10 / 27
股間を大きくしますか? いいえ、しません。
しおりを挟む
どこにしようかなー。
俺は真剣に考える。
何を考えているのかって? そりゃあ、どこのパーツをカッコよくしてもらうかだ。
まぁ、ここで変態は迷わずに股間を選択するわけなのだがそんな無駄な使い方を俺はしない。当然だ。
「どうしました? 早く決めて下さい」
黒髪を長く伸ばしたシスターが俺を急かしてくる。
現在、教会のような所の中央に立っていて、俺から見える前の景色には何か分からないけどイケメンの銅像が置いてある。他は結婚式場何かで置いてあるような横長の椅子が置いてあり、銅像以外は普通の教会って感じだ。
そして、これは一人一人行われるスキルポイントの振り分け式的なやつで、活躍した順に割り振っていく。
俺もそこそこの活躍をしていたので三番目という大変いい位置でスキルを割り振ることが出来る。
素直にスキルカードに記されてる中の悪い部分に振ろうか。
目、鼻、口、輪郭、それ以外にも声やら臭い等、変わった項目もあるが評価はどれも5。平凡中の平凡。
これじゃあ、選ぶところが無いじゃないか! ていうか、これを改めて見ると分かるけど、本当に名前だけでFクラスに落とされたよなぁ。
あ……。でも、5じゃない項目が一つある。
3……。なになに? 股間。少し小さいですね。
何でわかるの?! てか、失礼にも程があるだろ!! 起った時に目立ちませんしぃ!? 別にいいしー!
危ない。危ない。怒りに任せて股間にスキルポイントを割り振る所だったよ。
「そうですね……。全体を平均的に……みたいな事は出来るんですか?」
「出来ますけど……無駄な項目にも振られちゃうかもしれませんよ?」
「例えば?」
「そうですね……。最近の話題で言えば、鼻くそが出にくくなるとか」
「……あまり入りませんね」
「ですよね」
「なら、容姿とかに関係する部分全てにお願いします」
「その点は私に任せてもらって大丈夫ですよね?」
「はい。お願いします」
RPGにあるような白い光に包まれ、視界が不安定になる。俺はそれを嫌がり目を瞑る。
「開けていいですよ……」
俺の目の前には鏡が置いてある。
そこには何かが変化した俺の姿があった。
「誰だ? この地味なやつ。超普通じゃないですか」
「まぁ、平均的に振りましたので」
「……そうですか」
俺は少し気を落とし、木で出来た扉を開き外に出る。
「お、どうだった?」
「何も変わってないじゃんー」
二番目に活躍し、大分変化した柳が煽ってくる。
まぁ、変化したと言っても塗り壁が人間の原型を保ったくらいの変化だけど。
空気の入ってない風船が少し膨れたみたいな? でも、段々と可愛くなりそう。
それだけは言えた。
「いやー、俺もそう思った。ほとんど変わってねぇ」
「まぁ、いいっしょ」
「……ていうか、お前は可愛くなりすぎなんだよ!!」
鼻くそマシンガンは女神様くらいの可愛さになっていた。
鼻をほじる仕草が愛らしく見えてしまう。俺はおかしくなってしまったのだろうか。
元は確かに普通だった。
でも、これはヤバイ。
肩から垂れ下がる黒髪が胸にかかる。目はとても柔らかい感じで二重。
口元はシュッとしている。
だるそうにして、眠そうにしている顔。それも全て可愛かった。
「まぁ、あんまり褒めんなよ」
顔を赤らめ、ニッコリと笑い返してくれた。
その後、顎の尖りが収まったり、豚人間が少しは人間に近づいたり、俺以外はかなりの変化を遂げていた。
そして、女神様も同様にかなりの変化を遂げていた。
「……嘘、だろ」
「何が嘘なんだ?」
「し、身長が伸びている……」
俺は地に膝をつき、頭をがっくりと下げる。
「いやいやいや! 身長を伸ばしてもらったんだよ!」
女神様はかつての女子らしい身長を失い、俺と同じくらいの高さになっていた。
何か……。あんまり変わってないの俺だけな気がしてきた……。ていうか、俺だけだ。
再び、膝を抱えて俺はガクリと肩を落とす。
「まぁ、気を持ちなよ。そう落ち込まないでさ!」
俺の肩をトンと叩く柳の姿が何だか可愛く見えてしまった。
この後、クラス全員で祝勝会を開きワイワイと盛り上がった。
俺は電車に揺られ家へ帰る。
「ただいま」
「おかえり」
階段を急いで駆け上り、部屋のベッドに寝転がる。
「この調子で上のクラスにいきたいな……」
俺はそう呟いた。
この後、彼は自分の変化に気づいたという。
……股間の大きさの変化だけが唯一分かるなんて。俺はとんでもない野郎だな。
そう思いながら、眠りについた。
俺は真剣に考える。
何を考えているのかって? そりゃあ、どこのパーツをカッコよくしてもらうかだ。
まぁ、ここで変態は迷わずに股間を選択するわけなのだがそんな無駄な使い方を俺はしない。当然だ。
「どうしました? 早く決めて下さい」
黒髪を長く伸ばしたシスターが俺を急かしてくる。
現在、教会のような所の中央に立っていて、俺から見える前の景色には何か分からないけどイケメンの銅像が置いてある。他は結婚式場何かで置いてあるような横長の椅子が置いてあり、銅像以外は普通の教会って感じだ。
そして、これは一人一人行われるスキルポイントの振り分け式的なやつで、活躍した順に割り振っていく。
俺もそこそこの活躍をしていたので三番目という大変いい位置でスキルを割り振ることが出来る。
素直にスキルカードに記されてる中の悪い部分に振ろうか。
目、鼻、口、輪郭、それ以外にも声やら臭い等、変わった項目もあるが評価はどれも5。平凡中の平凡。
これじゃあ、選ぶところが無いじゃないか! ていうか、これを改めて見ると分かるけど、本当に名前だけでFクラスに落とされたよなぁ。
あ……。でも、5じゃない項目が一つある。
3……。なになに? 股間。少し小さいですね。
何でわかるの?! てか、失礼にも程があるだろ!! 起った時に目立ちませんしぃ!? 別にいいしー!
危ない。危ない。怒りに任せて股間にスキルポイントを割り振る所だったよ。
「そうですね……。全体を平均的に……みたいな事は出来るんですか?」
「出来ますけど……無駄な項目にも振られちゃうかもしれませんよ?」
「例えば?」
「そうですね……。最近の話題で言えば、鼻くそが出にくくなるとか」
「……あまり入りませんね」
「ですよね」
「なら、容姿とかに関係する部分全てにお願いします」
「その点は私に任せてもらって大丈夫ですよね?」
「はい。お願いします」
RPGにあるような白い光に包まれ、視界が不安定になる。俺はそれを嫌がり目を瞑る。
「開けていいですよ……」
俺の目の前には鏡が置いてある。
そこには何かが変化した俺の姿があった。
「誰だ? この地味なやつ。超普通じゃないですか」
「まぁ、平均的に振りましたので」
「……そうですか」
俺は少し気を落とし、木で出来た扉を開き外に出る。
「お、どうだった?」
「何も変わってないじゃんー」
二番目に活躍し、大分変化した柳が煽ってくる。
まぁ、変化したと言っても塗り壁が人間の原型を保ったくらいの変化だけど。
空気の入ってない風船が少し膨れたみたいな? でも、段々と可愛くなりそう。
それだけは言えた。
「いやー、俺もそう思った。ほとんど変わってねぇ」
「まぁ、いいっしょ」
「……ていうか、お前は可愛くなりすぎなんだよ!!」
鼻くそマシンガンは女神様くらいの可愛さになっていた。
鼻をほじる仕草が愛らしく見えてしまう。俺はおかしくなってしまったのだろうか。
元は確かに普通だった。
でも、これはヤバイ。
肩から垂れ下がる黒髪が胸にかかる。目はとても柔らかい感じで二重。
口元はシュッとしている。
だるそうにして、眠そうにしている顔。それも全て可愛かった。
「まぁ、あんまり褒めんなよ」
顔を赤らめ、ニッコリと笑い返してくれた。
その後、顎の尖りが収まったり、豚人間が少しは人間に近づいたり、俺以外はかなりの変化を遂げていた。
そして、女神様も同様にかなりの変化を遂げていた。
「……嘘、だろ」
「何が嘘なんだ?」
「し、身長が伸びている……」
俺は地に膝をつき、頭をがっくりと下げる。
「いやいやいや! 身長を伸ばしてもらったんだよ!」
女神様はかつての女子らしい身長を失い、俺と同じくらいの高さになっていた。
何か……。あんまり変わってないの俺だけな気がしてきた……。ていうか、俺だけだ。
再び、膝を抱えて俺はガクリと肩を落とす。
「まぁ、気を持ちなよ。そう落ち込まないでさ!」
俺の肩をトンと叩く柳の姿が何だか可愛く見えてしまった。
この後、クラス全員で祝勝会を開きワイワイと盛り上がった。
俺は電車に揺られ家へ帰る。
「ただいま」
「おかえり」
階段を急いで駆け上り、部屋のベッドに寝転がる。
「この調子で上のクラスにいきたいな……」
俺はそう呟いた。
この後、彼は自分の変化に気づいたという。
……股間の大きさの変化だけが唯一分かるなんて。俺はとんでもない野郎だな。
そう思いながら、眠りについた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる