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エピローグ
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階段を駆け上がり、通用口から外に出る。ランチタイムの終えた昼下がりの時間帯。道行くサラリーマン達を次々と追い抜いていく。
俺は、こいつらみたいな真っ当な人間じゃねえ。
人を殺して、平気な顔をしている死神だ。
誰の目に触れてもいけないし、関わってはいけない。
ましてや、誰かを愛するなんて有り得ない。
八年前、大切な人をこの手で殺めてしまったから。
(……もういいよ、レイ君)
全力疾走で息が上がったせいだろうか、幻聴が聞こえてきた。それでも足を止めない、止めてはいけない。
もう二度と恋はしないと誓ったのに、ごめんな、優衣。
あの子は俺が絶対に護る、命に変えても護って見せるから。
そのとき、大きな風が吹いた。同時にこんな声が耳に届いた気がした。
(私は、あなたの幸せだけを、願っているから)
ありがとな、優衣。
とうとう限界が来てしまい、レイはなんでもないところで躓き、倒れてしまった。
「レイさん、大丈夫ですか!?」
目的地までは距離があるはずなのに、どういうわけか、桜がいた。心配そうに顔を覗き込んできて、手を差し伸べてきた。
「大丈夫、じゃねえっつーの……」
カッコ悪い。こんな姿見られて、心配されるなんて、有り得ないことだった。
「店で、待ってるんじゃ、なかった?」
「ごめんなさい。どうしても、会いたくて。だから、えっと……きゃあ!?」
レイは息を切らしながら起き上がり、桜の手を引いて、強く抱きしめた。
「あ、あの、レイさん?」
「こういうの、今度から無し。カッコ悪いから」
我ながら恥ずかしいことをしている自覚はある。でも離せない、離したくない。
「ごめんなさい、あの、ホント、大丈夫ですか!?」
「言ったろ、大丈夫じゃねえって。だから責任取って、俺の側にいること」
耳元で囁くように言えば、桜がビクンと反応する。
「一生つきあってやるから、覚悟しとけよな」
この先、大きな壁がたくさん立ちはだかっているだろう。
だが、レイはもう逃げないし、怖くもない。本当に欲しかったものを手にすることが出来たから。
「望むところです!」
天使と死神が恋をする。そんな奇跡があってもいい。
the end
俺は、こいつらみたいな真っ当な人間じゃねえ。
人を殺して、平気な顔をしている死神だ。
誰の目に触れてもいけないし、関わってはいけない。
ましてや、誰かを愛するなんて有り得ない。
八年前、大切な人をこの手で殺めてしまったから。
(……もういいよ、レイ君)
全力疾走で息が上がったせいだろうか、幻聴が聞こえてきた。それでも足を止めない、止めてはいけない。
もう二度と恋はしないと誓ったのに、ごめんな、優衣。
あの子は俺が絶対に護る、命に変えても護って見せるから。
そのとき、大きな風が吹いた。同時にこんな声が耳に届いた気がした。
(私は、あなたの幸せだけを、願っているから)
ありがとな、優衣。
とうとう限界が来てしまい、レイはなんでもないところで躓き、倒れてしまった。
「レイさん、大丈夫ですか!?」
目的地までは距離があるはずなのに、どういうわけか、桜がいた。心配そうに顔を覗き込んできて、手を差し伸べてきた。
「大丈夫、じゃねえっつーの……」
カッコ悪い。こんな姿見られて、心配されるなんて、有り得ないことだった。
「店で、待ってるんじゃ、なかった?」
「ごめんなさい。どうしても、会いたくて。だから、えっと……きゃあ!?」
レイは息を切らしながら起き上がり、桜の手を引いて、強く抱きしめた。
「あ、あの、レイさん?」
「こういうの、今度から無し。カッコ悪いから」
我ながら恥ずかしいことをしている自覚はある。でも離せない、離したくない。
「ごめんなさい、あの、ホント、大丈夫ですか!?」
「言ったろ、大丈夫じゃねえって。だから責任取って、俺の側にいること」
耳元で囁くように言えば、桜がビクンと反応する。
「一生つきあってやるから、覚悟しとけよな」
この先、大きな壁がたくさん立ちはだかっているだろう。
だが、レイはもう逃げないし、怖くもない。本当に欲しかったものを手にすることが出来たから。
「望むところです!」
天使と死神が恋をする。そんな奇跡があってもいい。
the end
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