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第弐拾話-展示
展示-5
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「被害者は相当、厄介者だったと言うことが判明したけど何か閃きました?」
絢巡査長は長四郎に質問した。
「閃かないでしょ。まぁ、犯人は被害者の坂本さんを相当恨んでいたってことは分かるんじゃない?」
「そのお兄さんの言う通りだよ」
しゃがれた声が聞こえたので、振り向くと英国紳士の言葉が似合うステッキを携えた老人が立っていた。
「貴方は?」燐が老人に素性を尋ねる。
「私は、ここの博物館をこよなく愛する人間だよ」
それだけ言うと、その場から去っていった。
「何、あの人?」燐は変な人物だと言わんばかりの顔で去っていく老人を見る。
「ラモちゃん、行くぞ」
大人2人、どこかへ行くらしく長四郎に呼ばれた燐は付いて行く。
そして、向かった先は防犯カメラ映像が確認できる警備室であった。
「ここで、事件当時の映像を確認しましょう」
絢巡査長に言われ、長四郎と燐は防犯カメラ映像を確認する。
「お願いします」絢巡査長は警備員に事件当夜の再生をお願いすると警備員は「はい」という返事と共に事件当夜のビデオを再生させる。
そこに映し出された映像のどの場面にも、被害者が殺される場面が映っていなかった。
もちろん死体を展示コーナーに展示する場面も。
「どういう事? なんで、映っていないの?」
動揺する絢巡査長と燐を他所に、長四郎は平然とした顔で映像を見るのだった。
絢巡査長は長四郎に質問した。
「閃かないでしょ。まぁ、犯人は被害者の坂本さんを相当恨んでいたってことは分かるんじゃない?」
「そのお兄さんの言う通りだよ」
しゃがれた声が聞こえたので、振り向くと英国紳士の言葉が似合うステッキを携えた老人が立っていた。
「貴方は?」燐が老人に素性を尋ねる。
「私は、ここの博物館をこよなく愛する人間だよ」
それだけ言うと、その場から去っていった。
「何、あの人?」燐は変な人物だと言わんばかりの顔で去っていく老人を見る。
「ラモちゃん、行くぞ」
大人2人、どこかへ行くらしく長四郎に呼ばれた燐は付いて行く。
そして、向かった先は防犯カメラ映像が確認できる警備室であった。
「ここで、事件当時の映像を確認しましょう」
絢巡査長に言われ、長四郎と燐は防犯カメラ映像を確認する。
「お願いします」絢巡査長は警備員に事件当夜の再生をお願いすると警備員は「はい」という返事と共に事件当夜のビデオを再生させる。
そこに映し出された映像のどの場面にも、被害者が殺される場面が映っていなかった。
もちろん死体を展示コーナーに展示する場面も。
「どういう事? なんで、映っていないの?」
動揺する絢巡査長と燐を他所に、長四郎は平然とした顔で映像を見るのだった。
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