七不思議をつくろう

真山マロウ

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第四の不思議

難敵登場

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「中垣、呼ばれてんぞ」
 翌日の昼休み、クラスの子に言われる。ドアのところを見て「げっ」と心で悲鳴。そこには今もっとも会いたくない人物、鬼塚くんがいた。

「すまない、休憩中に」
「大丈夫。それよりも話ってなにかな」

 好奇の目をかいくぐり非常階段に移動する。一秒でも早く、この時間を終わらせたい。

「七不思議、中止してもらえないだろうか」

 リクエストどおり鬼塚くんが単刀直入。心づもりはしていたけれど、こうして現実になると衝撃はんぱない。しかも、とどめを刺された気分だ。終わった、なにもかも。これまで頑張ってきたのに。あと半分だったのに。

 胸に押しよせる、悲しさと悔しさ。と同時、一縷の望みが脳裏をよぎる。そういや夏木くんが言っていた。鬼塚くんは頭かたいけど話せばわかるやつだって。

「問題でもあった? 私たちのとこにはクレームとかもきてないんだけど」
 深呼吸。諦めるよりも、まずは対話だ。

「俺のところにもきていないが、今後くるおそれがある」
「だったら、まだ中止しなくてもよくないかな。楽しみにしてくれてる人たちもいるみたいだし」
「そうかもしれないが、なにか起こってからでは遅い。チームをとりしきる立場なら、そういったリスクを考慮しておくべきだ」
「とりしきるって、私が?」
「中垣がリーダーだと聞いた。それに一番話がつうじそうだと思ったんだが」

 聞きずてならない発言だ。イラッとくる。
「なにそれ。みんな、ちゃんと話つうじるし」
「……確かにそうだな。悪かった」
 素直に謝罪するところは、話せばわかる、なのかもしれないけれど。

「それに、そもそも理事長の発案なんだから、そっちに言ってよ」
「言って聞かなかったから、こうして頼みにきた」
 玉砕ずみだったのか。あの人の相手をしなきゃだったのは同情するものの、それにしたって独善的だ。

「ともかく、風紀を乱すことは慎んでくれ。中垣たちに悪意がないことはわかっている。しかし、インチキまがいの情報で生徒たちを扇動しているのは褒められたことじゃない」
「はあ? インチキ?」

 的確に怒りをあおってくんのは、わざとなの? それとも天然? 噂とちがって、怖いっていうよりも腹立つんだけども。

「そろそろ昼休みが終わる。授業の準備をしたほうがいい。時間をとらせてすまなかったな。さっきの件、ほかの連中にも伝えておいてくれ」

 反論の暇もあたえず、鬼塚くんが去っていく。どんだけマイペース。話しても全然わかってくれない!
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