15 / 45
誰しも事情はある
6
しおりを挟む
八雲さんの話を聞きおえたころには体中の筋肉が凍りついたように、ぴくりとも動けなくなっていた。露ほども気づかなかった、そんな悲劇にみまわれていたなんて。しかも、たった三か月前。七星くんもショックだったらしく表情がかたい。
「わかりました。無理するなと朔に伝えてください」
ようやく言葉を発することができたかと思ったら、席をたち外にでていく。心もとない足どりが気がかりで、すぐさまあとを追う。
「七星くん!」
ふり返った蒼白の顔が、晴れやかな午後の日ざしに亡霊みたく浮かびあがる。
「すみません、僕なにも知らなくて。そんなことがあったなんて思ってもみなかったから……」
瞳が揺らぎ、声もわななく。朔くんの異変を重大視していなかったのを悔やんでいるようだ。動転を自認する七星くんは「朔をよろしくお願いします」とだけ残し、去ろうとする。
「待って。駅まで送るよ」
「……大丈夫です。一人で頭の中を整理したいんで」
足早に路地をまがるのを、立ちつくして見送る。あんな調子で大丈夫だろうか。無事に帰宅してくれればいいけど。
念のため連絡先を交換しておけばよかったかも、と後悔しながらヒヅキヤに戻ると、八雲さんは自作おやつに舌鼓のまっ最中だった。シリアス空気が充満しているのに「上手にできてます」と満足げなのは、あっぱれな胆力。かねてよりマイペースだとは思っていたが半端ないな、この人。
私も座り、飲みかけだったチャイをすする。完全にさめてしまったのが臓腑にしみて、せつなさがつのる。
「七星くん、自分を責めていました。なにも知らなかったのを」
みずからの思いと重ねあわせて、深くため息をつく。多少の慰めてもらいたい下心。八雲さんは、その期待にナチュラルにこたえてくれた。が、「聞いてなかったんだからしかたないです」だけで終わるとは思ってもみなかった。
私や七星くんと違って実際に時雨さんと交流があったはずなのに、そうとは思えないくらいさっぱりとしている。血縁者じゃないと、そんなに引きずらないものだろうか。とすると逆に、新たな憂慮が生じる。
「和颯さんは大丈夫なんでしょうか」
出会ってこのかた疲れたところを見たことはあっても、悲嘆にくれる場面には一度だって遭遇していない。悲しみが強すぎて感情がマヒしているのだろうか。それとも、身近だったからこそ実感がわかなかったりするのか。
「どうでしょう。ああいう人なので表だって落ちこんだりしませんが、あまり大丈夫じゃないかもしれません」
なにくわぬ顔でもぐもぐ口を動かすあいま、八雲さんは重い話を投下していく。
「和颯さん、時雨さんに育てられたんです。母親は幼いころに亡くなったそうです。父親については詳しいことを知らないみたいです。母子家庭と言っていました」
想像以上のこみいった内容。これは、私なんかが関わっていい領域じゃない。
「そういえば朔くんの様子どうでしたか」
不自然に話題をかえる。八雲さんは、それを聞きとがめるでもなく、
「悪くないと思います。七星くんが来たのを伝えたときも、感謝しているようなことを言っていました」
荒ぶっていた感情の波は、かなり凪いだようだ。そろそろ頃あいだろう。先日の失態と嘘をきちんと謝りたい。
「今日の晩ごはん、私が持っていってもいいですか」
「もちろん。朔も喜びます。僕が行くたびに日和さんのこと尋ねるんです」
八雲さんが、ちぎりパンの最後のかけらをぱくつく。普段どおり非のうちどころがない笑顔でも、人を拒むときとは違い、朔くんをいたわるように見えたのが……私の気のせいでなければいいなぁ。
日暮れあたりから雲が広がり、肌にうっすらと湿気を感じる。琥珀色のライトがともるなか、夕食の時間が刻々と近づく。
和颯さんは今夜も不在。これまでは連日の出歩きを内心あまり好ましく思っていなかったが、おばあさんが亡くなったのを知った今、そんな目で見ていたのが申し訳ない。ここにいれば思い出にさいなまれ、つらかったのかもしれないのに。
しんみり反省。大きくため息。しかし薄情なことに、食欲を刺激する香りが漂いはじめると、そんな気持ちもかき消されてしまう。
今夜はアクアパッツァ。お店で食べるものという固定観念だったけれど、よく考えたら家でも作れるものだ。自分では絶対に無理でも。
この先なにがあろうと、八雲さんの手料理を食べられる生活は維持していきたいな。そのためには、ここに住みつづける必要がある。和颯さんとの交渉は不可欠。どこかに再就職したとしても、朔くんと八雲さんをコンスタントに外出させることができれば、あるいは……。
「日和さん、お願いします」
ビーズのれん越しの呼びかけに画策ストップ。キッチンに行くと、朔くんのぶんがトレイに用意されていた。毎度の食事は自分たちが食べるより先、朔くんに持っていくようにしている。そのほうが片づけなどの面でも都合がいいし、こちらも時間を気にせず食事ができる。
「気をつけてくださいね。熱いし重いですよ。二階まで僕が持ちましょうか」
「平気です、このくらいなら」
ずっしり二人分くらいありそうな量でも、甘くみてもらっちゃ困る。親元を離れて暮らし、頼れる友人や彼氏がいないと、なんだって一人でやるしかない。必然、心身ともにタフさが育つ。それよりも、朔くんとの対面のほうが緊張する。追い返されたりしないといいけど。
不安とトレイをかかえ、裏の鉄骨階段をのぼる。インターホンを鳴らすと、すぐ「開いてる」と応答があった。ノブに手をかけるべくトレイを持ちなおすのにまごついていると、
「なにしてんだよ」
むこうからドアがひらき、二人して瞠目。ほぼ同時に、わっと声がでた。数日ぶりの朔くんはこもりっきなだけあって、くたくたのスウェット上下に伸びっぱなしの前髪をクリップでとめておでこ丸だしという、いつものジャージ姿よりもずっと、くつろぎスタイル。
「ごめん、うまくドアあけれなくて」
「……いや、八雲だと思ってたから」
もごもご口の中で言葉を転がしながらも朔くんは、さりげなくトレイを持ってくれる。しみじみ、めっちゃいい子だ。
「わかりました。無理するなと朔に伝えてください」
ようやく言葉を発することができたかと思ったら、席をたち外にでていく。心もとない足どりが気がかりで、すぐさまあとを追う。
「七星くん!」
ふり返った蒼白の顔が、晴れやかな午後の日ざしに亡霊みたく浮かびあがる。
「すみません、僕なにも知らなくて。そんなことがあったなんて思ってもみなかったから……」
瞳が揺らぎ、声もわななく。朔くんの異変を重大視していなかったのを悔やんでいるようだ。動転を自認する七星くんは「朔をよろしくお願いします」とだけ残し、去ろうとする。
「待って。駅まで送るよ」
「……大丈夫です。一人で頭の中を整理したいんで」
足早に路地をまがるのを、立ちつくして見送る。あんな調子で大丈夫だろうか。無事に帰宅してくれればいいけど。
念のため連絡先を交換しておけばよかったかも、と後悔しながらヒヅキヤに戻ると、八雲さんは自作おやつに舌鼓のまっ最中だった。シリアス空気が充満しているのに「上手にできてます」と満足げなのは、あっぱれな胆力。かねてよりマイペースだとは思っていたが半端ないな、この人。
私も座り、飲みかけだったチャイをすする。完全にさめてしまったのが臓腑にしみて、せつなさがつのる。
「七星くん、自分を責めていました。なにも知らなかったのを」
みずからの思いと重ねあわせて、深くため息をつく。多少の慰めてもらいたい下心。八雲さんは、その期待にナチュラルにこたえてくれた。が、「聞いてなかったんだからしかたないです」だけで終わるとは思ってもみなかった。
私や七星くんと違って実際に時雨さんと交流があったはずなのに、そうとは思えないくらいさっぱりとしている。血縁者じゃないと、そんなに引きずらないものだろうか。とすると逆に、新たな憂慮が生じる。
「和颯さんは大丈夫なんでしょうか」
出会ってこのかた疲れたところを見たことはあっても、悲嘆にくれる場面には一度だって遭遇していない。悲しみが強すぎて感情がマヒしているのだろうか。それとも、身近だったからこそ実感がわかなかったりするのか。
「どうでしょう。ああいう人なので表だって落ちこんだりしませんが、あまり大丈夫じゃないかもしれません」
なにくわぬ顔でもぐもぐ口を動かすあいま、八雲さんは重い話を投下していく。
「和颯さん、時雨さんに育てられたんです。母親は幼いころに亡くなったそうです。父親については詳しいことを知らないみたいです。母子家庭と言っていました」
想像以上のこみいった内容。これは、私なんかが関わっていい領域じゃない。
「そういえば朔くんの様子どうでしたか」
不自然に話題をかえる。八雲さんは、それを聞きとがめるでもなく、
「悪くないと思います。七星くんが来たのを伝えたときも、感謝しているようなことを言っていました」
荒ぶっていた感情の波は、かなり凪いだようだ。そろそろ頃あいだろう。先日の失態と嘘をきちんと謝りたい。
「今日の晩ごはん、私が持っていってもいいですか」
「もちろん。朔も喜びます。僕が行くたびに日和さんのこと尋ねるんです」
八雲さんが、ちぎりパンの最後のかけらをぱくつく。普段どおり非のうちどころがない笑顔でも、人を拒むときとは違い、朔くんをいたわるように見えたのが……私の気のせいでなければいいなぁ。
日暮れあたりから雲が広がり、肌にうっすらと湿気を感じる。琥珀色のライトがともるなか、夕食の時間が刻々と近づく。
和颯さんは今夜も不在。これまでは連日の出歩きを内心あまり好ましく思っていなかったが、おばあさんが亡くなったのを知った今、そんな目で見ていたのが申し訳ない。ここにいれば思い出にさいなまれ、つらかったのかもしれないのに。
しんみり反省。大きくため息。しかし薄情なことに、食欲を刺激する香りが漂いはじめると、そんな気持ちもかき消されてしまう。
今夜はアクアパッツァ。お店で食べるものという固定観念だったけれど、よく考えたら家でも作れるものだ。自分では絶対に無理でも。
この先なにがあろうと、八雲さんの手料理を食べられる生活は維持していきたいな。そのためには、ここに住みつづける必要がある。和颯さんとの交渉は不可欠。どこかに再就職したとしても、朔くんと八雲さんをコンスタントに外出させることができれば、あるいは……。
「日和さん、お願いします」
ビーズのれん越しの呼びかけに画策ストップ。キッチンに行くと、朔くんのぶんがトレイに用意されていた。毎度の食事は自分たちが食べるより先、朔くんに持っていくようにしている。そのほうが片づけなどの面でも都合がいいし、こちらも時間を気にせず食事ができる。
「気をつけてくださいね。熱いし重いですよ。二階まで僕が持ちましょうか」
「平気です、このくらいなら」
ずっしり二人分くらいありそうな量でも、甘くみてもらっちゃ困る。親元を離れて暮らし、頼れる友人や彼氏がいないと、なんだって一人でやるしかない。必然、心身ともにタフさが育つ。それよりも、朔くんとの対面のほうが緊張する。追い返されたりしないといいけど。
不安とトレイをかかえ、裏の鉄骨階段をのぼる。インターホンを鳴らすと、すぐ「開いてる」と応答があった。ノブに手をかけるべくトレイを持ちなおすのにまごついていると、
「なにしてんだよ」
むこうからドアがひらき、二人して瞠目。ほぼ同時に、わっと声がでた。数日ぶりの朔くんはこもりっきなだけあって、くたくたのスウェット上下に伸びっぱなしの前髪をクリップでとめておでこ丸だしという、いつものジャージ姿よりもずっと、くつろぎスタイル。
「ごめん、うまくドアあけれなくて」
「……いや、八雲だと思ってたから」
もごもご口の中で言葉を転がしながらも朔くんは、さりげなくトレイを持ってくれる。しみじみ、めっちゃいい子だ。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
炎華繚乱 ~偽妃は後宮に咲く~
悠井すみれ
キャラ文芸
昊耀国は、天より賜った《力》を持つ者たちが統べる国。後宮である天遊林では名家から選りすぐった姫たちが競い合い、皇子に選ばれるのを待っている。
強い《遠見》の力を持つ朱華は、とある家の姫の身代わりとして天遊林に入る。そしてめでたく第四皇子・炎俊の妃に選ばれるが、皇子は彼女が偽物だと見抜いていた。しかし炎俊は咎めることなく、自身の秘密を打ち明けてきた。「皇子」を名乗って帝位を狙う「彼」は、実は「女」なのだと。
お互いに秘密を握り合う仮初の「夫婦」は、次第に信頼を深めながら陰謀渦巻く後宮を生き抜いていく。
表紙は同人誌表紙メーカーで作成しました。
第6回キャラ文芸大賞応募作品です。
芙蓉は後宮で花開く
速見 沙弥
キャラ文芸
下級貴族の親をもつ5人姉弟の長女 蓮花《リェンファ》。
借金返済で苦しむ家計を助けるために後宮へと働きに出る。忙しくも穏やかな暮らしの中、出会ったのは翡翠の色の目をした青年。さらに思いもよらぬ思惑に巻き込まれてゆくーーー
カクヨムでも連載しております。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
男装官吏と花散る後宮〜禹国謎解き物語〜
春日あざみ
キャラ文芸
<第8回キャラ文芸大賞にて奨励賞をいただきました。応援ありがとうございました!>
宮廷で史書編纂事業が立ち上がると聞き、居ても立ってもいられなくなった歴史オタクの柳羅刹(りゅうらせつ)。男と偽り官吏登用試験、科挙を受験し、見事第一等の成績で官吏となった彼女だったが。珍妙な仮面の貴人、雲嵐に女であることがバレてしまう。皇帝の食客であるという彼は、羅刹の秘密を守る代わり、後宮の悪霊によるとされる妃嬪の連続不審死事件の調査を命じる。
しかたなく羅刹は、悪霊について調べ始めるが——?
「歴女×仮面の貴人(奇人?)」が紡ぐ、中華風世界を舞台にしたミステリ開幕!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
【完結】皇帝の寵妃は謎解きよりも料理がしたい〜小料理屋を営んでいたら妃に命じられて溺愛されています〜
空岡立夏
キャラ文芸
【完結】
後宮×契約結婚×溺愛×料理×ミステリー
町の外れには、絶品のカリーを出す小料理屋がある。
小料理屋を営む月花は、世界各国を回って料理を学び、さらに絶対味覚がある。しかも、月花の味覚は無味無臭の毒すらわかるという特別なものだった。
月花はひょんなことから皇帝に出会い、それを理由に美人の位をさずけられる。
後宮にあがった月花だが、
「なに、そう構えるな。形だけの皇后だ。ソナタが毒の謎を解いた暁には、廃妃にして、そっと逃がす」
皇帝はどうやら、皇帝の生誕の宴で起きた、毒の事件を月花に解き明かして欲しいらしく――
飾りの妃からやがて皇后へ。しかし、飾りのはずが、どうも皇帝は月花を溺愛しているようで――?
これは、月花と皇帝の、食をめぐる謎解きの物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる