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第弐拾弐話-結社
結社-19
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浮渡布里子の送検の日になった。
そんな中、桑子は長四郎に港区にある竹芝桟橋に呼び出されていた。
「探偵さん。こんなところに呼び出して一体なんだって言うんですか?」
「まぁ、そう思うのは当然ですよ。平日の昼間に人っ子一人居ない竹芝桟橋に呼び出された訳ですからねぇ~」
長四郎はそう答えながら、辺りを見回す。
その言葉通り、長四郎と燐そして一川警部、絢巡査長以外の人間は居なかった。
「そんな事より、どうして私をここに呼んだんですか?」今度は語気を強めて再度、質問する桑子。
「ああ、旦那さん殺害の犯人が分かったんですよ。それと、どうして殺されたのかを」
「そんな事の為に、わざわざ呼び出したんですか?」
「そうです」燐は自信満々に答える。
「いくら浮気していたからって、それはあんまりじゃないですか?」
「そうですかね。あの浮気女が犯人だっただけでしょ。別の刑事さんからそう報告を受けましたけど」
絢巡査長に反論する桑子に「その刑事は上の圧力に屈しとう人間ですからあんまり当てせんといてください」と一川警部が絢巡査長の発言にフォローを入れる。
「絢ちゃんの言う通りですよ。それで旦那さんを殺したのは、麻薬販売組織の人間でした」
「あいつ、麻薬組織と関わったていたんですか?」
「それは、奥さん。あなたでしょ?」
「はぁ? 言っている意味が分からないんですけど」
「意味が分からないって言っているけど?」
「ラモちゃん。この状況で白切るって、相当タフだぞ」
長四郎と燐が適当な会話をしていると、「んんっ」と絢巡査長の咳払いを受け、長四郎は話を戻す。
「もうストレートに言いますね。奥さん、貴方がホライゾンで頼んでいた柔軟剤。あれの中身は麻薬ですよね? というより、麻薬の密輸に関与していた」
「何を証拠に」
「証拠はありますよ。絢ちゃん」
絢巡査長はそう言われて、桑子の家でホライゾンの箱を持った際に長四郎の服に付着した粉の鑑定結果を渡す。
「そこに書いてある通り、正真正銘の麻薬ですよね?」
「何かの間違いですっ! 旦那に嵌められたんです!!」
「嵌められた。嵌めたの間違いでしょう。ここからは、俺の推理です。なので、妄想に付き合うと思って聞いてくださいね」と前置きをし、長四郎は話を続ける。
「まず、貴方がどうやって麻薬組織と繋がりを持ったのか。それは・・・・・・・」
長四郎が指パッチンで挨拶すると、燐は麻取が追っている例のインフルエンサー主婦のSNSアカウントを桑子に見せつける。
「この主婦が麻薬組織と繋がりがあるんですよ。その事に関しては、厚労省の麻薬取締官が調べて今頃、取り調べを受けている事でしょう。その主婦は貴方みたいな一般主婦を使って麻薬を売り飛ばすシンジケートを作ろうとしていた。その中の一名が難波桑子さん。貴方だ」
「そして、貴方の麻薬販売成績は良かったが、麻取から目を付けられてしまう事になった。そこで、名案が浮かんだ。不倫している旦那に麻薬組織と繋がっているように仕向け不倫している代償に殺害しようと計画した」
「ふっ」鼻で笑い長四郎の話に耳を傾け続ける桑子。
「そんでもって、元締めの主婦に頼み込んで組織の人間使わせて殺させた。殺された事を確認させるために、俺に依頼を持ち込んだ」
「なんか、無理矢理感が強い話ですね」
「そう思われても仕方ありませんけど。でも、俺に依頼してきたのは、浮気相手に罪を着せる為じゃないですか? でも、間抜けな刑事が勘違いして俺が殺したって言うもんだから、計画が狂った。しかも、麻薬組織の捜査だけが進むので、警察内部のスパイを利用して浮気相手の浮渡布里子さんに罪を無理矢理着せた。っていうのが、俺の推理です。ご清聴ありがとうございました」
長四郎はそう言って、全員に一礼した。
そんな中、桑子は長四郎に港区にある竹芝桟橋に呼び出されていた。
「探偵さん。こんなところに呼び出して一体なんだって言うんですか?」
「まぁ、そう思うのは当然ですよ。平日の昼間に人っ子一人居ない竹芝桟橋に呼び出された訳ですからねぇ~」
長四郎はそう答えながら、辺りを見回す。
その言葉通り、長四郎と燐そして一川警部、絢巡査長以外の人間は居なかった。
「そんな事より、どうして私をここに呼んだんですか?」今度は語気を強めて再度、質問する桑子。
「ああ、旦那さん殺害の犯人が分かったんですよ。それと、どうして殺されたのかを」
「そんな事の為に、わざわざ呼び出したんですか?」
「そうです」燐は自信満々に答える。
「いくら浮気していたからって、それはあんまりじゃないですか?」
「そうですかね。あの浮気女が犯人だっただけでしょ。別の刑事さんからそう報告を受けましたけど」
絢巡査長に反論する桑子に「その刑事は上の圧力に屈しとう人間ですからあんまり当てせんといてください」と一川警部が絢巡査長の発言にフォローを入れる。
「絢ちゃんの言う通りですよ。それで旦那さんを殺したのは、麻薬販売組織の人間でした」
「あいつ、麻薬組織と関わったていたんですか?」
「それは、奥さん。あなたでしょ?」
「はぁ? 言っている意味が分からないんですけど」
「意味が分からないって言っているけど?」
「ラモちゃん。この状況で白切るって、相当タフだぞ」
長四郎と燐が適当な会話をしていると、「んんっ」と絢巡査長の咳払いを受け、長四郎は話を戻す。
「もうストレートに言いますね。奥さん、貴方がホライゾンで頼んでいた柔軟剤。あれの中身は麻薬ですよね? というより、麻薬の密輸に関与していた」
「何を証拠に」
「証拠はありますよ。絢ちゃん」
絢巡査長はそう言われて、桑子の家でホライゾンの箱を持った際に長四郎の服に付着した粉の鑑定結果を渡す。
「そこに書いてある通り、正真正銘の麻薬ですよね?」
「何かの間違いですっ! 旦那に嵌められたんです!!」
「嵌められた。嵌めたの間違いでしょう。ここからは、俺の推理です。なので、妄想に付き合うと思って聞いてくださいね」と前置きをし、長四郎は話を続ける。
「まず、貴方がどうやって麻薬組織と繋がりを持ったのか。それは・・・・・・・」
長四郎が指パッチンで挨拶すると、燐は麻取が追っている例のインフルエンサー主婦のSNSアカウントを桑子に見せつける。
「この主婦が麻薬組織と繋がりがあるんですよ。その事に関しては、厚労省の麻薬取締官が調べて今頃、取り調べを受けている事でしょう。その主婦は貴方みたいな一般主婦を使って麻薬を売り飛ばすシンジケートを作ろうとしていた。その中の一名が難波桑子さん。貴方だ」
「そして、貴方の麻薬販売成績は良かったが、麻取から目を付けられてしまう事になった。そこで、名案が浮かんだ。不倫している旦那に麻薬組織と繋がっているように仕向け不倫している代償に殺害しようと計画した」
「ふっ」鼻で笑い長四郎の話に耳を傾け続ける桑子。
「そんでもって、元締めの主婦に頼み込んで組織の人間使わせて殺させた。殺された事を確認させるために、俺に依頼を持ち込んだ」
「なんか、無理矢理感が強い話ですね」
「そう思われても仕方ありませんけど。でも、俺に依頼してきたのは、浮気相手に罪を着せる為じゃないですか? でも、間抜けな刑事が勘違いして俺が殺したって言うもんだから、計画が狂った。しかも、麻薬組織の捜査だけが進むので、警察内部のスパイを利用して浮気相手の浮渡布里子さんに罪を無理矢理着せた。っていうのが、俺の推理です。ご清聴ありがとうございました」
長四郎はそう言って、全員に一礼した。
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