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46.お披露目
しおりを挟む「あの光は、精霊たちの祝福かな」
フレルデント王の声が聞こえた瞬間、視界に色が戻ってきた。
アリアはリカルドと共に、フレルデント王の前に居た。
「君たち二人は、本当に精霊たちに愛されているね。この国の王として、親として、私は君たち二人が誇らしいよ。さぁ、この国の民にも、その姿を見せてやってくれ」
「はい、父上」
リカルドは笑顔でフレルデント王に頷いた。
そして、先程まで居たはずの、白い空間での出来事に混乱したままのアリアの肩を抱き、耳元で落ち着くようにと囁く。
「リカルド様……あの子たちは……」
「うん、後から話そう」
「はい……」
アリアが頷くと、行こう、とリカルドが呟く。
これから城のバルコニーに出て、フレルデントの国民に姿を見せ、婚礼を終えてアリアがリカルドの妻になった事を、報告をするのだ。
「あ……」
リカルドとアリアがバルコニーに出ると、雲一つなかったはずなのに、影がさした。
どうしたのだろうと空を見ると、上空を五匹のドラゴンが飛んでいるのが見えた。
五匹のドラゴンは何周か円を描くように上空で旋回すると、その姿がよく見えるように城近くまで下降してきて、それぞれ別の方向へと去って行った。
五匹のドラゴンの色は、緑、赤、水色、金色、黒の五色だった。
「ハルカゼ、ホムラ、スイレイ、コウリン、カゲツヤ……」
先程出会った五人の子供たちは、あの五匹のドラゴンだったのだろう。
不思議な白の空間で言葉を交わした後、真の姿を見せて、あれが夢や幻ではなかった事を教えてくれたのだ。
彼らは自分とリカルドの命がある限り、愛するものを守る、力を貸すと言ってくれた。
それはなんて光栄で、なんて幸せな事なのだろう。
感極まったアリアは、涙を流した。
「大丈夫かい、アリア」
「はい。でも……」
「どうしたんだい?」
「私、とても幸せです」
「うん、僕もだよ」
頷いたリカルドが涙で濡れたアリアの頰に唇を寄せると、歓声が上がった。
アリアは、今自分たちがバルコニーからフレルデントの民に姿を見せている事を思い出し、真っ赤になったが、リカルドと共に自分たちを見上げる民に笑顔で手を振った。
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