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第三章 光の聖女ジェネット
第10話 危険な代償
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「さてと……」
ジェネットとアビーが山頂を目指して足早に登っていくのを見届けると僕は前を向いた。
日暮れを迎え、山道にはいつの間にか多くの松明が焚かれて辺りを照らし出していた。
そんな中、下からはまだ十数人の部族が登ってくる。
ここで彼らを止めておかないと下手すれば山頂まで追ってくるかもしれない。
そんなことになれば山頂での作業どころじゃなくなってしまう。
僕は手にしたタリオの刀身にまとわりつく白と黒の蛇を見てそっと呟きを漏らした。
「今、僕が頼れるのはおまえたちだけだよ。ミランダを助けたいんだ。力を貸してほしい」
蛇たちはウネウネと動くだけで何も答えようとはしないけれど、僕は左手にはめられたIRリングを見て、これをくれた時のミランダの顔を思い浮かべながら自分を奮い立たせた。
ああ、怖いなぁ。
「ここは俺に任せて先に行け!」なんてガラじゃないし、こんな役回りをやれるほどのキャラじゃないけれど、最近僕は自分のことを少し分かってきた気がする。
きっと僕はこうやって自分を追い込まないと必死に頑張れない性格なんだ。
周りにミランダやジェネットといった強い人たちがいて困難を解決してくれるから、ついついそれに甘えてしまうけど、いつまでもそれじゃダメだ。
ミランダを修復して彼女を無事に出張襲撃イベントに連れて行く。
そして……アリアナと会ってちゃんと話をする。
それをするためには、僕はもっと強くならなきゃいけない。
ついに前方10メートルまで迫ってきた部族の男らを前に僕は覚悟を決めてタリオを構えた。
すると蛇たちがのっそりと起き上がってタリオの刀身から離れ、僕の体にまとわりついた。
よし。
蛇たちもやる気になってくれている。
白蛇が僕の周囲の地面を警戒し、黒蛇はIRリングに顔を押し付けると、その口から桃色のナイフを吐き出して僕に渡してくれる。
小振りなそのナイフは先ほどと同様に桃色の輝きを放っているけど、恐らくこの色は僕にしか見えていないはずだ。
僕はミランダと一緒に練習したナイフ投げの要領を思い返し、一番先頭を走ってくる男に向かって桃色のステルス・ナイフを思い切り投げつけた。
「フンヌッ!」
相手の部族は僕が何かを投げたと知って一瞬立ち止まるけど、目に見えないそれを避けることは出来ない。
ステルス・ナイフは男の体に当たると溶けるようにその体内に浸透していく。
男は一切のダメージを受けることなく、強制的な眠りに落ちた。
「よしっ!」
気合いの声を上げる僕の手に黒蛇が次々とナイフを吐き出してくれる。
それを手にした僕は間髪入れずに目の前に押し寄せる男らに向かって投げつけた。
だけど、状況はそんなに簡単じゃなかった。
彼らは続々と倒れていくけど、数が多くてとても追いつかない。
ついに何人かの男が掴みかかってきて僕をその場に引き倒そうとした。
「うわっ!」
だけど今度は白蛇が男らに桃色の煙を浴びせかけ、彼らをバタバタ倒していく。
危うく捕まりかけた僕は体勢を立て直しながら後方に下がっていく。
そうしないとあっという間に男らの圧力に押し潰されてしまいそうだからだ。
僕は歯を食いしばった。
それから何分経ったか分からないけど、僕は自分の肩が抜けるんじゃないかと思うほど連続でナイフを投げまくった。
そうしているうちに僕の左腕に装備されているIRリングに不思議な変化が起きていた。
桃色の光を放っていたそれは急に黒く染まり、再び桃色に戻るといった点滅をし始めたんだ。
繰り返されるその明滅は徐々に早くなっていく。
な、何だろう?
その変化が何であるのかは分からなかったけれど、そのことを気にしている余裕はなかった。
戦い続ける僕の体には疲労がたまり、各種ステータスが少しずつ低下し始めた。
これだけ踏ん張っているのに、敵の数は一向に減らない。
お、おかしいな。
さっき見た時は十数人しかいなかったはずなのに。
そう思った僕は男らの向こう側にわずかに見えた光景に愕然とした。
後方ではまるで巣穴から這い出るアリのように男たちが次々と土の中から這い出てくる。
こ、この部族どんだけいるの。
いや……もしかしたら眠りの効果が切れた相手がまた起き出したのかもしれない。
皆、同じような頭蓋骨の兜をかぶっているから見分けがつかないけど。
どちらにしろ数が多すぎてこのままじゃここを突破されてしまう。
僕自身もゲームオーバーになってしまえば、闇の洞窟に戻されちゃう。
必ず山頂に行くってジェネットと約束したのに。
蛇たちは頑張って目の前の男たちを次々と眠らせてくれている。
僕もタリオの刃を盾に相手の猛攻に必死で耐えるけど、受け切れずに体のあちこちを斬りつけられてライフがどんどん減っていく。
タリオの持つ報復能力によって斬りつけた側の彼らもダメージを負うけど、そんなことおかまいなしに部族の男たちは刃を僕に向けてくる。
僕はもうまったく余裕がなくなっていた。
情けないことにここに一人残ったことすら後悔しかけている。
そして……憂慮すべきはそれだけじゃなかった。
僕の左腕に装備されたIRリングに唐突な変化が訪れた。
IRリングの点滅速度はピークを迎え、そして点滅が途切れると、桃色だったそれは真っ黒に染まった。
途端に僕の体に異変が起きた。
「め、目が……」
僕の目の前が真っ暗になる。
視界が途絶え、松明に照らされていたはずの山道も、目の前に迫る敵も、何もかもが見えなくなっていた。
そう。
眼前に敵が迫り来るこの窮地の中、僕の目は唐突にその光を失ってしまったんだ。
「えっ……な、何で?」
突然で理解し難い状況に置かれて呆然と声を漏らした僕は、目の前の地面を他の誰かが踏みしめる音を聞いて反射的にタリオの刀身を構えた。
次の瞬間。
金属同士がぶつかり合う硬質な音と、握り締めた刀身から伝わる痛いほどの衝撃。
それは相手が僕に向けて刃物を振り下ろしたことを示していた。
こ、こんな大ピンチなのに目が見えないなんて……。
目を見開いても、しばたかせても何も見えない。
視力を失ってしまった僕はパニック状態に陥った。
め、目が見えないのに戦えないよ!
そして反射的に振り返り、とにかく上り坂を登って逃げ出した。
ブラックアウトした視界の中を転びそうになりながらそれでも必死に僕は逃げる。
そんな僕を追う無数の足音が後方から響き渡る。
目が見えないというのは恐ろしいことだった。
見えない敵が追ってくるという恐怖心が僕の戦意をそぎ落とす。
僕は死に物狂いで逃げた。
だけど刃物が空を切る鋭い音が聞こえ、肩や背中に焼けるような痛みを覚える。
背を向けて逃げる僕の体を、追跡者たちが斬り刻む。
うぅっ!
ラ、ライフが尽きる。
回復アイテムを使う間さえ与えてもらえない。
この状況においても聖域の掟に縛られた僕は、闇雲にタリオを振るうことすら出来ない。
目が見えないままタリオを振るって相手を傷つけたらそこで【不適合】の烙印を押されてしまうからだ。
ゲームオーバー待ったなしの状況に僕の心は絶望で染まっていく。
以前に魔道拳士アリアナは目隠しをした状態でゾンビたちを打ち倒した。
それは彼女が達人だったからこそ出来たことで、戦闘に関してはまったく未熟な僕においそれと出来ることじゃない。
事実、目が見えないという状況だけで僕は混乱し、戦意を保てなくなってしまっている。
闇に包まれた視界の中、死の間際の逃走を続ける僕は、事前の訓練もせず何の確証もないままタリオとIRリングの力に頼って戦い続けた自分自身の迂闊さを呪った。
これは代償だったのかもしれない。
IRリングとタリオの力によって見えないものを見ていた僕は逆に、見えるものが見えなくなっていた。
まるでそれは不可視エネルギーであるステルス能力を使い続けた僕に対する神の戒めのように思えて仕方がなかった。
ジェネットとアビーが山頂を目指して足早に登っていくのを見届けると僕は前を向いた。
日暮れを迎え、山道にはいつの間にか多くの松明が焚かれて辺りを照らし出していた。
そんな中、下からはまだ十数人の部族が登ってくる。
ここで彼らを止めておかないと下手すれば山頂まで追ってくるかもしれない。
そんなことになれば山頂での作業どころじゃなくなってしまう。
僕は手にしたタリオの刀身にまとわりつく白と黒の蛇を見てそっと呟きを漏らした。
「今、僕が頼れるのはおまえたちだけだよ。ミランダを助けたいんだ。力を貸してほしい」
蛇たちはウネウネと動くだけで何も答えようとはしないけれど、僕は左手にはめられたIRリングを見て、これをくれた時のミランダの顔を思い浮かべながら自分を奮い立たせた。
ああ、怖いなぁ。
「ここは俺に任せて先に行け!」なんてガラじゃないし、こんな役回りをやれるほどのキャラじゃないけれど、最近僕は自分のことを少し分かってきた気がする。
きっと僕はこうやって自分を追い込まないと必死に頑張れない性格なんだ。
周りにミランダやジェネットといった強い人たちがいて困難を解決してくれるから、ついついそれに甘えてしまうけど、いつまでもそれじゃダメだ。
ミランダを修復して彼女を無事に出張襲撃イベントに連れて行く。
そして……アリアナと会ってちゃんと話をする。
それをするためには、僕はもっと強くならなきゃいけない。
ついに前方10メートルまで迫ってきた部族の男らを前に僕は覚悟を決めてタリオを構えた。
すると蛇たちがのっそりと起き上がってタリオの刀身から離れ、僕の体にまとわりついた。
よし。
蛇たちもやる気になってくれている。
白蛇が僕の周囲の地面を警戒し、黒蛇はIRリングに顔を押し付けると、その口から桃色のナイフを吐き出して僕に渡してくれる。
小振りなそのナイフは先ほどと同様に桃色の輝きを放っているけど、恐らくこの色は僕にしか見えていないはずだ。
僕はミランダと一緒に練習したナイフ投げの要領を思い返し、一番先頭を走ってくる男に向かって桃色のステルス・ナイフを思い切り投げつけた。
「フンヌッ!」
相手の部族は僕が何かを投げたと知って一瞬立ち止まるけど、目に見えないそれを避けることは出来ない。
ステルス・ナイフは男の体に当たると溶けるようにその体内に浸透していく。
男は一切のダメージを受けることなく、強制的な眠りに落ちた。
「よしっ!」
気合いの声を上げる僕の手に黒蛇が次々とナイフを吐き出してくれる。
それを手にした僕は間髪入れずに目の前に押し寄せる男らに向かって投げつけた。
だけど、状況はそんなに簡単じゃなかった。
彼らは続々と倒れていくけど、数が多くてとても追いつかない。
ついに何人かの男が掴みかかってきて僕をその場に引き倒そうとした。
「うわっ!」
だけど今度は白蛇が男らに桃色の煙を浴びせかけ、彼らをバタバタ倒していく。
危うく捕まりかけた僕は体勢を立て直しながら後方に下がっていく。
そうしないとあっという間に男らの圧力に押し潰されてしまいそうだからだ。
僕は歯を食いしばった。
それから何分経ったか分からないけど、僕は自分の肩が抜けるんじゃないかと思うほど連続でナイフを投げまくった。
そうしているうちに僕の左腕に装備されているIRリングに不思議な変化が起きていた。
桃色の光を放っていたそれは急に黒く染まり、再び桃色に戻るといった点滅をし始めたんだ。
繰り返されるその明滅は徐々に早くなっていく。
な、何だろう?
その変化が何であるのかは分からなかったけれど、そのことを気にしている余裕はなかった。
戦い続ける僕の体には疲労がたまり、各種ステータスが少しずつ低下し始めた。
これだけ踏ん張っているのに、敵の数は一向に減らない。
お、おかしいな。
さっき見た時は十数人しかいなかったはずなのに。
そう思った僕は男らの向こう側にわずかに見えた光景に愕然とした。
後方ではまるで巣穴から這い出るアリのように男たちが次々と土の中から這い出てくる。
こ、この部族どんだけいるの。
いや……もしかしたら眠りの効果が切れた相手がまた起き出したのかもしれない。
皆、同じような頭蓋骨の兜をかぶっているから見分けがつかないけど。
どちらにしろ数が多すぎてこのままじゃここを突破されてしまう。
僕自身もゲームオーバーになってしまえば、闇の洞窟に戻されちゃう。
必ず山頂に行くってジェネットと約束したのに。
蛇たちは頑張って目の前の男たちを次々と眠らせてくれている。
僕もタリオの刃を盾に相手の猛攻に必死で耐えるけど、受け切れずに体のあちこちを斬りつけられてライフがどんどん減っていく。
タリオの持つ報復能力によって斬りつけた側の彼らもダメージを負うけど、そんなことおかまいなしに部族の男たちは刃を僕に向けてくる。
僕はもうまったく余裕がなくなっていた。
情けないことにここに一人残ったことすら後悔しかけている。
そして……憂慮すべきはそれだけじゃなかった。
僕の左腕に装備されたIRリングに唐突な変化が訪れた。
IRリングの点滅速度はピークを迎え、そして点滅が途切れると、桃色だったそれは真っ黒に染まった。
途端に僕の体に異変が起きた。
「め、目が……」
僕の目の前が真っ暗になる。
視界が途絶え、松明に照らされていたはずの山道も、目の前に迫る敵も、何もかもが見えなくなっていた。
そう。
眼前に敵が迫り来るこの窮地の中、僕の目は唐突にその光を失ってしまったんだ。
「えっ……な、何で?」
突然で理解し難い状況に置かれて呆然と声を漏らした僕は、目の前の地面を他の誰かが踏みしめる音を聞いて反射的にタリオの刀身を構えた。
次の瞬間。
金属同士がぶつかり合う硬質な音と、握り締めた刀身から伝わる痛いほどの衝撃。
それは相手が僕に向けて刃物を振り下ろしたことを示していた。
こ、こんな大ピンチなのに目が見えないなんて……。
目を見開いても、しばたかせても何も見えない。
視力を失ってしまった僕はパニック状態に陥った。
め、目が見えないのに戦えないよ!
そして反射的に振り返り、とにかく上り坂を登って逃げ出した。
ブラックアウトした視界の中を転びそうになりながらそれでも必死に僕は逃げる。
そんな僕を追う無数の足音が後方から響き渡る。
目が見えないというのは恐ろしいことだった。
見えない敵が追ってくるという恐怖心が僕の戦意をそぎ落とす。
僕は死に物狂いで逃げた。
だけど刃物が空を切る鋭い音が聞こえ、肩や背中に焼けるような痛みを覚える。
背を向けて逃げる僕の体を、追跡者たちが斬り刻む。
うぅっ!
ラ、ライフが尽きる。
回復アイテムを使う間さえ与えてもらえない。
この状況においても聖域の掟に縛られた僕は、闇雲にタリオを振るうことすら出来ない。
目が見えないままタリオを振るって相手を傷つけたらそこで【不適合】の烙印を押されてしまうからだ。
ゲームオーバー待ったなしの状況に僕の心は絶望で染まっていく。
以前に魔道拳士アリアナは目隠しをした状態でゾンビたちを打ち倒した。
それは彼女が達人だったからこそ出来たことで、戦闘に関してはまったく未熟な僕においそれと出来ることじゃない。
事実、目が見えないという状況だけで僕は混乱し、戦意を保てなくなってしまっている。
闇に包まれた視界の中、死の間際の逃走を続ける僕は、事前の訓練もせず何の確証もないままタリオとIRリングの力に頼って戦い続けた自分自身の迂闊さを呪った。
これは代償だったのかもしれない。
IRリングとタリオの力によって見えないものを見ていた僕は逆に、見えるものが見えなくなっていた。
まるでそれは不可視エネルギーであるステルス能力を使い続けた僕に対する神の戒めのように思えて仕方がなかった。
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