探偵は女子高生と共にやって来る。

飛鳥 進

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第参拾玖話-引導

引導-21

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「林田が逮捕されたのか?」

 北条は書生の秋谷から報告を受けていた。

「はい。申し訳ございません」

「謝っても仕方がなかろう。え?」

 杖で秋谷を小突く北条は怒りに震える。

「申し訳ございません」

「それで、奴は何の容疑で逮捕されたんだ?」

「はい。違法薬物関連の容疑です」

「そうか・・・・・・ なら、そのまま奴に全てを被ってもらおうか」

「はい」

「奴を逮捕したのは、誰なんだ?」

「例の探偵です」

「あいつが!?」

「左様です」

 その一言に腹を立てた北条は、秋谷を思い切り杖で叩く。

「この落とし前はどうつけるっ!!!」

「必ずやあの探偵を消して見せます」

 そう言うと、北条の攻撃が止む。

「言ったな・・・・・・ どうにかしろっ!!」

「はいっ!!」

 必死で返事をする秋谷の目は怒りに満ち満ちていた。

 そんなことつゆ知らずな長四郎はというと・・・・・・

「屋敷に仕掛けに行くですって?」

 燐は唐突に言う長四郎に驚く。

「そうあそこが事件解決の糸口だ」


「探偵さん、令状もなしには僕らは同行できませんよ」

「そうです」と明野巡査も遊原巡査に同意する。

「てか、どうして屋敷なのよ」

「チミ達はもう忘れてるね。俺がどんな依頼で今回の件に関わっているのかを」

「行方不明の人を探すって奴だよね?」

「そう」

「そういえば、その人の事、何も言わないですよね。探偵さん」

「泉ちゃん、言わない理由はだわね」

「それより、屋敷にどう入り込むかでしょ?」

「遊原君の言う通り」

「いやそこが重要なんでしょ?」明野巡査は反論するが結局、燐と遊原巡査に押し切られてしまい話はどうやって、北条恒邸に殴りこむかになった。

「違法薬物で令状を取ろうにも、この前みたいに秋谷までしか取れませんよ。御大に引導を渡すなんて到底」遊原巡査は悔しさに顔を滲ませる。

「そんな顔すんなよ」

「そうそう」

「そんなひどい顔してました?」

「してた」と明野巡査が答える。

「何か良い策がないものか・・・・・・」長四郎は口を窄めてう~んと唸る。

「林田に協力してもらうは?」

「林田は秋谷との関係は認めたけど、北条恒まではな」

 取り調べを行った遊原巡査がそう答える。

「それもダメなら、秋谷をしょっ引くついでに北条との関係を認めさせるってのはどうです?」

「泉ちゃん、それはしらを切られて終わりだよ」と長四郎は明野巡査の提案を一蹴する。

 すると、そのタイミングで姿をくらましていた佐藤田警部補が姿を現す。

「おう、全員揃ってるんだ」

「どうも」長四郎は佐藤田警部補に向かって会釈すると佐藤田警部補も会釈で返す。

「北条恒邸へのガサ入れの令状とれたぞ」

「え? うそっ!?」燐がいの一番に声を上げる。

「噓じゃないよ。本当に令状が取れたんだから」

「じゃあ、これで」

「ああ、行ける」そう明野巡査に答える。長四郎の目は真剣そのものであった。
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