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第二百九十二話 欲望の解放のさせ方が下手
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銭湯でさっぱりした後、銀の閃光の皆さんと別れて街を歩くことにしました。
本当は皆さんと一緒に周りたかったんだけど、防衛戦に行くから仕方ないよね。
「さてと、これから何しようかな?」
火照った体を冷ますついでに、街の中をぶらぶら歩く。明日に疲れは残せないから、体を動かすことは控えた方が良いかな?けど、このまま宿に帰るのも味気ない。
「疲れずにこの街を堪能できそうなもの無いかな?」
やっぱり買い物かな?この街には全国各地から特産品が集まるっていうし、見るだけでも楽しいかも。
そう思って目ぼしい店が無いか視線をあっちこっちに向ける。
「なにか面白そうなものは無いかな?」
そう思い『カレル』という看板を掲げている店を見てみる。籠や髪飾りとかの工芸品が並んでいる。どうやら、キャミルの領地の気を使った工芸品らしい。
少なくとも僕は興味ない。時間があればミエルさんと一緒に来ようかな?
「他には……」
次に『カラミティア』という店に視線を向けてみる。店頭のショーケースにフルーツがいっぱい盛られたパフェの食品サンプルが並べられている。どうやら、新鮮なフルーツを使ったスイーツショップらしい。
僕は甘いものが苦手だし、ホウリさんと一緒に来よう。
「あれ?なんで皆さんと一緒に来ることばかり考えてるんだろ?」
今は僕の興味がある物を探す時間だ。自然と皆さんのことを考えていた。
「早めに宿に戻りたいし、早く何をするか決めないと」
僕が興味がある弓以外のお店は無いかな。
そう思っていると、居酒屋のとある文字が目に留まった。
「『冷えたビールあります』だって?」
そういえば、最近はお酒を飲んでいない。家にはノエルちゃんがいるし、訓練や勉強ばかりで時間が無かったからだ。
冷えた体に冷たいビール。考えただけで涎が出てくる。
「久しぶりに飲んでみようかな?」
欲望のままに引き戸を開けて店に入る。すると、焼き鳥の焼ける匂いが鼻孔をくすぐった。
瞬間、お腹がグーッと鳴った。もうお昼も近いしお昼もここで食べてしまおう。
「いらっしゃい」
店に入ると、カウンターで焼き鳥を焼いている店主が出迎えてくれた。禿げ上がった頭の店主に軽く頭を下げて店内に入る。
店内はお昼時ということもあり、席はまばらに埋まっている。店の奥のテーブルに座ってメニューを開く。
「ホットサンドだけじゃ足りなかったんだよね。ビールを飲むついでに何か食べておこう」
栄養バランスとかは考えずに、心がときめくものの目星を付けていく。
「まずは焼き鳥でしょ。あとは冷やしトマの実、キュウの実の叩き、焼きおにぎり。あ、ポテトサラダある」
適当なものを見繕って手を上げて店主を呼ぶ。
「すみませーん」
「はいよー」
「これとこれとこれと、あとビールをお願いします」
伝票を持って来た店主さんに食べたい物を適当に注文する。
店主さんは伝票に注文を書き込むと厨房での調理に戻った。
「お店で一人ご飯なんて久しぶりだなあ」
食べたい物を食べたいだけ食べる。偶にはいいかも。
わくわくしながら待っていると、目の前に頼んでいた料理が運ばれてきた。
「ほいお待たせ。あと、コレも忘れちゃいけないよな」
美味しそうな料理の横にキンキンに冷えたビールジョッキが置かれる。
「いただきます!」
顔に付けている布をめくって顔を見せない様に気を付けつつ、湯気をあげている焼き鳥を頬張る。
タレの甘みと肉汁の旨味が口いっぱいに広がる。
「美味しい!そしてここから……」
僕はジョッキの中のビールを思いっきり呷る。
クリーミーな泡と共に苦みが効いたビールが、口の中に残った油分を洗い流してくれる。
「んぐっんぐっ、ぷはー!美味しい!」
火照った体に久しぶりのビールが染みる。やっぱり、焼き鳥とビールは格別だ。
焼き鳥を頬張りビールで流し込むのを繰り返す。
「ぷはー!最高!」
空になったジョッキを勢いよくテーブルに置いて、口についた泡を拭う。
「すみませーん!ビールおかわりくださーい!」
「はいよー」
ビールのおかわりを待っている間、トマの実とかキュウの実の叩きとかを摘まむ。
派手な美味しさはないけど、落ち着くような味だ。箸休めに丁度いいし注文して良かった。
そういえば焼きおにぎりも注文してたっけ。お腹も空いてるしご飯ものも欲しかったんだよね。
焼きおにぎりを手でつかんでそのままかぶりつく。
(ぱくっ、もぐもぐ)「うん、おいしい」
味噌の独特な風味と香ばしいおこげで、食べる手が止まらない。
お腹が空いているのもありあっという間に食べ終わる。その勢いで残りの料理も食べ終わると、ビールのおかわりが置かれた。
「ほい、お待たせ」
「ありがとうございます」
「お兄ちゃん、良い飲みっぷりだな」
「ありがとうございます」
「他に注文は?」
「じゃあ、いかの塩辛と焼き鳥をおねがいします」
「了解。少し待ってな」
店主は伝票に注文を書き込んで厨房に戻る。僕はチビチビとビールを飲みつつ、料理を待つ。
すると、店にいたおじさんが僕の隣にやってきた。
「おう、兄ちゃん。こんな昼間から酒盛りか?」
おじさんは真っ赤な顔で僕の肩を組んでくる。息がお酒臭いし、酔っ払いなんだろう。
いつもなら、適当に受け答えしつつ流すんだけど、今は一人で寂しかったところだ。おじさんに話し相手になって貰おう。
「今日はお休みなので、久しぶりにお酒を飲むと思ったんです。そう言うおじさんは?」
「俺か?俺はいつもここで飲んでんのよ」
「いつも?」
「無職だからな」
「無職?仕事してないんですか?」
「ああ。じゃないと、毎日酒盛りなんて出来ないからな」
流石にどうかとも思ったけど、人の生活スタイルに口出すのも悪い。ここはスルーかな。
「というか、兄ちゃんはなんで顔にそんなの付けてるん?」
おじさんが顔についている布を摘まみながら聞いてくる。
この手の質問にも慣れたものだ。
「実は顔に大きな火傷を負いまして。この布で隠しているんです」
「へぇー、兄ちゃん、顔を隠しても分かるくらいに男前なのに勿体ないなぁ」
「あはは……」
本当はそれが原因で布を付けているんです、なんて言えないよね。けど、この店には女性はいないみたいだし、教えてもいいかも?
そう思った瞬間、頭の中に冷めた目つきのホウリさんが浮んできた。
「どうした兄ちゃん?顔が青くなってるぞ?」
「いえ、なんでも無いでしゅ」
「はっはっは!酔っぱらっちまったか?」
そんな感じで、僕はおじさんと酒盛りを楽しんだのだった。
☆ ☆ ☆ ☆
夕日が街を赤く照らす中、今日の防衛戦を終えた私は宿へと帰宅していた。
「今日は早めに帰ってこれたな。冒険者が集まって来たということか」
ロワは帰ってきているだろうか?宿にいないなら、少しだけ待ってみるか。
ここ数日はロワとゆっくり話す機会も無かった。今日は余裕がありそうだし、話せるときに話しておかないとな。
「しかし、騎士団の皆はどうしているだろうか?」
スミルの街から王都までは1カ月。オダリムまでは2カ月かかる。ワープが使えない今、下手したら防衛戦が終わるまでに合流出来ない可能性もある。
「ワープの魔法陣が早めに直ることを祈ろう」
そう思いつつ宿への道を歩く。すると、角を曲がったところでロワの後ろ姿が見えた。
良かった、今日は早く終わったみたいだ。
「おーい!ロワ!」
手を振ってロワを呼んだところで、異変に気が付く。なんだか、ロワの足取りがおぼつかないような?
千鳥足で歩いているロワの肩を叩く。
「ロワ?」
「はへ?」
ロワが真っ赤な顔で振り向いた。目は虚ろで焦点が合っていない。
「どうしたんだロワ?」
「ミエルしゃん?」
ロワの呼気からアルコールの匂いがする。まさか、酒を飲んでいるのか?
「いままで何をしていたんだ?」
「いざかたでおシャケを飲んでました」
「……居酒屋で酒を飲んでいた?」
「ひゃい。ホウリさんからお休みを貰いまひたのえ」
私の言葉にロワが頷く。ロワは休みだったのか。ならば、酒を飲んでいても問題無いのか?
「だが、飲み過ぎは体に毒だぞ。かなり酔っているみたいだし、少しは自重したらどうだ?」
「らいじょうぶれす。よってまへんから」
「酔っ払いの酔っていないほど信用できない言葉は無いな」
「そんなことないれすよ?」
ロワが真っ赤な顔で微笑む。
そんな顔にドキッとしながらも、ロワに肩を貸す。
「ほら、そんな足取りだと危ないぞ」
「ありがとうございまひゅ」
肩につかまって来たロワが私に寄りかかってくる。
「ねえミエルさん」
「なんだ?」
「大好きです」
「……へ?」
ロワの突然の言葉に私は固まる。
鼓動の音がとてもうるさい。けど、それよりもその言葉の意味が知りたくて仕方ない。
ロワのことだ。友人や仲間として好きという意味の可能性が高い。今の内に言葉の意味を聞いておきたい。
「そ、それってどういう意味だ?」
「………………」
「ロワ?」
「……ぐぅ」
「ロワ!?寝るな!ロワ!」
寝てしまったロワを力の限り揺する。だが、起きる気配は全くない。
結局、宿のベッドに寝かせて起きるまで待った。ちなみに、起きた後、ロワは酔っている時のことは全く覚えていなかった。
本当は皆さんと一緒に周りたかったんだけど、防衛戦に行くから仕方ないよね。
「さてと、これから何しようかな?」
火照った体を冷ますついでに、街の中をぶらぶら歩く。明日に疲れは残せないから、体を動かすことは控えた方が良いかな?けど、このまま宿に帰るのも味気ない。
「疲れずにこの街を堪能できそうなもの無いかな?」
やっぱり買い物かな?この街には全国各地から特産品が集まるっていうし、見るだけでも楽しいかも。
そう思って目ぼしい店が無いか視線をあっちこっちに向ける。
「なにか面白そうなものは無いかな?」
そう思い『カレル』という看板を掲げている店を見てみる。籠や髪飾りとかの工芸品が並んでいる。どうやら、キャミルの領地の気を使った工芸品らしい。
少なくとも僕は興味ない。時間があればミエルさんと一緒に来ようかな?
「他には……」
次に『カラミティア』という店に視線を向けてみる。店頭のショーケースにフルーツがいっぱい盛られたパフェの食品サンプルが並べられている。どうやら、新鮮なフルーツを使ったスイーツショップらしい。
僕は甘いものが苦手だし、ホウリさんと一緒に来よう。
「あれ?なんで皆さんと一緒に来ることばかり考えてるんだろ?」
今は僕の興味がある物を探す時間だ。自然と皆さんのことを考えていた。
「早めに宿に戻りたいし、早く何をするか決めないと」
僕が興味がある弓以外のお店は無いかな。
そう思っていると、居酒屋のとある文字が目に留まった。
「『冷えたビールあります』だって?」
そういえば、最近はお酒を飲んでいない。家にはノエルちゃんがいるし、訓練や勉強ばかりで時間が無かったからだ。
冷えた体に冷たいビール。考えただけで涎が出てくる。
「久しぶりに飲んでみようかな?」
欲望のままに引き戸を開けて店に入る。すると、焼き鳥の焼ける匂いが鼻孔をくすぐった。
瞬間、お腹がグーッと鳴った。もうお昼も近いしお昼もここで食べてしまおう。
「いらっしゃい」
店に入ると、カウンターで焼き鳥を焼いている店主が出迎えてくれた。禿げ上がった頭の店主に軽く頭を下げて店内に入る。
店内はお昼時ということもあり、席はまばらに埋まっている。店の奥のテーブルに座ってメニューを開く。
「ホットサンドだけじゃ足りなかったんだよね。ビールを飲むついでに何か食べておこう」
栄養バランスとかは考えずに、心がときめくものの目星を付けていく。
「まずは焼き鳥でしょ。あとは冷やしトマの実、キュウの実の叩き、焼きおにぎり。あ、ポテトサラダある」
適当なものを見繕って手を上げて店主を呼ぶ。
「すみませーん」
「はいよー」
「これとこれとこれと、あとビールをお願いします」
伝票を持って来た店主さんに食べたい物を適当に注文する。
店主さんは伝票に注文を書き込むと厨房での調理に戻った。
「お店で一人ご飯なんて久しぶりだなあ」
食べたい物を食べたいだけ食べる。偶にはいいかも。
わくわくしながら待っていると、目の前に頼んでいた料理が運ばれてきた。
「ほいお待たせ。あと、コレも忘れちゃいけないよな」
美味しそうな料理の横にキンキンに冷えたビールジョッキが置かれる。
「いただきます!」
顔に付けている布をめくって顔を見せない様に気を付けつつ、湯気をあげている焼き鳥を頬張る。
タレの甘みと肉汁の旨味が口いっぱいに広がる。
「美味しい!そしてここから……」
僕はジョッキの中のビールを思いっきり呷る。
クリーミーな泡と共に苦みが効いたビールが、口の中に残った油分を洗い流してくれる。
「んぐっんぐっ、ぷはー!美味しい!」
火照った体に久しぶりのビールが染みる。やっぱり、焼き鳥とビールは格別だ。
焼き鳥を頬張りビールで流し込むのを繰り返す。
「ぷはー!最高!」
空になったジョッキを勢いよくテーブルに置いて、口についた泡を拭う。
「すみませーん!ビールおかわりくださーい!」
「はいよー」
ビールのおかわりを待っている間、トマの実とかキュウの実の叩きとかを摘まむ。
派手な美味しさはないけど、落ち着くような味だ。箸休めに丁度いいし注文して良かった。
そういえば焼きおにぎりも注文してたっけ。お腹も空いてるしご飯ものも欲しかったんだよね。
焼きおにぎりを手でつかんでそのままかぶりつく。
(ぱくっ、もぐもぐ)「うん、おいしい」
味噌の独特な風味と香ばしいおこげで、食べる手が止まらない。
お腹が空いているのもありあっという間に食べ終わる。その勢いで残りの料理も食べ終わると、ビールのおかわりが置かれた。
「ほい、お待たせ」
「ありがとうございます」
「お兄ちゃん、良い飲みっぷりだな」
「ありがとうございます」
「他に注文は?」
「じゃあ、いかの塩辛と焼き鳥をおねがいします」
「了解。少し待ってな」
店主は伝票に注文を書き込んで厨房に戻る。僕はチビチビとビールを飲みつつ、料理を待つ。
すると、店にいたおじさんが僕の隣にやってきた。
「おう、兄ちゃん。こんな昼間から酒盛りか?」
おじさんは真っ赤な顔で僕の肩を組んでくる。息がお酒臭いし、酔っ払いなんだろう。
いつもなら、適当に受け答えしつつ流すんだけど、今は一人で寂しかったところだ。おじさんに話し相手になって貰おう。
「今日はお休みなので、久しぶりにお酒を飲むと思ったんです。そう言うおじさんは?」
「俺か?俺はいつもここで飲んでんのよ」
「いつも?」
「無職だからな」
「無職?仕事してないんですか?」
「ああ。じゃないと、毎日酒盛りなんて出来ないからな」
流石にどうかとも思ったけど、人の生活スタイルに口出すのも悪い。ここはスルーかな。
「というか、兄ちゃんはなんで顔にそんなの付けてるん?」
おじさんが顔についている布を摘まみながら聞いてくる。
この手の質問にも慣れたものだ。
「実は顔に大きな火傷を負いまして。この布で隠しているんです」
「へぇー、兄ちゃん、顔を隠しても分かるくらいに男前なのに勿体ないなぁ」
「あはは……」
本当はそれが原因で布を付けているんです、なんて言えないよね。けど、この店には女性はいないみたいだし、教えてもいいかも?
そう思った瞬間、頭の中に冷めた目つきのホウリさんが浮んできた。
「どうした兄ちゃん?顔が青くなってるぞ?」
「いえ、なんでも無いでしゅ」
「はっはっは!酔っぱらっちまったか?」
そんな感じで、僕はおじさんと酒盛りを楽しんだのだった。
☆ ☆ ☆ ☆
夕日が街を赤く照らす中、今日の防衛戦を終えた私は宿へと帰宅していた。
「今日は早めに帰ってこれたな。冒険者が集まって来たということか」
ロワは帰ってきているだろうか?宿にいないなら、少しだけ待ってみるか。
ここ数日はロワとゆっくり話す機会も無かった。今日は余裕がありそうだし、話せるときに話しておかないとな。
「しかし、騎士団の皆はどうしているだろうか?」
スミルの街から王都までは1カ月。オダリムまでは2カ月かかる。ワープが使えない今、下手したら防衛戦が終わるまでに合流出来ない可能性もある。
「ワープの魔法陣が早めに直ることを祈ろう」
そう思いつつ宿への道を歩く。すると、角を曲がったところでロワの後ろ姿が見えた。
良かった、今日は早く終わったみたいだ。
「おーい!ロワ!」
手を振ってロワを呼んだところで、異変に気が付く。なんだか、ロワの足取りがおぼつかないような?
千鳥足で歩いているロワの肩を叩く。
「ロワ?」
「はへ?」
ロワが真っ赤な顔で振り向いた。目は虚ろで焦点が合っていない。
「どうしたんだロワ?」
「ミエルしゃん?」
ロワの呼気からアルコールの匂いがする。まさか、酒を飲んでいるのか?
「いままで何をしていたんだ?」
「いざかたでおシャケを飲んでました」
「……居酒屋で酒を飲んでいた?」
「ひゃい。ホウリさんからお休みを貰いまひたのえ」
私の言葉にロワが頷く。ロワは休みだったのか。ならば、酒を飲んでいても問題無いのか?
「だが、飲み過ぎは体に毒だぞ。かなり酔っているみたいだし、少しは自重したらどうだ?」
「らいじょうぶれす。よってまへんから」
「酔っ払いの酔っていないほど信用できない言葉は無いな」
「そんなことないれすよ?」
ロワが真っ赤な顔で微笑む。
そんな顔にドキッとしながらも、ロワに肩を貸す。
「ほら、そんな足取りだと危ないぞ」
「ありがとうございまひゅ」
肩につかまって来たロワが私に寄りかかってくる。
「ねえミエルさん」
「なんだ?」
「大好きです」
「……へ?」
ロワの突然の言葉に私は固まる。
鼓動の音がとてもうるさい。けど、それよりもその言葉の意味が知りたくて仕方ない。
ロワのことだ。友人や仲間として好きという意味の可能性が高い。今の内に言葉の意味を聞いておきたい。
「そ、それってどういう意味だ?」
「………………」
「ロワ?」
「……ぐぅ」
「ロワ!?寝るな!ロワ!」
寝てしまったロワを力の限り揺する。だが、起きる気配は全くない。
結局、宿のベッドに寝かせて起きるまで待った。ちなみに、起きた後、ロワは酔っている時のことは全く覚えていなかった。
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