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第弐話-酸素
酸素-9
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酸部 素男はその日の朝、キャリケースを片手に家を出てどこかへと消えて行った。
新三と愛子、誠は酸部に接触を試みようと酸部が住むマンションを訪れる。
一階フロントにあるオートロックのインターホンを鳴らすが応答がない。
「駄目ですね。反応がない」誠は管理人室を探す。
そんな誠を他所に新三は何度も部屋番号を押してイ何度もンターホンを鳴らす。
しまいには「もしっもしっ」と歌を歌い始める始末。
「参りました。管理人がいません」
「困りましたね。取り敢えず、勤務先に行きますか?」愛子が今後の方針を提案する。
「そうですね。行きましょう」
二人が出て行こうとするのに新三は未だにオートロックのインターホンに向かって歌い続けていた。
「いいから行くぞ!」愛子も頭を叩かれ首根っこを掴まれ引きずられながら酸部の勤務先へと移動する。
その道中の車内で酸部の行動について話し合う三人。
「高飛びされたんでしょうか?」
「可能性は高いかもです」
運転する誠は愛子の問いにそう答える。
「そう思うんだったら、空港に行った方が早くね?」茶々を入れてくる新三。
「宇宙人って空港使うんですか?」
「当たり前だろ。愛子ちゃん、バカなの?」
新三が言うと同時にエルボーを浴びせる愛子。
「その空港ってどこにあるんですか?」
「羽田です」誠は淡々と答える。
「嘘ッ!!」
「ホントです。円盤を旅客機に偽装し離着陸させて地球に来訪しているんです」
「じゃあ、良く撮影される円盤は?」
「何らかのアクシデントで偽装が解けた観光バス? 的なものです」
「そうなんですね。じゃあ、小永さんの言う通り空港に向かいますか?」
「それは出来ないんです。空港の利用は一般の地球人は入れないことになっていますから。
僕自身も入るのに手続きが必要で」
「知らなかった」隣でグロッキーになっている新三を見て愛子は、この男は何で重要な事を説明しないのかそう思う。
「着きました」
誠は会社前に路駐させると車を降り愛子を連れ立って、会社へと入っていく。
事前に愛子から亜宇に捜査協力の依頼をしていたので、中にすんなりと入れてもらうことが出来た。
「彼、無断欠勤なんです」
亜宇の言葉を受けて、やっぱりと顔を見合わせる愛子と誠。
「昨日までで、何か変わったことはありましたか?」誠が質問する。
「いえ、特には」
「この様な事は今まで?」続けて質問をする誠。
「初めてのことなので社の皆、驚いています」
「彼の履歴書、見せてもらえます?」
今度は愛子が話始める。
「分かった。人事に持ってきてもらうね」
亜宇はすぐ様、内線で人事部に連絡し酸部の履歴書を持って来てもらうよう依頼する。
それからすぐに酸部の履歴書が愛子達の下に届いた。
「これが酸部君の履歴書です」
「ありがとうございます。あのこれ持ち帰っても?」
愛子が確認すると「いいよ。無くさないで」とだけ亜宇は言い仕事に戻っていった。
「大した成果得られませんでしたね。巽川さん」
「そうですね。参ったな」誠は困り顔で次の一手を考える。
正面玄関を出ると新三が階段に座っていた。
「あれ、覆面パトカーは?」
愛子の問いかけに無言で指をさす新三。
その先にはレッカーに運ばれる覆面パトカーがあった。
「あ!」誠は慌ててレッカー車を追いかけて行くのだった。
10分後、誠はふてくされながら戻ってきた。
「ダメでした」レッカー車から覆面パトカーの救出は失敗に終わった旨を新三と愛子に伝える。
「で、どうします?」愛子は八方塞がりだと思いながら、これからについて聞く。
「しゃあない。誠っち、ここからは別行動だ」
「例のアレですね」
「例のアレって?」愛子が説明を求める。
「付いてくれば分かる」
新三は一人どこかへ歩き始めたので、愛子もその後を追うのであった。
新三と愛子、誠は酸部に接触を試みようと酸部が住むマンションを訪れる。
一階フロントにあるオートロックのインターホンを鳴らすが応答がない。
「駄目ですね。反応がない」誠は管理人室を探す。
そんな誠を他所に新三は何度も部屋番号を押してイ何度もンターホンを鳴らす。
しまいには「もしっもしっ」と歌を歌い始める始末。
「参りました。管理人がいません」
「困りましたね。取り敢えず、勤務先に行きますか?」愛子が今後の方針を提案する。
「そうですね。行きましょう」
二人が出て行こうとするのに新三は未だにオートロックのインターホンに向かって歌い続けていた。
「いいから行くぞ!」愛子も頭を叩かれ首根っこを掴まれ引きずられながら酸部の勤務先へと移動する。
その道中の車内で酸部の行動について話し合う三人。
「高飛びされたんでしょうか?」
「可能性は高いかもです」
運転する誠は愛子の問いにそう答える。
「そう思うんだったら、空港に行った方が早くね?」茶々を入れてくる新三。
「宇宙人って空港使うんですか?」
「当たり前だろ。愛子ちゃん、バカなの?」
新三が言うと同時にエルボーを浴びせる愛子。
「その空港ってどこにあるんですか?」
「羽田です」誠は淡々と答える。
「嘘ッ!!」
「ホントです。円盤を旅客機に偽装し離着陸させて地球に来訪しているんです」
「じゃあ、良く撮影される円盤は?」
「何らかのアクシデントで偽装が解けた観光バス? 的なものです」
「そうなんですね。じゃあ、小永さんの言う通り空港に向かいますか?」
「それは出来ないんです。空港の利用は一般の地球人は入れないことになっていますから。
僕自身も入るのに手続きが必要で」
「知らなかった」隣でグロッキーになっている新三を見て愛子は、この男は何で重要な事を説明しないのかそう思う。
「着きました」
誠は会社前に路駐させると車を降り愛子を連れ立って、会社へと入っていく。
事前に愛子から亜宇に捜査協力の依頼をしていたので、中にすんなりと入れてもらうことが出来た。
「彼、無断欠勤なんです」
亜宇の言葉を受けて、やっぱりと顔を見合わせる愛子と誠。
「昨日までで、何か変わったことはありましたか?」誠が質問する。
「いえ、特には」
「この様な事は今まで?」続けて質問をする誠。
「初めてのことなので社の皆、驚いています」
「彼の履歴書、見せてもらえます?」
今度は愛子が話始める。
「分かった。人事に持ってきてもらうね」
亜宇はすぐ様、内線で人事部に連絡し酸部の履歴書を持って来てもらうよう依頼する。
それからすぐに酸部の履歴書が愛子達の下に届いた。
「これが酸部君の履歴書です」
「ありがとうございます。あのこれ持ち帰っても?」
愛子が確認すると「いいよ。無くさないで」とだけ亜宇は言い仕事に戻っていった。
「大した成果得られませんでしたね。巽川さん」
「そうですね。参ったな」誠は困り顔で次の一手を考える。
正面玄関を出ると新三が階段に座っていた。
「あれ、覆面パトカーは?」
愛子の問いかけに無言で指をさす新三。
その先にはレッカーに運ばれる覆面パトカーがあった。
「あ!」誠は慌ててレッカー車を追いかけて行くのだった。
10分後、誠はふてくされながら戻ってきた。
「ダメでした」レッカー車から覆面パトカーの救出は失敗に終わった旨を新三と愛子に伝える。
「で、どうします?」愛子は八方塞がりだと思いながら、これからについて聞く。
「しゃあない。誠っち、ここからは別行動だ」
「例のアレですね」
「例のアレって?」愛子が説明を求める。
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新三は一人どこかへ歩き始めたので、愛子もその後を追うのであった。
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