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第弐拾話-展示
展示-25
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「はぁ~」
そう溜息をつきながら、取調室の天井を見上げるみのり。
そんな時、取調室のドアが開く。
取調室に入ってきたのは、長四郎だけであった。
「どうもぉ~」
「どうも」
みのりはそう返しながら会釈する。
「なんで、ここに? って感じの顔ですね」
「いや、そんな事は」
「どうしても気になることがあったんで、こうして来たんです」
「はぁ」
「これ、見てください」
長四郎は手に持っていたカバンから、例のアルバムを取り出しあるページを開いた。
「このおばあさんと写っている女の子。これ、あなたですよね?」
「それは・・・・・・」
みのりは写真から目を逸らす。
「気になったんですよ。1人の爺さんの願いの為に、殺人に加担するのかってね。そこで、爺さんの話を思い出したんです。何かしらの理由があるんじゃないかなと」
「・・・・・・」
「そんで、あなたの家族について調べさせてもらったんです。結果、このおばあさんにたどり着いたんです。このおばあさんは、みのりさんの祖母であり爺さんいや亀津さんの思い出の人です」
みのりはその言葉に何も返さず、ただ下を向くだけであった。
「あの博物館を守る為に、互いの利害が一致したっていう所でしょうかね」
「利害が一致したわけではありません」
ここでみのりが口を開いた。
「というのは?」
「確かにおばあちゃんは、あの博物館の事を大事に思っていました。でも、それよりも亀津さんの思いを・・・・・・思いを守りたかったんです。おばあちゃんと共に築き上げた思いを」
「そうですか。いや、それを聞けてスッキリしました」
長四郎は腑に落ちた様子でうんうんと頷く。
「それは良かったです」
「じゃ」
長四郎はみのりにそう告げ取調室を後にするのだった。
そう溜息をつきながら、取調室の天井を見上げるみのり。
そんな時、取調室のドアが開く。
取調室に入ってきたのは、長四郎だけであった。
「どうもぉ~」
「どうも」
みのりはそう返しながら会釈する。
「なんで、ここに? って感じの顔ですね」
「いや、そんな事は」
「どうしても気になることがあったんで、こうして来たんです」
「はぁ」
「これ、見てください」
長四郎は手に持っていたカバンから、例のアルバムを取り出しあるページを開いた。
「このおばあさんと写っている女の子。これ、あなたですよね?」
「それは・・・・・・」
みのりは写真から目を逸らす。
「気になったんですよ。1人の爺さんの願いの為に、殺人に加担するのかってね。そこで、爺さんの話を思い出したんです。何かしらの理由があるんじゃないかなと」
「・・・・・・」
「そんで、あなたの家族について調べさせてもらったんです。結果、このおばあさんにたどり着いたんです。このおばあさんは、みのりさんの祖母であり爺さんいや亀津さんの思い出の人です」
みのりはその言葉に何も返さず、ただ下を向くだけであった。
「あの博物館を守る為に、互いの利害が一致したっていう所でしょうかね」
「利害が一致したわけではありません」
ここでみのりが口を開いた。
「というのは?」
「確かにおばあちゃんは、あの博物館の事を大事に思っていました。でも、それよりも亀津さんの思いを・・・・・・思いを守りたかったんです。おばあちゃんと共に築き上げた思いを」
「そうですか。いや、それを聞けてスッキリしました」
長四郎は腑に落ちた様子でうんうんと頷く。
「それは良かったです」
「じゃ」
長四郎はみのりにそう告げ取調室を後にするのだった。
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