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スターチスは突として
11-b.それぞれの目線
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軽くノックをし、母様の部屋に入る。
母様の部屋はカーテンが閉められ、明かりもろうそくの灯だけで薄暗くて気味が悪いがもう慣れた。
「母様。あいつくそだ。俺様の妻に向いてねぇやつだよ。妻になりてぇんだったら俺様に従順に、だろうがよ。ほんとムカつく。なぁ、母様。あいつと何すればいいんだよ。」
深紅の唇をゆったりと滑らせながら喋る母様はまるで死ぬことを知らない魔女のようだ。このような女と結婚してみたいもんだよ。チッ
「そうね、時が来たらあの水晶を見せればいいのよ。そうすれば、貴方の思い通りよ。」
近くにあった手紙があっけなく炎に包まれていく。
そうだよな。俺様は男爵家の令息だ。侯爵家の令嬢くらい塵同然だ。
深紅の魔女とその息子のどすの聞いた笑い声がろうそくの灯を揺らしていく。
ルジャー家のメイド一人が階段から転げ落ち、激しく痛がっている。だが誰も助けない。
それがフォゲック男爵家だ。
今日は久しぶりにアイラスがこの家に来る。
残念ながら試験の日に会えなかったが、そんなことはどうでもいい。
「エーデル様。ジェシー侯爵家の馬車がお見えになりました。」
読んでいた本を閉じ、足早に玄関に向かう。この時間ももったいない。早く会いたい!
「お久しぶりです、エーデル様。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「久しぶり、アイラス! 会いたかったわ、本当に、本当に!」
ここまでアイラスに会いたかった理由は主に一つ。
アイラスがルフォゲック男爵の息子、ルジャーに会ったとツァイトから聞いたからだ。ツァイトはたま~にアイラスについて教えてくれるが、「アイラスがかっこいい」や「アイラス素敵」ということしか言わないで本当に驚いた。もしゲームの内容と大きく関わることだとしたらと思うと気になって仕方がないので、こうして家に呼んだわけだ。
ふっかふっかのソファに腰を下ろし、フィールの入れてくれた爽やかな紅茶を口に含み、アイラスをちらりと見る。と
姿勢よく紅茶を飲むその天使を見ると、わたしはもう死んだのかと錯覚してしまう。
「あの、エーデル様? 大丈夫ですか。その持ち方ですとおいしい紅茶がこぼれれてしまいますよ。」
え? 紅茶。あ! 紅茶。あぶね、紅茶こぼれるところだった。ありがとう、アイラス。
深呼吸をし、フィールとアイコンタクトをしてから今日の本題に入る。アイラスの顔だけ見て一日が終わりそうだった。どうしてこんなにアイラスに惹かれるのかしら。
「わたし、学園の試験に合格いたしましたの。アイラスはどうでした?」
「おめでとうございます。私も合格しました。春から、学園の生徒になれるなんて。エーデル様と一緒で本当に良かったです。」
そっか、やっぱりゲーム通りに少しずつ進んでるのかな。
あれ。そういえばわたし、先生になりたいと思っていたけれども何かしてた?
ううん。何もしてない。これは、まずいのでは。
「エーデル様? その、えっと相談したいことがあるのですが。」
「なぁに? わたしでいいのならいいよ。」
「ありがとうございます。
この話は本の中の話なのですが、Aさんはとある貴族の方に婚約してほしいと言われたのですが、どうやって断れば相手を傷つけないか考えているんです。それで、エーデル様だったらどうやって断りますか。」
どうやって断る、か。これは難しい。断り方によっては相手を深く傷つけるだけでなく、自分の環境も大きく変わってしまうかもしれない。
人間誰しも全てのことを受け入れられるわけではないし、最適な断り方だってすぐにはわからないことがほとんど。だから人は悩むし、進化していく。
って、それよりその本を読んでみたいわね。もしかしたらその本の中にもっとヒントが隠されているかもしれない。
そう思い、アイラスにその本を教えてほしいと言ったが「忘れてしまった」とのことで結局振出しに戻ってしまった。
婚約、断る、結婚。わたしたちもよくわからない関係。エリック様はとても親切にししてくれるけれどもお互いまだ関係を壊さないように一歩離れた状態。時が来れば解決する、そんな話じゃないはず。成人するまでに答えに近づけれるかな。いや、近づかなくてはいけない。ゲーム関係なく、自分の人生はまだ見えないから。
「ごめんなさい、エーデル様。今の話もう忘れてください。それより、エーデル様は制服にしますか?」
おっといけね。また話がずれていた。アイラスの相談全然乗れててない!?で、今は制服の話。
ルチレイテック魔法学園では制服か自前かで選べるのが特徴であり、人気が高い。制服は基本的に形が一緒だがカラーバリエーションが豊富というのが売りであり、自分の好きな色選べというのは本当にうれしい。
昔、制服のカラーバリエーションについて同僚と語ったな。懐かしい。
そういえば制服何年着てないだろうか? 会社は特に制服がなかったから、高校生ぶりになるの……
「わたしもう五年は制服着てないよ!」
「ご、五年ですか? エーデル様は五年前にも何かの制服を着ていらっしゃったのですか?」
あ、やっちゃった。なんというか年齢が今のより結構上なんだよね。若返ったのよね。う~ん、慣れない「わたしは制服にしようかな。制服かわいいし。アイラスは?」
「私も制服にしようと思っています。それで、色はどうされますか。。若返るなんて慣れない。というか、そんなこと普通起きない。かなり特殊な話過ぎる。
「いや、何でもないの。わたしは、エメラルドグリーンかな? 今のところはね。アイラスは、どんな色でも似合いそうね。」
「そんなことありませんよ。私はコバルトブルーに惹かれるですよね。今度試着させていただくのですが、エーデル様もいかがですか。多分予約は取れると思うのですが。どうでしょう。」
「いいの。わかったわ、絶対に予定空けておかなくちゃ。楽しみ。」
ゆっくりとお茶を飲みながら誰かと話せる、この時間は本当にかけがえないものね。
いつまでも、このような優しさが続くといいのだけれど。嵐の前の静けさというか、少し不安ね。
「シートル! いい情報見つけてきたぞ。」
ノックもなしに入ってくる奴はあいつしかいない。
「何の用です。今勉強しているんです。邪魔しないでろうただけますか。」
怒りを四割載せてドアの付近で立っているであろうその魔獣に返事をする。
「そんなこと言うなよ。天気と魔獣の関係が少しわかったんだよ。気になるならあたくしの方見るんだな。」
こうなったら、仕方がない。相手は魔獣王だ。騒ぎを起こされたら困る。
ペンを置き、静かに体を向きを変える。少し睨むような形で。
「小鳥の侯爵令嬢は制服姿を想像します」
春から、エーデル様との学園生活。エーデル様の制服姿を見ることが出来るなんて。絶対美しいはず。こんな私が女神のようにエーデル様といられるなんて本当に光栄だわ。
表情はピクリと変えないアイラスの心の中は案外アツアツ?
母様の部屋はカーテンが閉められ、明かりもろうそくの灯だけで薄暗くて気味が悪いがもう慣れた。
「母様。あいつくそだ。俺様の妻に向いてねぇやつだよ。妻になりてぇんだったら俺様に従順に、だろうがよ。ほんとムカつく。なぁ、母様。あいつと何すればいいんだよ。」
深紅の唇をゆったりと滑らせながら喋る母様はまるで死ぬことを知らない魔女のようだ。このような女と結婚してみたいもんだよ。チッ
「そうね、時が来たらあの水晶を見せればいいのよ。そうすれば、貴方の思い通りよ。」
近くにあった手紙があっけなく炎に包まれていく。
そうだよな。俺様は男爵家の令息だ。侯爵家の令嬢くらい塵同然だ。
深紅の魔女とその息子のどすの聞いた笑い声がろうそくの灯を揺らしていく。
ルジャー家のメイド一人が階段から転げ落ち、激しく痛がっている。だが誰も助けない。
それがフォゲック男爵家だ。
今日は久しぶりにアイラスがこの家に来る。
残念ながら試験の日に会えなかったが、そんなことはどうでもいい。
「エーデル様。ジェシー侯爵家の馬車がお見えになりました。」
読んでいた本を閉じ、足早に玄関に向かう。この時間ももったいない。早く会いたい!
「お久しぶりです、エーデル様。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「久しぶり、アイラス! 会いたかったわ、本当に、本当に!」
ここまでアイラスに会いたかった理由は主に一つ。
アイラスがルフォゲック男爵の息子、ルジャーに会ったとツァイトから聞いたからだ。ツァイトはたま~にアイラスについて教えてくれるが、「アイラスがかっこいい」や「アイラス素敵」ということしか言わないで本当に驚いた。もしゲームの内容と大きく関わることだとしたらと思うと気になって仕方がないので、こうして家に呼んだわけだ。
ふっかふっかのソファに腰を下ろし、フィールの入れてくれた爽やかな紅茶を口に含み、アイラスをちらりと見る。と
姿勢よく紅茶を飲むその天使を見ると、わたしはもう死んだのかと錯覚してしまう。
「あの、エーデル様? 大丈夫ですか。その持ち方ですとおいしい紅茶がこぼれれてしまいますよ。」
え? 紅茶。あ! 紅茶。あぶね、紅茶こぼれるところだった。ありがとう、アイラス。
深呼吸をし、フィールとアイコンタクトをしてから今日の本題に入る。アイラスの顔だけ見て一日が終わりそうだった。どうしてこんなにアイラスに惹かれるのかしら。
「わたし、学園の試験に合格いたしましたの。アイラスはどうでした?」
「おめでとうございます。私も合格しました。春から、学園の生徒になれるなんて。エーデル様と一緒で本当に良かったです。」
そっか、やっぱりゲーム通りに少しずつ進んでるのかな。
あれ。そういえばわたし、先生になりたいと思っていたけれども何かしてた?
ううん。何もしてない。これは、まずいのでは。
「エーデル様? その、えっと相談したいことがあるのですが。」
「なぁに? わたしでいいのならいいよ。」
「ありがとうございます。
この話は本の中の話なのですが、Aさんはとある貴族の方に婚約してほしいと言われたのですが、どうやって断れば相手を傷つけないか考えているんです。それで、エーデル様だったらどうやって断りますか。」
どうやって断る、か。これは難しい。断り方によっては相手を深く傷つけるだけでなく、自分の環境も大きく変わってしまうかもしれない。
人間誰しも全てのことを受け入れられるわけではないし、最適な断り方だってすぐにはわからないことがほとんど。だから人は悩むし、進化していく。
って、それよりその本を読んでみたいわね。もしかしたらその本の中にもっとヒントが隠されているかもしれない。
そう思い、アイラスにその本を教えてほしいと言ったが「忘れてしまった」とのことで結局振出しに戻ってしまった。
婚約、断る、結婚。わたしたちもよくわからない関係。エリック様はとても親切にししてくれるけれどもお互いまだ関係を壊さないように一歩離れた状態。時が来れば解決する、そんな話じゃないはず。成人するまでに答えに近づけれるかな。いや、近づかなくてはいけない。ゲーム関係なく、自分の人生はまだ見えないから。
「ごめんなさい、エーデル様。今の話もう忘れてください。それより、エーデル様は制服にしますか?」
おっといけね。また話がずれていた。アイラスの相談全然乗れててない!?で、今は制服の話。
ルチレイテック魔法学園では制服か自前かで選べるのが特徴であり、人気が高い。制服は基本的に形が一緒だがカラーバリエーションが豊富というのが売りであり、自分の好きな色選べというのは本当にうれしい。
昔、制服のカラーバリエーションについて同僚と語ったな。懐かしい。
そういえば制服何年着てないだろうか? 会社は特に制服がなかったから、高校生ぶりになるの……
「わたしもう五年は制服着てないよ!」
「ご、五年ですか? エーデル様は五年前にも何かの制服を着ていらっしゃったのですか?」
あ、やっちゃった。なんというか年齢が今のより結構上なんだよね。若返ったのよね。う~ん、慣れない「わたしは制服にしようかな。制服かわいいし。アイラスは?」
「私も制服にしようと思っています。それで、色はどうされますか。。若返るなんて慣れない。というか、そんなこと普通起きない。かなり特殊な話過ぎる。
「いや、何でもないの。わたしは、エメラルドグリーンかな? 今のところはね。アイラスは、どんな色でも似合いそうね。」
「そんなことありませんよ。私はコバルトブルーに惹かれるですよね。今度試着させていただくのですが、エーデル様もいかがですか。多分予約は取れると思うのですが。どうでしょう。」
「いいの。わかったわ、絶対に予定空けておかなくちゃ。楽しみ。」
ゆっくりとお茶を飲みながら誰かと話せる、この時間は本当にかけがえないものね。
いつまでも、このような優しさが続くといいのだけれど。嵐の前の静けさというか、少し不安ね。
「シートル! いい情報見つけてきたぞ。」
ノックもなしに入ってくる奴はあいつしかいない。
「何の用です。今勉強しているんです。邪魔しないでろうただけますか。」
怒りを四割載せてドアの付近で立っているであろうその魔獣に返事をする。
「そんなこと言うなよ。天気と魔獣の関係が少しわかったんだよ。気になるならあたくしの方見るんだな。」
こうなったら、仕方がない。相手は魔獣王だ。騒ぎを起こされたら困る。
ペンを置き、静かに体を向きを変える。少し睨むような形で。
「小鳥の侯爵令嬢は制服姿を想像します」
春から、エーデル様との学園生活。エーデル様の制服姿を見ることが出来るなんて。絶対美しいはず。こんな私が女神のようにエーデル様といられるなんて本当に光栄だわ。
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