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playback 8years ago
⑧少女は諦めない
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「俺はおまえとつきあうつもりはねえから」
家に招かれ、夕飯を共にして幸せいっぱいの優衣を、零はきっぱり突き放した。
また数学教師の赤崎と和美が言い争う場面に遭遇し、和美の恋人が赤崎だと知る。やがて赤崎は和美の頬を叩いた。ただの痴話喧嘩にしては、様子がおかしかった。口を挟むなと零に止められたが、我慢出来なくなり、優衣はふたりの間に割って入った。
「先生やめて、和美ちゃんに酷いことしないで!」
赤崎は優衣を認識するや、みるみるうちに顔色を変えた。教壇に立っていた彼とは別人のように、怖い顔をしていた。
「あれほど、黙っておけと言ったのに、こいつに話したのか」
「違う、何も言ってないから」
赤崎は和美の言葉を聞くことなく、優衣の腕を掴んだ。強い力で拘束され、恐怖を感じた。
「代金はこの子でどうだい、ミズカミさん」
赤崎は背後にいた男に向けて言った。男は目つきが鋭く、優衣を値踏みするように見つめてきた。
この人、危ない人だ。
ヤクザか何かだろう、視線だけで全身が震え上がった。そんな人間と関わりがあるなんて、赤崎は何をしているのだろう。
たまらず和美を見た。彼女は優衣の視線に耐えきれず、目を反らした。
和美ちゃん、どうして何も言ってくれないの?
零が言うように、やはり口を挟むべきではなかったと優衣は俯き、落ち込んだ。
しばらくして男の笑い声が耳につき、優衣は顔を上げた。
「君の顔に免じて、ここは引き上げよう」
ミズカミと呼ばれていた男は、いつのまにか零の前にいた。赤崎の拘束が解けると、ミズカミは優衣の腕を引っ張り、零の前に突き出した。
「これは貸しだ。どういうことか、わかるよね、安岡零君」
「ありがとうございます、ミズカミさん」
ミズカミは零の名前を知っていた。零もまたミズカミを知っていた。
いったいどういうことなのか、優衣の頭は混乱と恐怖に支配されていた。彼らが去っていくと同時に、その場にへたり込んでしまう。
「聞こえてたよな、すぐ来てくれ。わかってる、しばらく預かるよ。そうだな、着替えとかは揃えねえと、なんせ男所帯だから。は? てめえん家で預かる? ふざけてる暇があったらさっさと来い!」
零は誰かと電話をしていたようだが、通話を終えるとへたり込んで動けなくなった優衣に手を差し伸べてきた。
「いつまで座ってんだ、立てよ」
こくりと頷いて優衣も手を伸ばすが、震えが止まらない。それを見た零は、失望とも取れる大きな溜息をついた。
「だから言ったろ、放っておけって」
零は震える優衣の手を掴み、強引に立ち上がらせた。勢い余って、優衣は零に抱きつくような形になってしまう。
「ご、ごめんなさい」
すぐ離れようとしたが、零は優衣の背中に手を回し、ポンポンと叩いて宥めてくれた。
「もう無茶すんなよ」
まさか零に抱きしめられるなんて思いもしなかった。あっという間に恐怖は去り、鼓動が激しくなる。
男の人の胸って、たくましいんだ。
規則正しい心臓の音、心地良くて安心する。
零は子供をあやすように、優衣の背中を優しく撫でてくれている。怖い思いをしたけれど、これはこれでよかった気がしないでもない。
「ラブラブなとこ、お邪魔して失礼」
シラサカの呑気な声がして、優衣は我に返った。振り向けば、車に乗った彼が笑顔で手を振っていた。
「おせえよ!」
「早いの間違いだろ。優衣ちゃん、大丈夫? 怖かったよねえ。オジサンが助けにきたから安心していいよ」
零はシラサカの言葉に舌打ちした後、優衣から離れ、車に駆け寄り、後部座席の扉を開けた。
「蓮見、乗れ」
「え?」
「早くしろ」
「でも、もうすぐ家だけど」
優衣の家は目と鼻の先にある。車で行くほどの距離でもない。
「おまえ、家に帰るつもりだったのか」
「うん、すぐそこだし」
今夜は怖くて眠れないだろう。その上、和美とあんな形で別れてしまったし、彼女のことが心配だった。
後で電話をしてみよう。通じなかったらメールしよう。
天然でバカだと言われ続けていた優衣に初めて出来た友達、それが和美だった。教師とつきあおうが、悪い道に足を踏み入れようが、和美とはずっと友達でいたいと優衣は思っていた。
「ウチにいろ。明日から学校も休め」
「……は?」
和美のことを考えていたのに、零から予想外のことを言われ、優衣は変な声を出してしまった。
「俺ん家に来いって言ってんだよ」
少しばかり照れたように、零は顔を背ける。その仕草が可愛いと感じて、優衣の胸がキュンとした。
「どうして安岡君の家に、私が?」
これは夢ではないだろうか。
思わず頬をつねってみる。痛かった。
「女ひとりで帰せるわけねえだろうが」
「零のとこが嫌だったら、俺ん家でもいいんだよ」
絶妙のタイミングで割って入るシラサカ。すぐさま零が振り向き、一喝する。
「てめえは黙ってろ。ボケッとしないでさっさと乗れ」
返事をする時間も与えられず、優衣は零によって後部座席に押し込められた。
「でも、安岡君のお家も、車で行く距離じゃないよね?」
何しろふたりで歩いてきたばかりである。
「おまえの着替えとか買いに行くんだよ。シラサカ、出せ」
零が助手席に乗り込むと、シラサカの運転で車は走り出した。
「それなら、家に取りに行けば……」
しつこいようだが、優衣の家は目と鼻の先にある。
「さっきのやり取り、聞いてなかったのかよ」
「怖くてあんまり覚えてない」
嘘ではない。つきあえないと零に言われてすぐ、赤崎と和美の一件で怖い思いをしたばかりである。
「さっきの男、おまえの友達を名前で呼んでただろ」
零のフルネームを呼んだミズカミという男のことだ。
「友達もおまえを名前で呼んだし、庇うような発言もした。制服だし、向こうには赤崎がいる。個人情報が筒抜けなんだよ」
「そうなの?」
バックミラー越しでも、零の不機嫌さが増したことがわかった。
「携帯出せ」
零は前を向いたまま、右手を後ろに差し出した。
「え?」
「いいから、寄越せっていってんだよ!」
優衣の反応に痺れを切らした零が、とうとう声を荒げた。
「は、はいっ!」
これ以上怒らせてはならないと、優衣は制服のポケットに入れてあった携帯を零の掌に置いた。すると、携帯を掴もうとした彼の指が優衣の手に触れる。
安岡君、指長いなぁ。でも、すごく手が冷たいや。
補習授業のときから気になっていた。シャープペンシルを持つ零の手を横目で見ながら、いつか触れてみたいと思っていたから。
これが男の人の手なんだ。柔らかさは感じないけれど、力強い。
優衣は嬉しくなって、零の手をぎゅっと握りしめた。冷たい手を温めてあげたいという気持ちもあったから。
「いつまで握ってんだ、離せ、バカ!」
調子に乗りすぎてしまったせいで、零が怒りを露わにする。
「ごめんなさい」
仕方なく手を離せば、運転手のシラサカがぷっと吹き出し、大声で笑い始めた。
「もう優衣ちゃん、最高。ますます気に入っちゃったよ」
優衣の天然具合は、同年代の男子からはバカすぎると笑われ、女子からはわざとらしいと陰口を叩かれたりもした。たとえ笑われても、気に入ったと言われると悪い気はしない。
「ありがとうございます!」
「こいつに気に入られることがどういうことか、わかってんのか!?」
「年上の男の人に気に入られたってことだよね」
零はまたもや大きな溜息をついた。ほとほと呆れたといったように肩をすくめて呟く。
「おまえと話してると、すげえ疲れる」
その後、念押しするようにこう言い放った。
「その様子だと、おまえとつきあうつもりはねえって言ったことも、忘れてんだろ」
勿論忘れてなどいない。零は優衣だけじゃなく、誰ともつきあうつもりはないと言っていたことを。
だったら、どうして私を助けてくれたの?
優衣の身を案じて家に入れてくれたり、シラサカを伴って着替えを買いに行こうとしてくれている。どうでもいい相手なら、そんなことするはずがない。それに……
(おまえと同じで、俺の両親も死んでる。名前は借りてるけど、ヤッサンは親じゃない)
あのときの零はとても辛そうだった。ひとりで何かと戦っているかのように。
「私、諦め悪いんだ」
もっともっと零を知りたい、そして近づきたい。可能性がゼロでないのなら、ひたすら頑張るのみ。
「だったら、何回でも言ってやるよ。俺はおまえとつきあうつもりは──」
「はい、ストップ。お店着いたよーん」
シラサカはある店の前で車を停めた。助手席から窓の外を見やった零はすぐさま顔色を変え、シラサカの胸倉を掴んで叫んだ。
「てめえ、未成年をどこに連れて来てんだ、店が違うだろうが、店が!?」
シラサカが車を停めたのは、高級クラブの前だったから。
家に招かれ、夕飯を共にして幸せいっぱいの優衣を、零はきっぱり突き放した。
また数学教師の赤崎と和美が言い争う場面に遭遇し、和美の恋人が赤崎だと知る。やがて赤崎は和美の頬を叩いた。ただの痴話喧嘩にしては、様子がおかしかった。口を挟むなと零に止められたが、我慢出来なくなり、優衣はふたりの間に割って入った。
「先生やめて、和美ちゃんに酷いことしないで!」
赤崎は優衣を認識するや、みるみるうちに顔色を変えた。教壇に立っていた彼とは別人のように、怖い顔をしていた。
「あれほど、黙っておけと言ったのに、こいつに話したのか」
「違う、何も言ってないから」
赤崎は和美の言葉を聞くことなく、優衣の腕を掴んだ。強い力で拘束され、恐怖を感じた。
「代金はこの子でどうだい、ミズカミさん」
赤崎は背後にいた男に向けて言った。男は目つきが鋭く、優衣を値踏みするように見つめてきた。
この人、危ない人だ。
ヤクザか何かだろう、視線だけで全身が震え上がった。そんな人間と関わりがあるなんて、赤崎は何をしているのだろう。
たまらず和美を見た。彼女は優衣の視線に耐えきれず、目を反らした。
和美ちゃん、どうして何も言ってくれないの?
零が言うように、やはり口を挟むべきではなかったと優衣は俯き、落ち込んだ。
しばらくして男の笑い声が耳につき、優衣は顔を上げた。
「君の顔に免じて、ここは引き上げよう」
ミズカミと呼ばれていた男は、いつのまにか零の前にいた。赤崎の拘束が解けると、ミズカミは優衣の腕を引っ張り、零の前に突き出した。
「これは貸しだ。どういうことか、わかるよね、安岡零君」
「ありがとうございます、ミズカミさん」
ミズカミは零の名前を知っていた。零もまたミズカミを知っていた。
いったいどういうことなのか、優衣の頭は混乱と恐怖に支配されていた。彼らが去っていくと同時に、その場にへたり込んでしまう。
「聞こえてたよな、すぐ来てくれ。わかってる、しばらく預かるよ。そうだな、着替えとかは揃えねえと、なんせ男所帯だから。は? てめえん家で預かる? ふざけてる暇があったらさっさと来い!」
零は誰かと電話をしていたようだが、通話を終えるとへたり込んで動けなくなった優衣に手を差し伸べてきた。
「いつまで座ってんだ、立てよ」
こくりと頷いて優衣も手を伸ばすが、震えが止まらない。それを見た零は、失望とも取れる大きな溜息をついた。
「だから言ったろ、放っておけって」
零は震える優衣の手を掴み、強引に立ち上がらせた。勢い余って、優衣は零に抱きつくような形になってしまう。
「ご、ごめんなさい」
すぐ離れようとしたが、零は優衣の背中に手を回し、ポンポンと叩いて宥めてくれた。
「もう無茶すんなよ」
まさか零に抱きしめられるなんて思いもしなかった。あっという間に恐怖は去り、鼓動が激しくなる。
男の人の胸って、たくましいんだ。
規則正しい心臓の音、心地良くて安心する。
零は子供をあやすように、優衣の背中を優しく撫でてくれている。怖い思いをしたけれど、これはこれでよかった気がしないでもない。
「ラブラブなとこ、お邪魔して失礼」
シラサカの呑気な声がして、優衣は我に返った。振り向けば、車に乗った彼が笑顔で手を振っていた。
「おせえよ!」
「早いの間違いだろ。優衣ちゃん、大丈夫? 怖かったよねえ。オジサンが助けにきたから安心していいよ」
零はシラサカの言葉に舌打ちした後、優衣から離れ、車に駆け寄り、後部座席の扉を開けた。
「蓮見、乗れ」
「え?」
「早くしろ」
「でも、もうすぐ家だけど」
優衣の家は目と鼻の先にある。車で行くほどの距離でもない。
「おまえ、家に帰るつもりだったのか」
「うん、すぐそこだし」
今夜は怖くて眠れないだろう。その上、和美とあんな形で別れてしまったし、彼女のことが心配だった。
後で電話をしてみよう。通じなかったらメールしよう。
天然でバカだと言われ続けていた優衣に初めて出来た友達、それが和美だった。教師とつきあおうが、悪い道に足を踏み入れようが、和美とはずっと友達でいたいと優衣は思っていた。
「ウチにいろ。明日から学校も休め」
「……は?」
和美のことを考えていたのに、零から予想外のことを言われ、優衣は変な声を出してしまった。
「俺ん家に来いって言ってんだよ」
少しばかり照れたように、零は顔を背ける。その仕草が可愛いと感じて、優衣の胸がキュンとした。
「どうして安岡君の家に、私が?」
これは夢ではないだろうか。
思わず頬をつねってみる。痛かった。
「女ひとりで帰せるわけねえだろうが」
「零のとこが嫌だったら、俺ん家でもいいんだよ」
絶妙のタイミングで割って入るシラサカ。すぐさま零が振り向き、一喝する。
「てめえは黙ってろ。ボケッとしないでさっさと乗れ」
返事をする時間も与えられず、優衣は零によって後部座席に押し込められた。
「でも、安岡君のお家も、車で行く距離じゃないよね?」
何しろふたりで歩いてきたばかりである。
「おまえの着替えとか買いに行くんだよ。シラサカ、出せ」
零が助手席に乗り込むと、シラサカの運転で車は走り出した。
「それなら、家に取りに行けば……」
しつこいようだが、優衣の家は目と鼻の先にある。
「さっきのやり取り、聞いてなかったのかよ」
「怖くてあんまり覚えてない」
嘘ではない。つきあえないと零に言われてすぐ、赤崎と和美の一件で怖い思いをしたばかりである。
「さっきの男、おまえの友達を名前で呼んでただろ」
零のフルネームを呼んだミズカミという男のことだ。
「友達もおまえを名前で呼んだし、庇うような発言もした。制服だし、向こうには赤崎がいる。個人情報が筒抜けなんだよ」
「そうなの?」
バックミラー越しでも、零の不機嫌さが増したことがわかった。
「携帯出せ」
零は前を向いたまま、右手を後ろに差し出した。
「え?」
「いいから、寄越せっていってんだよ!」
優衣の反応に痺れを切らした零が、とうとう声を荒げた。
「は、はいっ!」
これ以上怒らせてはならないと、優衣は制服のポケットに入れてあった携帯を零の掌に置いた。すると、携帯を掴もうとした彼の指が優衣の手に触れる。
安岡君、指長いなぁ。でも、すごく手が冷たいや。
補習授業のときから気になっていた。シャープペンシルを持つ零の手を横目で見ながら、いつか触れてみたいと思っていたから。
これが男の人の手なんだ。柔らかさは感じないけれど、力強い。
優衣は嬉しくなって、零の手をぎゅっと握りしめた。冷たい手を温めてあげたいという気持ちもあったから。
「いつまで握ってんだ、離せ、バカ!」
調子に乗りすぎてしまったせいで、零が怒りを露わにする。
「ごめんなさい」
仕方なく手を離せば、運転手のシラサカがぷっと吹き出し、大声で笑い始めた。
「もう優衣ちゃん、最高。ますます気に入っちゃったよ」
優衣の天然具合は、同年代の男子からはバカすぎると笑われ、女子からはわざとらしいと陰口を叩かれたりもした。たとえ笑われても、気に入ったと言われると悪い気はしない。
「ありがとうございます!」
「こいつに気に入られることがどういうことか、わかってんのか!?」
「年上の男の人に気に入られたってことだよね」
零はまたもや大きな溜息をついた。ほとほと呆れたといったように肩をすくめて呟く。
「おまえと話してると、すげえ疲れる」
その後、念押しするようにこう言い放った。
「その様子だと、おまえとつきあうつもりはねえって言ったことも、忘れてんだろ」
勿論忘れてなどいない。零は優衣だけじゃなく、誰ともつきあうつもりはないと言っていたことを。
だったら、どうして私を助けてくれたの?
優衣の身を案じて家に入れてくれたり、シラサカを伴って着替えを買いに行こうとしてくれている。どうでもいい相手なら、そんなことするはずがない。それに……
(おまえと同じで、俺の両親も死んでる。名前は借りてるけど、ヤッサンは親じゃない)
あのときの零はとても辛そうだった。ひとりで何かと戦っているかのように。
「私、諦め悪いんだ」
もっともっと零を知りたい、そして近づきたい。可能性がゼロでないのなら、ひたすら頑張るのみ。
「だったら、何回でも言ってやるよ。俺はおまえとつきあうつもりは──」
「はい、ストップ。お店着いたよーん」
シラサカはある店の前で車を停めた。助手席から窓の外を見やった零はすぐさま顔色を変え、シラサカの胸倉を掴んで叫んだ。
「てめえ、未成年をどこに連れて来てんだ、店が違うだろうが、店が!?」
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