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第弐拾漆話-大物
大物-25
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防護マスク五人衆の襲撃の一報を受け、光議員の秘書・並谷駆は大慌てで事件現場のマンションに駆けつけた。
「一体、何があったんですか!」
並谷は部屋の前で事情聴取を終えたばかりの長四郎に声を掛ける。
「いやぁ~ こんなにも早くに暴漢者が来るなんて思って居ませんでしたわ」
「そうじゃなくて、先生は?」
「先生。先生ねぇ~」
「勿体ぶらずに教えてください!!」
「先生は殺されました・・・・・・かもしれませんし、殺されていないかも・・・・・・しれません」
「いい加減にしてください!! どっちなんですか!!!」
「その前に聞いてもらいたい事があるんですよ」
「聞いてもらいたい事?」
「そうです。実はここの場所なんですがね? 知っているのは、片手で数えられる人間だけなんです」
「それが何だというんですか?」
「何だというんですか? じゃねぇ~し」
ここで、長四郎の後ろで話を聞いていた燐が口を開いた。
「何ですか? 部外者は黙っていてください」
「部外者じゃないし」
燐は並谷に詰め寄り、がんを飛ばす。
「ラモちゃん。落ち着け」
首根っこを掴んで、長四郎は燐を並谷から引き離す。
「ここまで言えば、察しは付きますよね?」
「つまりは、私がこの場所を犯人グループに密告したと言いたいんですか?」
「ご明察」長四郎は並谷に拍手を送る。
「何を証拠に。私がどうやって森下守男に密告したと言うんですか?」
「それ以外に何があるというんですか? つーか、語るに落ちるでしょ?」
「ああ、語る落ちるだな。こりゃ」
「何が言いたいんですか?」
「いや、自分から森下守男や犯人グループとかペラペラ喋ってたじゃん」
燐にそう言われて、ハッとした表情をする並谷。
「ラモちゃんの言う通り、並谷さんはペラペラ喋りすぎたんですよ。因みにね、俺は暴漢者としか言ってませんから。グループとかそう言った事は何も言ってないはずでしょ? ラモちゃん」
「それしか言ってない」
「ほらぁ~」
「話はまとまった?」一川警部はにこやかな顔をしながら、三人の中に入ってきた。
「はい。あっさりと自供してくれました」
「じゃ、より詳しい話は警察署でお話聞きますから。絢ちゃ~ん、連行!!」
「はぁ~い」
これまたにこやかな顔で現れた絢巡査長は並谷の脇に立ち「行きましょうか」とドスを効かせた声を掛けて並谷を連行していった。
「それで、これからどうするの?」
連行される並谷を見ながら、燐は長四郎に聞いた。
「どうするって。本陣に攻め入るのじゃ!!」
「私も行って良いんだよね?」
「ダメって言っても来るだろうが」
「えへへへ」
燐はいたずら小僧のような笑みを浮かべるのだった。
翌日、森下守男邸の前に警視庁の捜査車両が押し寄せた。
「な、何ですか!!」
押し寄せてきた刑事達を怒鳴りつける瓜野。
「警視庁捜査一課です。これから、家宅捜索をさせて頂きます。はい、令状。言っておきますけど、まだ、捜索はしないのでご安心を。森下守男さんはどこですか?」
「警視庁如きがっ! 先生に盾突くとはどういう了見だ!!」
「ガタガタ言ってんじゃねぇ~よ! 早くジジィの所に連れて行け!!!」
そう言いながら、出てきたのは長四郎であった。
「お、お前は・・・・・・」
「さ、行きましょ。行きましょ」
瓜野をターンさせて、森下の元へと連れていくようにその身体を押しながら森下の元へと案内させようとする。
「さっきまでとは打って変わりすぎ。カメレオンか」
付いてくる燐の発言に、長四郎はカメレオンの舌をペロっと出す。
こうして、森下守男にご対面する事になった長四郎達御一行。
「よぉ、やっと会えたな。クソジジィ」
「若造。口の聞き方ってものを知らないのか?」
「それだけ、口答えできるようじゃ長生き出来そうだな」
「言いたいことはそれだけか?」
「そんなわけあるか! 良いか、クソジジィ。これからありがえてぇ推理を聞かせてやるから耳の穴よぉ~くかっぽじって補聴器の音を付けて聞けよ!」
長四郎と森下は顔を突き合わせて睨みあった。
「一体、何があったんですか!」
並谷は部屋の前で事情聴取を終えたばかりの長四郎に声を掛ける。
「いやぁ~ こんなにも早くに暴漢者が来るなんて思って居ませんでしたわ」
「そうじゃなくて、先生は?」
「先生。先生ねぇ~」
「勿体ぶらずに教えてください!!」
「先生は殺されました・・・・・・かもしれませんし、殺されていないかも・・・・・・しれません」
「いい加減にしてください!! どっちなんですか!!!」
「その前に聞いてもらいたい事があるんですよ」
「聞いてもらいたい事?」
「そうです。実はここの場所なんですがね? 知っているのは、片手で数えられる人間だけなんです」
「それが何だというんですか?」
「何だというんですか? じゃねぇ~し」
ここで、長四郎の後ろで話を聞いていた燐が口を開いた。
「何ですか? 部外者は黙っていてください」
「部外者じゃないし」
燐は並谷に詰め寄り、がんを飛ばす。
「ラモちゃん。落ち着け」
首根っこを掴んで、長四郎は燐を並谷から引き離す。
「ここまで言えば、察しは付きますよね?」
「つまりは、私がこの場所を犯人グループに密告したと言いたいんですか?」
「ご明察」長四郎は並谷に拍手を送る。
「何を証拠に。私がどうやって森下守男に密告したと言うんですか?」
「それ以外に何があるというんですか? つーか、語るに落ちるでしょ?」
「ああ、語る落ちるだな。こりゃ」
「何が言いたいんですか?」
「いや、自分から森下守男や犯人グループとかペラペラ喋ってたじゃん」
燐にそう言われて、ハッとした表情をする並谷。
「ラモちゃんの言う通り、並谷さんはペラペラ喋りすぎたんですよ。因みにね、俺は暴漢者としか言ってませんから。グループとかそう言った事は何も言ってないはずでしょ? ラモちゃん」
「それしか言ってない」
「ほらぁ~」
「話はまとまった?」一川警部はにこやかな顔をしながら、三人の中に入ってきた。
「はい。あっさりと自供してくれました」
「じゃ、より詳しい話は警察署でお話聞きますから。絢ちゃ~ん、連行!!」
「はぁ~い」
これまたにこやかな顔で現れた絢巡査長は並谷の脇に立ち「行きましょうか」とドスを効かせた声を掛けて並谷を連行していった。
「それで、これからどうするの?」
連行される並谷を見ながら、燐は長四郎に聞いた。
「どうするって。本陣に攻め入るのじゃ!!」
「私も行って良いんだよね?」
「ダメって言っても来るだろうが」
「えへへへ」
燐はいたずら小僧のような笑みを浮かべるのだった。
翌日、森下守男邸の前に警視庁の捜査車両が押し寄せた。
「な、何ですか!!」
押し寄せてきた刑事達を怒鳴りつける瓜野。
「警視庁捜査一課です。これから、家宅捜索をさせて頂きます。はい、令状。言っておきますけど、まだ、捜索はしないのでご安心を。森下守男さんはどこですか?」
「警視庁如きがっ! 先生に盾突くとはどういう了見だ!!」
「ガタガタ言ってんじゃねぇ~よ! 早くジジィの所に連れて行け!!!」
そう言いながら、出てきたのは長四郎であった。
「お、お前は・・・・・・」
「さ、行きましょ。行きましょ」
瓜野をターンさせて、森下の元へと連れていくようにその身体を押しながら森下の元へと案内させようとする。
「さっきまでとは打って変わりすぎ。カメレオンか」
付いてくる燐の発言に、長四郎はカメレオンの舌をペロっと出す。
こうして、森下守男にご対面する事になった長四郎達御一行。
「よぉ、やっと会えたな。クソジジィ」
「若造。口の聞き方ってものを知らないのか?」
「それだけ、口答えできるようじゃ長生き出来そうだな」
「言いたいことはそれだけか?」
「そんなわけあるか! 良いか、クソジジィ。これからありがえてぇ推理を聞かせてやるから耳の穴よぉ~くかっぽじって補聴器の音を付けて聞けよ!」
長四郎と森下は顔を突き合わせて睨みあった。
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