【完結保証】超能力者学園の転入生は生徒会長を溺愛する

兔世夜美(トヨヤミ)

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第七章 星間の黒麒麟

第五話 開演のベルが鳴る

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 あの日、戦闘鳥籠〈バトルケイジ〉から出てきた吾妻は、穏やかに笑っていた。
 清々しそうな、吹っ切れた顔で。
 それが嬉しかった反面、複雑。
「白倉」
 吾妻の部屋。
 寝台に座っていた白倉の横に座って、吾妻は名前を呼んできた。
 白倉の白い手を握る。
「…」
 白倉は微かに驚いて、無言で吾妻の顔を見上げた。
「落ち着かない?」
 間近で顔を覗き込まれ、白倉は頬を赤く染めた。
「そわそわしてる」
 吾妻は風呂上がりで、タオルを肩にかけている。
 まだ濡れた癖の強い髪。上気した肌が、とても色っぽい。
 寝間着に包まれた浅黒い身体。
 自分の手を握る大きな手は、風呂上がりだからか吸い付くような感触だ。
「…吾妻」
 美しい男だと思う。
 見つめ合って、どちらからともなく口付けた。
「白倉でも緊張するんだ」
「どういう意味?」
 吾妻の大きな胸に抱き寄せられ、白倉は顔を擦り寄せた。
「普通誰でも緊張する…」
「いや、そうだけど、白倉は馴れてるでしょ?」
「まだ二回しか経験してない」
 ぎゅっと抱き合って、吾妻と視線を合わせた。
 吾妻の心音が落ち着いているのは、吾妻だからだ。
 吾妻は多分、ひたすら楽しめる人間だと思う。
「俺は一回も経験してないよ。
 そもそもトリプルツリーで総当たり戦で仮装ってとこからついていけないよ」
「その割に落ちついとるなあ…」
「全然わからんから、のんびりしてられるのかな?」
 吾妻はへらっと笑った。
 明日、チーム対抗トーナメントの予選が開始される。
 二回経験しているが、やはり前日は緊張する。
 特に、まだ二つ目の力を完全に操れる状態だとは言い難いからだ。
「組み合わせってどう?」
「予選は、完全ランダム。
 無作為に選別されて、六つのブロックでやる」
「ランクは関係ないんだ」
「そりゃ、俺達みたいなチームばっかじゃないし」
 チームメンバーのランクは、自分たちみたいに全員同じとは限らない。
 ばらばらのランクでチームを結成している生徒たちも多い。
 そう言えば、吾妻は納得した。
「てことは、岩永や九生たちと一緒のブロックになるとは…」
「限らない」
「…」
 吾妻は数秒考え込む。
 出来れば九生たちのチームとは別ブロックがいい。
 が、岩永たちのチームや夕たちのチームとは同じブロックがいい。
 どうなるんだろう、と考えると、なるほど緊張してきた。
「お、ちょっと心音はやくなってる」
 白倉が手を伸ばして、吾妻の胸元に触れる。
 少し嬉しそうに言うから、吾妻は笑みを浮かべて、白倉の手を掴んで寝台に押し倒した。
 白倉がびっくりして目を瞑る。
「狼をあおったからだよ」
 両手をシーツの上に縫い止めて、見下ろす。
 白倉は頬を染めて、恥ずかしそうに吾妻を見上げた。
「…あ、明日、チーム戦だし」
「そんなことわかってる」
「…動けないと…」
 徐々に弱くなってくる反論に、吾妻は自分まで恥ずかしくなってきた。
「…いや、まあ、本気でする気はないよ」
「…」
 優しく言ってやると、白倉はホッと息を吐いた。
「だけど、あのね?」
「うん…」
「…明日、チーム戦じゃなかったら、してもいいの?」
 怖じ気づきそうになる気持ちより、期待の方が勝った。
 ドキドキしながら、そう尋ねる。
 白倉は目を見開いた。赤く染まった頬。
 吾妻を見つめて、小さな声で答える。
「……うん」
 恥じらった表情で告げられた言葉に、吾妻は短く呻いて、白倉に覆い被さった。
「あがつまっ!?」
「ごめん。しないから、今日はしないから…このまま…」
「…」
 寝台の上。自分の身体にのし掛かって、身体をきつく抱きしめる吾妻の腕。
 息が苦しいのは、吾妻の身体が重い所為じゃない。
 惜しい、と吾妻は思う。
 明日、チーム戦じゃなかったら。
 自分の中の衝動と欲望を押さえ込んで、掠れた声で願う。
「チーム戦が終わったら、な…?」
 耳元で囁いた。
 白倉は恥ずかしいのか、吾妻の肩に顔を埋めてしまう。
 返らない返事に吾妻が寂しく思った瞬間、

“うん…”

 心の中で響いた答え。
 吾妻は目を瞑って、全力で白倉の身体を抱きしめた。
 苦しいと言われても、多分離してやれない。
 ごめん。もう少し、このまま抱かせていて。
 愛しくて、愛しすぎて、どうにかなりそう。

“…誠二”

 白倉から、心の中に返ってくる言葉。
 なに?と純粋な言葉。
 だから、心から思う。

“守らせてな”

 自分の中の思いを全て込めて伝えたら、白倉は小さく悲鳴に似た声を漏らした。
 吾妻の胸にきつくしがみつく。
 仕返し成功、なんて、甘く溶けた思考で思った。



「夕はんら、結局何人チームになったんや?」
 流河と岩永の部屋には、同じチームの村崎と優衣がお邪魔している。
「四人チームだってさ」
 流河が夜だから、とグラスにジュースを注ぎながら答えた。
 普段は紅茶もお茶も飲むが、夜になってからは果実系ジュースが多いため、二人の部屋には常にジュースのペットボトルが冷蔵庫に置かれている。
「ほら、あの二人。
 二組の」
「ああ…」
「また濃いなあ…」
 流河の言葉に、村崎は得心し、優衣が軽く戦慄した。
「で、他のチームは白倉んとこが吾妻と藍澤、時波」
「九生は?」
「確か山居と赤目、久遠がおる」
 他のチームのメンバーがどういった組み合わせか情報をひととおり出して、誰かが「激戦」だと漏らした。
「今挙げた全部のチームと別のブロックゆうんは無理やろうから、どこと出くわしても戦える作戦は練っとかんとな」
「やな」
 優衣が顎に手を当てて、三人の顔を見渡す。
 岩永が同意した。
「とりあえず、うちは基本、俺と岩永クンが前衛。
 村崎クンと優衣クンが後衛で。いいね?」
「異議なし」
 流河の確認に、全員が同じ言葉を返した。
「お前、媒体武器は傘?」
 流河は普段、扇と傘を使い分ける。
「両方持ってくよ」
「それが無難やな」
「俺等は媒体いらんし…」
 相づちを打って、岩永はふと言葉を切った。
 優衣と流河が不思議そうに、岩永の顔を見る。
 村崎は理解したように、岩永の言葉を待った。
「…話があんねん」
 しばらくの沈黙の後、岩永は意を決して言った。
 流河と優衣は驚いてもいない表情で、
「制御装置のことやろ?」
「だよね?」
 と尋ねた。
 岩永が目を瞑る。
「いや、どんだけ付き合い長いと思ってるのかな?
 キミは記憶になくても、長い友人関係築いてきてるし」
「大体わかるって」
 だから気楽にリラックスして話せ、とやはりのんびりとした態度で促す優衣と流河に、岩永の肩から力が抜ける。
「……」
 一度息を吸って、口を開いた。
「一応、本戦では外してみよか、と…思て」
「さよか」
「うん、いいんじゃない?」
 流河も優衣も笑って肯定してくれる。
 村崎には数日前に話した。
 村崎も肯定してくれた。
 安堵して、村崎を見上げると、微笑んでくれた。
「ほな、目標はもちろん?」
 優衣が不敵に笑って尋ねる。
「優勝。まずは予選突破」
「誰であろうとぶっ倒す、ちゅうことで」
 流河と岩永が続いて答えて、村崎と視線を合わせて笑う。
 流河が手をテーブルの中央に出すと、すぐに三つの手の平が重なった。
 一呼吸おいて、気合いを入れるようにかけ声をあげた。



 翌日――――七月十五日。
 トリプルツリーに移動する前の生徒達が、校庭に集まっている。
 とにかく騒がしいが、注意する声はない。
「今日中に全部やるの?」
 吾妻が白倉に尋ねる。
「いや、一つのブロックだけ。
 今日から六日間使うて予選全部やるんだ」
「ああ」
「今日は開会式と抽選で決まった第一ブロックの予選だ」
 吾妻の近くにいた時波が腕を組んで答えた。
 どのチームが第一ブロックに振り分けられるかわからないため、生徒たちはまだ制服姿だ。
「おーい」
 向こうから駆け寄ってきたのは、岩永たちだ。
「揃ってるな」
「当たり前や」
 岩永の言葉に、白倉は笑う。
 あ、いたいた!と明るい声が響いて、全員がそちらを向いた。
 見ると夕や明里がこちらを指さしていた。
「優衣、負けないからな!」
「こっちの台詞やアホ」
「アホ!?」
「夕さん、落ち着いて」
 優衣と夕と、制止する明里のいつものやりとりを聴きながら、白倉は吾妻を見上げた。
 馴染んだものだが、そこに吾妻がいる。
 だから、緊張するんだ、アホ。って言ってやりたい。
 不意に吾妻が白倉を見つめてきて、不敵に微笑む。
「うん、いいよ」
 と、言葉で返してきた。
 白倉は真っ赤になる。口にしてなかったし、テレパシーのつもりもなかったのに。

“完全に白倉の心と繋がったみたいだね。
 読もうとしなくても、考えてること、全部流れこんでくる”

 嬉しげな吾妻の声が伝わる。
 恥ずかしいけど、嫌じゃない。
 そっと伸びてきた手が、白倉の手を握った。
 吾妻は白倉を見下ろして、ウインクしてくる。
 恥ずかしくて、視線を逸らして、手を握り返した。
「あ」
 岩永の声に、白倉は我に返る。
 かっと身体が熱くなった。
 岩永が手を繋いでいることに気づいたのだと思ったが、違った。
「…あ」
 白倉も、顔を上げて視界に入ってきた映像に、呟いた。
 その場にいる全員の生徒が、同じ方向を見ている。
 NOA校舎の壁面に浮かんだ巨大モニターに映し出されたのは、ブロック分けの結果。
「…うわ」
 夕が思わず呟いた。
 夕・明里たちのチームの名前が、第二ブロックにある。
「マジ?」
 岩永も似たような胸中だ。
 岩永・村崎・流河・優衣のチームの名前も、同じく第二ブロックに。
 白倉と時波が、渋面で顔を見合わせた。
 白倉・吾妻・時波・藍澤チームの名前と、化野・若松・雪代チームの名前が第二ブロックにあったのだ。
「…ここまで偏るとは…」
 藍澤が呟いた。この場の全員の総意だ。
「上位何チームが勝ち残れる?」
「調べとけや。
 一つのブロックにつき、上位20チームや」
「…ようするに、生き残ればいいんだ…?」
「そういうこと」
 生徒達のざわめきが一瞬退く。
 空に打ち上げられた閃光は、超能力の一種で、昼の空に花火のように広がる。

『それではこれより、第78回チーム対抗トーナメントを開催いたします!』

 マイクで拡張された教師の声が響く。
 歓声が、追って響いた。
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