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余命2年
31.新しい夢
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「この命続く限り聖女の職をまっとうしたい。それがわたくしの夢でした」
「ええ。存じております」
「当時のわたくしは……傷を治し、病を癒すことでその方の未来をもお救いをした気になっていたのです」
「気のせいなんかじゃないですよ」
ユーリは毅然とした態度で反論した。正直なところ思い当る節はある。
エレノアはユーリの右腕に目を向けた。10年前、その腕は血で真っ赤に染まっていた。
「今の俺があるのは貴方のお陰です。貴方ではない別の誰かが治療を行っていたのなら、俺のこの腕には障碍が残って……少なくとも騎士にはなれなかった。夢を諦めざるを得なかったでしょう」
救われる思いだ。目尻がじんと熱くなる。許されるのならこのまま寄り掛かってしまいたい。けれど。
「だからこそ、よ」
「えっ……?」
「患者様の未来を曇らせるわけにはいかないもの」
「……っ」
一人の女性の命と引き換えに一命を取り留めた。
患者は遅かれ早かれその事実を知ることになる。
何も感じずにいてくれるのならそれはそれで結構なことだが、現実問題中々そうもいかないだろう。
大なり小なり背負いこませることになる。その可能性がほんの僅かでもある限り、癒し手を続けるわけにはいかないのだ。
「そもそもの話、この体では大したことは出来ません。中等症の患者様でさえ癒して差し上げられるかどうか……」
「そんな……」
「つまりはお役御免というわけです」
「~~っ、仮にそうであったとしても――」
「もう良いのです」
「……っ、そんなわけないでしょう」
――生き様も含めて愛する覚悟でいる。
あれは本心だったのだろう。悲痛に満ちた声が、震える肩が物語っている。
「悲観することはありません。何せわたくしは新しい夢を得たのですから」
「新しい……夢?」
「貴方よ」
ユーリが息を呑んだ。しかしながら、その瞳には変わらず疑念が漂っていて。
「疑わないで。悲しくなるじゃない」
「でも――」
「何より勿体ないわ。時間は限られているのですから」
エレノアはユーリの手を取る。その手は冷たく強張っていた。
「一つでも多く思い出を作りたいのです。互いにとって糧となるような……そんな思い出を」
「……っ、………」
ユーリは言いかけた言葉を呑み込んだ。全身に、瞳に力を込めていく。
「………」
湖面で揺れていた月は上空へ。彼を照らす光となった。
「励みます」
「……ありがとう。無理を言ってごめんなさいね」
「いえ」
不意にユーリが笑った。挑発的に。それでいて悪戯っぽく。
「望むところですよ」
力強くも温かな光がエレノアの心を照らしていく。
(頼もしい限りね)
手を握り返してくる。そっと優しく包み込むように。
(幸せだわ)
実感すると共にエレノアの唇がふわりと綻んだ。
「ではまずは、わたくしのことを『エラ』と呼ぶところからね」
「貴方の愛称ですよね? ご家族がそうお呼びしているのを聞いたことがあります」
エレノアの背に緊張が走る。頭に過るのは父・ガブリエルの姿だ。
「やはりもうお会いしているのね。……貴方とわたくしの関係については?」
「お許しくださいました」
「えっ……?」
言葉が出ない。口は徒に開いては閉じて。本当に嬉しいと言葉が出ないのだな……とどこか他人事のように思う。
「無論、今はまだ保留の段階ですよ。正式な決定は貴方の意向を伺ってからと、きちんと取り決めもなされていて――」
「ユーリ。貴方、本当にすごいわ。お父様の御心まで動かしてしまうなんて」
「力業ですよ。ガブリエル様も本心ではどう思っていらっしゃるか……」
「その力業というのは?」
つい前のめりになってしまう。下手をすれば一生涯認められることはないと――そう思っていたから。
「例の計画が成功した旨は、もうお聞きになりましたか?」
「ええ。先王様がご退位を。代わってアンゲルス様が即位され、フレデリック3世とおなりあそばされたのよね」
実行に移されたのは5年ほど前。発案者は長兄ミシェル。構想~準備段階を踏まえると15年にも渡る壮大な計画だった。
目的は王国の立て直し。身分を問わず国全体が団結して魔族に立ち向かう。そんな体制を築き上げることだった。
そのため先王派で知られていた臣下達も、クリストフを始めとしたΩ達も特段冷遇されることもなく未だ現役。
先王も処刑を免れ、現国王の監視下のもと隠居生活を送っているのだと言う。
「奇しくも俺達のパーティはλ4、Ω3となっており、新政デンスターの掲げる理想と合致していました。そのため、俺達の歩みは本や舞台を通じて広く伝えられるように――」
「エレノア様とユーリの馴れ初めも含めてね♡♡♡」
「っ! ミラさん」
ユーリの手がぱっと離れた。
見れば窓の外にはミラの姿が。栗毛の馬に跨ったままこちらに目を向けていた。
「エレノア様! 舞台はアタシと行きましょう! ユーリはもう絶対に何があっても行かないと思うんで!」
「もう?」
「~~っ、あんなの俺じゃない」
(あらあら? ふふっ、解釈違いというヤツかしら?)
「しょ~がないでしょ。舞台なんだからさぁ~」
「白々しい……っ。ミラさんでしょ? 作家先生にあることないこと言ったの」
「王都に戻り次第チケットおさえておきますね!!!」
「ちょっと――」
「ふふっ、ありがとう」
「なっ!? まさか……っ、御覧になるおつもりですか?」
「ええ! 勿論」
瞬間、ユーリの背にずんと重たい絶望が乗った。
「………………俺は行きませんから。絶対に行きませんからね」
「えぇ~? 思い出、作るんじゃなかったの?」
「………………うっせえ」
(さぞロマンティックな仕上がりになっているのでしょうね)
エレノアは好き勝手に妄想を膨らませつつ小さく咳払いをした。
「なるほど。理解しました。そういったご事情があるのなら、お父様も納得せざるを得なかったでしょうね」
所謂『同調圧力』、仮に不満があったとしても異議を唱えるのは難しかっただろうと思う。
「えへへっ! ユーリってば、エレノア様にフラれた時のルートもちゃーんと考えてたんですよ~?」
「まぁ? どういったお考えだったの?」
「それは…………」
明かす気はなかったのだろう。ユーリは苦虫を潰したような表情で徐に語り出した。
「貴方との結婚ではなく高みを目指す道を選んだ……とする算段でした。本でも舞台でも、貴方を救出するところまでしか描かれていなかったので支障はないかと」
(描かれていないのではなく、描かせなかったのでしょうね)
そのまま見て見ぬフリを貫いて外堀を埋め切ることも出来ただろうに。
(この幸運に改めて感謝を……っ)
不意に肩が重たくなった。
(イヤね。まだまだ聞きたいことが、お話したいことが沢山あるのに)
エレノアの体が傾いていく。瞼が重たくて重たくて仕方がない。
「ユーリ、任せていいよね?」
「はい。大丈夫です」
「……? ユーリ?」
椅子が軋む音がした。間もなくして太股のあたりに体温を感じる。
エレノアの頬がユーリの肩に沈む。流れるような動作でチョーカーを外された。締め付けが和らいで大分楽になる。
「ああ……眠るのが惜しいわ」
ユーリは呆れ顔を浮かべつつエレノアの肩を叩き始めた。一定間隔でとても心地の良いリズムだ。
「これいいわね。すごくいい」
「初めてですか?」
「ええ」
「寝つきのいい子供だったんですね」
「貴方はとってもヤンチャで――」
「昔の話ですよ」
「そうかしら?」
「……そのはずです」
「ふふっ」
愛おしさのなすままにユーリを抱き締める。彼は拒むことなくただ静かに受け入れた。
「ユーリ……ありがとう……ね……」
「……っ」
ゆっくりと眠りの縁へと落ちていく。ユーリの温もりをしっかりと肌で感じながら。
「ええ。存じております」
「当時のわたくしは……傷を治し、病を癒すことでその方の未来をもお救いをした気になっていたのです」
「気のせいなんかじゃないですよ」
ユーリは毅然とした態度で反論した。正直なところ思い当る節はある。
エレノアはユーリの右腕に目を向けた。10年前、その腕は血で真っ赤に染まっていた。
「今の俺があるのは貴方のお陰です。貴方ではない別の誰かが治療を行っていたのなら、俺のこの腕には障碍が残って……少なくとも騎士にはなれなかった。夢を諦めざるを得なかったでしょう」
救われる思いだ。目尻がじんと熱くなる。許されるのならこのまま寄り掛かってしまいたい。けれど。
「だからこそ、よ」
「えっ……?」
「患者様の未来を曇らせるわけにはいかないもの」
「……っ」
一人の女性の命と引き換えに一命を取り留めた。
患者は遅かれ早かれその事実を知ることになる。
何も感じずにいてくれるのならそれはそれで結構なことだが、現実問題中々そうもいかないだろう。
大なり小なり背負いこませることになる。その可能性がほんの僅かでもある限り、癒し手を続けるわけにはいかないのだ。
「そもそもの話、この体では大したことは出来ません。中等症の患者様でさえ癒して差し上げられるかどうか……」
「そんな……」
「つまりはお役御免というわけです」
「~~っ、仮にそうであったとしても――」
「もう良いのです」
「……っ、そんなわけないでしょう」
――生き様も含めて愛する覚悟でいる。
あれは本心だったのだろう。悲痛に満ちた声が、震える肩が物語っている。
「悲観することはありません。何せわたくしは新しい夢を得たのですから」
「新しい……夢?」
「貴方よ」
ユーリが息を呑んだ。しかしながら、その瞳には変わらず疑念が漂っていて。
「疑わないで。悲しくなるじゃない」
「でも――」
「何より勿体ないわ。時間は限られているのですから」
エレノアはユーリの手を取る。その手は冷たく強張っていた。
「一つでも多く思い出を作りたいのです。互いにとって糧となるような……そんな思い出を」
「……っ、………」
ユーリは言いかけた言葉を呑み込んだ。全身に、瞳に力を込めていく。
「………」
湖面で揺れていた月は上空へ。彼を照らす光となった。
「励みます」
「……ありがとう。無理を言ってごめんなさいね」
「いえ」
不意にユーリが笑った。挑発的に。それでいて悪戯っぽく。
「望むところですよ」
力強くも温かな光がエレノアの心を照らしていく。
(頼もしい限りね)
手を握り返してくる。そっと優しく包み込むように。
(幸せだわ)
実感すると共にエレノアの唇がふわりと綻んだ。
「ではまずは、わたくしのことを『エラ』と呼ぶところからね」
「貴方の愛称ですよね? ご家族がそうお呼びしているのを聞いたことがあります」
エレノアの背に緊張が走る。頭に過るのは父・ガブリエルの姿だ。
「やはりもうお会いしているのね。……貴方とわたくしの関係については?」
「お許しくださいました」
「えっ……?」
言葉が出ない。口は徒に開いては閉じて。本当に嬉しいと言葉が出ないのだな……とどこか他人事のように思う。
「無論、今はまだ保留の段階ですよ。正式な決定は貴方の意向を伺ってからと、きちんと取り決めもなされていて――」
「ユーリ。貴方、本当にすごいわ。お父様の御心まで動かしてしまうなんて」
「力業ですよ。ガブリエル様も本心ではどう思っていらっしゃるか……」
「その力業というのは?」
つい前のめりになってしまう。下手をすれば一生涯認められることはないと――そう思っていたから。
「例の計画が成功した旨は、もうお聞きになりましたか?」
「ええ。先王様がご退位を。代わってアンゲルス様が即位され、フレデリック3世とおなりあそばされたのよね」
実行に移されたのは5年ほど前。発案者は長兄ミシェル。構想~準備段階を踏まえると15年にも渡る壮大な計画だった。
目的は王国の立て直し。身分を問わず国全体が団結して魔族に立ち向かう。そんな体制を築き上げることだった。
そのため先王派で知られていた臣下達も、クリストフを始めとしたΩ達も特段冷遇されることもなく未だ現役。
先王も処刑を免れ、現国王の監視下のもと隠居生活を送っているのだと言う。
「奇しくも俺達のパーティはλ4、Ω3となっており、新政デンスターの掲げる理想と合致していました。そのため、俺達の歩みは本や舞台を通じて広く伝えられるように――」
「エレノア様とユーリの馴れ初めも含めてね♡♡♡」
「っ! ミラさん」
ユーリの手がぱっと離れた。
見れば窓の外にはミラの姿が。栗毛の馬に跨ったままこちらに目を向けていた。
「エレノア様! 舞台はアタシと行きましょう! ユーリはもう絶対に何があっても行かないと思うんで!」
「もう?」
「~~っ、あんなの俺じゃない」
(あらあら? ふふっ、解釈違いというヤツかしら?)
「しょ~がないでしょ。舞台なんだからさぁ~」
「白々しい……っ。ミラさんでしょ? 作家先生にあることないこと言ったの」
「王都に戻り次第チケットおさえておきますね!!!」
「ちょっと――」
「ふふっ、ありがとう」
「なっ!? まさか……っ、御覧になるおつもりですか?」
「ええ! 勿論」
瞬間、ユーリの背にずんと重たい絶望が乗った。
「………………俺は行きませんから。絶対に行きませんからね」
「えぇ~? 思い出、作るんじゃなかったの?」
「………………うっせえ」
(さぞロマンティックな仕上がりになっているのでしょうね)
エレノアは好き勝手に妄想を膨らませつつ小さく咳払いをした。
「なるほど。理解しました。そういったご事情があるのなら、お父様も納得せざるを得なかったでしょうね」
所謂『同調圧力』、仮に不満があったとしても異議を唱えるのは難しかっただろうと思う。
「えへへっ! ユーリってば、エレノア様にフラれた時のルートもちゃーんと考えてたんですよ~?」
「まぁ? どういったお考えだったの?」
「それは…………」
明かす気はなかったのだろう。ユーリは苦虫を潰したような表情で徐に語り出した。
「貴方との結婚ではなく高みを目指す道を選んだ……とする算段でした。本でも舞台でも、貴方を救出するところまでしか描かれていなかったので支障はないかと」
(描かれていないのではなく、描かせなかったのでしょうね)
そのまま見て見ぬフリを貫いて外堀を埋め切ることも出来ただろうに。
(この幸運に改めて感謝を……っ)
不意に肩が重たくなった。
(イヤね。まだまだ聞きたいことが、お話したいことが沢山あるのに)
エレノアの体が傾いていく。瞼が重たくて重たくて仕方がない。
「ユーリ、任せていいよね?」
「はい。大丈夫です」
「……? ユーリ?」
椅子が軋む音がした。間もなくして太股のあたりに体温を感じる。
エレノアの頬がユーリの肩に沈む。流れるような動作でチョーカーを外された。締め付けが和らいで大分楽になる。
「ああ……眠るのが惜しいわ」
ユーリは呆れ顔を浮かべつつエレノアの肩を叩き始めた。一定間隔でとても心地の良いリズムだ。
「これいいわね。すごくいい」
「初めてですか?」
「ええ」
「寝つきのいい子供だったんですね」
「貴方はとってもヤンチャで――」
「昔の話ですよ」
「そうかしら?」
「……そのはずです」
「ふふっ」
愛おしさのなすままにユーリを抱き締める。彼は拒むことなくただ静かに受け入れた。
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