90 / 770
第陸話-復讐
復讐-2
しおりを挟む
その晩、ホテルのバイキング形式のレストランで食事をする燐とリリ。
「燐。ホント、よく食べるね」そう言うリリの視線の先には皿に山盛りに積まれた肉やサラダを美味しそうに頬張る燐の姿があった。
「ん? ほぉ?(訳:うん、そぉ?)」
ごっくんという音と共に口に含んでいた物を飲み込む燐。
「いやぁ~でもさ、今日もいっぱい遊んだんだし。食べないと」
燐が骨付き肉に手を伸ばそうとした時、横から「止めて正解だったな」と耳障りな声がした。
そちらの方を見ると、例の5人組が燐達が座るテーブルを見ながら悪口を肴に盛り上がっていた。
「うわ! 最悪!!」リリはすぐ様、目を逸らす。
「あいつらもここのホテルだったんだ。なんか、ごめんね」
このホテルを予約したのは燐であり、不快な思いをさせてしまったことをリリに詫びる。
「何も燐が謝ることはないわよ。あ~あ、私達も早くお酒のみたいなぁ~」
「後、2,3年の我慢でしょ」
そんな会話をしていると「あの娘ら未成年らしいぜ」茶髪がテンション高く隣に座る青髪の肩を叩き話しかけるが青髪は口から泡を吹き椅子から転げ落ちた。
青髪は体をビクン、ビクンと身体を痙攣させ、仲間の四人組は驚きのあまりただ立ち尽くすだけで何もしない。
「ちょっと!! あんたら、何してんの!!!」
燐が男達に檄を飛ばしながら近づき、倒れた青髪の様子を伺う。
「助け・・・・・・て」そう言い残し、青髪は絶命した。
「きゅ、救急車!!」茶髪が今頃になって救急車を呼ぼうとするが「遅い!!」燐は一喝し様子を見に来た従業員に「警察に連絡してください」とだけ指示をして事件現場を荒らさない為の手筈を整える。
「燐、凄い」その手際の良さにリリは関心する。
それから20分後、近くの警察署から刑事達が鑑識捜査員を伴って現場に到着した。
早速、その場に居合わせた客及び従業員から事件発生時の聞き込みが行われた。
燐達を担当してくれたのは肥後という人の良さそうな顔をした中年の刑事であった。
「で、事件発生時になんか怪しいことはありましたか?」この肥後という男、標準語を使ってはいるがどことなく方言のイントネーションが抜けていない感じがあったので彼は生粋の沖縄県民である事が伺えた。
「いや、特には」冷静に答える燐に同調するように「そうです。変わったことはなかったです」とリリも答えた。
「成程。分かりました」メモを取っていた手帳を閉じた肥後。
「課長。ちょっと、良いですか?」モブ刑事1が声を掛けてきたので「おう」と答えモブ刑事1について行く。
「なんか、凄いことになったね」
「うん」リリにそう問いかけられた燐は気のない返事をする。
燐はこれで終わるはずがない。そんな気がしていた。
翌日、燐の予感は的中した。
今度は茶髪が殺害されたのだ。
ホテルのベランダから身を乗り出した形での首吊り死体となって。
燐達が朝食を食べる為に部屋を出ると、警察官が廊下を駆け回っていた。
「どうしたんだろう?」燐はその様子を見てリリと顔を突き合わせて首を傾げる。
朝食会場であるレストランのある2階へ行くと朝食を食べに来た客たちに刑事が聞き込みをしていた。
「昨日の事件の事かな?」とリリが燐に話しかけた。
「そうなんじゃない」
そんな会話をしながら2人は朝食を食べに朝食会場に入っていく。
昨晩の事件現場のレストランは閉鎖されたので、急遽この会場が設置されたのだ。
「ねぇ、聞いた? なんかまた、殺人事件起きたらしいよ」
燐の背後からそんな話が耳に入った。
「ねぇ、燐。今の話、聞いた?」
「うん、聞いた」
「なんか、嫌なことが続くよね」
「そだねー」
そう返事する燐は、少し調べようか考えていた。
朝食を食べ終えた燐達は部屋に帰ろうとエレベーターホールでエレベーターを待っていると肥後が来た。
「あ、君達!!」満面の笑みで近づいて来るので二人は『おはようございます』と元気よく挨拶する。
「あ、おはよう。昨日は寝れた?」
「あ、はい」
内心、寝れねぇよと思いながら返事する燐。
「それは良かった」
『良くねぇ~よ』二重唱で返事する2人。
「え?」耳を疑う肥後。
「刑事さん、新しい事件が発生したって他のお客さんが言っていたのを聞いたんですけど」
「ああ、そう。そう。それで、昨晩の25時頃変な物音とか聞かなかった?」
「いいえ、聞いてません。だよね? リリ」
「うん。ぐっすり寝てたから」
2人から聞いた事をメモしていく肥後に燐は事件の情報について尋ねる。
「あの刑事さん、殺されたのは誰ですか?」
「昨日、殺害された男の子の仲間」
「へぇ~特徴は?」
「特徴ねぇ~あ、金髪の男の子だったねって、君、何言わすの」
「へへへへへ」悪ガキ小僧のように照れる燐。
「言いふらさないでよ」
「勿論です」
「じゃ、じゃあ。捜査に戻るから。良い旅行を」
そう燐とリリに告げた肥後は捜査に戻っていった。
「頑張ってくださぁ~い」
「はぁ~い」肥後はリリの声援に手を挙げ返答するのだった。
燐とリリは部屋に帰り、遊びに行く準備をする。
「ねぇ、燐」
「何?」バックに水着を詰め込みながら用件を聞く燐。
「本当は事件の捜査したいんでしょう」
「急に何よ」とは言うものの何故、バレたと思う。
「ふふふふ。見れば分かるよ。燐、さっきからソワソワしているもん」
「え?」
「だって、それ」
リリが指す燐の手元はバックではなくゴミ箱に水着を入れていたのだ。
「あ」
「さ、電話しな。例の彼氏に」リリはスマホを渡してくる。
「彼氏じゃねぇし。あれが彼氏だったらとっくに未成年淫行で逮捕されとるわ」
「良いから。ほら」そう言われ燐はスマホを受け取ると長四郎に電話をかけ始める。
「もしもし?」
「そろそろ、かかってくる頃だと思ってました。はぁ~」
電話口から長四郎の深いため息が聞こえてくるのだった。
「燐。ホント、よく食べるね」そう言うリリの視線の先には皿に山盛りに積まれた肉やサラダを美味しそうに頬張る燐の姿があった。
「ん? ほぉ?(訳:うん、そぉ?)」
ごっくんという音と共に口に含んでいた物を飲み込む燐。
「いやぁ~でもさ、今日もいっぱい遊んだんだし。食べないと」
燐が骨付き肉に手を伸ばそうとした時、横から「止めて正解だったな」と耳障りな声がした。
そちらの方を見ると、例の5人組が燐達が座るテーブルを見ながら悪口を肴に盛り上がっていた。
「うわ! 最悪!!」リリはすぐ様、目を逸らす。
「あいつらもここのホテルだったんだ。なんか、ごめんね」
このホテルを予約したのは燐であり、不快な思いをさせてしまったことをリリに詫びる。
「何も燐が謝ることはないわよ。あ~あ、私達も早くお酒のみたいなぁ~」
「後、2,3年の我慢でしょ」
そんな会話をしていると「あの娘ら未成年らしいぜ」茶髪がテンション高く隣に座る青髪の肩を叩き話しかけるが青髪は口から泡を吹き椅子から転げ落ちた。
青髪は体をビクン、ビクンと身体を痙攣させ、仲間の四人組は驚きのあまりただ立ち尽くすだけで何もしない。
「ちょっと!! あんたら、何してんの!!!」
燐が男達に檄を飛ばしながら近づき、倒れた青髪の様子を伺う。
「助け・・・・・・て」そう言い残し、青髪は絶命した。
「きゅ、救急車!!」茶髪が今頃になって救急車を呼ぼうとするが「遅い!!」燐は一喝し様子を見に来た従業員に「警察に連絡してください」とだけ指示をして事件現場を荒らさない為の手筈を整える。
「燐、凄い」その手際の良さにリリは関心する。
それから20分後、近くの警察署から刑事達が鑑識捜査員を伴って現場に到着した。
早速、その場に居合わせた客及び従業員から事件発生時の聞き込みが行われた。
燐達を担当してくれたのは肥後という人の良さそうな顔をした中年の刑事であった。
「で、事件発生時になんか怪しいことはありましたか?」この肥後という男、標準語を使ってはいるがどことなく方言のイントネーションが抜けていない感じがあったので彼は生粋の沖縄県民である事が伺えた。
「いや、特には」冷静に答える燐に同調するように「そうです。変わったことはなかったです」とリリも答えた。
「成程。分かりました」メモを取っていた手帳を閉じた肥後。
「課長。ちょっと、良いですか?」モブ刑事1が声を掛けてきたので「おう」と答えモブ刑事1について行く。
「なんか、凄いことになったね」
「うん」リリにそう問いかけられた燐は気のない返事をする。
燐はこれで終わるはずがない。そんな気がしていた。
翌日、燐の予感は的中した。
今度は茶髪が殺害されたのだ。
ホテルのベランダから身を乗り出した形での首吊り死体となって。
燐達が朝食を食べる為に部屋を出ると、警察官が廊下を駆け回っていた。
「どうしたんだろう?」燐はその様子を見てリリと顔を突き合わせて首を傾げる。
朝食会場であるレストランのある2階へ行くと朝食を食べに来た客たちに刑事が聞き込みをしていた。
「昨日の事件の事かな?」とリリが燐に話しかけた。
「そうなんじゃない」
そんな会話をしながら2人は朝食を食べに朝食会場に入っていく。
昨晩の事件現場のレストランは閉鎖されたので、急遽この会場が設置されたのだ。
「ねぇ、聞いた? なんかまた、殺人事件起きたらしいよ」
燐の背後からそんな話が耳に入った。
「ねぇ、燐。今の話、聞いた?」
「うん、聞いた」
「なんか、嫌なことが続くよね」
「そだねー」
そう返事する燐は、少し調べようか考えていた。
朝食を食べ終えた燐達は部屋に帰ろうとエレベーターホールでエレベーターを待っていると肥後が来た。
「あ、君達!!」満面の笑みで近づいて来るので二人は『おはようございます』と元気よく挨拶する。
「あ、おはよう。昨日は寝れた?」
「あ、はい」
内心、寝れねぇよと思いながら返事する燐。
「それは良かった」
『良くねぇ~よ』二重唱で返事する2人。
「え?」耳を疑う肥後。
「刑事さん、新しい事件が発生したって他のお客さんが言っていたのを聞いたんですけど」
「ああ、そう。そう。それで、昨晩の25時頃変な物音とか聞かなかった?」
「いいえ、聞いてません。だよね? リリ」
「うん。ぐっすり寝てたから」
2人から聞いた事をメモしていく肥後に燐は事件の情報について尋ねる。
「あの刑事さん、殺されたのは誰ですか?」
「昨日、殺害された男の子の仲間」
「へぇ~特徴は?」
「特徴ねぇ~あ、金髪の男の子だったねって、君、何言わすの」
「へへへへへ」悪ガキ小僧のように照れる燐。
「言いふらさないでよ」
「勿論です」
「じゃ、じゃあ。捜査に戻るから。良い旅行を」
そう燐とリリに告げた肥後は捜査に戻っていった。
「頑張ってくださぁ~い」
「はぁ~い」肥後はリリの声援に手を挙げ返答するのだった。
燐とリリは部屋に帰り、遊びに行く準備をする。
「ねぇ、燐」
「何?」バックに水着を詰め込みながら用件を聞く燐。
「本当は事件の捜査したいんでしょう」
「急に何よ」とは言うものの何故、バレたと思う。
「ふふふふ。見れば分かるよ。燐、さっきからソワソワしているもん」
「え?」
「だって、それ」
リリが指す燐の手元はバックではなくゴミ箱に水着を入れていたのだ。
「あ」
「さ、電話しな。例の彼氏に」リリはスマホを渡してくる。
「彼氏じゃねぇし。あれが彼氏だったらとっくに未成年淫行で逮捕されとるわ」
「良いから。ほら」そう言われ燐はスマホを受け取ると長四郎に電話をかけ始める。
「もしもし?」
「そろそろ、かかってくる頃だと思ってました。はぁ~」
電話口から長四郎の深いため息が聞こえてくるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる