17 / 27
playback 8years ago
⑫少女の時間が止まる
しおりを挟む
シラサカを呼んだのを最後に、零の声が途切れた。
「安岡君!?」
優衣は身を乗り出して叫んだ。どうにもならないことだとわかっていても、零が心配でたまらなかったから。
「おそらく携帯を壊されたのだろう」
安岡は冷静な判断を下し、優衣の側にやってきた。
「大丈夫、シラサカ君なら、零を助け出してくれるよ」
「すみません、私のせいで、安岡君を危険な目に遭わせてしまって」
零を学校に送り出すとき、優衣は和美のことを口にした。
(もし和美ちゃんに会ったら、私が心配してたって言っといてね)
何も返事をしてくれなかったから、聞こえていないのかと思っていたが、零は考えていてくれたのだ。そしてミズカミ達に捕まってしまったのだろう。
「確かに、普段のあの子らしくない行動だね。何があったか、教えてくれるかな?」
優衣は昨晩からこの携帯で和美に連絡を取り続けていたこと、そして今朝零を送り出すときに言ってしまったことを、安岡に伝えた。
「なるほど。あの子がシラサカ君をわざわざ呼んだのは、そのためか」
安岡は腕組みをして、神妙な顔つきになる。すぐさま、パソコンのキーボードを叩き、こう呼びかけた。
「到着までどれぐらいかかりそうかな?」
『五分、いや、三分で着きます!』
返ってきた声はシラサカだった。いつになく緊張した声色だった。
「君が出て行ってすぐ通信が切られたよ。携帯を壊されたのだろうね。もう位置情報は辿れない」
すぐさまシラサカの舌打ちが聞こえた。
『間に合うかどうか、微妙なところか』
「君はそのまま向かってくれ。零と会えなくても、蓮見さんの友人が残っている可能性がある」
『優衣ちゃんの友達が?』
「レイが君に助けてもらいたいのは蓮見さんの友人の方だ。わざわざGPSを壊して、連絡してきたのはそのせいだよ」
『……ふざけんなよ、クソガキが!』
シラサカは苛立ち、そのまま通信を切った。
ふたりのやり取りを緊張した面持ちで見つめていた優衣は、よりいっそう不安になった。零に何かあったらと思うと、胸が張り裂けそうになる。
お願い、安岡君、どうか無事でいて。
「責任を感じる必要はないよ、蓮見さん」
優衣の心中を察してか、安岡は穏やかに語りかけてきた。
「これは零が勝手にやったこと。君に良く思われたくてやったことだよ。男のプライドを貫こうとしているだけだからね」
「男のプライド?」
「君のことを、とても大事に思っているってことだよ」
安岡に慰められても、状況が最悪なことに変わりはない。
「零は必ず助ける。約束するよ」
「安岡君の居場所がわからないのに、どうやって助けに行くんですか?」
「ある程度の検討はついているんだ。ひとりにして悪いが、これからすぐに出掛ける。誰が訪ねてきても、決して顔を出さないように。約束してくれるかな?」
安岡の問いかけに、優衣は頷いた。それでも不安は消えなかった。
***
遠くでインターホンの音が聞こえてきて、優衣はいつのまにか寝ていたことに気づいた。時計を見れば、夜の十一時を過ぎている。
こんな時間に誰だろうと思ったが、インターホンはずっと鳴り続けていた。優衣は怖くなって、リビングのソファーのクッションで耳を塞いだ。
やだ、怖いよ。
助けを求めたくとも、零は勿論、シラサカも安岡もいない。優衣はひとりで恐怖と戦った。
そうこうするうちに、インターホンが鳴り止んだ。諦めてくれたのだろうかとクッションを外せば、今度は携帯が鳴った。画面を見れば、和美の番号からだった。
本当に和美ちゃん、なの?
助けに行ったシラサカからは、何の連絡もない。さすがにこの電話を取る勇気はなかった。やがて電話は鳴り止み、そのまま留守電にメッセージが入った。内容を聞くぐらいなら問題ないだろうと思い、優衣は残されたメッセージを再生した。
『蓮見君、私だ。赤崎だ。君がそこにいることはわかっている。伝えておきたいことがあってきた。和美も安岡零も死んだ。君を庇ってくれる人間はもういない。今すぐ出て来なさい』
和美ちゃんと安岡君が死んだ?
「そんなの、嘘に決まってる!?」
思わず言葉にして叫んだ。またクッションで耳を塞いだ。
違う、死んでなんかいない。和美ちゃんも安岡君も絶対生きてる!
また携帯が鳴った。和美の番号からだった。再びメッセージが録音される。
怖くてたまらなかったけれど、優衣はメッセージを再生した。
『君まで殺したくないのだよ。それに和美も言っていた。優衣だけは助けてくれとね。どうか私を信じてほしい』
また赤崎だった。怖くなって、優衣は携帯を放り投げる。
するとまた着信が入る。優衣が出るまで続けるつもりだろうか。
メッセージを聞くことも、電話を取ることも怖くなり、優衣は電源を切ろうとしたが、どういうわけか落ちない。
やだ、怖いよ、安岡君!?
後にわかることだが、このとき携帯の電源が切れなかったのは、零が入れたウイルスのせいであった。そしてまた電話が鳴り、メッセージが録音される。
『ハナムラの人間を待っているのだろう。無駄だよ、彼らも死んだ。こんな時間になっても帰ってこないのはそのせいだよ。私は君を助けたいんだ、信じてくれ、蓮見君』
恐怖という感情に支配され、優衣は何を信じればいいのかわからなくなっていた。
繰り返される着信とメッセージの録音。いつしか優衣は、赤崎の言葉に縋るようになっていた。
『蓮見君、ひとりで怖くないかい? 私が助けてあげよう。さあ、玄関を開けるんだ』
もしも零の声が聞けたなら、きっと耐えられた。孤独と不安と恐怖でいっぱいだった優衣は、ついに限界に達してしまった。
ゆっくりと玄関に近づく。センサーが察知して照明がつく。のぞき窓を確認すれば、確かにそこに赤崎がいた。
「赤崎、先生……?」
鍵を開ける前に、優衣は問いかけた。
「そうだよ、私だ。ひとりで怖かっただろう。もう大丈夫だよ」
教壇に立っているときと同じ優しい声がした。
ほっと胸をなで下ろして鍵を開けようとしたが、安岡に絶対に開けるなと言われていたことを思い出し、優衣は躊躇った。
「蓮見君、私を信じてほしい。君を助けにきただけだ」
優衣はその言葉を信じた。赤崎の声が悪魔の囁きだったとは気づかずに。
玄関を開けた途端、押し入ってきた赤崎は、優衣の腹部をナイフで刺した。えぐるように何度も奥まで押しつけてきた。
「おまえが和美を殺したようなものだ。いい女だったのに、ミズカミに取られる羽目になったのも、全部おまえのせいだ!」
強烈な痛みと苦しみが襲って、優衣はその場に倒れ込んだ。体はガタガタと震え、声は出なかった。
「これでおまえも和美の側に行けるんだ。あの世でふたりで仲良くしろ、じゃあな」
そう言い放って、赤崎は出て行った。扉は閉められ、動かなくなった優衣をセンサーが認識しなくなり、暗くて冷たい玄関にひとり残された。
やだ、どうして、なんで?
優衣はその場から一歩も動けず、携帯を手に取ることも出来なかった。激しい痛みと苦しみに、涙を流すことしか出来なかった。
こんな形で終わるなんて嫌だ。もう一度、安岡君の顔が見たい。
優衣が懇願したとき、脳裏に放課後の補習授業で見た零の笑顔が蘇ってきた。
あのときのデジャヴ、これだったんだ。
胸が痛くて涙が止まらなくなったのは、あれが零の最初で最後の笑顔だったから。
もう二度と見ることの出来ない、大好きな人の笑顔だったから。
神様、どうか安岡君が無事でいますように。
「安岡君!?」
優衣は身を乗り出して叫んだ。どうにもならないことだとわかっていても、零が心配でたまらなかったから。
「おそらく携帯を壊されたのだろう」
安岡は冷静な判断を下し、優衣の側にやってきた。
「大丈夫、シラサカ君なら、零を助け出してくれるよ」
「すみません、私のせいで、安岡君を危険な目に遭わせてしまって」
零を学校に送り出すとき、優衣は和美のことを口にした。
(もし和美ちゃんに会ったら、私が心配してたって言っといてね)
何も返事をしてくれなかったから、聞こえていないのかと思っていたが、零は考えていてくれたのだ。そしてミズカミ達に捕まってしまったのだろう。
「確かに、普段のあの子らしくない行動だね。何があったか、教えてくれるかな?」
優衣は昨晩からこの携帯で和美に連絡を取り続けていたこと、そして今朝零を送り出すときに言ってしまったことを、安岡に伝えた。
「なるほど。あの子がシラサカ君をわざわざ呼んだのは、そのためか」
安岡は腕組みをして、神妙な顔つきになる。すぐさま、パソコンのキーボードを叩き、こう呼びかけた。
「到着までどれぐらいかかりそうかな?」
『五分、いや、三分で着きます!』
返ってきた声はシラサカだった。いつになく緊張した声色だった。
「君が出て行ってすぐ通信が切られたよ。携帯を壊されたのだろうね。もう位置情報は辿れない」
すぐさまシラサカの舌打ちが聞こえた。
『間に合うかどうか、微妙なところか』
「君はそのまま向かってくれ。零と会えなくても、蓮見さんの友人が残っている可能性がある」
『優衣ちゃんの友達が?』
「レイが君に助けてもらいたいのは蓮見さんの友人の方だ。わざわざGPSを壊して、連絡してきたのはそのせいだよ」
『……ふざけんなよ、クソガキが!』
シラサカは苛立ち、そのまま通信を切った。
ふたりのやり取りを緊張した面持ちで見つめていた優衣は、よりいっそう不安になった。零に何かあったらと思うと、胸が張り裂けそうになる。
お願い、安岡君、どうか無事でいて。
「責任を感じる必要はないよ、蓮見さん」
優衣の心中を察してか、安岡は穏やかに語りかけてきた。
「これは零が勝手にやったこと。君に良く思われたくてやったことだよ。男のプライドを貫こうとしているだけだからね」
「男のプライド?」
「君のことを、とても大事に思っているってことだよ」
安岡に慰められても、状況が最悪なことに変わりはない。
「零は必ず助ける。約束するよ」
「安岡君の居場所がわからないのに、どうやって助けに行くんですか?」
「ある程度の検討はついているんだ。ひとりにして悪いが、これからすぐに出掛ける。誰が訪ねてきても、決して顔を出さないように。約束してくれるかな?」
安岡の問いかけに、優衣は頷いた。それでも不安は消えなかった。
***
遠くでインターホンの音が聞こえてきて、優衣はいつのまにか寝ていたことに気づいた。時計を見れば、夜の十一時を過ぎている。
こんな時間に誰だろうと思ったが、インターホンはずっと鳴り続けていた。優衣は怖くなって、リビングのソファーのクッションで耳を塞いだ。
やだ、怖いよ。
助けを求めたくとも、零は勿論、シラサカも安岡もいない。優衣はひとりで恐怖と戦った。
そうこうするうちに、インターホンが鳴り止んだ。諦めてくれたのだろうかとクッションを外せば、今度は携帯が鳴った。画面を見れば、和美の番号からだった。
本当に和美ちゃん、なの?
助けに行ったシラサカからは、何の連絡もない。さすがにこの電話を取る勇気はなかった。やがて電話は鳴り止み、そのまま留守電にメッセージが入った。内容を聞くぐらいなら問題ないだろうと思い、優衣は残されたメッセージを再生した。
『蓮見君、私だ。赤崎だ。君がそこにいることはわかっている。伝えておきたいことがあってきた。和美も安岡零も死んだ。君を庇ってくれる人間はもういない。今すぐ出て来なさい』
和美ちゃんと安岡君が死んだ?
「そんなの、嘘に決まってる!?」
思わず言葉にして叫んだ。またクッションで耳を塞いだ。
違う、死んでなんかいない。和美ちゃんも安岡君も絶対生きてる!
また携帯が鳴った。和美の番号からだった。再びメッセージが録音される。
怖くてたまらなかったけれど、優衣はメッセージを再生した。
『君まで殺したくないのだよ。それに和美も言っていた。優衣だけは助けてくれとね。どうか私を信じてほしい』
また赤崎だった。怖くなって、優衣は携帯を放り投げる。
するとまた着信が入る。優衣が出るまで続けるつもりだろうか。
メッセージを聞くことも、電話を取ることも怖くなり、優衣は電源を切ろうとしたが、どういうわけか落ちない。
やだ、怖いよ、安岡君!?
後にわかることだが、このとき携帯の電源が切れなかったのは、零が入れたウイルスのせいであった。そしてまた電話が鳴り、メッセージが録音される。
『ハナムラの人間を待っているのだろう。無駄だよ、彼らも死んだ。こんな時間になっても帰ってこないのはそのせいだよ。私は君を助けたいんだ、信じてくれ、蓮見君』
恐怖という感情に支配され、優衣は何を信じればいいのかわからなくなっていた。
繰り返される着信とメッセージの録音。いつしか優衣は、赤崎の言葉に縋るようになっていた。
『蓮見君、ひとりで怖くないかい? 私が助けてあげよう。さあ、玄関を開けるんだ』
もしも零の声が聞けたなら、きっと耐えられた。孤独と不安と恐怖でいっぱいだった優衣は、ついに限界に達してしまった。
ゆっくりと玄関に近づく。センサーが察知して照明がつく。のぞき窓を確認すれば、確かにそこに赤崎がいた。
「赤崎、先生……?」
鍵を開ける前に、優衣は問いかけた。
「そうだよ、私だ。ひとりで怖かっただろう。もう大丈夫だよ」
教壇に立っているときと同じ優しい声がした。
ほっと胸をなで下ろして鍵を開けようとしたが、安岡に絶対に開けるなと言われていたことを思い出し、優衣は躊躇った。
「蓮見君、私を信じてほしい。君を助けにきただけだ」
優衣はその言葉を信じた。赤崎の声が悪魔の囁きだったとは気づかずに。
玄関を開けた途端、押し入ってきた赤崎は、優衣の腹部をナイフで刺した。えぐるように何度も奥まで押しつけてきた。
「おまえが和美を殺したようなものだ。いい女だったのに、ミズカミに取られる羽目になったのも、全部おまえのせいだ!」
強烈な痛みと苦しみが襲って、優衣はその場に倒れ込んだ。体はガタガタと震え、声は出なかった。
「これでおまえも和美の側に行けるんだ。あの世でふたりで仲良くしろ、じゃあな」
そう言い放って、赤崎は出て行った。扉は閉められ、動かなくなった優衣をセンサーが認識しなくなり、暗くて冷たい玄関にひとり残された。
やだ、どうして、なんで?
優衣はその場から一歩も動けず、携帯を手に取ることも出来なかった。激しい痛みと苦しみに、涙を流すことしか出来なかった。
こんな形で終わるなんて嫌だ。もう一度、安岡君の顔が見たい。
優衣が懇願したとき、脳裏に放課後の補習授業で見た零の笑顔が蘇ってきた。
あのときのデジャヴ、これだったんだ。
胸が痛くて涙が止まらなくなったのは、あれが零の最初で最後の笑顔だったから。
もう二度と見ることの出来ない、大好きな人の笑顔だったから。
神様、どうか安岡君が無事でいますように。
0
あなたにおすすめの小説
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
『愛が揺れるお嬢さん妻』- かわいいひと -
設楽理沙
ライト文芸
♡~好きになった人はクールビューティーなお医者様~♡
やさしくなくて、そっけなくて。なのに時々やさしくて♡
――――― まただ、胸が締め付けられるような・・
そうか、この気持ちは恋しいってことなんだ ―――――
ヤブ医者で不愛想なアイッは年下のクールビューティー。
絶対仲良くなんてなれないって思っていたのに、
遠く遠く、限りなく遠い人だったのに、
わたしにだけ意地悪で・・なのに、
気がつけば、一番近くにいたYO。
幸せあふれる瞬間・・いつもそばで感じていたい
◇ ◇ ◇ ◇
💛画像はAI生成画像 自作
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる