【完結保証】超能力者学園の転入生は生徒会長を溺愛する

兔世夜美(トヨヤミ)

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第十章 Butterfly Effect

第十三話 蜃気楼の世界

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 耳に当てていたスマートフォンを降ろし、九生はため息を吐く。
「出ないか?」
 傍にいた時波が心配げに尋ねた。
「ああ、どこ行っとるんじゃあいつら…」
 NOA学園施設内。
 九生達がいるのは、地下都市への入り口の傍だ。
「リバウンドをどう阻止するか、話し合いたいんじゃが…張本人がおらんとは」
「電話も通じないのは困ったな」
 時波は眉尻を下げ、悩んだ。
「村崎はしかたないにしても…」
 村崎は、情報を得るためにもう一人の岩永と出かけている。
 だからいないのはしかたないが。
「しかし、村崎は知っているのか?」
「…知らん、かもしれん」
 白倉や吾妻もお前が倒れたせいですぐこっち戻ってきたしな、と九生は呟く。
 わかりやすく黙った時波の顔を見て、指先で額をこづいてやった。
「どうせ、俺達に話せないんじゃろ?」
「…まあ」
「なら悩むな」
 確かにそうなのだが、やはり罪悪感が先に来る。
 彼らに話していない事柄は、あの『岩永』との条件のためになにがなんでも口を閉ざさなければならないことだ。
 間違っても言えない。
 とはいえ、時波の最優先事項は白倉と九生なので、彼らが危険になれば告白する覚悟もある。
 とりあえず、今は言えない、という判断だ。
 しかし、あの『岩永』は、自分の力がリバウンド阻止に必要だとか言っていた。
 時波は方舟ではないので、厳密にはリバウンドがどんなものか、どうしたら阻止出来るかさっぱりわからない。
 軽いリバウンドなら目にしたことはあるが、大きなリバウンドとなると。
「しかし、岩永たちはどこ行ったんじゃ…」
 九生が電話をかけている相手は、岩永&流河&優衣だ。
「まあ、流河と御園は聡いけんの。
 もうリバウンドに関しては気づいとる可能性もなくはないが」
「そうだな。
 その場合、戻ってこないのは、よほど大事な目的があるからだろうか」
「白倉と岩永の命より大事なもんってなかなかねえぞ?」
「…そうだな。
 すまない。失言だった」
「いや、いいけど」
 時波はもどかしく、後ろめたい。
 あの『岩永』のことを全て話してしまえば、九生だってこんなに頭を悩ませずに済むだろうに。
 彼は敵なのか、味方なのか、さっぱりわからない。
 岩永じゃない。
 それだけはわかったが、それ以上はなにも。



「嵐、まだ連絡つかん、て」
「そう」
 白倉と吾妻はNOA校舎の屋上にいた。
 向こうに、寮の屋上が見える。
 白倉はなにもないように見える屋上の端に座って、まだ明るい空を見ていた。
 吾妻は少し離れた位置で、両手をズボンのポケットに突っ込んでいる。
 普段の二人ならない距離が、隔たりが、わだかまりがある。
 自分のせいだとわかるから、白倉は振り向けない。
「…あそこ」
「え?」
 吾妻が不意に、視界に見える寮の建物を指さした。
 NOA校舎は、生徒達の教室や施設以外にもいろんな部屋があるため、高さ的には寮と同じくらいだ。
「あそこで、白倉。
 あいつ助けたの?」
 寮の屋上を見ながらそう言った吾妻に、白倉は息を飲んだ。
「知ってた…?」
「流河達から訊いただけ。
 俺が自分の身体に意識があったのは、途中までだから」
 途中まで、という言葉が痛く、白倉は俯く。
 自分が抱かれようとしたことも、筒抜けだっただろう。
 そのとき、どんなに吾妻が苦しかったか、想像しただけで申し訳ない。
「……なんだって、助けようとしたの?」
「……」
「白倉」
 吾妻は白倉の顔を見つめて、真っ向から問いかけた。
 黒い瞳は、揺らがない。
「…お前の身体だし」
「傷は跳ね返るんだから、どっちの身体だって同じ。
 第一、九生と時波がそんな真似するはずないだろ」
 そう言われたら、なにも言えない。
 白倉は吾妻に向き直ったが、顔を直視出来ず、伏し目がちだ。
「初めて、あいつのほうがよかった?」
「そんな…」
 弾かれたように顔を上げて、言葉を失った。
 黒い瞳が、真っ直ぐに自分を射っていたように見えたのは、錯覚だ。
 彼の瞳は、不安げに揺らいでいる。
「……お前が、好きだから」
 吾妻は迷子みたいに、寄る辺もなくそこに佇んでいるようだった。
 泣き出しそうな顔が、そう思わせた。
「僕が好きだから、ドッペルゲンガーもいいの?
 僕なら、どこの世界だっていいの?」
「だけど、お前だって、もし他の世界の俺に会ったら」
「関係ない」
 その声は、もうほとんど叫びだ。
 震えてかすれていた。
「僕は、目の前におるお前以外を抱く気も、キスする気も、好きだって言う気もない。
 同じ存在だから、って替えが効くなら、僕はここまでお前に溺れてない。
 お前は唯一無二だ。
 渡さん。
 絶対、誰にもやらん!」
 自分の倍以上大きな大男が、肩を震わせて、すがるように自分を見ている。
 失いたくないと必死に、いつもの意地も虚勢も、矜持もなにもかも捨てて。
 その姿に、言葉に胸は震えても、素直に返せない自分がいた。
 素直に愛を返せない自分がいた。
「……白倉。
 僕に全部くれるって言った」
「うん…」
「僕だけ愛してるって…」
 白倉はもう一度頷く。
 自分まで泣きそうだ。
「ずっと一緒って…」
 吾妻の瞳から涙が一筋流れる。
 最近、そんな顔しか見ていないことに気づいた。
「………………………………………僕は、もういいの?」
 泣きながら、吾妻は途方に暮れたように、そう尋ねた。
 白倉は夢中で首を左右に振る。
「…………………白倉が、いなくなったら、どうしたら良い?」
 最初、自分が彼の元に行くことを示しているのだと思った。
 だから、
「行かない。
 どっか行かない。
 ここいるから」
「白倉が決められることじゃない」
 そう言ったら、そう返ってきて、遅蒔きに気づく。
「…岩永みたいに記憶が消えたら?
 …もし、死んでしまったら、僕はどうしたらいい!?」
 リバウンドのことだ。
「もう一人の僕とか、岩永とか、そういうことじゃない。
 自分のこと考えてよ。
 あのとき、あいつを助けんかったら、一緒に行かんかったら、白倉は」
「吾妻」
 その先を訊きたくなくて、強く名前を呼んだ。
 結局、震えてしまったが、そのせいか、吾妻の声がとぎれる。
 黒い瞳が大きく揺れた。
「…嵐が死んでてもいいんか?」
「…そうじゃない」
 吾妻は自分の言おうとした意味がわかっていたようで、顔をくしゃくしゃに歪めた。
「わかってる。
 村崎がおったら殴られてる。
 だから、だけど、もし………って、考えてしまうと……」
 また、涙が溢れる。
「…白倉が助かるなら、僕はなんだってする。
 助けられるなら、僕は自分なんか惜しくない」
 白倉は一歩ずつ、嗚咽を堪える吾妻に近づいた。
 吾妻が助けを求めるように、白倉を見つめる。
「…白倉が、生きてるなら、僕はきっと人も殺せる。
 白倉のためなら、出来る。
 …お前は僕の全てだから」
「…うん」
 吾妻の正面に立って、吾妻の大きな手を取った。
 両手を繋ぐ。
「…だから、お願い。
 白倉」
 吾妻は屈んで、自分の額を白倉の額と重ねた。
「…置いていかないで」
「…うん」
 本当は、訊いた時から、不安だったのだろう。
 泣きたかったのだろう。
「……もし、もし、お前が死んだら、…僕は諦めきれない」
「…うん」
「きっと、どんな方法使ってでも、…もう一度取り戻そうって…あがく」
 キスは出来ないから、吾妻はそっと、手をほどいて抱きしめてきた。
「…だから、僕を人でなしにしたくないなら、なにがなんでも、生きて」
「…うん」
 吾妻の額が肩にこすりつけられた。
「…白倉。
 好き」
「…うん」
「僕は、お前以外、愛さない」
 大きな身体が震えていた。
「…一生、お前と恋したい」
「…俺も」
 同じだと、どう言ったら伝わるだろう。
 俺もなんだと。
 もう一人のお前をほっとけないけど、お前ほどじゃないんだ。
 お前を失ったら、俺はきっと、同じ事を望む。
 彼を代わりには出来ない。
 そこまで考えて、はた、となった。
 気づいた。

『わかりとうないわ。
 人でなしの作り方なんぞ』

 そう言ったのは村崎だ。
 もう一人の吾妻たちに対して。
 ずっと、気になっていた。
 なんで、世界を渡ってきたのか。
 なんで、自分たちに愛を囁くのか。
 彼らの世界に、自分たちはいるはずなのに。
 そう思っていたけど。
 まさか。
 気づきたくない可能性に気づいた瞬間、頭がずきりと激しく痛んだ。
 うめき声を漏らし、吾妻の身体にしがみつく。
「白倉!?」
 吾妻が異変を察して、自分の名前を呼んだが、ますます痛みは激しくなる。
「あ…」
 吾妻の名前を呼び返そうとしたけど、全身の感覚を見失う。
 目の前が暗くなる。
「白倉!」
 泣きそうな吾妻の声が、急速に遠ざかった。



「あれ……」
 痛みが不意に消える。
 全身を襲っていた苦しさがなくなり、白倉は当惑した。
 周囲を見回し、混迷する。
 さっきまで、吾妻の腕の中に、屋上にいたのに。
 ここは、NOA学園施設内の庭だ。
 しかも、吾妻がどこにもいない。
「吾妻?」
 名前を呼ぶが、返事はない。
「吾妻!?」
 まさか、いなくなったなんてことないと思う。
 でも、怖くなった。
 地面を蹴って、校舎の中に入る。
 屋上を目指し、廊下を走っていた白倉は、唐突に足を止めた。
「……?」
 自分の後ろを歩いていく生徒達を振り返り、混乱した。
 自分と反対側に向かっていた生徒達。
 曲がり角を曲がった直後に出くわして、避けられずぶつかると思ったのに、身体になにも触れなかった。
 しかも、彼らは全く白倉に気づかなかったようで、驚きもしない。
 考えすぎだろうか?
 しかし、また廊下の向こうから歩いてきた教師が真鍋だと気づいて、白倉は安堵した。
「賢人ちゃん!」
 彼の名前を呼んで駆け寄ったが、真鍋は全く視線を寄越さない。
 教材を小脇に挟んだまま、白倉の隣を無言で通り過ぎた。
「…?」
 なんだ?
「賢人ちゃん。
 先生!」
 何度も呼びかけたが、真鍋は振り向かない。
 足も止めずに、遠ざかっていく。
 慌てて追いかけ、真鍋の手を掴もうと腕を伸ばし、愕然とした。
 伸ばした手は、真鍋の身体を空ぶった。
 届かなかったのではない。
 手が、真鍋の身体の中をすり抜けた。
「…」
 なんだこれ。
 まるであれじゃないか。
 時間操作の力を使って、過去の吾妻に会いに行ったときと。
 まさか、そうなのか?
 無意識に時間操作の力を使ってしまったのか?
 これこそがリバウンドなのか?
 ここは、過去の世界?
 白倉はどうしたらいいかわからず、途方に暮れる。
 だが、不意に傍の教室に顔見知りを見つけて、中に足を踏み入れた。
 それなりに親しい友人がいたが、やはり白倉に気づかず教室を出ていく。
 落胆し、寂しさを感じたとき、視界に入ったカレンダーに違和感を感じた。
「…?」
 なにかが違う。
 いや、そりゃ過去の世界ならば、月日も年数も違うだろうが。
 そこまで考え、息を飲んだ。
 カレンダーに書かれた年度は、自分のいた世界より、三年後の年数。
 過去じゃない。
 まさか、未来に来てしまった?
「白倉」
 驚愕したところで背後から名前を呼ばれ、白倉は飛び上がった。
 びっくりして悲鳴を上げてしまったので、傍に立っていた男が「わ」と軽く驚く。
「どうしたの?
 ぼけーってして」
 その、女のような高い声。
 振り返るとやはりそこにいたのは、化野だった。
「……」
「やっぱり白倉だね。
 どうしたの?
 迷子かな?」
 どうも、自分が見えているらしい。
「…わかるの?」
「うん?」
「だって、俺、…」
 化野はおかしそうに笑う。
「よくわからないけど、なんか困ってるみたいだから。
 俺でよかったら訊こうか?」
「…」
 そのいつも通りの笑顔に、逆に納得してしまった。
 そうだ。
 化野だけは、見えてもおかしくない気がする。
 化野だから。
 それで全て片づく気がした。
「…あの、」
「とりあえず、元の世界に帰ったらどうかな?
 あまり長居すると帰れなくなるよ?」
 ああ、やはり、ここは未来なんだ。
 化野の言葉に納得する。
 しかし、帰り方がわからない。
 過去の吾妻に会ったときは、吾妻に呼ばれたから帰れたようだし。
 いや、また精神だけが来たなら、吾妻が向こうで呼んでいてくれれば帰れるか?
「帰り方わからないかな?
 よかったら、手伝おうか?」
 化野は善意なんだろうが、その申し出にハッとする。
 慌てて首を左右に振った。
 なんか、怖い。
「いいじゃない。
 はやく帰りたいでしょ?」
「…いや、いい」
 なんだかすっごく怖くて、白倉は慌てて背中を向け、逃げ出した。
 化野は追う気もないらしく、そこに佇んで見送った。
 その肩を、教室に入ってきた一人の青年が叩いた。
「鷹明」
「どうした?
 誰かいたのか?」
 彼は首を傾げている。
「白倉がいたんだけど」
「…は?」
 彼は耳を疑ったらしい。
 眉を寄せる。
「あっちの世界の白倉がね。
 なぁんかあったんじゃない?
 岩永たちが暴れてるみたいだし」
「…………………………それはまた」
 俺には見えなかった、と彼は呟く。
「……大丈夫なのか?
 ほっといて」
「危なくないと思うけど、精神体だし」
「そうじゃなく」
 彼の心配事は別らしい。
「…ここと違う未来になってるんだろ?
 大丈夫か?
 この世界を見ても」
「多分ね」
 化野は断定しない。
「墓所に行かなきゃ、気づかないよ」
 相変わらずゆったりした口調に、彼はため息を吐いた。



 そういえば、さっきの化野は若干大人っぽかった。
 背も伸びていた気がする。
 本当に未来なんだ。
 再び庭に出たが、なんか未来なせいか、大分敷地内の構造が違っていて、迷った。
「…あれ?」
 なんか変な場所に出る。
 小さな森に囲まれて建つのは礼拝堂。
 こんな森の中にはなかったはずなのに。
 礼拝堂の向こうに、鉄柵を隔ててなにかが見えた。
 墓所のようだ。
 墓が立ち並ぶ。
 多分、NOA関係者の墓だろう。
 しかし、学園敷地内に墓所などなかったはずなんだが。
 不思議に思っていると、不意におかしなものが目に入った。
 並ぶ墓の奥。
 一つぽつんと佇む、やけに大きな石碑。
 なんだ。なにか書いてある。
「……五……月…二十日………壊滅事件…?」
 鉄柵に顔を近づけ、目を凝らしそこまで読んで、頭の中で理解する前に肩を叩かれ、びっくりした。
 頭の中からそのことがすっ飛んだ。
 振り返って、後ろに下がる。
 自分の大仰な反応に、肩を叩いた人物は驚いたようだ。
 目を丸くしている。
 化野ではない。
「……そんなに驚く?
 失礼だなあ」
 心外そうに呟いたのは、オレンジの髪の同級生。
「流河」
「…さっきの反応はちょっと傷ついた」
 白倉は安堵しながら、咄嗟に謝る。
「化野くんだと思って」
「…化野くん?
 ああ、…なんかあったの?」
 流河は納得したようで、空笑いを浮かべながら尋ねた。
 白倉は「まあ」と濁して笑う。
 流河の姿を改めて見て、あれ?と思った。
 思い返せば、さっき見た友人も、化野も三年後の未来らしく成長していたのに、流河はそんなに変わらないような?
「…あれ?
 なんで俺に…」
 自分が見えるんだ?
 さわれるんだ?
 さっきは化野だから納得したのだ。
 流河はけらけら笑う。
「ああ、だって、俺も似たようなものだもん」
「…?」
「まあ、とりあえず、校庭に戻ろうよ」
 流河は明るい口調でそう言い、白倉の手を引っ張って、鉄柵と反対側に歩き出した。
 流河に意識が集中していたので、そのまま疑問なくついていってしまう。
 校庭に戻ると、お昼の時間なのか、たくさんの生徒が中庭で弁当を食べていた。
 おかしいと思った。
 自分はともかく、流河まで視界に入っていない様子の生徒たち。
 流河は結構モテるし、目立つから、見かけたら誰かしら話しかけるのに。
「気にしなくていいよ。
 いつもだしね」
「いつもって……」
 前を歩く流河の口調はあくまで穏やかだ。
 困惑した。
「俺、しばらく誰とも話してなかったからさ。
 久しぶり。この感じ」
「…え」
 耳を疑う。
 どういうことだ?
 不意に立ち止まった流河の後ろから走ってきた生徒が、彼の身体を通り抜けて過ぎる。
 その光景に、白倉は息を飲んだ。
「ね?
 同じなんだよ。俺」
 流河は屈託ない口調で言う。
 笑顔で白倉を振り返った。
「だから白倉くんが見えたし、さわれたし」
「なんで……」
「て、それ以上は知らないほうがいいかなー」
 流河は有無を言わさない笑みを浮かべている。
「もう君は帰んなさい。
 危ないからね。ここ」
「……え、でも」
「帰れなくなるよ」
 化野と同じようなことを言う。
「それで、全部忘れて。
 君に必要な記憶じゃないし、覚えていたらいけない」
 白倉の目の前に指を立て、真剣な口調で流河は命じる。
「………どういう」
 意味がわからない。
 混乱してきた。
「関わったらいけないんだ。
 君の世界が壊れちゃう」
「……え?」
 その言葉に、眉を寄せた。
 ここは未来だと思っていたけど、なんか、流河の言い方はまるで。
「帰りなさい。
 それで、岩永くんと吾妻くんに、『はやく帰っておいで』って言ってよ」
 頭の中で符合する。
 やっと理解した。
 じゃあ、ここは、この世界は――――。
 不意に感覚の全てが消える気がした。
 なにもかも見失う感覚。
 ああ、戻るんだと直感でわかった。
 なぜか、その時思わず、手を伸ばしていた。
 目の前の手を、掴んでいた。
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