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第拾弐話-監禁
監禁-5
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「遅いねぇ~絢さん達」
燐はそう言いながら、カフェオレを飲む。
長四郎と燐は絢巡査長から話があると言われ、喫茶カラフルで落ち合う事になった。
「そうだな」と素っ気ない返事をし、窓の向こうの景色を見る。
「何なんだろうね。話があるって」
「さぁ、なんだろうなぁ~」
長四郎は本棚から取ってきたクッキングパパ第三巻を読み始める。
「おっ、これ今度、作ってみよう」長四郎はクッキングパパに載っている料理を見てスマホのメモにレシピを打ち込んでいく。
「そんな事している場合じゃないでしょ。一川さんを助ける事、考えないと」
「そだねー」
「あんた、一川さんが死んでもいいの?」
「そんな訳じゃない」と答えながら、長四郎はクッキングパパ第三巻を読み続ける。
「そんな態度で言われても説得力ないんだけど」
「そうですか」
それからも燐の罵声を浴びながら、絢巡査長達の到着を待つ。
15分後、絢巡査長が店に姿を現すと長四郎は燐に絞め上げられている最中であった。
「あ、絢ちゃん。助けて」
店に入ってきた絢巡査長を見つけた長四郎は、そこで息絶えるのであった。
「あーあ、長さん。死んじゃった」
燐にそう話しかけながら、絢巡査長は隣に座るのだった。
「それで、何か分かったんですか?」
「分かったというより、こいつが臭う。そう言った奴を見つけたそういった感じかな」
「臭う? ですか?」
「そ、臭う。マスター。私、ナポリタンとクリームソーダ!!」
カウンターに居るマスターに注文をした絢巡査長は本題に入る為、二重格人の事件資料をバックから取り出す。
「この事件の犯人が、今回の事件の犯人だという事ですか?」
「私の勘は、そう言っている」
「ふ~ん、勘かぁ」
捜査資料をペラペラと捲りながら、長四郎は発言する。
「そうです。勘です」絢巡査長は自信満々に答える。
「それで、この二重の主治医から話は聞いてきたの?」
「あっ、はい。でも、どうしてそれを?」
「探偵の勘」長四郎はそう答えて、手を差し出して絢巡査長に話を続けるよう促す。
「二重の主治医の話だと二重の症状は寛解の方向に向かっているとの事で、別人格が発動して事件を起こすことはないと断言されました」
「じゃあ、その医者の言う通りじゃない?」
長四郎はそう言いながら、捜査資料を絢巡査長に返す。
「そうでしょうか」食い下がる絢巡査長に同意するように燐もまた「私もその医者の言う事を素直には信じられないんだけど」と発言した。
長四郎は逆らってはいけないと思いすぐさま「はい。あなた方の仰る通りです」と同調するのであった。
きぃぃぃぃぃ
薄暗い部屋に錆びついたドアが開く音が響き渡る。
「おっ、久しぶりやね」
一川警部は部屋に入ってきた黒ずくめの男にそう話しかける。
「ふっ、こんな環境に身を置いていると時間の感覚がなくなるんだな。なぁ、一川!!」
黒ずくめの男はそう言うや否や、一川警部の鳩尾に拳を叩きこむ。
「グボッ!!!」
拳が上手いこと入ったらしく、一川警部は悶絶する。
「効いたみたいで、嬉しいよ」
「あんた、変態の極みやね」
一川警部は黒ずくめの男を睨む。
「驚いたなぁ~まだ、反抗する気力があるとは」黒ずくめの男は感心しながら、今度は顔面を殴りつける。
「痛たたたた」
「俺が受けた痛みはこんなもんじゃないからな」
「そんな事、あたしには関係ないと」
「何んだとっ!!」
男は一川警部をタコ殴りにする。
「はぁはぁ」男は息を切らしながら一川警部の状態を確認すると、ぐったりとし意識を失っていた。
「息はしているな。危うく殺すところだった」
男は安堵し一川警部のスマホを自分のポケットを取り出して、一川警部の指を使い指紋認証のロック解除し通話履歴から絢巡査長の番号を検索し、通話ボタンを押す。
「もしもし」
繋がって最初に声を出したのは、絢巡査長だった。
「絢巡査長ですか?」
「はい。貴方は?」
「そうだなぁ~Mr.UZAKAWAとでもしておきましょうか?」
「Mr.UZAKAWAって、ふざけてるの? 早く一川さんを解放しなさい」
その絢巡査長の言葉を聞いて、長四郎は「解放しろって言って、馬鹿正直に開放する奴なんているかよ」そう呟くと燐に小突かれる。
「それは無理な相談だ。それより早く一川の場所を特定しないとこいつの身体が粉微塵に吹き飛ぶぞ」
「何が目的なの?」
「目的? それは秘密だ」
「貴方ねぇ~真面目に答えなさいよ」絢巡査長が苛立っている事を察した長四郎はスマホを取り上げ、通話を代わる。
「しもしも。お電話変わりましたぁ~探偵のアタミンだお。あげぽよぉ~」
UZAKAWAは軽いノリで電話に出る長四郎に肩透かしを喰らう。
「どうも、一川と懇意にしている探偵ですね。では、これからゲームを進める為のミッションに挑戦してもらいます」
「ミッションね。りょ」
長四郎はギャル語で返事をするのであった。
燐はそう言いながら、カフェオレを飲む。
長四郎と燐は絢巡査長から話があると言われ、喫茶カラフルで落ち合う事になった。
「そうだな」と素っ気ない返事をし、窓の向こうの景色を見る。
「何なんだろうね。話があるって」
「さぁ、なんだろうなぁ~」
長四郎は本棚から取ってきたクッキングパパ第三巻を読み始める。
「おっ、これ今度、作ってみよう」長四郎はクッキングパパに載っている料理を見てスマホのメモにレシピを打ち込んでいく。
「そんな事している場合じゃないでしょ。一川さんを助ける事、考えないと」
「そだねー」
「あんた、一川さんが死んでもいいの?」
「そんな訳じゃない」と答えながら、長四郎はクッキングパパ第三巻を読み続ける。
「そんな態度で言われても説得力ないんだけど」
「そうですか」
それからも燐の罵声を浴びながら、絢巡査長達の到着を待つ。
15分後、絢巡査長が店に姿を現すと長四郎は燐に絞め上げられている最中であった。
「あ、絢ちゃん。助けて」
店に入ってきた絢巡査長を見つけた長四郎は、そこで息絶えるのであった。
「あーあ、長さん。死んじゃった」
燐にそう話しかけながら、絢巡査長は隣に座るのだった。
「それで、何か分かったんですか?」
「分かったというより、こいつが臭う。そう言った奴を見つけたそういった感じかな」
「臭う? ですか?」
「そ、臭う。マスター。私、ナポリタンとクリームソーダ!!」
カウンターに居るマスターに注文をした絢巡査長は本題に入る為、二重格人の事件資料をバックから取り出す。
「この事件の犯人が、今回の事件の犯人だという事ですか?」
「私の勘は、そう言っている」
「ふ~ん、勘かぁ」
捜査資料をペラペラと捲りながら、長四郎は発言する。
「そうです。勘です」絢巡査長は自信満々に答える。
「それで、この二重の主治医から話は聞いてきたの?」
「あっ、はい。でも、どうしてそれを?」
「探偵の勘」長四郎はそう答えて、手を差し出して絢巡査長に話を続けるよう促す。
「二重の主治医の話だと二重の症状は寛解の方向に向かっているとの事で、別人格が発動して事件を起こすことはないと断言されました」
「じゃあ、その医者の言う通りじゃない?」
長四郎はそう言いながら、捜査資料を絢巡査長に返す。
「そうでしょうか」食い下がる絢巡査長に同意するように燐もまた「私もその医者の言う事を素直には信じられないんだけど」と発言した。
長四郎は逆らってはいけないと思いすぐさま「はい。あなた方の仰る通りです」と同調するのであった。
きぃぃぃぃぃ
薄暗い部屋に錆びついたドアが開く音が響き渡る。
「おっ、久しぶりやね」
一川警部は部屋に入ってきた黒ずくめの男にそう話しかける。
「ふっ、こんな環境に身を置いていると時間の感覚がなくなるんだな。なぁ、一川!!」
黒ずくめの男はそう言うや否や、一川警部の鳩尾に拳を叩きこむ。
「グボッ!!!」
拳が上手いこと入ったらしく、一川警部は悶絶する。
「効いたみたいで、嬉しいよ」
「あんた、変態の極みやね」
一川警部は黒ずくめの男を睨む。
「驚いたなぁ~まだ、反抗する気力があるとは」黒ずくめの男は感心しながら、今度は顔面を殴りつける。
「痛たたたた」
「俺が受けた痛みはこんなもんじゃないからな」
「そんな事、あたしには関係ないと」
「何んだとっ!!」
男は一川警部をタコ殴りにする。
「はぁはぁ」男は息を切らしながら一川警部の状態を確認すると、ぐったりとし意識を失っていた。
「息はしているな。危うく殺すところだった」
男は安堵し一川警部のスマホを自分のポケットを取り出して、一川警部の指を使い指紋認証のロック解除し通話履歴から絢巡査長の番号を検索し、通話ボタンを押す。
「もしもし」
繋がって最初に声を出したのは、絢巡査長だった。
「絢巡査長ですか?」
「はい。貴方は?」
「そうだなぁ~Mr.UZAKAWAとでもしておきましょうか?」
「Mr.UZAKAWAって、ふざけてるの? 早く一川さんを解放しなさい」
その絢巡査長の言葉を聞いて、長四郎は「解放しろって言って、馬鹿正直に開放する奴なんているかよ」そう呟くと燐に小突かれる。
「それは無理な相談だ。それより早く一川の場所を特定しないとこいつの身体が粉微塵に吹き飛ぶぞ」
「何が目的なの?」
「目的? それは秘密だ」
「貴方ねぇ~真面目に答えなさいよ」絢巡査長が苛立っている事を察した長四郎はスマホを取り上げ、通話を代わる。
「しもしも。お電話変わりましたぁ~探偵のアタミンだお。あげぽよぉ~」
UZAKAWAは軽いノリで電話に出る長四郎に肩透かしを喰らう。
「どうも、一川と懇意にしている探偵ですね。では、これからゲームを進める為のミッションに挑戦してもらいます」
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