49 / 50
第四章
第47話 スウィートトリップ
しおりを挟む
『魔神に心臓をつかまれる』という恐ろしい目に遭ったせいで日曜日は何もする気が起きず、ずっと家に引きこもっていた。
そして翌日。
「ふわ~あ」
俺は大きなあくびをしながら校門を通り抜けた。真っ暗な場所にいると魔神の恐怖がよみがえる。だから明かりをつけたまま寝ているが、そのせいで眠りが浅くなっていた。
――俺の能力って眠気の耐性もないんだな。いや、下手に耐性があったら不眠になりそうだし、ない方がマシか……。
俺はぼんやりとそんなことを考えながら教室へ向かった。
× × ×
「My motherのように『私の~』と言う場合は2人称ではなく3人称となり……」
――眠くて授業が全然頭に入ってこねえ。
かといって、教壇前の席だから居眠りするのもマズい……。寝落ちを必死にこらえていると、突然後ろでガシャンと音がした。
――な、なんだ!?
物音に驚いて俺はビクッと肩が大きく跳ね上がる。その瞬間、握っているシャーペンが砕け散った。
――ヤバイ!! 力が入り過ぎた!! だ、誰かに見られたか!?
あせって辺りを見渡すが、騒ぎになってる様子はない。
――よ、よかった。みんな気づいてない。
ちょっとしたことで動揺して力の制御ができない。一気に不安が高まり震える手で粉々のシャーペンをしまう。
――これ以上何かを壊したらみんなに気付かれるぞ……。
冷や汗を流しながら必死に考える。
──気分が悪いと言って保健室へ行くか? でも、教室を出る時にドアを壊すかもしれない……。
俺はじっとしている方が安全だと判断し、板書を完全に諦めて授業を受けているフリに専念した。おかげで気づかれることなく授業が終わったが、ドッと疲労感が押しよせてくる。
――いっそ早退でもするか? でも、母さん達には何て説明する?
いろいろ考えているところに沢村と一樹が話しかけてきた。
「吉村、次の授業は化学室だぞー」
「聖也、早く行こうぜ」
俺は二人に急かされて教室を出る。球技大会以来、沢村もよく話しかけてくるようになった。今では、一樹も含めた3人で行動することが多くなっている。
しかし、能力が暴発しやすい今はいつもより気をつけないといけない。二人と廊下を歩くだけでも緊張感が半端なく、会話する余裕なんてなかった。無言になっていると沢村が気にかけてくる。
「吉村、元気ないけど体調でも悪いのか?」
「いや、寝つきが悪かったせいで眠いだけだよ……」
俺はそう答えるだけで精一杯だった。沢村には俺の能力を話していない。悪い奴じゃないのは分かっている。それでも打ち明ける勇気が出なかった。
× × ×
鳴り響くチャイムが授業の終わりを告げている。
――もう、さっさと家に帰って横になりたい。
ずっと気を張り詰めていたおかげでトラブルは起きなかった。しかし精神的な消耗が激しく、今はとにかく休みたい。急いで帰り支度をしていると三浦が俺を呼び止める。
「吉村君、ちょっと来て」
「いや、今日は勘弁して欲しいんだけど……」
「そうはいかないの。吉村君の様子がいつもと違ってたから」
「……」
三浦に余計な心配をかけるわけにもいかない。席を立とうとしたら、沢村と一樹が一緒に帰りを誘ってきた。
「「一緒に帰ろうぜ」」
「二人ともごめん、悪いけど吉村君を借りるね」
「「??」」
「ちょっと確認したいことがあるの」
三浦の口調は穏やかだが、引き下がる気配がみじんも感じられない。
「分かったよ。俺らは先に帰ってるから」
一樹は沢村の背中を押しながら廊下へ消えていった。
× × ×
俺は三浦に連れられて屋上までやってきた。吹き抜ける風に目を細めているとすぐに三浦が問いただしてくる。
「それで、土日に能力で何をしてたの?」
「何で分かった!?」
「筆箱が落ちただけで驚いたり、やたらと周りを気にしながら歩いてたり、普段と全然様子が違うから……」
「そ、そっか……」
完璧に見抜かれたことに若干とまどう。
「それよりも何をしてたか聞かせてよ」
「話せば長くなるけど、セレスのいた世界へゲートを開いて他の神を頼ろうとしたんだ」
「ゲートを開く!? そんな面白いことをするならどうして私を誘ってくれなかったの!!」
俺は三浦の剣幕に押されて、身体がビクッと跳ね上がる。俺の反応を見た三浦は不満げな表情になった。
「……そこまで驚かなくてもよくない?」
「ゴメン。魔神に襲われたせいで神経過敏になってるから……」
「魔神? どういうこと?」
「セレスのいたところとは全然違う世界にゲートが繋がって、……俺が全力を出しても全く歯が立たないやつに出あったんだ……」
「でも、無事だったんでしょ? それなら気に病むことはないと思うんだけど……」
「ゲートは閉じたし、魔神は別世界に移動する力を持ってないらしいけど、もしこっちの世界に来たらって考えると……」
話しているうちに身体がカタカタと震えてくる。
三浦が心配そうに俺の顔をのぞきこんできた。
「心を落ちつかせる魔法をセレスさんにかけてもらうのはダメなの?」
「魔法で落ちついても、魔神の恐怖自体は消えないんだ。だからすぐ心が乱れるし、力加減もできなくなる……」
「……」
説明を聞いていた三浦は黙りこんでいたが、やがて制服の内ポケットから白色の小石を取り出した。小石は少し透き通っていて普通の石と違う感じがする。
「それは?」
「水晶の原石。これにルーン文字を描いてお守りにするのはどう? やり方も簡単だからさ」
はい? お守りを自作する? 俺が首をかしげていると、三浦の黒い瞳がキラキラと輝きだす。
「ルーンには安らぎを意味する文字があるの。それを描いた石を両手で包みこんで、体温で温めながら願いをこめるんだ。その時に能力を使えば心を落ちつかせるお守りになるんじゃないかな」
そうか!! 失敗した時が怖いから心や体に直接影響を与える手段は使えなかったけど、物に力をこめればよかったんだ!! 想定外なデメリットがあったとしても、お守りなら最悪手放せばいいし……。
俺は嬉しくなって思いっきりうなづいた。
「ナイスアィデイア!! 俺やってみるよ!!」
「そうこなくっちゃ。描くのは『ウィン』っていう文字で……」
俺は三浦がスマホに映した画面を見ながら、マーカーでルーン文字を描きこんでいく。
石を両手で包みこみ、心の安らぎを全力で願っていると……。石はパキンと音を立てて砕け散った。
――え!? そんなに強く石を握ったわけでもないのに、どういうことだ!?
俺がとまどっていると、目の前にさっき描いたルーン文字が浮かび上がっていく。
「もしかして、吉村君の力を受け入れきれなかった?」
「その可能性はあるかも」
うなづいていると、ルーン文字から強い光が発して目を開けていられなくなる。
「う……」
光が収まるとルーン文字は消え去っていた。
――ああ、心が安らいで何の不安も感じない。それに凄く気持ちいいな。
頭がポーッとして口元もどんどんと緩んでいく。隣から聞いたこともない三浦の甘えた声がする。
「聖也ぁ、すっごく気持ちイイね……」
三浦の頬が紅潮し、瞳も切なげにうるんでいる。
俺の身体から次第に力が抜けていった。
――本当にいい気持ちだなあ。ずっと、このま……ま…………。
俺は三浦と一緒になって床へ倒れこんでいった。
そして翌日。
「ふわ~あ」
俺は大きなあくびをしながら校門を通り抜けた。真っ暗な場所にいると魔神の恐怖がよみがえる。だから明かりをつけたまま寝ているが、そのせいで眠りが浅くなっていた。
――俺の能力って眠気の耐性もないんだな。いや、下手に耐性があったら不眠になりそうだし、ない方がマシか……。
俺はぼんやりとそんなことを考えながら教室へ向かった。
× × ×
「My motherのように『私の~』と言う場合は2人称ではなく3人称となり……」
――眠くて授業が全然頭に入ってこねえ。
かといって、教壇前の席だから居眠りするのもマズい……。寝落ちを必死にこらえていると、突然後ろでガシャンと音がした。
――な、なんだ!?
物音に驚いて俺はビクッと肩が大きく跳ね上がる。その瞬間、握っているシャーペンが砕け散った。
――ヤバイ!! 力が入り過ぎた!! だ、誰かに見られたか!?
あせって辺りを見渡すが、騒ぎになってる様子はない。
――よ、よかった。みんな気づいてない。
ちょっとしたことで動揺して力の制御ができない。一気に不安が高まり震える手で粉々のシャーペンをしまう。
――これ以上何かを壊したらみんなに気付かれるぞ……。
冷や汗を流しながら必死に考える。
──気分が悪いと言って保健室へ行くか? でも、教室を出る時にドアを壊すかもしれない……。
俺はじっとしている方が安全だと判断し、板書を完全に諦めて授業を受けているフリに専念した。おかげで気づかれることなく授業が終わったが、ドッと疲労感が押しよせてくる。
――いっそ早退でもするか? でも、母さん達には何て説明する?
いろいろ考えているところに沢村と一樹が話しかけてきた。
「吉村、次の授業は化学室だぞー」
「聖也、早く行こうぜ」
俺は二人に急かされて教室を出る。球技大会以来、沢村もよく話しかけてくるようになった。今では、一樹も含めた3人で行動することが多くなっている。
しかし、能力が暴発しやすい今はいつもより気をつけないといけない。二人と廊下を歩くだけでも緊張感が半端なく、会話する余裕なんてなかった。無言になっていると沢村が気にかけてくる。
「吉村、元気ないけど体調でも悪いのか?」
「いや、寝つきが悪かったせいで眠いだけだよ……」
俺はそう答えるだけで精一杯だった。沢村には俺の能力を話していない。悪い奴じゃないのは分かっている。それでも打ち明ける勇気が出なかった。
× × ×
鳴り響くチャイムが授業の終わりを告げている。
――もう、さっさと家に帰って横になりたい。
ずっと気を張り詰めていたおかげでトラブルは起きなかった。しかし精神的な消耗が激しく、今はとにかく休みたい。急いで帰り支度をしていると三浦が俺を呼び止める。
「吉村君、ちょっと来て」
「いや、今日は勘弁して欲しいんだけど……」
「そうはいかないの。吉村君の様子がいつもと違ってたから」
「……」
三浦に余計な心配をかけるわけにもいかない。席を立とうとしたら、沢村と一樹が一緒に帰りを誘ってきた。
「「一緒に帰ろうぜ」」
「二人ともごめん、悪いけど吉村君を借りるね」
「「??」」
「ちょっと確認したいことがあるの」
三浦の口調は穏やかだが、引き下がる気配がみじんも感じられない。
「分かったよ。俺らは先に帰ってるから」
一樹は沢村の背中を押しながら廊下へ消えていった。
× × ×
俺は三浦に連れられて屋上までやってきた。吹き抜ける風に目を細めているとすぐに三浦が問いただしてくる。
「それで、土日に能力で何をしてたの?」
「何で分かった!?」
「筆箱が落ちただけで驚いたり、やたらと周りを気にしながら歩いてたり、普段と全然様子が違うから……」
「そ、そっか……」
完璧に見抜かれたことに若干とまどう。
「それよりも何をしてたか聞かせてよ」
「話せば長くなるけど、セレスのいた世界へゲートを開いて他の神を頼ろうとしたんだ」
「ゲートを開く!? そんな面白いことをするならどうして私を誘ってくれなかったの!!」
俺は三浦の剣幕に押されて、身体がビクッと跳ね上がる。俺の反応を見た三浦は不満げな表情になった。
「……そこまで驚かなくてもよくない?」
「ゴメン。魔神に襲われたせいで神経過敏になってるから……」
「魔神? どういうこと?」
「セレスのいたところとは全然違う世界にゲートが繋がって、……俺が全力を出しても全く歯が立たないやつに出あったんだ……」
「でも、無事だったんでしょ? それなら気に病むことはないと思うんだけど……」
「ゲートは閉じたし、魔神は別世界に移動する力を持ってないらしいけど、もしこっちの世界に来たらって考えると……」
話しているうちに身体がカタカタと震えてくる。
三浦が心配そうに俺の顔をのぞきこんできた。
「心を落ちつかせる魔法をセレスさんにかけてもらうのはダメなの?」
「魔法で落ちついても、魔神の恐怖自体は消えないんだ。だからすぐ心が乱れるし、力加減もできなくなる……」
「……」
説明を聞いていた三浦は黙りこんでいたが、やがて制服の内ポケットから白色の小石を取り出した。小石は少し透き通っていて普通の石と違う感じがする。
「それは?」
「水晶の原石。これにルーン文字を描いてお守りにするのはどう? やり方も簡単だからさ」
はい? お守りを自作する? 俺が首をかしげていると、三浦の黒い瞳がキラキラと輝きだす。
「ルーンには安らぎを意味する文字があるの。それを描いた石を両手で包みこんで、体温で温めながら願いをこめるんだ。その時に能力を使えば心を落ちつかせるお守りになるんじゃないかな」
そうか!! 失敗した時が怖いから心や体に直接影響を与える手段は使えなかったけど、物に力をこめればよかったんだ!! 想定外なデメリットがあったとしても、お守りなら最悪手放せばいいし……。
俺は嬉しくなって思いっきりうなづいた。
「ナイスアィデイア!! 俺やってみるよ!!」
「そうこなくっちゃ。描くのは『ウィン』っていう文字で……」
俺は三浦がスマホに映した画面を見ながら、マーカーでルーン文字を描きこんでいく。
石を両手で包みこみ、心の安らぎを全力で願っていると……。石はパキンと音を立てて砕け散った。
――え!? そんなに強く石を握ったわけでもないのに、どういうことだ!?
俺がとまどっていると、目の前にさっき描いたルーン文字が浮かび上がっていく。
「もしかして、吉村君の力を受け入れきれなかった?」
「その可能性はあるかも」
うなづいていると、ルーン文字から強い光が発して目を開けていられなくなる。
「う……」
光が収まるとルーン文字は消え去っていた。
――ああ、心が安らいで何の不安も感じない。それに凄く気持ちいいな。
頭がポーッとして口元もどんどんと緩んでいく。隣から聞いたこともない三浦の甘えた声がする。
「聖也ぁ、すっごく気持ちイイね……」
三浦の頬が紅潮し、瞳も切なげにうるんでいる。
俺の身体から次第に力が抜けていった。
――本当にいい気持ちだなあ。ずっと、このま……ま…………。
俺は三浦と一緒になって床へ倒れこんでいった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる