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第漆話-能力
能力-2
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「それで、この男性が落ちてきたいうわけね」
燐から事件発生時の状況を聞いた一川警部は納得しながら、現場を見渡す。
「一川さん、被害者の身元が分かりました。被害者は、都帝大学に勤務する水川 勉教授です」
絢巡査長は報告すると一川警部は「こん人、超能力を検証しに来たんやって」と燐から聞いた情報を教える。
「私もスタッフさんから聞きました。でも、どうして上からなんでしょう」
そう言いながら上を見上げる絢巡査長。
「私もそれが気になっているんです」絢巡査長の意見に賛同する燐もまた上を見上げる。
「一川警部、良いですか?」鑑識捜査員が声を掛けると「どうしたと?」と返事しながら一川警部は死体の近くに案内される。
「ご遺体の死亡推定時刻についてなんですが・・・・・・」
「何か変な事でも?」
「はい、死亡推定時刻は昨日の15時~17時の間なんです。それに死因も転落死ではなく扼殺です。」
絢巡査長の質問にそう答えた鑑識捜査員は話を続ける。
「つまり、この死体が落ちてくるまでの間、ずっと上に吊るされていたか何かをされていたわけです」
「という事は、撮影が始まる前に発見されてもおかしくないわけですね」
燐がそう言うと「その通りです」とだけ答える鑑識捜査員。
「じゃ、その辺は調べておくんで鑑識の方、宜しく」
一川警部が鑑識捜査員の肩を叩くと軽い会釈をし、その場を後にした。
「で、どうする? ラモちゃんの事やけん、長さんを呼んどるちゃっろ」
「勿論。でも、そろそろ姿を見せても良いころなのに」
燐は長四郎が来ていないか周りを見てみるが長四郎の姿はなかったが、舞台袖の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「楽屋の方!」燐は悲鳴が聞こえた方へと駆け出し、それに続く絢巡査長と一川警部。
悲鳴は美緒の楽屋から聞こえたようで、スタッフも駆け付けたようだった。
「ここで、待っていてください!」
燐はスタッフ達にそう言い楽屋のドアを開けると、私立探偵の熱海 長四郎が美緒にサインを貰っている所であった。
「お、ラモちゃん。今、サイン貰っているの」嬉しそうに長四郎は燐を見て言う。
「はぁ~」燐の溜息と共に燐の拳が長四郎の顔面にヒットする。
「クギュっ!!!」
そのまま倒れ込む長四郎を見て、サインを書き終えた美緒が「大丈夫ですかぁ~」と声を掛ける。
「全然、大丈夫じゃないです。ぐふっ」
美緒にそう答えながら涙ぐむ長四郎。
「可哀想」そう一言呟く美緒に燐は心の底から憎悪という感情が湧く。
「長さん、ここに居たの?」一川警部が遅れてやって来て吞気な台詞を言うのだった。
「いつまで、泣いてんだ。ほら、行くぞ」
燐に服の襟を捕まれ引きずられながら、楽屋から連れ出されるのであった。
「あ、サイン!!」
美緒がサインした自分の写真集を長四郎に渡そうと手に取ったが、時すでに遅く長四郎の姿はもうなかった。
「離せよ!!」
長四郎がジタバタと暴れ出し始めたので、燐は掴んでいる手を放す。
バランスを崩した長四郎は床に頭をぶつける。
「痛っ!!」
「はいはい。さっさと事件を解決するよ」
燐はそそくさと事件現場の舞台に歩いていく。
「さ、超忙しいボキを呼んだだけの事件なのか?」
「当然でしょ」燐は強気で長四郎に答える。
「超能力者が死体を降らせてきた。そう聞いたんだけど」
「あの女にそう教えられたんだ」
「あの女って。嫉妬してんの?」
「はぁ? 何で私があんな女に嫉妬しなきゃいけないのよ!」
そんな会話をする二人を見て、ニヤニヤが止まらない一川警部と絢巡査長。
「事件発生時について、教えてよ。ラモちゃん目線で」
「えーっとね」
燐は自分が観た状況を再度、長四郎に語った。
「成程」
聞き終えた長四郎は上を見上げる。
「事件発生時に、上を見上げなかったの?」
「見上げてない。それより逃げようとする群衆を止めようと躍起になってた」
「でも、そのおかげで観覧客全てから聴取出来ているんです」絢巡査長がフォローを入れる。
「ふーん。じゃあ、ラモちゃん的には観覧客の中にも犯人が居る可能性あり。と考えているんだ」
「ま、まぁね」
そこまでは考えていなかったが、取り敢えず長四郎の言葉に同意するのだった。
「まぁ、観覧客の中に共犯がいるかもしれないからファインプレーだったな。ラモちゃんにしては」
「それ褒めてるつもり。貶されているようにしか感じないんだけど」
「最大の賛辞ですよ」あちこちと視線を移しながら長四郎は返答する。
「因みに、長四郎は誰が怪しいと思っているの?」
「率直に言うと、サイキック木馬が怪しいな」
「何で?」
「ほら、古畑任三郎でもあったろ。自称・超能力者が人殺しをする回。動機はあれと同じといった所だろうな」
「古畑任三郎って、誰? そんなドラマがあるの?」
「知らないの? 古畑任三郎」
「知らない」
「ここでも、ジェネレーションギャップ」ジェネレーションギャップに長四郎はショックを受ける。
「長さん。ショック受けとるとこ、悪いんやけどスタッフから興味深い話を聞けたって言っているんやけど。どうする?」
一川警部にそう問われ、「聞きたいです」長四郎は即答する。
「じゃ、行こう」
一川警部に連れられてそのスタッフに話を聞きに行く長四郎達一行であった。
燐から事件発生時の状況を聞いた一川警部は納得しながら、現場を見渡す。
「一川さん、被害者の身元が分かりました。被害者は、都帝大学に勤務する水川 勉教授です」
絢巡査長は報告すると一川警部は「こん人、超能力を検証しに来たんやって」と燐から聞いた情報を教える。
「私もスタッフさんから聞きました。でも、どうして上からなんでしょう」
そう言いながら上を見上げる絢巡査長。
「私もそれが気になっているんです」絢巡査長の意見に賛同する燐もまた上を見上げる。
「一川警部、良いですか?」鑑識捜査員が声を掛けると「どうしたと?」と返事しながら一川警部は死体の近くに案内される。
「ご遺体の死亡推定時刻についてなんですが・・・・・・」
「何か変な事でも?」
「はい、死亡推定時刻は昨日の15時~17時の間なんです。それに死因も転落死ではなく扼殺です。」
絢巡査長の質問にそう答えた鑑識捜査員は話を続ける。
「つまり、この死体が落ちてくるまでの間、ずっと上に吊るされていたか何かをされていたわけです」
「という事は、撮影が始まる前に発見されてもおかしくないわけですね」
燐がそう言うと「その通りです」とだけ答える鑑識捜査員。
「じゃ、その辺は調べておくんで鑑識の方、宜しく」
一川警部が鑑識捜査員の肩を叩くと軽い会釈をし、その場を後にした。
「で、どうする? ラモちゃんの事やけん、長さんを呼んどるちゃっろ」
「勿論。でも、そろそろ姿を見せても良いころなのに」
燐は長四郎が来ていないか周りを見てみるが長四郎の姿はなかったが、舞台袖の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「楽屋の方!」燐は悲鳴が聞こえた方へと駆け出し、それに続く絢巡査長と一川警部。
悲鳴は美緒の楽屋から聞こえたようで、スタッフも駆け付けたようだった。
「ここで、待っていてください!」
燐はスタッフ達にそう言い楽屋のドアを開けると、私立探偵の熱海 長四郎が美緒にサインを貰っている所であった。
「お、ラモちゃん。今、サイン貰っているの」嬉しそうに長四郎は燐を見て言う。
「はぁ~」燐の溜息と共に燐の拳が長四郎の顔面にヒットする。
「クギュっ!!!」
そのまま倒れ込む長四郎を見て、サインを書き終えた美緒が「大丈夫ですかぁ~」と声を掛ける。
「全然、大丈夫じゃないです。ぐふっ」
美緒にそう答えながら涙ぐむ長四郎。
「可哀想」そう一言呟く美緒に燐は心の底から憎悪という感情が湧く。
「長さん、ここに居たの?」一川警部が遅れてやって来て吞気な台詞を言うのだった。
「いつまで、泣いてんだ。ほら、行くぞ」
燐に服の襟を捕まれ引きずられながら、楽屋から連れ出されるのであった。
「あ、サイン!!」
美緒がサインした自分の写真集を長四郎に渡そうと手に取ったが、時すでに遅く長四郎の姿はもうなかった。
「離せよ!!」
長四郎がジタバタと暴れ出し始めたので、燐は掴んでいる手を放す。
バランスを崩した長四郎は床に頭をぶつける。
「痛っ!!」
「はいはい。さっさと事件を解決するよ」
燐はそそくさと事件現場の舞台に歩いていく。
「さ、超忙しいボキを呼んだだけの事件なのか?」
「当然でしょ」燐は強気で長四郎に答える。
「超能力者が死体を降らせてきた。そう聞いたんだけど」
「あの女にそう教えられたんだ」
「あの女って。嫉妬してんの?」
「はぁ? 何で私があんな女に嫉妬しなきゃいけないのよ!」
そんな会話をする二人を見て、ニヤニヤが止まらない一川警部と絢巡査長。
「事件発生時について、教えてよ。ラモちゃん目線で」
「えーっとね」
燐は自分が観た状況を再度、長四郎に語った。
「成程」
聞き終えた長四郎は上を見上げる。
「事件発生時に、上を見上げなかったの?」
「見上げてない。それより逃げようとする群衆を止めようと躍起になってた」
「でも、そのおかげで観覧客全てから聴取出来ているんです」絢巡査長がフォローを入れる。
「ふーん。じゃあ、ラモちゃん的には観覧客の中にも犯人が居る可能性あり。と考えているんだ」
「ま、まぁね」
そこまでは考えていなかったが、取り敢えず長四郎の言葉に同意するのだった。
「まぁ、観覧客の中に共犯がいるかもしれないからファインプレーだったな。ラモちゃんにしては」
「それ褒めてるつもり。貶されているようにしか感じないんだけど」
「最大の賛辞ですよ」あちこちと視線を移しながら長四郎は返答する。
「因みに、長四郎は誰が怪しいと思っているの?」
「率直に言うと、サイキック木馬が怪しいな」
「何で?」
「ほら、古畑任三郎でもあったろ。自称・超能力者が人殺しをする回。動機はあれと同じといった所だろうな」
「古畑任三郎って、誰? そんなドラマがあるの?」
「知らないの? 古畑任三郎」
「知らない」
「ここでも、ジェネレーションギャップ」ジェネレーションギャップに長四郎はショックを受ける。
「長さん。ショック受けとるとこ、悪いんやけどスタッフから興味深い話を聞けたって言っているんやけど。どうする?」
一川警部にそう問われ、「聞きたいです」長四郎は即答する。
「じゃ、行こう」
一川警部に連れられてそのスタッフに話を聞きに行く長四郎達一行であった。
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