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第13話
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アトリエでの一件後、樹は梗一郎を避けていた。とは言っても、書生として屋敷に住まわせてもらっている以上、花ヶ前家次期当主を無視することは出来ない。なので、顔を合わせることがあれば挨拶をするし、簡単な日常会話などは交わしている。
けれど、これまでのように二人きりにならないよう細心の注意を払った。樹の日課である庭園の庭掃除やバラの世話をするときは園丁の側を離れず、忙しいという雰囲気を全面に押し出して、会話を長引かせないようにした。
アトリエに籠もるときは必ず梗一郎が出掛けている時間を選び、梗一郎が帰宅する頃には厨房の手伝いをして、夜はさっさと自室に戻り寝た振りをした。
そんな生活を続けて数週間が経った頃。樹の前に立ちはだかったのは、梗一郎ではなく妹の椿子だった。
園丁と会話をしながら早朝の雑用をこなしていると、バラの庭園に柳眉を吊り上げた椿子が現れた。
「おはようございます、樹さん。ちょっとお時間よろしいかしら?」
「おはようございます、お嬢様。僕になんの御用でしょうか?」
樹は、あまり接点のない椿子が話しかけてきたことに驚きつつ、挨拶をするとともに頭を下げる。すると椿子は園丁に席を外すように言って、樹と椿子は、庭園の隅で顔を突き合わせることになった。そのことに若干の心細さを感じながら、樹は椿子の言葉を大人しく待つ。
「樹さん。わたくし、遠回しな言い方は嫌いですの。ですから単刀直入にお聞きしますわ。――どうしてお兄さまをお避けになるのかしら?」
いきなり核心を突いてきた椿子に驚きながら、樹は乾いた唇をひと舐めして、重い口を開く。
「……なんのお話でしょう。僕はお坊ちゃまのことを避けてなどいませんが」
「嘘をおっしゃらないで。今までお二人は、早朝の逢瀬を欠かしたことはなかったですし、お兄さまがお帰りになられたら、夕餉の時間までアトリエに籠もっていたでしょう?」
やけに詳細な発言に驚きつつ、樹は期せずして、早乙女と梗一郎のルーティンを知ることができた。
しかし今の樹は早乙女ではないし、記憶喪失という事になっているので、我関せずといった風に首を傾ける。
「一体なんのお話でしょうか? 僕は一介の書生に過ぎません。記憶を失う前の僕は、不敬にも、お坊ちゃまと友人のように接していたのですか?」
そんなことはあってはならない、という雰囲気で、樹は顔をしかめた。すると椿子は、ハッとした顔をして、樹から視線を逸らした。
「記憶喪失……そうでしたわ……。わたくし、そのことをすっかり失念しておりました」
呟くように言った椿子は、樹に向き直り、真剣な顔をして口を開いた。
「樹さん。これから大事な、大っっっ事なお話をするので、よーくお聞きになってくださいな」
樹は椿子の迫力に圧倒されながら、こくこくと頷いた。
「樹さん。貴方さまとお兄さまは――」
「椿子。やめなさい」
椿子の言葉を遮った耳心地がいい声に、樹はビクッとして後ろを振り向いた。樹の背後から現れたのは、秀眉をひそめた梗一郎だった。
「お兄さま……」
椿子は梗一郎の介入に罰の悪そうな顔をしながら、着物の袂をぎゅっと握りしめた。
「……お兄さま。わたくし、今のお二人のことを見ていられなくて、」
「それは余計なお世話というものだよ、椿子」
「ですが――」
「椿子。医者にも言われただろう。失った記憶を無理に取り戻させてはいけないと。……悲しいことだが、時間に任せるしかないんだよ」
そう言って、寂しげな表情を浮かべた梗一郎の姿を見て、樹の胸がきゅうっと苦しくなる。それでも樹は切ない気持ちに気づかないフリをして、いつものように微笑みを浮かべた。
「お坊ちゃま、おはようございます」
「……ああ、おはよう。樹」
樹がわざと呼称を変えても、梗一郎は今までの態度を崩さなかった。時間が経てば、早乙女樹の記憶が戻ると思ってのことだろうか。真相は藪の中だ。けれど、梗一郎の淡い期待が成就することは無いだろう。なぜなら早乙女樹は――
(死んでしまったんだから)
身体は早乙女樹のものでも、それに宿る魂、精神、心、思想は山田樹のものだ。
本来ならば、早乙女樹が亡くなった時点で、二人の恋物語は終焉を迎えている。
早乙女の夢を視た後で、樹が出した結論は、早乙女樹と花ヶ前梗一郎の物語に介入しないことである。
しかし、画塾に通い、書生として花ヶ前家に住まわせてもらうには、早乙女樹という存在が必要だ。だから樹は、一介の使用人として在ることに決めた。そして、無事画塾を卒業し、仏蘭西へ渡仏するのだ。そうすればやっと樹は、早乙女樹という呪縛から解放され、山田樹として第二の人生を送ることができる。
(……それが最善策なはずだ。早乙女と梗一郎さまの思い出を守ることができて、俺の目的も達成される)
樹は微笑みを崩さず梗一郎に、
「お坊っちゃま。今朝もお早いのですね。お忙しいようですが、どうかご自愛くださいませ」
そう言って、深々と頭を下げた。――他の使用人たちと同じように。
「お見送り致します、お坊っちゃま。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
梗一郎が通り過ぎるまで、頭を上げるつもりはないという意思を、樹は態度で示した。
「ちょっと、樹さ――」
「椿子、お前はもう部屋に戻りなさい。女学校へ行く支度をしなくてはならないだろう?」
「それはそうですが……椿子は……」
「いいんだ、椿子。今はこれで。さぁ、椿子、行きなさい」
「……わかりましたわ、お兄さま。お気をつけて行ってらっしゃい」
不満気な様子でそう言うと、椿子は大人しく屋敷へ戻って行った。その間も樹は頭を下げたまま、微動だにしない。梗一郎はその頭をぽんと優しく叩いて、
「……では、行ってくる」
と言って、樹の側から離れて行った。
樹は梗一郎が車に乗り込み、車が発進する音が聞こえるまで頭を下げたままでいた。そうしてひとの気配が無くなってから、ようやく重たい頭をもたげる。
「梗一郎さま……」
樹は梗一郎が触れた頭を触り、ぎゅうっと重くなった胸を押さえた。そうして夢の中で視た早乙女のように、梗一郎の軌跡をずっと眺めたのだった。
けれど、これまでのように二人きりにならないよう細心の注意を払った。樹の日課である庭園の庭掃除やバラの世話をするときは園丁の側を離れず、忙しいという雰囲気を全面に押し出して、会話を長引かせないようにした。
アトリエに籠もるときは必ず梗一郎が出掛けている時間を選び、梗一郎が帰宅する頃には厨房の手伝いをして、夜はさっさと自室に戻り寝た振りをした。
そんな生活を続けて数週間が経った頃。樹の前に立ちはだかったのは、梗一郎ではなく妹の椿子だった。
園丁と会話をしながら早朝の雑用をこなしていると、バラの庭園に柳眉を吊り上げた椿子が現れた。
「おはようございます、樹さん。ちょっとお時間よろしいかしら?」
「おはようございます、お嬢様。僕になんの御用でしょうか?」
樹は、あまり接点のない椿子が話しかけてきたことに驚きつつ、挨拶をするとともに頭を下げる。すると椿子は園丁に席を外すように言って、樹と椿子は、庭園の隅で顔を突き合わせることになった。そのことに若干の心細さを感じながら、樹は椿子の言葉を大人しく待つ。
「樹さん。わたくし、遠回しな言い方は嫌いですの。ですから単刀直入にお聞きしますわ。――どうしてお兄さまをお避けになるのかしら?」
いきなり核心を突いてきた椿子に驚きながら、樹は乾いた唇をひと舐めして、重い口を開く。
「……なんのお話でしょう。僕はお坊ちゃまのことを避けてなどいませんが」
「嘘をおっしゃらないで。今までお二人は、早朝の逢瀬を欠かしたことはなかったですし、お兄さまがお帰りになられたら、夕餉の時間までアトリエに籠もっていたでしょう?」
やけに詳細な発言に驚きつつ、樹は期せずして、早乙女と梗一郎のルーティンを知ることができた。
しかし今の樹は早乙女ではないし、記憶喪失という事になっているので、我関せずといった風に首を傾ける。
「一体なんのお話でしょうか? 僕は一介の書生に過ぎません。記憶を失う前の僕は、不敬にも、お坊ちゃまと友人のように接していたのですか?」
そんなことはあってはならない、という雰囲気で、樹は顔をしかめた。すると椿子は、ハッとした顔をして、樹から視線を逸らした。
「記憶喪失……そうでしたわ……。わたくし、そのことをすっかり失念しておりました」
呟くように言った椿子は、樹に向き直り、真剣な顔をして口を開いた。
「樹さん。これから大事な、大っっっ事なお話をするので、よーくお聞きになってくださいな」
樹は椿子の迫力に圧倒されながら、こくこくと頷いた。
「樹さん。貴方さまとお兄さまは――」
「椿子。やめなさい」
椿子の言葉を遮った耳心地がいい声に、樹はビクッとして後ろを振り向いた。樹の背後から現れたのは、秀眉をひそめた梗一郎だった。
「お兄さま……」
椿子は梗一郎の介入に罰の悪そうな顔をしながら、着物の袂をぎゅっと握りしめた。
「……お兄さま。わたくし、今のお二人のことを見ていられなくて、」
「それは余計なお世話というものだよ、椿子」
「ですが――」
「椿子。医者にも言われただろう。失った記憶を無理に取り戻させてはいけないと。……悲しいことだが、時間に任せるしかないんだよ」
そう言って、寂しげな表情を浮かべた梗一郎の姿を見て、樹の胸がきゅうっと苦しくなる。それでも樹は切ない気持ちに気づかないフリをして、いつものように微笑みを浮かべた。
「お坊ちゃま、おはようございます」
「……ああ、おはよう。樹」
樹がわざと呼称を変えても、梗一郎は今までの態度を崩さなかった。時間が経てば、早乙女樹の記憶が戻ると思ってのことだろうか。真相は藪の中だ。けれど、梗一郎の淡い期待が成就することは無いだろう。なぜなら早乙女樹は――
(死んでしまったんだから)
身体は早乙女樹のものでも、それに宿る魂、精神、心、思想は山田樹のものだ。
本来ならば、早乙女樹が亡くなった時点で、二人の恋物語は終焉を迎えている。
早乙女の夢を視た後で、樹が出した結論は、早乙女樹と花ヶ前梗一郎の物語に介入しないことである。
しかし、画塾に通い、書生として花ヶ前家に住まわせてもらうには、早乙女樹という存在が必要だ。だから樹は、一介の使用人として在ることに決めた。そして、無事画塾を卒業し、仏蘭西へ渡仏するのだ。そうすればやっと樹は、早乙女樹という呪縛から解放され、山田樹として第二の人生を送ることができる。
(……それが最善策なはずだ。早乙女と梗一郎さまの思い出を守ることができて、俺の目的も達成される)
樹は微笑みを崩さず梗一郎に、
「お坊っちゃま。今朝もお早いのですね。お忙しいようですが、どうかご自愛くださいませ」
そう言って、深々と頭を下げた。――他の使用人たちと同じように。
「お見送り致します、お坊っちゃま。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
梗一郎が通り過ぎるまで、頭を上げるつもりはないという意思を、樹は態度で示した。
「ちょっと、樹さ――」
「椿子、お前はもう部屋に戻りなさい。女学校へ行く支度をしなくてはならないだろう?」
「それはそうですが……椿子は……」
「いいんだ、椿子。今はこれで。さぁ、椿子、行きなさい」
「……わかりましたわ、お兄さま。お気をつけて行ってらっしゃい」
不満気な様子でそう言うと、椿子は大人しく屋敷へ戻って行った。その間も樹は頭を下げたまま、微動だにしない。梗一郎はその頭をぽんと優しく叩いて、
「……では、行ってくる」
と言って、樹の側から離れて行った。
樹は梗一郎が車に乗り込み、車が発進する音が聞こえるまで頭を下げたままでいた。そうしてひとの気配が無くなってから、ようやく重たい頭をもたげる。
「梗一郎さま……」
樹は梗一郎が触れた頭を触り、ぎゅうっと重くなった胸を押さえた。そうして夢の中で視た早乙女のように、梗一郎の軌跡をずっと眺めたのだった。
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