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第四章
第46話 聖也心に傷を負う
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セレスの神殿は全体的に明るくて柱は白く綺麗だったし、燭台の炎は赤く輝いていた。
一方、ここの神殿はうす暗くて黒ずんだ柱にはあちこちに傷がついているし、燭台でゆらめく青白い炎は不気味な印象すら覚え、どう考えてもヤバイ存在を祀っているとしか思えない。
「一応聞いておくけど、セレスの世界にこんな神殿は……」
「ありません。邪悪な力をハッキリと感じ取れますし」
「ですよねー……」
神殿をイメージしても上手くいかなかったか。
これ以上余計なトラブルが起きる前にさっさとゲートを閉じようとしたら――。
「グワオオオオオオ!!!!!!」
「な、なんだ!?」
突然聞こえてきたバカでかい雄叫びに、俺は思わずゲートをのぞき込んで声の主を探してしまった。
するとそこには化け物が、いや、化け物と呼ぶのすら生ぬるい存在がそこにいた。
巨大な身体は鎧を思わせる程の頑強な筋肉に覆われ、頭には大きく鋭い角が2本生えていて、背中には漆黒の翼。さらに丸太のように太い腕が6本もあり、それぞれの手には人なんか軽々と真っ二つにできそうな程に大きな剣が握られている。そして数十メートルは離れているはずなのに、伝わってくる威圧感が凄まじかった。
じょ、冗談じゃない!! チート能力があったって、こんなとんでもない奴を相手にしてられるか!!
距離があるうちに早く逃げないと……。
ゲートを閉じるべく精神を集中しようとすると、奴の瞳がギラリと光る。その瞬間、俺は視線に身体を貫かれる感覚を覚えた。視線は身体の奥を進むと巨大な手に変貌し、俺の心臓をギュッと握りしめ――――。
「うわああああああああああああああ!!!!!!」
心臓を掴まれた恐怖で俺は絶叫していた。
頭が真っ白になって、目の前の存在を消し去ることしか考えられなくなり、悲鳴を上げながら全力でエネルギー光線をぶっぱなす。
消し飛べ!! 消し飛べ!! 消し飛べ!!!!
だが、俺が必死に攻撃しても奴を倒すことができず、足止め程度にしかならなかった。
その事実が恐怖心をさらに強くし、俺は絶叫しながら攻撃を続けようとすると――。
急に頭をグッと引き寄せられて、奴から視線が逸れた。続いて光が発せられると、恐怖で発狂していた心が急速に落ち着いていく。
「マサヤ!! あの存在を見てはいけません!! また正気を奪われる前にゲートを閉じて!!」
「わ、分かった!! ゲートよ閉じろ!!」」
セレスの魔法で理性が戻った今のうちに、目を閉じながら急いでゲートを閉じるように念じると、奴の叫び声が徐々に小さくなっていく。
静寂が訪れたところで恐る恐る目を開けると、ゲートが消えて奴の姿も見えなくなっていた。心臓を握られた感覚もいつの間にか消えている。
――助かったんだ。
そう実感した瞬間、張り詰めていた緊張の糸がプツッと切れた。地面に座り込むと俺の目から涙がポロポロこぼれてくる。
「マサヤ! 大丈夫ですか!?」
セレスに呼びかけられても、俺は反応することができなかった。
――おかしいな。危機は脱したはずなのに……涙が止まらない……。
× × ×
あの後も俺は涙を流し続けたままその場から動くことができなかった。
結局、セレスがもう一度精神を落ち着かせる魔法を掛けたことで、ようやく涙は止まったのだが……。
「ほ、本当にアイツが俺が開けたゲートの痕跡をたどってこっちの世界にやって来たりはしないんだよな?」
「ええ。邪悪な力はもう感じませんし、先ほどのような魔神は強大な力を持っていますが、力を破壊に用いることに偏っています。ですから、こちらの世界に移動するための魔法は扱えないでしょう。……ですからそんなに怯えなくても……」
「だって、睨まれただけで心臓を潰されるところだったんだぞ!? 全力で攻撃しても全然効かなかったし、あんな目にあって平静でいられるわけないじゃないか!!」
奴――魔神に心臓を掴まれた時の感覚を思い出して悲鳴に近い声になる。
身体が強化されていなかったら、俺は絶対に死んでいた!!
セレスの魔法で一度落ち着いた心は再び恐怖に染まり、平常心からは程遠い状態だ。
「そこまで魔神のことが恐ろしかったのですね……。マサヤ、今日はもう帰りましょう。今はゆっくり休んで心を癒やすのが先決です」
セレスの魔法では乱れた心を瞬間的に落ち着かせることはできても、心が乱れる原因となっている魔神への恐怖までは消し去ることができない。
だから何度魔法を掛けても俺の心に刻まれた恐怖が薄れない限り、元の木阿弥となってしまう。
だからこそセレスの助言に従って家に帰ることにしたわけだが、駅へ引き返している今でも乱れた心は一向に治まらず、俺は身震いしながらセレスの後ろをついていく。
すると、突然木から何羽もの鳥がバササッと飛び立った。
その瞬間、魔神が追いかけてくる光景が頭の中で鮮明に浮かびあがり、恐怖にかられた俺は即座に後ろを振り返り――。
「ああああーーーー!!」
勢いよく動いたせいで、俺はその場で高速回転しながらドリルのように地面にめり込んでいく。能力を発動させないように力を抑えて動く必要があるということは、魔神への恐怖によって頭から吹き飛んでいた。
「マサヤ、大丈夫ですか!?」
「う、動く時に力加減を間違えちまった。す、すぐ抜け出すから大丈……どわあ!!」
両手を地面に付け、埋まった状態から抜け出そうとしたら、手に力が入り過ぎて両腕まで地面に埋もれてしまった。焦った俺が必死に腕を動かして周りの土をかき出していると――。
「マサヤ!! 土を飛ばしすぎです!!」
「へ?」
セレスに指摘されて、俺は派手に土をばらまいていることに気がついた。見れば高い木にまで俺の投げた土がかかっている。
地面に埋まった身体を急いで掘り起こそうとして、周りのことを全く考えていなかった。
まずい。魔神の存在に怯えるあまり、落ち着いて行動する心の余裕が無くなっている。地面に埋まってすごく焦ったのも、動けない状態で魔神に襲われたらっていう考えに捉われたからだ。
「さ、流石に慌て過ぎた。もっと落ち着いて動かないと……」
セレスから魔神がこの世界にやって来ることは無いと説明を受けてはいたが、頭では理解できても俺は魔神に襲われる可能性を心の中から振り払うことができなかった。
この場から全力で逃げ出したくなるのをどうにか抑え、周りに被害を与えないように気を付けながら土をかき分けていく。
やっと埋もれた状態から抜け出した俺は再び魔神が襲ってこないかと不安になって、あちこちへ目を向け始める。
「マサヤ。魔神は絶対に来ませんから、大丈夫ですから」
「そう言われても、動かずにはいられないんだよお!」
その後も何か予想外な物音が立つたびに俺はビクッとしては辺りに魔神がいないかを確認する行動を繰り返す。
明らかに過剰反応だと自覚できても止められなかったが、今度は力を加減するのを強く意識し続けながら動くことで、どうにか能力を暴発させずに家までたどり着いた。
「ここまで何事も無かったわけですから、もう魔神を心配しなくてもいいでしょう」
「うん……あ!!」
セレスに同意しようとして、ふと思い至る。
――家の中は本当に大丈夫か?
不安にかられた俺は部屋を全部回って異常がないか確認していく。
「マサヤ、もし魔神がいたらこの家は無事には済んでいませんから、調べるまでもないですよ……。それにあの大きさなら、そもそも部屋に収まらないのではないですか?」
あまりの神経質ぶりに流石のセレスも呆れ気味になってきている。
俺もありえないとは思うけど、実際に見ておかないと落ち着かないんだ!!
全ての確認を終えて、ようやく俺は安堵することができた。同時にずっと気を張り詰めていた疲れが一気に噴き出してくる。
つ、疲れた……。
今日は結局何の進展もなかったけど、次のことにまで頭が回らない。
さっさと風呂に入って寝よう……。
× × ×
風呂から上がり寝る準備も整えたので、壁のスイッチを押して明かりを消す。
辺りが真っ暗になった瞬間、俺の真後ろに魔神が現れる光景が急に頭の中に浮かびあがった。
「うわああ!!」
反射的にスイッチを押し、明かりがつくと平静を取り戻したが、部屋を暗くすることに強い拒否感が生まれている。
ま、まだ魔神への恐怖が心に残ってるのか……。完全に落ち着くまではまだまだ時間がかかりそうだな……。
仕方ない。今日はこのまま寝ることに……げっ!! 力を加減せずに押したせいで明かりのスイッチがぶっ壊れた!!
一方、ここの神殿はうす暗くて黒ずんだ柱にはあちこちに傷がついているし、燭台でゆらめく青白い炎は不気味な印象すら覚え、どう考えてもヤバイ存在を祀っているとしか思えない。
「一応聞いておくけど、セレスの世界にこんな神殿は……」
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「ですよねー……」
神殿をイメージしても上手くいかなかったか。
これ以上余計なトラブルが起きる前にさっさとゲートを閉じようとしたら――。
「グワオオオオオオ!!!!!!」
「な、なんだ!?」
突然聞こえてきたバカでかい雄叫びに、俺は思わずゲートをのぞき込んで声の主を探してしまった。
するとそこには化け物が、いや、化け物と呼ぶのすら生ぬるい存在がそこにいた。
巨大な身体は鎧を思わせる程の頑強な筋肉に覆われ、頭には大きく鋭い角が2本生えていて、背中には漆黒の翼。さらに丸太のように太い腕が6本もあり、それぞれの手には人なんか軽々と真っ二つにできそうな程に大きな剣が握られている。そして数十メートルは離れているはずなのに、伝わってくる威圧感が凄まじかった。
じょ、冗談じゃない!! チート能力があったって、こんなとんでもない奴を相手にしてられるか!!
距離があるうちに早く逃げないと……。
ゲートを閉じるべく精神を集中しようとすると、奴の瞳がギラリと光る。その瞬間、俺は視線に身体を貫かれる感覚を覚えた。視線は身体の奥を進むと巨大な手に変貌し、俺の心臓をギュッと握りしめ――――。
「うわああああああああああああああ!!!!!!」
心臓を掴まれた恐怖で俺は絶叫していた。
頭が真っ白になって、目の前の存在を消し去ることしか考えられなくなり、悲鳴を上げながら全力でエネルギー光線をぶっぱなす。
消し飛べ!! 消し飛べ!! 消し飛べ!!!!
だが、俺が必死に攻撃しても奴を倒すことができず、足止め程度にしかならなかった。
その事実が恐怖心をさらに強くし、俺は絶叫しながら攻撃を続けようとすると――。
急に頭をグッと引き寄せられて、奴から視線が逸れた。続いて光が発せられると、恐怖で発狂していた心が急速に落ち着いていく。
「マサヤ!! あの存在を見てはいけません!! また正気を奪われる前にゲートを閉じて!!」
「わ、分かった!! ゲートよ閉じろ!!」」
セレスの魔法で理性が戻った今のうちに、目を閉じながら急いでゲートを閉じるように念じると、奴の叫び声が徐々に小さくなっていく。
静寂が訪れたところで恐る恐る目を開けると、ゲートが消えて奴の姿も見えなくなっていた。心臓を握られた感覚もいつの間にか消えている。
――助かったんだ。
そう実感した瞬間、張り詰めていた緊張の糸がプツッと切れた。地面に座り込むと俺の目から涙がポロポロこぼれてくる。
「マサヤ! 大丈夫ですか!?」
セレスに呼びかけられても、俺は反応することができなかった。
――おかしいな。危機は脱したはずなのに……涙が止まらない……。
× × ×
あの後も俺は涙を流し続けたままその場から動くことができなかった。
結局、セレスがもう一度精神を落ち着かせる魔法を掛けたことで、ようやく涙は止まったのだが……。
「ほ、本当にアイツが俺が開けたゲートの痕跡をたどってこっちの世界にやって来たりはしないんだよな?」
「ええ。邪悪な力はもう感じませんし、先ほどのような魔神は強大な力を持っていますが、力を破壊に用いることに偏っています。ですから、こちらの世界に移動するための魔法は扱えないでしょう。……ですからそんなに怯えなくても……」
「だって、睨まれただけで心臓を潰されるところだったんだぞ!? 全力で攻撃しても全然効かなかったし、あんな目にあって平静でいられるわけないじゃないか!!」
奴――魔神に心臓を掴まれた時の感覚を思い出して悲鳴に近い声になる。
身体が強化されていなかったら、俺は絶対に死んでいた!!
セレスの魔法で一度落ち着いた心は再び恐怖に染まり、平常心からは程遠い状態だ。
「そこまで魔神のことが恐ろしかったのですね……。マサヤ、今日はもう帰りましょう。今はゆっくり休んで心を癒やすのが先決です」
セレスの魔法では乱れた心を瞬間的に落ち着かせることはできても、心が乱れる原因となっている魔神への恐怖までは消し去ることができない。
だから何度魔法を掛けても俺の心に刻まれた恐怖が薄れない限り、元の木阿弥となってしまう。
だからこそセレスの助言に従って家に帰ることにしたわけだが、駅へ引き返している今でも乱れた心は一向に治まらず、俺は身震いしながらセレスの後ろをついていく。
すると、突然木から何羽もの鳥がバササッと飛び立った。
その瞬間、魔神が追いかけてくる光景が頭の中で鮮明に浮かびあがり、恐怖にかられた俺は即座に後ろを振り返り――。
「ああああーーーー!!」
勢いよく動いたせいで、俺はその場で高速回転しながらドリルのように地面にめり込んでいく。能力を発動させないように力を抑えて動く必要があるということは、魔神への恐怖によって頭から吹き飛んでいた。
「マサヤ、大丈夫ですか!?」
「う、動く時に力加減を間違えちまった。す、すぐ抜け出すから大丈……どわあ!!」
両手を地面に付け、埋まった状態から抜け出そうとしたら、手に力が入り過ぎて両腕まで地面に埋もれてしまった。焦った俺が必死に腕を動かして周りの土をかき出していると――。
「マサヤ!! 土を飛ばしすぎです!!」
「へ?」
セレスに指摘されて、俺は派手に土をばらまいていることに気がついた。見れば高い木にまで俺の投げた土がかかっている。
地面に埋まった身体を急いで掘り起こそうとして、周りのことを全く考えていなかった。
まずい。魔神の存在に怯えるあまり、落ち着いて行動する心の余裕が無くなっている。地面に埋まってすごく焦ったのも、動けない状態で魔神に襲われたらっていう考えに捉われたからだ。
「さ、流石に慌て過ぎた。もっと落ち着いて動かないと……」
セレスから魔神がこの世界にやって来ることは無いと説明を受けてはいたが、頭では理解できても俺は魔神に襲われる可能性を心の中から振り払うことができなかった。
この場から全力で逃げ出したくなるのをどうにか抑え、周りに被害を与えないように気を付けながら土をかき分けていく。
やっと埋もれた状態から抜け出した俺は再び魔神が襲ってこないかと不安になって、あちこちへ目を向け始める。
「マサヤ。魔神は絶対に来ませんから、大丈夫ですから」
「そう言われても、動かずにはいられないんだよお!」
その後も何か予想外な物音が立つたびに俺はビクッとしては辺りに魔神がいないかを確認する行動を繰り返す。
明らかに過剰反応だと自覚できても止められなかったが、今度は力を加減するのを強く意識し続けながら動くことで、どうにか能力を暴発させずに家までたどり着いた。
「ここまで何事も無かったわけですから、もう魔神を心配しなくてもいいでしょう」
「うん……あ!!」
セレスに同意しようとして、ふと思い至る。
――家の中は本当に大丈夫か?
不安にかられた俺は部屋を全部回って異常がないか確認していく。
「マサヤ、もし魔神がいたらこの家は無事には済んでいませんから、調べるまでもないですよ……。それにあの大きさなら、そもそも部屋に収まらないのではないですか?」
あまりの神経質ぶりに流石のセレスも呆れ気味になってきている。
俺もありえないとは思うけど、実際に見ておかないと落ち着かないんだ!!
全ての確認を終えて、ようやく俺は安堵することができた。同時にずっと気を張り詰めていた疲れが一気に噴き出してくる。
つ、疲れた……。
今日は結局何の進展もなかったけど、次のことにまで頭が回らない。
さっさと風呂に入って寝よう……。
× × ×
風呂から上がり寝る準備も整えたので、壁のスイッチを押して明かりを消す。
辺りが真っ暗になった瞬間、俺の真後ろに魔神が現れる光景が急に頭の中に浮かびあがった。
「うわああ!!」
反射的にスイッチを押し、明かりがつくと平静を取り戻したが、部屋を暗くすることに強い拒否感が生まれている。
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