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番外編~羅猛燐の事件簿 EP.1.0~
番外編~羅猛燐の事件簿 EP.1.02~
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一週間前
白子は帰宅する準備をしていた時に事は起きた。
普段、バッグに付いている人形が無い事に気づいたのだ。
「えっ、噓でしょ!!」
白子はあたりを見まわし、人形が落ちていないか探す。
机の中や自分のロッカーの中を探すのだが、一向に見つからない。
家を出た時には、確実にあった。それは間違いない。
今朝、人形にキスして家を出るルーティーンをしたからだ。
通学中に落としたのかと思い、通学に使っているバス会社や電車会社に落とし物の問い合わせをしたのだが、良い結果は得られなかった。
それから3日後、友人の弘子と世間話をしていた時に弘子から写真を見せられた。
その写真は教室で撮影された者であり、バッグに人形が付いていた。そして撮影日は、人形を失くした日だったのだ。
「ねぇ、どうしてそこから盗まれたと思うわけ?」
燐は失くした時の状況を聞き、疑問に思った事を白子に投げかけた。
「それは、その写真は2時間目と3時間目の間の休み時間に撮影されたもので、その後って調理実習だったから、その間に盗まれたのかもって」
「成程ね」白子の発言を聞き、燐はうんうんと頷いて納得した。
「どうするの? 引き受ける?」リリにそう問われた燐は「引き受けまひょ」とドヤ顔で依頼を受けるのであった。
燐は早速、捜査を開始した。
手始めに人形を盗まれたことを前提に、その人形の相場をフリマアプリで調べていた。
その人形は、某メーカーを代表する世界的に有名な猫の人形かつ約30年前に限定発売された商品であった。
その為か、高額で取引されていた。
「盗まれたって思っても不思議じゃないね」
「羅猛さんもそう思ってくれて嬉しい」白子は笑顔で燐を見つめる。
「そんなの良いから。調理実習から戻ってきた時の事を覚えていない?」
「う~ん」と少し考えた後、白子は口を開いた。
「特に変わった事はなかったかなぁ~」
「そう」
燐は大した手掛かりが得られない回答に渋った顔をする。
「この人形の価値を知っていそうな友達とか居るの?」
「弘子は知っているけど、盗むなんてことはしないよ~」
白子のその回答に燐はそういう時に限って弘子が犯人なんだよと思ったが、口には出さなかった。
「別のクラスの人間が犯人という可能性は?」
リリのその言葉に白子は目を輝かせて「きっと、そうよ」と賛同する。
「ホントにそうなのかなぁ~」燐は心の中でやりづらいと思った。
「じゃあ、他のクラスを当ってみよう」
リリが勝手に捜査方針を立てると、「そうしよう!!」と白子は嬉しそうに答えた。
「畏まりました」
燐はこの2人に何を言っても通用しないと思い、他クラスの生徒の中から犯人を探す事になった。
白子は帰宅する準備をしていた時に事は起きた。
普段、バッグに付いている人形が無い事に気づいたのだ。
「えっ、噓でしょ!!」
白子はあたりを見まわし、人形が落ちていないか探す。
机の中や自分のロッカーの中を探すのだが、一向に見つからない。
家を出た時には、確実にあった。それは間違いない。
今朝、人形にキスして家を出るルーティーンをしたからだ。
通学中に落としたのかと思い、通学に使っているバス会社や電車会社に落とし物の問い合わせをしたのだが、良い結果は得られなかった。
それから3日後、友人の弘子と世間話をしていた時に弘子から写真を見せられた。
その写真は教室で撮影された者であり、バッグに人形が付いていた。そして撮影日は、人形を失くした日だったのだ。
「ねぇ、どうしてそこから盗まれたと思うわけ?」
燐は失くした時の状況を聞き、疑問に思った事を白子に投げかけた。
「それは、その写真は2時間目と3時間目の間の休み時間に撮影されたもので、その後って調理実習だったから、その間に盗まれたのかもって」
「成程ね」白子の発言を聞き、燐はうんうんと頷いて納得した。
「どうするの? 引き受ける?」リリにそう問われた燐は「引き受けまひょ」とドヤ顔で依頼を受けるのであった。
燐は早速、捜査を開始した。
手始めに人形を盗まれたことを前提に、その人形の相場をフリマアプリで調べていた。
その人形は、某メーカーを代表する世界的に有名な猫の人形かつ約30年前に限定発売された商品であった。
その為か、高額で取引されていた。
「盗まれたって思っても不思議じゃないね」
「羅猛さんもそう思ってくれて嬉しい」白子は笑顔で燐を見つめる。
「そんなの良いから。調理実習から戻ってきた時の事を覚えていない?」
「う~ん」と少し考えた後、白子は口を開いた。
「特に変わった事はなかったかなぁ~」
「そう」
燐は大した手掛かりが得られない回答に渋った顔をする。
「この人形の価値を知っていそうな友達とか居るの?」
「弘子は知っているけど、盗むなんてことはしないよ~」
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「別のクラスの人間が犯人という可能性は?」
リリのその言葉に白子は目を輝かせて「きっと、そうよ」と賛同する。
「ホントにそうなのかなぁ~」燐は心の中でやりづらいと思った。
「じゃあ、他のクラスを当ってみよう」
リリが勝手に捜査方針を立てると、「そうしよう!!」と白子は嬉しそうに答えた。
「畏まりました」
燐はこの2人に何を言っても通用しないと思い、他クラスの生徒の中から犯人を探す事になった。
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