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【#03】ダンデライオン
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「よくあるモブがぁ~、イキってんじゃないよ?」
「ぐへっ!」
再びDDにGがかかる。
「竜ならもっとかっこよくなって来いよ? なんだそのひ弱な外見は? トカゲか? えぇ? 『ご主人様』?」
おや? おやおや。由利亜嬢の様子が一変。
安心して下さい。こちら、実は彼女の処世術の一つであります。
「さっきから、何由利亜のパンツ、見ようとしてんの?」
「みみみみみ見てねえし!」
「ふぅん? 由利亜の胸は見てんのに?」
「そんなまっ平! 嫌でも見ぶべぅ!」
由利亜嬢! それはやり過ぎなのでは!
DDの頭部をパンプスでグリグリと押さえつけている。ある意味、ご褒美だが!
「ききき、ささまぁぁぁぁっ!」
お、DDが本気を出・・・。
由利亜嬢の速攻。
シャープペンをDDの体のあちこちに突き刺しフィニッシュ!
「あ・・・が・・・?」
また倒れ伏すDD。無理もない。彼女はドラゴ族の体の構造を理解し、効果のある『ツボ』を押したのだ。
「なぁんでぇなぁんでぇ!」
ついに泣き出すDD。
「ただ、メイドさんに会ってご奉仕してもらいたかっただけなのにぃ!」
「その為に来たの?」
「当たり前だ! メイドこそ全て!」
「・・・・・・」
由利亜嬢はDDを侮蔑の眼で見下ろす。
「・・・じゃぁ、メイドに会ったら、地球の味方になってくれるの?」
「っ!?」
DDの目の色が変わる。あ、これは文字通りで、赤い目だったのが金色に輝いたんだ。
「なる! メイドの母星は必ず護って見せる! いや護りたい!」
由利亜嬢は不遜の笑みを浮かべる。
「言質は取った」
由利亜嬢が指をパチンと鳴らすと、スーツを着たムッキムキの叔父様お兄様達が現れ始めた。そして由利亜嬢は踵を返すと、そのムキムキーズの中に、彼らを壁として消える。
「???」
Gが無くなったのか、DDは徐に起き上がる。
そして、ムキムキーズの壁が無くなると。
「っ!」
驚愕の顔を浮かべるDD氏。
「はぁ~い、メイドの、由利亜だよ~?」
黒髪ツインテールに、メイドコスプレ、綺麗なおみ足にはフリルニーソの絶対領域が。
「っ! っ! っ!」
あまりの『生メイド』に興奮し歓喜し、声にならない声を上げるDD氏。自らひれ伏し、拝んでいる。
「萌え萌えキューン」
「ンガハァッ!」
DD氏は鼻血と得体の知れない汁を噴射した。ピクピクと仰け反り、白目を向いた。
よほどの地球のメイド属性を愛していることがこれでお分かり頂けただろうか。
「もしもぉ~し、トカゲさぁ~ん?」
また、見えるか見えないかのパ・・・でしゃがみ込む由利亜嬢。
ガバッとDD氏は覚醒。
「モブでもいいから、うちの組に入部体験しない?」
「・・・? く、くみ?」
「あぁ、組織ってこと」
「組織?」
「そう。うちの、高野組はぁ、歩合制で、働いた分だけ報酬を与えるの。あ~、勿論、入部体験中でも払うよ? つまり、バイトってこと」
「バイト・・・」
「そう。知ってる? 地球保護法の一つで、宇宙人さんの惑星の硬貨を、地球円にするには限度があるの。わぁるいことしないように制限してるの」
「な、なるほど」
「だから、旅行滞在も皆二泊三日でしょう? それで、うちでバイトをすれば、バイト代が出るし、滞在延期の料金も払えるし、トカゲさんの好きな、本当のメイドに会えるメイド喫茶に通えるよ~?」
「!!! ななななななっ!?」
さぁ。もう一押しです由利亜嬢。
「どうする~?」
「バイトとは何をすれば?」
「悪い宇宙人を取り締まるんだよ」
「? 地球警察がいるのでは?」
「ノンノン、それだけじゃあダメ。あっちは表向き。うちのは裏向きなの」
「! そ、そのような組織が・・・」
由利亜嬢はにこっと満面の笑みを浮かべ、ゆっくり立ち上がる。
「ねぇトカゲさん? どう? 悪くないお話、でしょう?」
「・・・・・・」
「あ、いいのよ。強制じゃなくてこれは勧誘だから」
「・・・何故、『私』を?」
由利亜はDD氏を凝視する。
「・・・・・・直感、かなぁ?」
「・・・・・・」
DDは立ち上がり、由利亜嬢を見やる。
「・・・体験、してみよう」
「そう! ありがとう『ご主人様』!」
由利亜嬢はパスポートにハンコを押すと、DD氏に手渡す。
「由利亜の悪口言ったこと、後悔させてあげるね?」
「えっ?」
由利亜嬢がまた指をパチンと鳴らすと、ムキムキーズが出動。
「え? あ、あわ、どわーっ!」
DD氏が彼らに胴上げされて立ち去った。
「よし」
ツインテールのリボンを解くと、また可憐な受付嬢の姿に戻る。
由利亜嬢は席に戻ると、モニターに向かう。
そして、キーボードに、こう入力した。
▶報告
▶高野由利亜から本部へ
▽パスワードを入力
▶※※※※※※
▽本部ネットワークコネクト、許可
▶ドラゴニア星ドラゴ族、偽名ドリビア・ドルトル。真名 ローランド・ドラン。皇族ドラン一族第三王子、捕獲。対象は高野組が保管。
▽待機せよ、至急特別処理班急行す
▶了解
▶コネクト解除
「ふぅ。よし」
高野由利亜。
地球ニホン出身。
ジャパニーズ【ヤクザ】。
ニホン東部支部を取り締まる高野組、現組頭高野一二三の長女である。
『人間には興味がない』
その彼女の言葉から、宇宙人への興味が現れる。
家家業のその人脈と人望、そして肉体、精神的強さタフさが、研修時より地球保護局に高く評価される。
今は対宇宙人窓口コロニーオムニバスでの受付業務だが、同時に極秘に『宇宙のお尋ね者』を取り締まる機関にも所属している。
由利亜『嬢』と呼ぶ理由が、これで分かって頂けただろうか。
由利亜嬢は次のゲート開錠ボタンを押す。
そして満面の笑みで。
「ようこそ、地球へ」
今後も、彼女の活躍を期待する。
【Profile.No.000239.高野由利亜 称号:蒲公英】
「ぐへっ!」
再びDDにGがかかる。
「竜ならもっとかっこよくなって来いよ? なんだそのひ弱な外見は? トカゲか? えぇ? 『ご主人様』?」
おや? おやおや。由利亜嬢の様子が一変。
安心して下さい。こちら、実は彼女の処世術の一つであります。
「さっきから、何由利亜のパンツ、見ようとしてんの?」
「みみみみみ見てねえし!」
「ふぅん? 由利亜の胸は見てんのに?」
「そんなまっ平! 嫌でも見ぶべぅ!」
由利亜嬢! それはやり過ぎなのでは!
DDの頭部をパンプスでグリグリと押さえつけている。ある意味、ご褒美だが!
「ききき、ささまぁぁぁぁっ!」
お、DDが本気を出・・・。
由利亜嬢の速攻。
シャープペンをDDの体のあちこちに突き刺しフィニッシュ!
「あ・・・が・・・?」
また倒れ伏すDD。無理もない。彼女はドラゴ族の体の構造を理解し、効果のある『ツボ』を押したのだ。
「なぁんでぇなぁんでぇ!」
ついに泣き出すDD。
「ただ、メイドさんに会ってご奉仕してもらいたかっただけなのにぃ!」
「その為に来たの?」
「当たり前だ! メイドこそ全て!」
「・・・・・・」
由利亜嬢はDDを侮蔑の眼で見下ろす。
「・・・じゃぁ、メイドに会ったら、地球の味方になってくれるの?」
「っ!?」
DDの目の色が変わる。あ、これは文字通りで、赤い目だったのが金色に輝いたんだ。
「なる! メイドの母星は必ず護って見せる! いや護りたい!」
由利亜嬢は不遜の笑みを浮かべる。
「言質は取った」
由利亜嬢が指をパチンと鳴らすと、スーツを着たムッキムキの叔父様お兄様達が現れ始めた。そして由利亜嬢は踵を返すと、そのムキムキーズの中に、彼らを壁として消える。
「???」
Gが無くなったのか、DDは徐に起き上がる。
そして、ムキムキーズの壁が無くなると。
「っ!」
驚愕の顔を浮かべるDD氏。
「はぁ~い、メイドの、由利亜だよ~?」
黒髪ツインテールに、メイドコスプレ、綺麗なおみ足にはフリルニーソの絶対領域が。
「っ! っ! っ!」
あまりの『生メイド』に興奮し歓喜し、声にならない声を上げるDD氏。自らひれ伏し、拝んでいる。
「萌え萌えキューン」
「ンガハァッ!」
DD氏は鼻血と得体の知れない汁を噴射した。ピクピクと仰け反り、白目を向いた。
よほどの地球のメイド属性を愛していることがこれでお分かり頂けただろうか。
「もしもぉ~し、トカゲさぁ~ん?」
また、見えるか見えないかのパ・・・でしゃがみ込む由利亜嬢。
ガバッとDD氏は覚醒。
「モブでもいいから、うちの組に入部体験しない?」
「・・・? く、くみ?」
「あぁ、組織ってこと」
「組織?」
「そう。うちの、高野組はぁ、歩合制で、働いた分だけ報酬を与えるの。あ~、勿論、入部体験中でも払うよ? つまり、バイトってこと」
「バイト・・・」
「そう。知ってる? 地球保護法の一つで、宇宙人さんの惑星の硬貨を、地球円にするには限度があるの。わぁるいことしないように制限してるの」
「な、なるほど」
「だから、旅行滞在も皆二泊三日でしょう? それで、うちでバイトをすれば、バイト代が出るし、滞在延期の料金も払えるし、トカゲさんの好きな、本当のメイドに会えるメイド喫茶に通えるよ~?」
「!!! ななななななっ!?」
さぁ。もう一押しです由利亜嬢。
「どうする~?」
「バイトとは何をすれば?」
「悪い宇宙人を取り締まるんだよ」
「? 地球警察がいるのでは?」
「ノンノン、それだけじゃあダメ。あっちは表向き。うちのは裏向きなの」
「! そ、そのような組織が・・・」
由利亜嬢はにこっと満面の笑みを浮かべ、ゆっくり立ち上がる。
「ねぇトカゲさん? どう? 悪くないお話、でしょう?」
「・・・・・・」
「あ、いいのよ。強制じゃなくてこれは勧誘だから」
「・・・何故、『私』を?」
由利亜はDD氏を凝視する。
「・・・・・・直感、かなぁ?」
「・・・・・・」
DDは立ち上がり、由利亜嬢を見やる。
「・・・体験、してみよう」
「そう! ありがとう『ご主人様』!」
由利亜嬢はパスポートにハンコを押すと、DD氏に手渡す。
「由利亜の悪口言ったこと、後悔させてあげるね?」
「えっ?」
由利亜嬢がまた指をパチンと鳴らすと、ムキムキーズが出動。
「え? あ、あわ、どわーっ!」
DD氏が彼らに胴上げされて立ち去った。
「よし」
ツインテールのリボンを解くと、また可憐な受付嬢の姿に戻る。
由利亜嬢は席に戻ると、モニターに向かう。
そして、キーボードに、こう入力した。
▶報告
▶高野由利亜から本部へ
▽パスワードを入力
▶※※※※※※
▽本部ネットワークコネクト、許可
▶ドラゴニア星ドラゴ族、偽名ドリビア・ドルトル。真名 ローランド・ドラン。皇族ドラン一族第三王子、捕獲。対象は高野組が保管。
▽待機せよ、至急特別処理班急行す
▶了解
▶コネクト解除
「ふぅ。よし」
高野由利亜。
地球ニホン出身。
ジャパニーズ【ヤクザ】。
ニホン東部支部を取り締まる高野組、現組頭高野一二三の長女である。
『人間には興味がない』
その彼女の言葉から、宇宙人への興味が現れる。
家家業のその人脈と人望、そして肉体、精神的強さタフさが、研修時より地球保護局に高く評価される。
今は対宇宙人窓口コロニーオムニバスでの受付業務だが、同時に極秘に『宇宙のお尋ね者』を取り締まる機関にも所属している。
由利亜『嬢』と呼ぶ理由が、これで分かって頂けただろうか。
由利亜嬢は次のゲート開錠ボタンを押す。
そして満面の笑みで。
「ようこそ、地球へ」
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【Profile.No.000239.高野由利亜 称号:蒲公英】
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