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本編●主人公、外の世界に出て色々衝撃を受けたりしながら遊ぶ

ぼくはアルフォンソを怒らせるかも知れない

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ベッドは大きさに見合った安定感と、見た目通りの丁度良い柔らかさだった。
スプリングの利いたマットレス、つるりとした肌触りのシーツの上で、アルフォンソが裸体をくねらせる。


「ぁ、んっ、…んぅ……。」

アルフォンソは拠り所を求めて枕をぎゅっと掴んだ。
快感をやり過ごそうとして背中を反るから、胸を突き出すような姿勢になる。

その胸を当然の如く、ぼくは手で揉みしだいていた。
しなやかな筋肉の張りが掌に吸い付いて来るのが楽しくて。ぼくはずっとそこを、下方から持ち上げるようにしたり、指の腹も使って揉み込んだり、敏感な部分を避けて撫で回したり。


それと同時に、下半身はアルフォンソのそこに押し当てて適度に揺らしている。
アルフォンソは抱かれるのが初めてだから、胸よりも直接的に気持ち良くなる場所も触った方が良いだろう。
お互いのペニス同士が触れ合うような位置で、まるで挿入しているように強く擦り付けて。
アルフォンソも腰を揺らしてそっちの快感を追おうとしたら、それへの刺激を緩めて、入れ違いみたいに乳首を指先で掠める。

「……あ、アドル…、アドルぅっ。……やっ、もっと触って…」
「触っているよ? 足りない?」
「ぅんん~っ、もぉ……、ちゃん、と。…っん、……弄って。」

射精感が来る程じゃないが、じんわりと気持ち良くなるような動きで。凄く感じる場所や強さを避けていたら、もどかしそうな声を聞いた。
もっと快感が欲しいと、アルフォンソの顔に書いてあるようだ。

「じゃあ教えて? ぼくに、アルフォンソの、弄って気持ち良いとこ……。」
「ッここ……、ここ、触っ……あっ。ち…くび……っ、抓んで、弄ってぇ……。」

乳輪の外側でくるくる円を描いているぼくの指を、アルフォンソが摘んで来た。
欲情に塗れた瞳が正面からぼくを捉えている。



ベッドに身体を横たえた直後の、緊張や羞恥に身体を強張らせていた姿とは大違い。
欲しい快楽を追い掛ける、淫靡で可愛らしい姿態だ。

要望を受けたぼくが乳首を強く弾くと、それに連動してアルフォンソの身体は跳ねた。
勃ち上がって尖るのを親指と中指とで挟み、頂点の少し抉れた部分を人差し指で速めに擦ってやる。
かなり気持ち良いみたいで、アルフォンソは嬌声を上げた。

「あぁっ、それ! それ、……イっ、あんっ、あッ、……いいっ!」
「気持ち良いね、アルフォンソ。……乳首、好き?」
「……っん、ぁ…好き、すきぃ……っ!」

素直で、いやらしいアルフォンソは最高だよ。
気持ち良くなりたい、という意思が明確な方が当然、気持ち良くなれるからね。


「ぁ、どる……っんん。」

嬉しそうに声を上げるアルフォンソが、ぼくへと両腕を広げた。

「キスっ、したい……して……っ。」

気持ち良いのに足りないらしい。
口を開いて舌先を覗かせる。


いつも控えめなアルフォンソに、そんなにはっきりと強請られて。応えない理由が見当たらない。
何度目かになる唇を重ねて、たっぷりと唾液を交換した。
アルフォンソがふにゃっと甘えたように瞳を細める。

そんな風に無防備な顔を見せられたら苛めたくなっちゃうよ。


右胸の乳首はアルフォンソの好きな弄り方で。もっと強く、痛いぐらいに。
左胸の方を口に含んだ。指の動きを真似するように、唇で挟んで、先端を舌でざらざらと舐め擦った。
それをしながら、もう一方のぼくの手はアルフォンソの下腹部を擽ってから、ペニスの真ん中から根元辺りを握り込んだ。
両乳首を虐めるのと同時に、しゅこしゅこと音が出そうな勢いで上下させる。

「やあっ、やっ、駄目……っ、つ…強いっ、……それ、強いっ、からぁ!」

アルフォンソの甘い声に悲鳴の色が滲んだ。
強過ぎな快楽で、瞳には涙も滲む。


御免ね……。と申し訳なく思う気持ちもあるが、それを興奮と喜びが大きく上回る。

だって。

今は。

アルフォンソはぼくのものだ。



「や、っんん、も……、……ダメぇ、許し…っ……!」

上擦った声で許しを請われるが。

ぼくの方こそ許して。
自分でも止められないんだよ。
泣かせたくて、鳴かせたくて堪らない。
追い詰めたい気持ちがどうしても抑えられない。


「ゃだ、やめ……っ、……痛いっ…」
「えっ?」

しまった、きつく握り過ぎたか。それとも早く擦り過ぎたか。
どちらにせよ、手での刺激は今は辛いだろうか。


反射的にそう感じたぼくは、大きく開いたアルフォンソの足の間に挟まり。
透明な雫に濡れたペニスを咥内に含んだ。
唾液を絡ませて舐めれば痛くないはず、と思ったんだよ。


「ひぁっ、それ……、だめっ、もぉ……っ、や! やっ、あっ、ああぁぁっ!」

痙攣するように突き出したペニスを口の奥で受け止める。
びゅるっと精液が出されたのはそれとほぼ同時ぐらいだった。


「……っふ、……っク、うぅ……。」

アルフォンソの押し殺した声を聞きながら、ぼくは少しずつ冷静になって行く。


初めて飲むんだが、味の感想どころじゃない。
勢い余った、なんて可愛いもんじゃない。
完全に、やらかしてしまった。
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