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第三章
第29話 逃げる気にはなれないから
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「セレスー!! セレスー!!」
俺は家に帰ると、セレスに助けを求めて和室のドアをノックする。
……まるで某ネコ型ロボットに頼み事をするダメな少年になった気分だ。
「ああ、お帰りなさい、マサヤ。そんなに慌ててどうしたんですか?」
「セレス、いきなりで悪いけど相談があるんだ!!」
「相談ですか……分かりました。では部屋へどうぞ」
そう言うと、セレスはドアを開いて俺を招き入れた。
「それでどのような相談でしょうか」
「実は……」
俺は学校でのあらましを手短に話すと、セレスの顔がサッと青ざめる。
「えっ!? サワムラという方とドッジボールの練習ですか!?」
「今日は理由をつけて逃げて来たけど、月曜日までにボールを普通に投げられるようにならなきゃ沢村の命が危ない……。だから何かいい方法があったら教えて欲しいんだ」
必死になる余り、冷や汗がダラダラと流れているのが自分でも分かる。
「いい方法……ですか……今までマサヤから聞いた話を考えますと……」
悩んだままセレスは黙ってしまい、俺の不安が増す。
それでも答えを待っていると、セレスがためらいながら口を開いた。
「確実な方法があるにはあるのですが……」
「教えてくれ!! 何をすればいいんだ!?」
「病気になってしまったと言って、球技大会が終わるまで学校を休みましょう。本来、嘘は良くありませんが、この場合は仕方ありません……」
「ちょっと待った!! それ、どうにかするのを完全に諦めてないか!?」
「確かにそうなのですが、人の命には代えられませんし……」
「うっ……」
セレスにもっともな意見を言われて口ごもる。
今までの出来事を振り返れば、力を入れても能力を発動させずに済んだ試しは一度も無い。能力込みのボールをぶつけようものなら、相手が無事に済まないのは明白だ。
このままセレスに同調して逃げたくなるが、沢村の顔が頭をよぎる。
俺が練習に付き合うって言ったら、沢村のやつ、涙まで浮かべて喜んでたからなぁ……。
沢村の期待を裏切ると思うと、メチャクチャ後ろめたい気持ちになってくる。
「どうにかならないなら、せめて普通にボールを投げる練習だけでもしたいんだ。力を尽くしてダメだったならまだしも、最初から諦めるのはどうにも後味が悪くて……」
「練習を……ですか。それでしたら私は何をすれば良いのでしょうか?」
「今のままじゃ練習をしようにも、投げたボールが全てをなぎ倒す兵器になるから練習すらできないんだ。それだけでも何とかなれば……」
俺がそう言うと、セレスが少し間を置いてから口を開いた。
「……私が全力を出せば、強力なシールドを展開させることができます。シールドの中で練習すれば、マサヤの能力が発動しても周辺の被害を抑えられるでしょう……」
「じゃあ、周りに迷惑かけずに練習ができる!?」
「はい……。ですが、私ができるのはそこまでなので、普通にボールを投げられるかは、マサヤの努力次第です。それでも……良いですか?」
「分かった。それで良いから頼むよ」
俺はセレスの問いかけに迷わず頷いた。
× × ×
夕食の後、俺とセレスは電車で能力の練習をした時の森林へと向かっていた。
あそこなら人目につかないし、広さもあるから練習場所にちょうど良いと思ったからなのだが……。
「見ろよ。あの外国人、超美人じゃね?」
「あの人、すっごい奇麗! もしかしてモデルじゃない?」
「クソッ、何であれだけの美人があんな男と一緒にいるんだよ、納得いかねえ」
電車での移動中、セレスは持ち前の整った顔立ちとスタイルで、周りの注目を集めまくっていた。
ある男はセレスに見惚れ、ある女性は羨望の眼差しを向ける。それだけではなく、セレスと話している俺に「何だ、隣にいるあの冴えない奴は」と敵意を向けてくる奴までいた。
……悪かったな。どうせ俺は冴えない男だよ。
当のセレスはというと、周りの視線を受けて、ずっと落ち着かなさそうにしている。
「こういう風に注目されるのは慣れているんじゃないの? 女神なんだから大勢の前に姿を現したりもするだろうし」
俺が小声で尋ねると、セレスが首を小さく横に振る。
「いえ……、私は初めてマサヤと会った時のように、基本1人の人間と話をするのが役目で、大勢の前に立った経験は無いんです。それに余り注目されますと、緊張して何か失敗をしてしまいそうで……」
「女神が注目されるのが苦手ってまずいんじゃ……。神って信仰を集めるだろうから、それに支障をきたすと思うんだけど」
「……まずは女神としての力を高めるべきと考えていますので、人々の信仰を集めるのはそれからです」
明らかに自信なさげな表情をしながら発言するのは止めて欲しい。信仰を集めるどころか、本当にセレスが力を高められるのかさえ不安になってくる。
そうこうしている内に、電車が目的の駅に到着した。
そうだ、セレスの問題もあるけれど、今は俺自身の方を何とかしなくちゃいけない。
セレスを見ようとやたらと集まっている人達の間を抜けて、電車を下りて行った。
× × ×
「魔法を使うのに、これくらいの広さがあれば大丈夫かな?」
「ええ、この広さなら十分です。ところで、ここにいくつかある人型の穴は何なのでしょう?」
森林に到着して、土壁に空いている穴を見つけたセレスが首をかしげている。
「……俺が普通に走ろうとしたら、急加速して壁にめり込んだ時にできた穴だよ。それはいいから、ボールに防御魔法を掛けてほしいんだ。今はドッジボールが優先なんだからさ」
そう言うと、俺は持ってきた鞄を地面に下ろし、ボールを取り出す。
「ええ、問題なく練習できるよう効果時間を長くして魔法を掛けます」
セレスがボールに手の平を向けると、白い光の膜が現れてボールを包み込んだ。
「これでマサヤが力を入れて能力が発動してもボールは割れないですよ」
試しに両手で押しつぶすようにボールへ思いっきり力を加えてみるが、セレスの言う通り割れる兆しは全くない。俺は思わず感嘆の声をあげていた。
「これから周りに展開させるシールドは、内部の音声も遮断できますので、騒音を気にしないで練習ができます」
「そこまでできるんだ! 凄いなあ!!」
それなら周りを破壊する心配も、音を聞きつけて人がやって来る心配もない。これで練習が心置きなくできると実感してテンションが上がってくる。
「ただ私はシールドを維持するのに集中しなければいけませんので、その間は他の行動を取れなくなってしまいます」
1度呪文を唱えたらそれで終わりってわけにはいかないのか。
そうなると、練習中にボールがぶつかると危ないから、セレスはシールドの外にいた方が安全だよな。
「それじゃあ、俺だけシールドに入って、セレスはシールドの外側に位置する感じで。そうすればボールを気にしないでシールドの維持に専念できるだろうから。そういえば、シールドってどれくらいの時間まで維持できる?」
「そうですね……そこまで広い範囲でもないですから、今の私でも数時間は問題なく維持できると思います」
それだけ保つなら十分だ。
とはいえ最初だし、時間は短くして様子を見てみよう。
「じゃあ、取り合えず30分で。時間が来たらアラームが鳴るようにスマホを設定して渡しておくから」
アラームをセットしてセレスに渡した後、ボールを持ってセレスから距離を取る。これで準備はOKだ。
「では……行きます」
そう言うと、セレスの表情が真剣なものへと変わった。
すると、俺の数メートル先周辺がオレンジ色の光で囲まれる。上を見れば、同様に光で覆われていた。
少しぼうっとして光を眺めていたら、周りの光が急激に強くなり、まぶしさに目を開けていられなくなる。
「これは……」
少ししてから目を開けると、辺りを囲んでいた光は、ほんのりと輝くオレンジ色の壁へと変化していた。
「結構明るいな……」
壁や天井自体が発光しているおかげで、明るさには何の問題もない。
これで音が外に漏れないんだから、至れり尽せりだな。
これだけの練習環境が整ったんだ。やれるだけやってみよう。
まずはパス練習から始めることにした。
俺は家に帰ると、セレスに助けを求めて和室のドアをノックする。
……まるで某ネコ型ロボットに頼み事をするダメな少年になった気分だ。
「ああ、お帰りなさい、マサヤ。そんなに慌ててどうしたんですか?」
「セレス、いきなりで悪いけど相談があるんだ!!」
「相談ですか……分かりました。では部屋へどうぞ」
そう言うと、セレスはドアを開いて俺を招き入れた。
「それでどのような相談でしょうか」
「実は……」
俺は学校でのあらましを手短に話すと、セレスの顔がサッと青ざめる。
「えっ!? サワムラという方とドッジボールの練習ですか!?」
「今日は理由をつけて逃げて来たけど、月曜日までにボールを普通に投げられるようにならなきゃ沢村の命が危ない……。だから何かいい方法があったら教えて欲しいんだ」
必死になる余り、冷や汗がダラダラと流れているのが自分でも分かる。
「いい方法……ですか……今までマサヤから聞いた話を考えますと……」
悩んだままセレスは黙ってしまい、俺の不安が増す。
それでも答えを待っていると、セレスがためらいながら口を開いた。
「確実な方法があるにはあるのですが……」
「教えてくれ!! 何をすればいいんだ!?」
「病気になってしまったと言って、球技大会が終わるまで学校を休みましょう。本来、嘘は良くありませんが、この場合は仕方ありません……」
「ちょっと待った!! それ、どうにかするのを完全に諦めてないか!?」
「確かにそうなのですが、人の命には代えられませんし……」
「うっ……」
セレスにもっともな意見を言われて口ごもる。
今までの出来事を振り返れば、力を入れても能力を発動させずに済んだ試しは一度も無い。能力込みのボールをぶつけようものなら、相手が無事に済まないのは明白だ。
このままセレスに同調して逃げたくなるが、沢村の顔が頭をよぎる。
俺が練習に付き合うって言ったら、沢村のやつ、涙まで浮かべて喜んでたからなぁ……。
沢村の期待を裏切ると思うと、メチャクチャ後ろめたい気持ちになってくる。
「どうにかならないなら、せめて普通にボールを投げる練習だけでもしたいんだ。力を尽くしてダメだったならまだしも、最初から諦めるのはどうにも後味が悪くて……」
「練習を……ですか。それでしたら私は何をすれば良いのでしょうか?」
「今のままじゃ練習をしようにも、投げたボールが全てをなぎ倒す兵器になるから練習すらできないんだ。それだけでも何とかなれば……」
俺がそう言うと、セレスが少し間を置いてから口を開いた。
「……私が全力を出せば、強力なシールドを展開させることができます。シールドの中で練習すれば、マサヤの能力が発動しても周辺の被害を抑えられるでしょう……」
「じゃあ、周りに迷惑かけずに練習ができる!?」
「はい……。ですが、私ができるのはそこまでなので、普通にボールを投げられるかは、マサヤの努力次第です。それでも……良いですか?」
「分かった。それで良いから頼むよ」
俺はセレスの問いかけに迷わず頷いた。
× × ×
夕食の後、俺とセレスは電車で能力の練習をした時の森林へと向かっていた。
あそこなら人目につかないし、広さもあるから練習場所にちょうど良いと思ったからなのだが……。
「見ろよ。あの外国人、超美人じゃね?」
「あの人、すっごい奇麗! もしかしてモデルじゃない?」
「クソッ、何であれだけの美人があんな男と一緒にいるんだよ、納得いかねえ」
電車での移動中、セレスは持ち前の整った顔立ちとスタイルで、周りの注目を集めまくっていた。
ある男はセレスに見惚れ、ある女性は羨望の眼差しを向ける。それだけではなく、セレスと話している俺に「何だ、隣にいるあの冴えない奴は」と敵意を向けてくる奴までいた。
……悪かったな。どうせ俺は冴えない男だよ。
当のセレスはというと、周りの視線を受けて、ずっと落ち着かなさそうにしている。
「こういう風に注目されるのは慣れているんじゃないの? 女神なんだから大勢の前に姿を現したりもするだろうし」
俺が小声で尋ねると、セレスが首を小さく横に振る。
「いえ……、私は初めてマサヤと会った時のように、基本1人の人間と話をするのが役目で、大勢の前に立った経験は無いんです。それに余り注目されますと、緊張して何か失敗をしてしまいそうで……」
「女神が注目されるのが苦手ってまずいんじゃ……。神って信仰を集めるだろうから、それに支障をきたすと思うんだけど」
「……まずは女神としての力を高めるべきと考えていますので、人々の信仰を集めるのはそれからです」
明らかに自信なさげな表情をしながら発言するのは止めて欲しい。信仰を集めるどころか、本当にセレスが力を高められるのかさえ不安になってくる。
そうこうしている内に、電車が目的の駅に到着した。
そうだ、セレスの問題もあるけれど、今は俺自身の方を何とかしなくちゃいけない。
セレスを見ようとやたらと集まっている人達の間を抜けて、電車を下りて行った。
× × ×
「魔法を使うのに、これくらいの広さがあれば大丈夫かな?」
「ええ、この広さなら十分です。ところで、ここにいくつかある人型の穴は何なのでしょう?」
森林に到着して、土壁に空いている穴を見つけたセレスが首をかしげている。
「……俺が普通に走ろうとしたら、急加速して壁にめり込んだ時にできた穴だよ。それはいいから、ボールに防御魔法を掛けてほしいんだ。今はドッジボールが優先なんだからさ」
そう言うと、俺は持ってきた鞄を地面に下ろし、ボールを取り出す。
「ええ、問題なく練習できるよう効果時間を長くして魔法を掛けます」
セレスがボールに手の平を向けると、白い光の膜が現れてボールを包み込んだ。
「これでマサヤが力を入れて能力が発動してもボールは割れないですよ」
試しに両手で押しつぶすようにボールへ思いっきり力を加えてみるが、セレスの言う通り割れる兆しは全くない。俺は思わず感嘆の声をあげていた。
「これから周りに展開させるシールドは、内部の音声も遮断できますので、騒音を気にしないで練習ができます」
「そこまでできるんだ! 凄いなあ!!」
それなら周りを破壊する心配も、音を聞きつけて人がやって来る心配もない。これで練習が心置きなくできると実感してテンションが上がってくる。
「ただ私はシールドを維持するのに集中しなければいけませんので、その間は他の行動を取れなくなってしまいます」
1度呪文を唱えたらそれで終わりってわけにはいかないのか。
そうなると、練習中にボールがぶつかると危ないから、セレスはシールドの外にいた方が安全だよな。
「それじゃあ、俺だけシールドに入って、セレスはシールドの外側に位置する感じで。そうすればボールを気にしないでシールドの維持に専念できるだろうから。そういえば、シールドってどれくらいの時間まで維持できる?」
「そうですね……そこまで広い範囲でもないですから、今の私でも数時間は問題なく維持できると思います」
それだけ保つなら十分だ。
とはいえ最初だし、時間は短くして様子を見てみよう。
「じゃあ、取り合えず30分で。時間が来たらアラームが鳴るようにスマホを設定して渡しておくから」
アラームをセットしてセレスに渡した後、ボールを持ってセレスから距離を取る。これで準備はOKだ。
「では……行きます」
そう言うと、セレスの表情が真剣なものへと変わった。
すると、俺の数メートル先周辺がオレンジ色の光で囲まれる。上を見れば、同様に光で覆われていた。
少しぼうっとして光を眺めていたら、周りの光が急激に強くなり、まぶしさに目を開けていられなくなる。
「これは……」
少ししてから目を開けると、辺りを囲んでいた光は、ほんのりと輝くオレンジ色の壁へと変化していた。
「結構明るいな……」
壁や天井自体が発光しているおかげで、明るさには何の問題もない。
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