【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人

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第2章 愛を取り戻せ

39話 第2章終わり

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城門の中に入ると、姿を見せた大きな宮殿。

月影の白兎に案内されて中庭を通り、大きな扉の前。扉の前にはトランプの形をした兵士が2体。絵柄はハートのマークで数字は2。

月影の白兎に気付いたトランプの兵士は扉を開ける。扉の中に入ると、見えてきたのは大広間。

大広間の正面奥には扉が見える。月影の白兎は真っ直ぐ正面奥に進むので、ボク達もそのまま真っ直ぐ付いていく。

奥の扉を開けると、通路のような小部屋。その奥にはまた扉。扉の前にトランプの兵士が2体、数字は4。

通路のような小部屋は横幅2メートル、奥行き10メートル。

「この奥にはハートのクイーンがおられます。少しお待ちください」

月影の白兎は扉の中に入り、ボク達は小部屋で待機。

「お待たせいたしました」

トランプの兵士が扉を開けると、正面には玉座に座った女王の姿。ハートのクイーンは赤のドレスにハートの王冠。

女王の脇には月影の白兎。中に入るとトランプの兵士達もズラリと並んで待っている。

「スペードのクイーンの世界の者達よ。ここまで来てもらったのには訳がある」

女王の話を聞くと、不思議の国の世界に生きる者達は死なない身体。そんな世界に1匹の化け物が迷い込んできた。化け物の名前はジャバウォック。

化け物を倒そうとしても死のない世界では殺す事は出来ずに世界を荒らされるばかりで手の打ちようがなかった。

だから化け物を殺す事が出来るスペードのクイーンの世界の人達の協力が必要だったとの事。

「そういう事で白兎には迷惑をかける事になった」

「いえいえ、私は不思議の国の導き手でございます。私はただ彼らを導いただけです」

「見習い級の君達がジャバウォックを倒せるとは思ってはいない。だけどこの国の事も知っていて欲しかったのだ。力をつけた時、またこの国に来てジャバウォックを殺して欲しい。よろしくお願いします」

ハートのクイーンは玉座から降りて、ボク達の前で頭を下げる。

「わ、わかりました」

「白兎、後の事は頼んだぞ」

「かしこまりました」

ボク達は王の間から通路のような小部屋に戻る。

「それじゃあスペードのクイーンの世界に戻るよ」

月影の白兎は手のひらサイズの小さな木を具現化。通路のような小部屋に置くと、小さな木はみるみる内に大きくなり、木の根元には人が通れるサイズの穴がある。

白兎が中に入るので、ボク達も中に入る。

一瞬の暗転。そしてムービーが始まった。

見えてきた景色。それはマリナさんとアイナさんがハートのクイーンと月影の白兎に話かけられている姿。脇には一応ボクの姿も見える。

そのシーンが終わると今度はアテナ像の前。アテナ像のすぐ近くに月影の白兎とマリナさんとアイナさん。少し後ろにボクの姿。

月影の白兎がアテナの頭蓋骨を捧げるとアテナの骨は海賊旗でよく見る頭蓋骨と2本の骨からさらに姿を変えて、人の姿になった女神アテナ。

「肉体は復活する事が出来た。だがまだ力が足りない。時を操る事が出来る金色に輝く青い目が必要だ」

ここでムービーが終わり、暗転。見えてきたのはウサギの丘の木の近く。

[金色は時を操る力。金色に輝く青い目を持つ死獣、金白虎の力が必要です]

第3章の時は金なりってそういう事か。

「ちっ、先を越されてしまったか」

突然後ろの方から声が聞こえてきたので、振り返るとコジロウさんと亀白シロウさんの姿。

「ファーストクリア者になる事は出来なかったが、我々が遅れを取るわけにはいかない」

2人は木の根元の穴に不死のリンゴを投げ入れて、穴の中に飛び込んだ。

「コジロウより先にクリアする事が出来て良かったわ。ハヤトくん、本当にありがとうね。ハヤトくんがいなかったら絶対に勝つ事なんて出来なかったよ」

「っていうか私はコジロウさんより先にクリアして良かったのかな?」

「コジロウは上には上がいるって思うタイプだから、そんなの気にしないタイプよ。安心していいわ」

「それなら良かった」

「あのー、ちょっといいかな?」

話かけてきたのは月影の白兎。

「クラブの見習い級の君には伝えておく事があるんだ」

何だろ?

「不死のリンゴは死獣、不死の猪豚の大好物でもあるんだ。不死のリンゴを捧げれば、君は新たな力、アイテム合成の力を手にする事が出来るよ」

ハイブリッドの語源でもある猪豚からアイテム合成の力を授かる。これからアイテム合成も出来るようになると、アイテム変化とアイテム合成の2つの情報も整理しないといけなくなる。

アイテム合成は第3章を進めるために必要なスキルでもあるはずだ。

アイナさんやメリーさんの武器もまだちゃんと作っていない状況の中で新章がスタート。

でもよくよく考えるとボクのクランにダイヤのマークの人はいないから第3章はあまり関係ない。でもクラブのマークのボクはやる事があるはず。

次の第4章を見据えながら、自分の事、メリーさんの事、そしてマリナさんやアイナさんの事も考えながら、段取り良く行動していかないときっと第4章で遅れをとる事になる。

もっともっと段取り良く行動していかないといけないな。

「第2章も終わった事ですし、今後の事の話したいのでクランハウスに戻りましょう」

「あのー、ちょっといいかな?」

話かけてきたのは月影の白兎。まだ居たんだ。

「君達のマイハウスの裏庭にある木を不死の木に変えたから、今度からはその木の根元の穴から不思議の国に来る事が出来るよ」

「わ、わかりました」

っていうか裏庭って何?マイハウスにそんなのあったっけ?

[マイハウスの裏庭が開放されました]

あっ、システムメッセージだ。

「それじゃあ僕はこれで失礼するね」

月影の白兎は木の根元の穴に入り、いなくなった。

「それじゃあボク達もクランハウスに戻りましょう」

ボク達はウサギの丘エリアに抜け出て、クランハウスに戻った。










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