MIZUTAMAN

飛鳥 進

文字の大きさ
6 / 17
START

START-5

しおりを挟む
「驚くのは無理もないけど。それより、今回の事件についてだ」

 スケさんはモニターの画をスライドさせ、話を戻す。

「それで、この宇宙人の生態系についてだが」スケさんが話を続けようとすると「あの、すいません」と話の腰を折る煌。

「何?」と不服そうな顔をするスケさん。

「宇宙人の生態系が今回の事件とどう関係あるんですか?」

「君ねぇ~ 本当に外事X課の人間? 宇宙人の行動原理の中には生態系がカギになる場合もあるんだよ」

「そうなんですか?」ネロに問うと「うん」という答えが返ってくる。

「そうなんですかぁ~」これまた不服そうな顔をする煌。

「そうなんだよ。で、だ。このシーム星人のカミキリムシ型の生態系だが、好戦的な起筆な宇宙人であることは間違いないな」

「で、レーザー弾の雨との関係は?」

「うむ。それなんだが・・・・・・ 分からん」

「分からんのかい!!」

 ネロと煌は声を揃えてツッコミをいれる。

「君たち、相性が良いんじゃないのか?」

「そ、そんなこと」

「勘弁してくれ、スケさん。それより、気になるのはレーザー弾だ。あれだけ連射できるって事は太客だよな?」

「そうなるな」
 男二人は煌を見る。

「私が犯人だって、言いたいんですか!?」

「いや、そうじゃなくて、君の組織、もしくは、自衛隊の特殊部隊かも」

「自衛隊にもあるんですか!? 宇宙人を追う部署が」
 煌は初めて聞いた事で、驚いた顔をする。

「あ、これは言っちゃっいけないことだったか? スケさん」

「ああ、言っちゃっいけない奴だね。それは・・・・・・」

「あ、今のは忘れて」

「忘れません。多分」
 煌はニコッと笑顔で答えるのだった。

 社内見学を終えた煌とネロは共に、昼食をとることにし社員食堂へと来ていた。

「ここの日替わり定食は美味いんだ」
 ネロ、おすすめの日替わり定食を頼み席に着く二人。

 今日の定食内容は、白米、チキン南蛮、千切りキャベツ、ひじきのお浸し、お味噌汁のチキン南蛮定食であった。

「頂きます!」二人は揃って挨拶を済ませ食事に口を付け始める。

「ネロさんは、この会社に入社して何年になるんですか?」

「五年かなぁ~」

「五年ですか。へぇ~」

「そのへぇ~ は何?」

「いや、五年目の人が指導係なんだと思って」

「警察は違うの? あ、ごめん。ここではそれは内緒だったね」

「ホント、気を付けてください。てか、私、今日で最後だと思いますから」

「え? 警察辞めちゃうの?」

「辞めませんよ。別の人間を送ってもらうってだけです」

「それ、言っちゃって良いの?」

「良いんです」と誤魔化したが、本当は良くない。煌の失言であった。

「ね、美味しい?」

「はい。それはもう」と答える煌の感想は正直なものだった。

「なら、良かった。じゃ、午後は外に出て調べものしよう」

「ずっと気になっているんですけど、どうして、手の内を明かすようなことを?」

「う~ん。変な隠し事は良くないなと思って。それに上の人間がそういう考えだから」

「上の人間?」

「上の人間は君らの上の人と共、仲良いんじゃない? 知らんけど」

「そう何ですかね?」

「そうなんじゃない?」

「無責任ですね」

「ニッポン無責任時代が大好きだから。俺」

「何ですか? それ?」

「知らない? 植木等主演の映画で。めっちゃ面白いんだよ。本当だよ。宇宙人はそれで、公用語の日本語を勉強すると言っても過言じゃないから。地球人でしかも日本人で知らない奴がいるとは・・・・・・」

 煌はそう言われると気になってしまい、スマホで検索を掛ける。

 読者の皆様も、煌のように検索をしてみてね♡

「古っ!」思わず声を出してしまう。

「古くないよ。宇宙の歴史からしたら、まだまだ直近の作品よ。後ね、宇宙人がイメージする警察官って、あぶない刑事か機動警察パトレイバーに出てくるお巡りさんだから」

「は、はぁ」

 ネロが何を言っているのか分からなく、戸惑う煌は取り敢えず、食事を済ませようと目の前のおかずに口をつけるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...