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第四百九話 疾風迅雷やね
ノエルとホウリお兄ちゃんは、半日くらいかけて、目的地である砂浜までやって来た。
空中からホウリお兄ちゃんが砂浜に着地し、砂が空中に舞う。
舞い上がっている砂を吸い込まない様に、口と鼻を押さえつつ、ホウリお兄ちゃんの背中から降りる。
「やっと着いたー!」
「まだ道中だ。あんまり気は抜きすぎるなよ?」
「はーい。魔装使いっぱなしで大変だったから、とっても長く感じちゃった」
「それもそうだな。ひとまずお疲れさん」
ホウリお兄ちゃんに頭を撫でて貰いつつ、周りの様子を見てみる。
「なんだか、霧が濃いね2m先も見えないや」
「これがここの地域の特徴だ。常に霧が出ていて視界が著しく悪い」
「魔物に奇襲されやすいって事?」
「それがこの霧の中では魔物は沈静化するんだ。だから、魔物の奇襲は考えなくても良い」
「盗賊さんとかの奇襲は?」
「視界が悪すぎて、襲う奴を補足するのは無理だ」
「奇襲できるっていうメリットはあるんじゃない?」
「奇襲とか言ってられる濃度の霧じゃないからな。多人数の場合は、同士討ちすら起こりえる」
「それもそっか」
だったら、危険は少ないかな。っていうか、今って何時だろ?暗い感じもするけど、太陽が見えないから、何時なのか分からない。
「とりあえず焚火を用意する。今日はもう休んで、明日の朝に出発だ」
「ノエルまだ行けるよ?」
「ここから島まではかなりの距離がある。しかも、島には強力な魔物がいるからな。疲れた体じゃ危険だ」
「むう、分かった」
早く宝石を手に入れて、ビーチで遊びたかったんだけどなぁ。ホウリお兄ちゃんに警告されたんだったら、大人しく聞いておこう。
「ご飯は携帯食料?」
「だな」
「ちぇー」
海だし、お魚とか焼いて食べたかったんだけどなぁ。この霧だと捕まえるのは無理だなぁ。
ホウリお兄ちゃんが、砂浜の上でコンロに火を付ける。
「水は魔法陣で賄うんだよな?どんなのを用意したんだ?」
「これ」
ノエルは金属製のコップを取り出す。底にはMPを込めることで水球が発動する魔法陣が彫られている。
ホウリお兄ちゃんがコップを手に取ってマジマジと見つめる。
「良いコップだな。何処で手に入れたんだ?」
「フランお姉ちゃんに貰ったの。そんなに良いコップなの?」
「100万Gはくだらないな。丈夫で、直接火にかけられるのが特徴だ。毎日使っても20年は使えるものぞ」
「へぇ。そんなに良いコップなんだ」
ホウリお兄ちゃんにコップを返してもらって、コップに魔装の要領でMPを込める。
すると、コップの底から、噴水のような勢いで水が噴き出してきた。
「きゃあっ!?」
水の勢いが凄すぎて、思わずコップを落としてしまう。
「びっくりしたぁ……」
「ここが砂浜で良かったな。家だったら、床がびしょ濡れになってたぞ」
「つまり、ここで練習し放題ってことだね」
ノエルはコップを拾って、慎重にコップにMPを込めていく。ゆっくり……ゆっくり……
「このくらいかな」
コップの中に8割くらい水が溜まったところでMPを止める。溜まった水を試しに啜ってみる。
「……お水だ」
「何も入っていない純度100%の水だからな」
暑くて喉が渇いていたから、お水を一気に飲み干す。乾いていた体に染みわたっていくような感覚が心地いい。
「ほい」
「ありがと」
ホウリお兄ちゃんから紙に包まれた、細長い形の携帯食料を受け取る。紙を剥いで携帯食料を頬張る。
「……あんまり美味しくない」
「栄養だけ重視してて、味は度外視してるからな」
パサパサしているし、味は甘いようなしょっぱいような変な感じがする。パサパサはお水で何とかなるけど、味は慣れそうにない。
「でも、これ以外に食べるもの無いんだよね……」
「まあな。少しの間、我慢するんだな」
旅の時にミエルお姉ちゃんがマズイって言っていたパンとスープも、この携帯食料に比べたら美味しいって思える。
「ノエル、島から帰ってきたらケイワイビーチで美味しい物を食べるんだ……」
「死亡フラグじゃねぇか。縁起でもないこと言うなよ」
「こんなところに居られない!ノエルは自分のお家に帰る!」
「殺人事件でも起こったのか?」
「この高さだ、生きてはおるまい」
「それは逆に生存フラグだな」
そんな感じでふざけつつ、ノエルとホウリお兄ちゃんは携帯食料を食べる。
焚火を囲んでいるからか、日差しがほとんど無いのに暑い。夏の暑い時に霧って珍しい感じする。ん?あれ?さっき、ずっと霧が出てるって言ってたよね?
「もしかして、この霧って自然に出来たものなの?」
「どうしてそう思ったんだ?」
「ずっと出てるってことは、もしかして人工的なものかもって思ってさ」
「鋭いな。その通りだ」
「鬼ヶ島に関係があるの?」
「ああ」
やっぱりね。ずっと霧が出てるなんて可笑しいもんね。
「これは島を攻略する上では必要のない知識なんだが、聞くか?」
「うん」
「分かった」
既にご飯も食べ終わって、ノエルはコップにお水を湧かせる。
「まず、鬼ヶ島は人工島だ」
「誰が作ったの?」
「始まりの人」
「え?そんなに昔からあるの?」
思ったよりも昔からあってビックリだ。それに始まりの人が作った?何のために?
「作った理由は、戦闘力の向上のためらしい。手っ取り早く強くなるには強い魔物を倒すのが一番だからな」
「わざわざ強い魔物がいる島を作ったの?どうやったんだろ?」
魔物が生まれる仕組みは研究中で細かいことは分かっていない筈。始まりの人は知っていたってことかな?
「作り方は省くが、始まりの人は島を作って強くなろうとした。そして、ちょっとしたお宝も仕込んでおいた」
「レッド・ブランド・ベリアルだね」
「その通り。レッド・ブランド・ベリアルは、とある条件下で100年かけて自然生成される宝石。戦い抜いて、島の最奥にたどり着いた者へのご褒美だ」
「なるほどね」
あの島は強い魔物で強くなることと、珍しい宝石を作ることを目的としてたんだ。
「あれ?それって霧が出てる理由と関係あるの?」
「鬼ヶ島は危険だが、貴重な宝石が手に入る。それが広まるとどうなると思う?」
「皆、鬼ヶ島に挑戦するんじゃない?」
「その通り。ノエルでも危険な島だ。実力が不足している奴が行っても死ぬだけだ。だから、始まりの人は地図から鬼ヶ島を消して、霧で見つけられないようにした。鬼ヶ島の伝説は、おとぎ話として残っているだけで、誰もその存在を知る事はない」
島を隠すため、それがこの霧がある理由なんだ。
「あれ?誰も知らないんだったら、なんでホウリお兄ちゃんは知ってるの?」
「本人から聞いた」
「本人?」
「始まりの人のリーダー。タナカ・ヒロシにだ」
「え?その人ってもう死んでるよね?」
「神の力で魂を呼んで話した。魔剣の話も聞いておきたかったからな」
「神様って一番偉いんだよね?ホウリお兄ちゃんって神様を都合よく使いすぎじゃない?大丈夫?」
「あの神の依頼をこなすためだ。少しくらいは力を貸すのが筋ってものだろ?」
「それもそうかも?」
「ノエルも神に用があったら遠慮なく言ってくれ。馬車馬のように働かせてやる」
「うん。考えとく」
神様ってそんなに都合の良いものだっけ。
「他に何か話したの?」
「話したが、詳しくは言えないぞ。死んだとはいえ、人には広まって欲しくない半紙の1つや2つあるものだ」
「そういうものなんだ?」
「ノエルだって、花瓶を割ったのを知られたくないだろ?」
「うっ……やっぱり知ってたんだ……」
割れた花瓶はこっそりと処分したんだけど、ホウリお兄ちゃんにはバレてたみたい。まあ、ホウリお兄ちゃんにはバレるかなとは思ってたけど。
そんなことを話していると、ノエルの瞼が急に重くなったのを感じた。
「ふあああああ……」
「明日も早い。そろそろ寝た方が良い」
「はーい……」
ノエルは瞼を擦りつつ、砂浜に横になる。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
目を閉じて意識を深くまで落としていく。
不安と期待、疲労と熱、ドキドキと恐怖。色んなものを抱えつつ、夏休み1日目は終わったのだった。
空中からホウリお兄ちゃんが砂浜に着地し、砂が空中に舞う。
舞い上がっている砂を吸い込まない様に、口と鼻を押さえつつ、ホウリお兄ちゃんの背中から降りる。
「やっと着いたー!」
「まだ道中だ。あんまり気は抜きすぎるなよ?」
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「それもそうだな。ひとまずお疲れさん」
ホウリお兄ちゃんに頭を撫でて貰いつつ、周りの様子を見てみる。
「なんだか、霧が濃いね2m先も見えないや」
「これがここの地域の特徴だ。常に霧が出ていて視界が著しく悪い」
「魔物に奇襲されやすいって事?」
「それがこの霧の中では魔物は沈静化するんだ。だから、魔物の奇襲は考えなくても良い」
「盗賊さんとかの奇襲は?」
「視界が悪すぎて、襲う奴を補足するのは無理だ」
「奇襲できるっていうメリットはあるんじゃない?」
「奇襲とか言ってられる濃度の霧じゃないからな。多人数の場合は、同士討ちすら起こりえる」
「それもそっか」
だったら、危険は少ないかな。っていうか、今って何時だろ?暗い感じもするけど、太陽が見えないから、何時なのか分からない。
「とりあえず焚火を用意する。今日はもう休んで、明日の朝に出発だ」
「ノエルまだ行けるよ?」
「ここから島まではかなりの距離がある。しかも、島には強力な魔物がいるからな。疲れた体じゃ危険だ」
「むう、分かった」
早く宝石を手に入れて、ビーチで遊びたかったんだけどなぁ。ホウリお兄ちゃんに警告されたんだったら、大人しく聞いておこう。
「ご飯は携帯食料?」
「だな」
「ちぇー」
海だし、お魚とか焼いて食べたかったんだけどなぁ。この霧だと捕まえるのは無理だなぁ。
ホウリお兄ちゃんが、砂浜の上でコンロに火を付ける。
「水は魔法陣で賄うんだよな?どんなのを用意したんだ?」
「これ」
ノエルは金属製のコップを取り出す。底にはMPを込めることで水球が発動する魔法陣が彫られている。
ホウリお兄ちゃんがコップを手に取ってマジマジと見つめる。
「良いコップだな。何処で手に入れたんだ?」
「フランお姉ちゃんに貰ったの。そんなに良いコップなの?」
「100万Gはくだらないな。丈夫で、直接火にかけられるのが特徴だ。毎日使っても20年は使えるものぞ」
「へぇ。そんなに良いコップなんだ」
ホウリお兄ちゃんにコップを返してもらって、コップに魔装の要領でMPを込める。
すると、コップの底から、噴水のような勢いで水が噴き出してきた。
「きゃあっ!?」
水の勢いが凄すぎて、思わずコップを落としてしまう。
「びっくりしたぁ……」
「ここが砂浜で良かったな。家だったら、床がびしょ濡れになってたぞ」
「つまり、ここで練習し放題ってことだね」
ノエルはコップを拾って、慎重にコップにMPを込めていく。ゆっくり……ゆっくり……
「このくらいかな」
コップの中に8割くらい水が溜まったところでMPを止める。溜まった水を試しに啜ってみる。
「……お水だ」
「何も入っていない純度100%の水だからな」
暑くて喉が渇いていたから、お水を一気に飲み干す。乾いていた体に染みわたっていくような感覚が心地いい。
「ほい」
「ありがと」
ホウリお兄ちゃんから紙に包まれた、細長い形の携帯食料を受け取る。紙を剥いで携帯食料を頬張る。
「……あんまり美味しくない」
「栄養だけ重視してて、味は度外視してるからな」
パサパサしているし、味は甘いようなしょっぱいような変な感じがする。パサパサはお水で何とかなるけど、味は慣れそうにない。
「でも、これ以外に食べるもの無いんだよね……」
「まあな。少しの間、我慢するんだな」
旅の時にミエルお姉ちゃんがマズイって言っていたパンとスープも、この携帯食料に比べたら美味しいって思える。
「ノエル、島から帰ってきたらケイワイビーチで美味しい物を食べるんだ……」
「死亡フラグじゃねぇか。縁起でもないこと言うなよ」
「こんなところに居られない!ノエルは自分のお家に帰る!」
「殺人事件でも起こったのか?」
「この高さだ、生きてはおるまい」
「それは逆に生存フラグだな」
そんな感じでふざけつつ、ノエルとホウリお兄ちゃんは携帯食料を食べる。
焚火を囲んでいるからか、日差しがほとんど無いのに暑い。夏の暑い時に霧って珍しい感じする。ん?あれ?さっき、ずっと霧が出てるって言ってたよね?
「もしかして、この霧って自然に出来たものなの?」
「どうしてそう思ったんだ?」
「ずっと出てるってことは、もしかして人工的なものかもって思ってさ」
「鋭いな。その通りだ」
「鬼ヶ島に関係があるの?」
「ああ」
やっぱりね。ずっと霧が出てるなんて可笑しいもんね。
「これは島を攻略する上では必要のない知識なんだが、聞くか?」
「うん」
「分かった」
既にご飯も食べ終わって、ノエルはコップにお水を湧かせる。
「まず、鬼ヶ島は人工島だ」
「誰が作ったの?」
「始まりの人」
「え?そんなに昔からあるの?」
思ったよりも昔からあってビックリだ。それに始まりの人が作った?何のために?
「作った理由は、戦闘力の向上のためらしい。手っ取り早く強くなるには強い魔物を倒すのが一番だからな」
「わざわざ強い魔物がいる島を作ったの?どうやったんだろ?」
魔物が生まれる仕組みは研究中で細かいことは分かっていない筈。始まりの人は知っていたってことかな?
「作り方は省くが、始まりの人は島を作って強くなろうとした。そして、ちょっとしたお宝も仕込んでおいた」
「レッド・ブランド・ベリアルだね」
「その通り。レッド・ブランド・ベリアルは、とある条件下で100年かけて自然生成される宝石。戦い抜いて、島の最奥にたどり着いた者へのご褒美だ」
「なるほどね」
あの島は強い魔物で強くなることと、珍しい宝石を作ることを目的としてたんだ。
「あれ?それって霧が出てる理由と関係あるの?」
「鬼ヶ島は危険だが、貴重な宝石が手に入る。それが広まるとどうなると思う?」
「皆、鬼ヶ島に挑戦するんじゃない?」
「その通り。ノエルでも危険な島だ。実力が不足している奴が行っても死ぬだけだ。だから、始まりの人は地図から鬼ヶ島を消して、霧で見つけられないようにした。鬼ヶ島の伝説は、おとぎ話として残っているだけで、誰もその存在を知る事はない」
島を隠すため、それがこの霧がある理由なんだ。
「あれ?誰も知らないんだったら、なんでホウリお兄ちゃんは知ってるの?」
「本人から聞いた」
「本人?」
「始まりの人のリーダー。タナカ・ヒロシにだ」
「え?その人ってもう死んでるよね?」
「神の力で魂を呼んで話した。魔剣の話も聞いておきたかったからな」
「神様って一番偉いんだよね?ホウリお兄ちゃんって神様を都合よく使いすぎじゃない?大丈夫?」
「あの神の依頼をこなすためだ。少しくらいは力を貸すのが筋ってものだろ?」
「それもそうかも?」
「ノエルも神に用があったら遠慮なく言ってくれ。馬車馬のように働かせてやる」
「うん。考えとく」
神様ってそんなに都合の良いものだっけ。
「他に何か話したの?」
「話したが、詳しくは言えないぞ。死んだとはいえ、人には広まって欲しくない半紙の1つや2つあるものだ」
「そういうものなんだ?」
「ノエルだって、花瓶を割ったのを知られたくないだろ?」
「うっ……やっぱり知ってたんだ……」
割れた花瓶はこっそりと処分したんだけど、ホウリお兄ちゃんにはバレてたみたい。まあ、ホウリお兄ちゃんにはバレるかなとは思ってたけど。
そんなことを話していると、ノエルの瞼が急に重くなったのを感じた。
「ふあああああ……」
「明日も早い。そろそろ寝た方が良い」
「はーい……」
ノエルは瞼を擦りつつ、砂浜に横になる。
「おやすみなさい」
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目を閉じて意識を深くまで落としていく。
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代表作『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』(オリコンライトノベル部門18位記録)の著者が贈る最新作!
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