527 / 760
第弐拾捌話-御祭
御祭-11
しおりを挟む
爆破事件の翌日。
長四郎は燐から呼び出しを受け、変邪内高校に来ていた。
「で、何で俺が呼び出されたの?」
長四郎は自身の疑問を燐に問う。
「何でって。事件を解決する為でしょ」
「事件を解決って言うけど、俺の仕事じゃないんんだけど」
「何言ってんの。これまで多くの事件を解決してきた男が」
燐はそう言いながら、長四郎の尻を蹴っ飛ばす。
「痛っ! どうして、暴力でねじ伏せようとするのかねぇ~」
痛む尻を摩りながら、長四郎は燐に抗議する。
「そんで、学校で何するの?」
「というより、人を待っている」
燐はそう答え待ち人を探していると、「お~い!」と言う元気な掛け声を出しながらこちらに向かって来る泉巡査の姿があった。
「トラブルメーカー二号の登場だ」
長四郎が言うと同時に、「余計なこと、言わない」と燐に小突かれる。
「ごめん。待った?」
「いえ、私達も来たところですから」
「嘘つけ」
長四郎は再び燐に小突かれるのだった。
上司から今回の事件の捜査を許可された泉巡査と共に、事件の重要参考人かもしれない国巳豹牙の自宅へと向かった。
国巳豹牙の自宅は高校から徒歩十五分の距離にあるマンションであった。
ピンポーン
マンションの廊下にインターホンのチャイム音が鳴り響く。
「はい」
インターホンから寝起きの男の声がする。
「警視庁です。国巳豹牙さんはいらっしゃいますでしょうか?」
泉巡査は警察手帳をインターホンのカメラに映しながら用件を伝えると、「僕ですが、何か?」と質問が返ってきた。
「昨日の事件でお聞きしたいことが」
泉巡査がそう説明すると、チッと言う舌打ちが聞こえてきた後に「少々お待ちください」と言うセリフと共に通話が切れた。
「なんか、先生から聞いた感じとは違うね」
「ラモちゃん、彼の声を聞いて感じなかった? 寝起きで機嫌が悪いんだよ」
長四郎が国巳の弁解をすると、玄関ドアが開いた。
「はい」寝癖頭の国巳がドアの間から顔を覗かせる。
「おはよう。ちょっと、事件について話聞きたいんだけど良いかな?」
「どうぞ」
泉巡査は家の中で聴取したいと思っていたのだが、国巳はその意とは反してこの場で聴取を受けようとする。
「あの悪いんだけど、トイレ貸してくれない。寒いとさ、トイレ行きたくなるんだよ。俺」
長四郎は機転を効かせて、部屋に入ろうとする。
「我慢しなさいよ」
これまた気の効かない燐の言葉にギョッとする長四郎と泉巡査。
「我慢できないから言ってんの! 漏らすぞ。女子高生」
「どうぞ」
長四郎のその一言を受け、国巳は渋々中に三人を招き入れた。
「トイレはここです」
国巳はトイレの場所を長四郎に伝えて、リビングに入る。
そして、それに続いて泉巡査と燐もリビングへと足を踏み入れる。
「で、聞きたい事って?」
ソファーに腰を下ろした国巳が質問してきた。
「昨日、爆破事件があったのは知っているよね?」
「ええ、学校に居ましたから」
泉巡査の質問に不機嫌そうに答える国巳。
「ねぇ、ホッバーって知ってるよね?」
「ホッバーね。内の生徒だったら誰でも知っているんじゃないんですか? って、君は女子高生なの?」
質問に質問で返された燐は少しムッとしながら「そうですけど。何か?」と逆ギレ気味に答えた。
「あの噂、本当だったんだ」
「噂?」
「工藤新一みたいな生徒が居るって言う噂」
「ま、そんな事はどうでも良いや。それより、ホッバーが事件と関わりがあるんですか?」
「それを調べているんです」
「ふーん。にしても、探偵さん遅いですね。ウンコでもしてるのかな?」
長四郎がトイレに入って五分ほど時間が経とうとしていた。
「そういえば・・・・・」
そう答える泉巡査と違い、燐はここで長四郎が何をしているのか。あらかた察しはついていた。
「ちょっと、トイレでも見てくるかな」
国巳がソファーから立ち上がると、燐は行手を阻むように立ち塞がった。
「浜屋ってどう思う?」
「いきなりな質問だな」
「どうなの?」
「嫌いだよ」
「奇遇。私も嫌いなの」
「で、探偵さんは?」
国巳がトイレに行こうとすると、長四郎がリビングに入ってきた。
「ありがとう。おかげでスッキリした」
国巳の肩をポンポンっと叩きながら、長四郎は満面の笑みで礼を言った。
長四郎は燐から呼び出しを受け、変邪内高校に来ていた。
「で、何で俺が呼び出されたの?」
長四郎は自身の疑問を燐に問う。
「何でって。事件を解決する為でしょ」
「事件を解決って言うけど、俺の仕事じゃないんんだけど」
「何言ってんの。これまで多くの事件を解決してきた男が」
燐はそう言いながら、長四郎の尻を蹴っ飛ばす。
「痛っ! どうして、暴力でねじ伏せようとするのかねぇ~」
痛む尻を摩りながら、長四郎は燐に抗議する。
「そんで、学校で何するの?」
「というより、人を待っている」
燐はそう答え待ち人を探していると、「お~い!」と言う元気な掛け声を出しながらこちらに向かって来る泉巡査の姿があった。
「トラブルメーカー二号の登場だ」
長四郎が言うと同時に、「余計なこと、言わない」と燐に小突かれる。
「ごめん。待った?」
「いえ、私達も来たところですから」
「嘘つけ」
長四郎は再び燐に小突かれるのだった。
上司から今回の事件の捜査を許可された泉巡査と共に、事件の重要参考人かもしれない国巳豹牙の自宅へと向かった。
国巳豹牙の自宅は高校から徒歩十五分の距離にあるマンションであった。
ピンポーン
マンションの廊下にインターホンのチャイム音が鳴り響く。
「はい」
インターホンから寝起きの男の声がする。
「警視庁です。国巳豹牙さんはいらっしゃいますでしょうか?」
泉巡査は警察手帳をインターホンのカメラに映しながら用件を伝えると、「僕ですが、何か?」と質問が返ってきた。
「昨日の事件でお聞きしたいことが」
泉巡査がそう説明すると、チッと言う舌打ちが聞こえてきた後に「少々お待ちください」と言うセリフと共に通話が切れた。
「なんか、先生から聞いた感じとは違うね」
「ラモちゃん、彼の声を聞いて感じなかった? 寝起きで機嫌が悪いんだよ」
長四郎が国巳の弁解をすると、玄関ドアが開いた。
「はい」寝癖頭の国巳がドアの間から顔を覗かせる。
「おはよう。ちょっと、事件について話聞きたいんだけど良いかな?」
「どうぞ」
泉巡査は家の中で聴取したいと思っていたのだが、国巳はその意とは反してこの場で聴取を受けようとする。
「あの悪いんだけど、トイレ貸してくれない。寒いとさ、トイレ行きたくなるんだよ。俺」
長四郎は機転を効かせて、部屋に入ろうとする。
「我慢しなさいよ」
これまた気の効かない燐の言葉にギョッとする長四郎と泉巡査。
「我慢できないから言ってんの! 漏らすぞ。女子高生」
「どうぞ」
長四郎のその一言を受け、国巳は渋々中に三人を招き入れた。
「トイレはここです」
国巳はトイレの場所を長四郎に伝えて、リビングに入る。
そして、それに続いて泉巡査と燐もリビングへと足を踏み入れる。
「で、聞きたい事って?」
ソファーに腰を下ろした国巳が質問してきた。
「昨日、爆破事件があったのは知っているよね?」
「ええ、学校に居ましたから」
泉巡査の質問に不機嫌そうに答える国巳。
「ねぇ、ホッバーって知ってるよね?」
「ホッバーね。内の生徒だったら誰でも知っているんじゃないんですか? って、君は女子高生なの?」
質問に質問で返された燐は少しムッとしながら「そうですけど。何か?」と逆ギレ気味に答えた。
「あの噂、本当だったんだ」
「噂?」
「工藤新一みたいな生徒が居るって言う噂」
「ま、そんな事はどうでも良いや。それより、ホッバーが事件と関わりがあるんですか?」
「それを調べているんです」
「ふーん。にしても、探偵さん遅いですね。ウンコでもしてるのかな?」
長四郎がトイレに入って五分ほど時間が経とうとしていた。
「そういえば・・・・・」
そう答える泉巡査と違い、燐はここで長四郎が何をしているのか。あらかた察しはついていた。
「ちょっと、トイレでも見てくるかな」
国巳がソファーから立ち上がると、燐は行手を阻むように立ち塞がった。
「浜屋ってどう思う?」
「いきなりな質問だな」
「どうなの?」
「嫌いだよ」
「奇遇。私も嫌いなの」
「で、探偵さんは?」
国巳がトイレに行こうとすると、長四郎がリビングに入ってきた。
「ありがとう。おかげでスッキリした」
国巳の肩をポンポンっと叩きながら、長四郎は満面の笑みで礼を言った。
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
商人の男と貴族の女~婚約破棄から始まる成り上がり~
葉月奈津・男
恋愛
「あなたとの婚約、破棄させていただきます!」
王立学院の舞踏会。
全校生徒が見守る中、商家の三男カロスタークは、貴族令嬢セザールから一方的に婚約破棄を突きつけられる。
努力も誠意も、すべて「退屈だった」の一言で切り捨てられ、彼女は王子様気取りの子爵家の三男と新たな婚約を宣言する。
だが、カロスタークは折れなかった。
「商人の子せがれにだって、意地はあるんだ!」
怒りと屈辱を胸に、彼は商人としての才覚を武器に、静かなる反撃を開始する。
舞踏会の翌日、元婚約者の実家に突如として訪れる債権者たち。
差し押さえ、債権買収、そして“後ろ盾”の意味を思い知らせる逆襲劇が幕を開ける!
これは、貴族社会の常識を覆す、ひとりの青年の成り上がりの物語。
誇りを踏みにじられた男が、金と知恵で世界を変える――!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
恋い焦がれて
さとう涼
恋愛
小学校時代の担任教諭・佐野に七年ぶりに再会し、話の流れで佐野の恋人へのエンゲージリングを選ぶために一緒にジュエリーショップに行くことになってしまった二十歳の女子大学生・輝。
最初はそんなつもりはなかったのに、次第に佐野を意識してしまうようになり、自分でも困惑してしまう。
必死に自分の想いを打ち消そうとする輝。
だけど佐野も恋人との関係に悩んでいるようで、複雑な想いを抱え続けることになる。
そんな輝を見守る(ちょっかいをかける?)バイト先の店長。
さらに佐野の恋人は意外な人物で、輝は大混乱。
※ドロドロではなく純愛系を目指していますが、ビターテイストなお話です
※理想的で格好いいヒーローではありません(…すみません)
※調べながら執筆をしているのですが、無知なところも多々あるので、間違っているところがありましたら教えてください。ツイッターでも受け付けています。
https://twitter.com/SATORYO_HOME
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる