帰ってきた。今度御者さんにお礼しなくちゃ。
家に着くとすぐにお父様を探した。今回の件はお父様がいなくては始まらないのだ。
ちょうど廊下を歩いていたお母様にお父様の行方を聞くことにした。
「お父様がどこにいらっしゃるか知りませんか。」
「旦那様は王宮に呼ばれたのを忘れたの。」
そ、そういえばそうだったかもしれない。すっかり忘れてたわ。
「どうして旦那様を探しているの。」
「魔獣について聞きたいことがありまして。また今度にします。」
わたしが諦めて森へ向かおうとするとお母様呼び止められた。
「魔獣のことでしたら私が力になりましょう。後で書室に来なさい。」
お母様って魔獣について詳しいのかなとか考えつつ返事をし森へ向かった。あぁ、遠い。
書室にはすでにお母様がいた。
「魔獣についてでしょう。何が知りたいの。」
「魔獣が人間化したときに一般の人にも見える方法はないかと思いまして。」
するとお母様は一つの本を目の前に差し出した。
「この本に全てが載っていると思うわ。貸すから、大切にするのよ。」
お母様はそういうと奥へ消えてしまった。
わたしは急ぎつつ本の内容をかみしめるように読む、そのわたしをじっと見つめるツァイト。
ここが役に立つかもしれない。そう思ってツァイトを見る。ちょうどツァイトも同じところを読んでいるようだった。
「あの宝石が力をくれるんだな。よし、待ってろアイラス。」
ツァイトはどこかに消えていた。ここにあったのはふわふわの毛だった。気分屋すぎるよ。
馬車酔いで気持ち悪くなりながらも一人そうつぶやくエーデルだった。
馬車の目的地は友人であるアイラスのお屋敷。
アイラスからどうしても会いたいと言われたときは正直に言って椅子から転げ落ちるくらい驚いた。
この時期はゲームの中でのミニイベント「心の決別」がある頃だったからだ。「心の決別」とはどんなイベントだったか誰かに説明しましょう。
このミニイベントの主役はなんとなんとシートル! シートルがアイラスに何度も思いを伝えようとするが、結局アイラスの目の前で思いを伝えることが出来ずに終わってしまうというストーリーの中で結構賛否両論が多かったイベントだった。まぁ、このイベントは特に恋愛関係を匂わせるわけでもなくシートルが...みたいな感じを作り出すために生まれたイベントだからね。
注目ポイントはずばり、アイラスがちょーかわいい!! シートルに振り回されているときのアイラスの困った顔がもうイチコロ。これ初めて見たとき同僚の目の前で「好きです。」とか言っちゃって恥ずかしすぎて屋上に逃げ込んだのはつい最近のようだわ。本当にみんなに見てほしいけど、見せたくない。
「いつも思うのですが、私が馬車に乗ってしまってもよろしいのでしょうか。あと、先ほどから独り言がずっと聞こえておりますよ。」
え!? 今の全部漏れてたわけ。恥ずかしすぎる/// もうなんで早く言ってくれないの、黒歴史生み出しちゃったじゃん。恥ずかしー、うっ。馬車酔いが。
顔は赤くなったり青くなったりと、とにかく落ち着きがないエーデルとそれをじっと見つめ、一つにこりとしただけのフィールであった。
馬車から降りるとすぐにメイドの方が部屋まで案内してくれた。
「お嬢様、お連れいたしました。失礼してもよろしいでしょうか。」
「...えぇ。」
部屋の奥から小さくアイラスの声が聞こえた気がした。
扉を開けるとそこには一人の天女、ゴホンッ、アイラスがいた。
「アイラス、大丈夫?」
思わずわたしの口からそんな言葉がこぼれてしまった。無理もないと思う。ソファに静かに腰を下ろしていたアイラスの顔は青白くというよりか青い? 少しだけ見えた腕も骨が見えるのではというくらい細くて全体的にやせ細っていた。もともと痩せてはいたが、この痩せている状態はやばいほうだと思う。
「心配をかけてしまい申し訳ありません。ちょっと体調を崩してしまって。それでお呼びした理由はですね、あんまりわかっていないんですよ。すみません、どうしてもツァイトがエーデル様に会いたいというものでして。」
ツァイトが、意外ね。ツァイトってあんまり人に頼らなそうな感じだったけどそうでもないんだ。
「わかりました。一つ条件があるのですがよろしいでしょうか。」
「もちろん、こちらのほうが無理なお願いをしているのですから。」
アイラスはいつものように言っているようだったけれど、声はほんの少し枯れていて本調子ではない感じだった。アイラス。
「アイラス、わたしとツァイトがあっている間はきちんと寝ていてください。帰るときはメイドの方に声掛けしますので。」
咳き込みながらも、わかりましたと返事をしたアイラスはゆっくりとふらふらとした足で部屋を出て行った。
その後だった、勢いよく魔獣が飛び出してきて「力をくれ!」と言ってきたのは。
「ツァイト、元気だった。」
「元気だけど、力をくれ。」
力をくれ? それってどういう意味なんだろう。元気なのに力をくれって、そもそも魔獣は相当力があるような気がするんだけれど。
「まずは落ち着いて話しましょう。その力をくれってどういう意味か教えてくれないとどうすることもできないですよ。」
「えっと、そうだな。この姿になると力が減っちまう。」
そういいながらツァイトは人間の姿になっていた。うん、かわいい。じゃなくて、人間型の時ってことよね。普通に考えたら人間の姿になるだけでも魔力を消費すんじゃないかな。
「何かがおかしいんだ。こう、アイラスを守れない。だから、あんな男にアイラスが悲しむんじゃんくてもっと支えられるような力が欲しいんだ。」
あんな男ってシートルのことだろうな。ちょっとかわいそう。
「そうね、普通の人には見えないからね。どうすることもできな...くない!? お父様だったら何か知っているかもしれない。ツァイト、この後少しだけあの森に帰ってきて。事情は後で話すから。」
わたしが話しているときにはもうツァイトはいなくなっていたからあの森に行ったのかもしれない。行動がはや過ぎる。
わたしも急がないと、そう思い廊下にいたメイドさんをとっ捕まえて帰ることを伝え、馬車に乗り込んでこの屋敷を離れた。アイラスの体調が少しでも良くなることを祈りながら馬車の窓から屋敷を眺めていた。
結構急ぎで家まで帰ってきた。今度御者さんにお礼しなくちゃ。
家に着くとすぐにお父様を探した。今回の件はお父様がいなくては始まらないのだ。
ちょうど廊下を歩いていたお母様にお父様の行方を聞くことにした。
「お父様がどこにいらっしゃるか知りませんか。」
「旦那様は王宮に呼ばれたのを忘れたの。」
そ、そういえばそうだったかもしれない。すっかり忘れてたわ。
「どうして旦那様を探しているの。」
「魔獣について聞きたいことがありまして。また今度にします。」
わたしが諦めて森へ向かおうとするとお母様呼び止められた。
「魔獣のことでしたら私が力になりましょう。後で書室に来なさい。」
お母様って魔獣について詳しいのかなとか考えつつ返事をし森へ向かった。あぁ、遠い。
書室にはすでにお母様がいた。
「魔獣についてでしょう。何が知りたいの。」
「魔獣が人間化したときに一般の人にも見える方法はないかと思いまして。」
するとお母様は一つの本を目の前に差し出した。
「この本に全てが載っていると思うわ。貸すから、大切にするのよ。」
お母様はそういうと奥へ消えてしまった。
わたしは急ぎつつ本の内容をかみしめるように読む、そのわたしをじっと見つめるツァイト。
ここが役に立つかもしれない。そう思ってツァイトを見る。ちょうどツァイトも同じところを読んでいるようだった。
「あの宝石が力をくれるんだな。よし、待ってろアイラス。」
ツァイトはどこかに消えていた。ここにあったのはふわふわの毛だった。気分屋すぎるよ。
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