探偵は女子高生と共にやって来る。

飛鳥 進

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第肆拾話-復刻

復刻-6

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 翌日、寝室で長四郎は大きく口を開けぐっすり眠っていた。

「かぁ~」

 大きないびきをかいていると、長四郎に忍び寄る人影。

「起きろォォォォ!!!」

 長四郎の耳元で大きな声で叫ばれる。

 耳元でとんでもない音が響いたので、長四郎の目はカッと開きベッドから転げ落ちる。

「痛たたたたた」

 長四郎はキーンッと響く耳を抑えながら、身体を起こし声のした方を向くと燐が腹を抱えて大笑いしていた。

「ハハハハハっ、ハハハハハ」燐は涙を流して笑う。

「朝から、何すんだよ・・・・・・・」

「朝じゃないから。ハハハハハっ」

 燐は肩を揺らしながら、答える。

 確かに時計は、午前11時を指していた。

「まだ、午前だから朝なんだよ」顔をしかめて、長四郎は寝室を出ていく。

「あーあー」

「何してんの?」

「ラモちゃんが大きな声出すから、耳がおかしいの!」

「あ、そうなんだ。へぇー」

 燐は白けた顔で返事するのだった。

「で、今日は何?」

「お! 捜査しに行くよ」

「嫌だよ。ご飯食べてないんだから」

「そんなこと私が知るかって言いたいけど。良いわ。ご馳走してあげる」

「ありがとうございます。リーダー」

 長四郎は吞気に燐にご馳走になる為、早々に着替えをし朝ごはんという名のランチを食べに行った。

 燐がスマホで調べたハンバーグ屋へと向かった。

 出てきたハンバーグ定食を食べながら、燐は話を始めた。

「ねぇ、昨日さ事件現場に行ったんだけど」

 そう話す燐を無視して、肉汁溢れるチーズハンバーグを口に入れる長四郎。

「あそこで、キャリケースを置いてくのって至難の業だと思うんだよね」

 長四郎はそんなことお構いなしで、チーズハンバーグとライスを口に入れていく。

「聞いてる?」

「聞いてない」即答する長四郎。

「聞けよ」

 燐は長四郎の脛に蹴りを入れる。

「痛っ!」

 長四郎は痛みに耐えることが出来ず、手に持っていたナイフとフォークを落とす。

「あ~あ。何してんの」

 近くに居た店員が新しいナイフとフォークを提供してくれた。

「で、どう思う?」

「どうも思わない。ラモちゃんがそう推理したら、そうなんじゃない。俺は、そうは思わないけど」

「思わないなら、あんたの考え聞かせなさいよ」

「え~」

「え~ じゃなくて。また蹴り入れられたい?」

 長四郎は首を横に振って否定する。

「じゃ、教えなさい」

 長四郎は嫌々、一川警部に話した自身の推理を話した。

「成程ね。それも一理あるわね。じゃ、その推理を採用して。あんたが捜査会議で聞いた被害者についての情報を教えて」

「ええ~」

 燐の眉がピクッと動くと、長四郎は「話します」と話始めた。

 全てを聞き終えた燐は長四郎に、被害者の足取りを追おうということに被害者の大内剛三について調べることとなった。
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