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第4章
雨露霜雪 over
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念願の陽葵との初デート。
感想から言うと…スッキリした気分。
相場で言うと楽しかったとかまた会いたいとかそういうんだろうけど。そういう感想というか気持ちは私にもあるんだけど、一番はやっぱり重荷がなくなって楽になった気分。要するにスッキリしたってこと。相場ってなんやねんっ!
陽葵がドーナッツじゃなくてドーナツにはまってるというか侵されてるみたいだったけど、それと陽葵も初デートってわかったりもできた。あと手を繋いだりもしたし。二人きりでしかもあんな大きなお店で過ごせた。
でも私はそんなことがあっても、心の底から喜びっていう感情が湧いてこなかった。
私は好きな男の子に対して、本当に喜んだりできないんだって。自分を虐げていた。
喫茶店でもそうだった。瞬間的にうれしいとか楽しいと思うことはあったけど…
いやママとパパが離婚してしまった時ぐらいからずっとそうだった。陽葵の前ではずっとそうだった。心のどこかで陽葵がママの事で私に後ろめたさを感じて、それを埋め合わせるために私といるんじゃないかって思ってしまって、私は本当の感情に蓋をしていた。
そんな私に対して陽葵は引け目とか後ろめたさ、それは優しさでもなく厳しさではない当たり前の事をアローン・アゲインを通して教えてくれた。
別れは当たり前で私の場合、母との別れが死別ではなく離婚だったていう話で
私は被害者面してたっていう話で
本当の自分に蓋していたって気付かせてくれた。
こんな私を助けてくれる人がいるっていうこと。
頼っていいとか、いつからそんな気障な男になったんだよ! でも本当に頼もしかった。仮面を外した私に寄り添ってくれるとか、もうやばい…
今まで好きではいたけどその感情は薄っぺらくておべっかにすら思えて
でも仮面を外した本当の私をぶつけるって決めて
―本当に好きになれた。
十六年かかった。じゃあ今までの感情は何だったんだろう。
それは多分気になる男の子とでもいえばいいのかな? 『気になるあいつは幼馴染』的な。
帰り道はそのおかげで会話とかほとんど覚えてない。陽葵の事をただ見てるだけで赤面するとか今までなかった。
私が好きな男の子はオートロックの開け方がわからないけど幼馴染の私の心を開けてくれる。今度はむこうの心を開けてやる。覚悟せよ。
まあ長年の付き合いで陽葵は私みたいな口うるさい子は好みではないっぽいけど。明日から淑女を心がけようかな。でも私、自分で言うのはなんだけどモテる方だと自負している、しかしその自負がいけないのかなあ。
とにもかくにも明日から本気の私を見せつけてやる。明日学校に早くいきたいな。でも会うのは何だか恥ずかしい、まともに顔を見て話せるだろうか。
そんな感情はベットの上で寝転がる私に襲い掛かるではなく、心臓の奥から脳に陽葵の事を考えるよう促し、眠り就くことをひたすら邪魔をした。むしろ心地よい。
そうかこれが―恋なんだろう。
そう自覚するとの心がくすぐったいのを感じることが出来た。もちろん初めての感覚。遠足前や修学旅行の前でも味わえない不思議で自分の心ではないような感覚。虚構ではなく、それは事実なんだとスマートホンのさっき変えたばかりの待ち受け画面が教えてくれる。その画面を見て私の意識はまた覚醒してしまう。
今頃陽葵はもう寝たのかな? 明日はどんなことを話そうかな? 今度はどこに行こう?
寝たいけどこの気持ちがそうさせてくれない。毎日こんなことではお肌に悪い。
その日の夜十時には寝床に就いていたけど結局寝たのは日が回ってしばらくした頃だったと思う。
さてさて、まだ眠いけど。楽しみが多くてそんなの吹っ飛んだ。
井口柚葉ニュースタイルで登校です!
感想から言うと…スッキリした気分。
相場で言うと楽しかったとかまた会いたいとかそういうんだろうけど。そういう感想というか気持ちは私にもあるんだけど、一番はやっぱり重荷がなくなって楽になった気分。要するにスッキリしたってこと。相場ってなんやねんっ!
陽葵がドーナッツじゃなくてドーナツにはまってるというか侵されてるみたいだったけど、それと陽葵も初デートってわかったりもできた。あと手を繋いだりもしたし。二人きりでしかもあんな大きなお店で過ごせた。
でも私はそんなことがあっても、心の底から喜びっていう感情が湧いてこなかった。
私は好きな男の子に対して、本当に喜んだりできないんだって。自分を虐げていた。
喫茶店でもそうだった。瞬間的にうれしいとか楽しいと思うことはあったけど…
いやママとパパが離婚してしまった時ぐらいからずっとそうだった。陽葵の前ではずっとそうだった。心のどこかで陽葵がママの事で私に後ろめたさを感じて、それを埋め合わせるために私といるんじゃないかって思ってしまって、私は本当の感情に蓋をしていた。
そんな私に対して陽葵は引け目とか後ろめたさ、それは優しさでもなく厳しさではない当たり前の事をアローン・アゲインを通して教えてくれた。
別れは当たり前で私の場合、母との別れが死別ではなく離婚だったていう話で
私は被害者面してたっていう話で
本当の自分に蓋していたって気付かせてくれた。
こんな私を助けてくれる人がいるっていうこと。
頼っていいとか、いつからそんな気障な男になったんだよ! でも本当に頼もしかった。仮面を外した私に寄り添ってくれるとか、もうやばい…
今まで好きではいたけどその感情は薄っぺらくておべっかにすら思えて
でも仮面を外した本当の私をぶつけるって決めて
―本当に好きになれた。
十六年かかった。じゃあ今までの感情は何だったんだろう。
それは多分気になる男の子とでもいえばいいのかな? 『気になるあいつは幼馴染』的な。
帰り道はそのおかげで会話とかほとんど覚えてない。陽葵の事をただ見てるだけで赤面するとか今までなかった。
私が好きな男の子はオートロックの開け方がわからないけど幼馴染の私の心を開けてくれる。今度はむこうの心を開けてやる。覚悟せよ。
まあ長年の付き合いで陽葵は私みたいな口うるさい子は好みではないっぽいけど。明日から淑女を心がけようかな。でも私、自分で言うのはなんだけどモテる方だと自負している、しかしその自負がいけないのかなあ。
とにもかくにも明日から本気の私を見せつけてやる。明日学校に早くいきたいな。でも会うのは何だか恥ずかしい、まともに顔を見て話せるだろうか。
そんな感情はベットの上で寝転がる私に襲い掛かるではなく、心臓の奥から脳に陽葵の事を考えるよう促し、眠り就くことをひたすら邪魔をした。むしろ心地よい。
そうかこれが―恋なんだろう。
そう自覚するとの心がくすぐったいのを感じることが出来た。もちろん初めての感覚。遠足前や修学旅行の前でも味わえない不思議で自分の心ではないような感覚。虚構ではなく、それは事実なんだとスマートホンのさっき変えたばかりの待ち受け画面が教えてくれる。その画面を見て私の意識はまた覚醒してしまう。
今頃陽葵はもう寝たのかな? 明日はどんなことを話そうかな? 今度はどこに行こう?
寝たいけどこの気持ちがそうさせてくれない。毎日こんなことではお肌に悪い。
その日の夜十時には寝床に就いていたけど結局寝たのは日が回ってしばらくした頃だったと思う。
さてさて、まだ眠いけど。楽しみが多くてそんなの吹っ飛んだ。
井口柚葉ニュースタイルで登校です!
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