異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第3章・冒険者デビュー

ギルドカード①

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 冒険者ギルドに着くと、受付カウンターに居た女の子が、慌てたように裏に走っていき、ゴムレスさんを連れて戻って来た。
 ゴムレスさんは私たちを見るなり、

「お前たち、どこに行っていたんだ!」

 と聞いてきて……私とユリウスはどうしてそんな事を聞かれるのだろうと、顔を見合わせた。

「何かあったのか?」

 シルヴィーク村にある家に戻っていたと言えない私たちは、ゴムレスさんの質問に、質問で返した。
 シルヴィーク村は今、見えない壁のようなもので囲まれて中に入れなくなっていて、村人たちは生死不明って言われているからね。
 本当は、一部の森を含んだ村を守る結界が張られていて、その中で村のみんなは元気に過ごしているんだけど。

「いろいろとあってな、お前たちを探していた」

 はぁ、と深い息をついて、ゴムレスさんが言った。
 それから、ちょっと来いと言って、この間お金を受け取る時に使った部屋へと連れて行かれる。

「いろいろって……もしかして、黒魔結晶の件か?」

 シルヴィーク村に帰っていた一週間のうちに、もしかして黒魔結晶の件で、何かあったのだろうか。
 心配になって聞くと、ゴムレスさんは首を横に振った。

「いや、お前たちを探していた理由は、黒魔結晶の件じゃない。スタイリッシュ・アーマーのリュシオンが、お前たちを探していてな……」

「え?」

 思いがけない名前が出て、私は首を傾げてユリウスを見つめた。
 リュシーさんの店で買った物の加工には、一週間くらいかかるって言っていたから、加工が終わった頃に取りに行くつもりだったけれど、他に何か用なのかな?
 とりあえず、後から行くつもりであると伝えると、ゴムレスさんは頷いた。

「あと、俺もお前らに用があってな……ギルドカードの事だ。出してみろ」

「わ、わかった……」

 ゴムレスさんに言われるままに、私とユリウスはギルドカードを出して、ゴムレスさんに見せた。

「門番から聞いてまさかとは思ったが、本当にブランクのままだったんだな。この間確認しなかった俺たちも悪いんだが……」

「えっと、門番の人から聞きました。これ、仮登録状態って事ですよね?」

「そうだ、仮登録状態だ。お前たちのカードには、冒険者ランクがねぇ。ブランクのままになっているんだ」

「ブランク?」

「ほら、お前らのこのカードには、ランクの表示がないだろう。冒険者ランクには、S、A、B、C、D、E、F、Gと、八つのランクがあるんだ。このランクを入れて初めて、このカードは本登録された事になるんだよ」

 私とユリウスは自分のカードを見つめた。
 確かに、ランクの表示がない。
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