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番外編~羅猛燐の事件簿 EP.1.0~
番外編~羅猛燐の事件簿 EP.1.01~
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「犯人は貴方よ! ××××!!」
羅猛 燐はそう言いながら、犯人を指差した
その場に居た海部 リリ、貴邸 白子の2人から拍手が鳴る。
だが、その場に長四郎の姿は無かった。
そうこれは、羅猛燐が初めて自力で事件を解決した話なのである。
話は、2022年12月20日に遡る。
「あ~学校も3日で終わりだぁ~」
燐は背伸びしながら隣の席に座るリリにそう話しかける。
「そうだね。ていうか、燐はほとんど学校に来ていないじゃん」
「失礼ね。私は優秀だから学校に来なくて良いの。それに来ていないときは社会奉仕しているんだから」
「社会奉仕。探偵さんの付き人しているだけじゃないの?」
「付き人じゃないし。どっちかと言えば、あいつが私の付き人なの」
「へぇ~そうなんだぁ~」リリは相槌を打ちながら、燐を嘲笑した目で見る。
「何よ。その目は」
「別にぃ~」
そんな他愛もない会話をしていると「羅猛さん」そう声を掛けられた。
「何?」
燐は声を掛けた人物規定白子に用件を尋ねる。
「実はその・・・・・・」
「どうしたの? 何か言いにくい事?」
リリがそう尋ねると「そうじゃないんだけど」と白子はもじもじしながら答える。
「羅猛さんって、探偵のアルバイトしているんだよね?」
「アルバイトじゃないけど、何かの調査依頼?」
「うん」
「探偵の紹介はできるけど」燐はそう言いながら、スマホを操作し熱海探偵事務所の連絡先を出そうとする。
「いや、そこまではしなくても良いんだけど」
「どういう事?」
「実はこれを探して欲しくて・・・・・・」
白子は申し訳なさそうにスマホの写真を2人に見せる。
その写真は、白子がストラップの人形にキスしているものであった。
「探し物ってこれの事?」燐が質問すると「うん」の二文字だけの返答が返ってきた。
「これを失くしたから、探して欲しいって言うのが依頼?」
「海部さんの言う通りなんだけど。無くしたって言うのは違くて、盗まれたの」
『盗まれたぁ~』燐とリリは声を揃えて驚く。
「う、うん」
「先生には?」担任に報告したのか尋ねると、白子は首を横に振って報告していない旨を伝える。
「そうか。いつ盗まれたの?」
「一週間前の放課後かな?」
「放課後ってアバウトだね。燐、どう何か分かった?」
「あんた、バカァ~そんなんで分かったら、超能力者だよ」
「メンゴ、メンゴ」
「ねぇ、無くした時の話を詳しく聞かせてくれる?」
「探してくれるの?」
「それは、話し次第かな」
依頼を引き受けてくれると期待している白子に燐はそう答えるのだった。
羅猛 燐はそう言いながら、犯人を指差した
その場に居た海部 リリ、貴邸 白子の2人から拍手が鳴る。
だが、その場に長四郎の姿は無かった。
そうこれは、羅猛燐が初めて自力で事件を解決した話なのである。
話は、2022年12月20日に遡る。
「あ~学校も3日で終わりだぁ~」
燐は背伸びしながら隣の席に座るリリにそう話しかける。
「そうだね。ていうか、燐はほとんど学校に来ていないじゃん」
「失礼ね。私は優秀だから学校に来なくて良いの。それに来ていないときは社会奉仕しているんだから」
「社会奉仕。探偵さんの付き人しているだけじゃないの?」
「付き人じゃないし。どっちかと言えば、あいつが私の付き人なの」
「へぇ~そうなんだぁ~」リリは相槌を打ちながら、燐を嘲笑した目で見る。
「何よ。その目は」
「別にぃ~」
そんな他愛もない会話をしていると「羅猛さん」そう声を掛けられた。
「何?」
燐は声を掛けた人物規定白子に用件を尋ねる。
「実はその・・・・・・」
「どうしたの? 何か言いにくい事?」
リリがそう尋ねると「そうじゃないんだけど」と白子はもじもじしながら答える。
「羅猛さんって、探偵のアルバイトしているんだよね?」
「アルバイトじゃないけど、何かの調査依頼?」
「うん」
「探偵の紹介はできるけど」燐はそう言いながら、スマホを操作し熱海探偵事務所の連絡先を出そうとする。
「いや、そこまではしなくても良いんだけど」
「どういう事?」
「実はこれを探して欲しくて・・・・・・」
白子は申し訳なさそうにスマホの写真を2人に見せる。
その写真は、白子がストラップの人形にキスしているものであった。
「探し物ってこれの事?」燐が質問すると「うん」の二文字だけの返答が返ってきた。
「これを失くしたから、探して欲しいって言うのが依頼?」
「海部さんの言う通りなんだけど。無くしたって言うのは違くて、盗まれたの」
『盗まれたぁ~』燐とリリは声を揃えて驚く。
「う、うん」
「先生には?」担任に報告したのか尋ねると、白子は首を横に振って報告していない旨を伝える。
「そうか。いつ盗まれたの?」
「一週間前の放課後かな?」
「放課後ってアバウトだね。燐、どう何か分かった?」
「あんた、バカァ~そんなんで分かったら、超能力者だよ」
「メンゴ、メンゴ」
「ねぇ、無くした時の話を詳しく聞かせてくれる?」
「探してくれるの?」
「それは、話し次第かな」
依頼を引き受けてくれると期待している白子に燐はそう答えるのだった。
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