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第三章 ~改めてゲームを見守ろうとしてから自分の名前を思い出すまで~

年下相手と●●●4 $ルサー$

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もしかしたらビルメリオかも知れねぇ男が娼館にいるってのに。会えば記憶が戻るかも知れねぇのに。
アイツは会いに行かなかった。
何でもないって顔で、明るい声で、俺のそばから離れねぇで。


しかも、それまでの俺の行動を誤解してたって、謝り出す始末だ。

それに関してはまぁ、俺にもそう思われても仕方ねぇような要因があった事だしよ。
俺も悪かったって事で、互いに謝り合ったりして……なんか、俺らしくもない、擽ったい気分だった。


そんなだったから、俺のテンションもおかしかったに違いねぇ。

一緒に住んでてもいいかって聞いて来たアイツに、「好きなだけ居ろ」って答えちまった。
いつまでもなんて。どうせ、あるワケ無ぇのに。

そう思ってンのに、嬉しそうなアイツの顔を見たら……それでも構わねぇって気になって来る。
三十も過ぎてこんな、一回り以上も年下の男に惚れ掛けてンのか。



一歩、二歩。アイツが近付いて来る。
俺よりちょっと高い位置にある瞳が、ジッと俺だけを映してる事に気付いた。
頭がぼうっとして来るが、満更でもねぇ気分だ。

「ルサー。キスしたい。」
「な……っ!」
「……しよ?」

気付いたら背後の壁に追い詰められてた。カッと顔が熱くなる。


年下のクセに……。こうやって勘違いするような事を平気でする、この男が悪いんだろが。
いちいち聞いて来るんじゃねぇよ。それも今更だろぉが。


「……ったく、今更だろ。好きにし……っんん。」

言い終わる前に口を塞がれた。

そこまで上手いって程じゃねぇのに、押し退けられねぇのは……。
意外に力強いアイツが俺を押さえ付けてるからだ。惚れてるからじゃねぇ。……今は、まだ……。



外で、誰に見られてないとも分からねぇ状況で。そんな言い訳しながら。
俺はしばらくの間、アイツとのキスを貪った。





   *   *   *   *   *   *





一緒に帰って。

普通に晩飯を食べてたハズなんだが……。




「ルサー。……しよ?」


椅子に腰掛けてる俺の着衣を乱しながら、アイツが誘って来る。
背後からシャツの中に手を突っ込んで、腹筋を撫で回されただけで、俺の肌が勝手に反応した。


「遅くならないようにするから。」

絶っっっ対に嘘だ。いや、無理だ。

そう言ってやる気が、腹から下衣の中へと潜り込んで来たアイツの手の所為で。オカシな声になりそうで。
俺は言葉を飲み込んだ。


アイツの腕を掴んでみたが……こんな程度じゃ、アイツは止まらなかった。
もう夜中だからって注意したっつ~のに、あの野郎……っ。

「…ぁ、んんっ!」

布の中で直接擦られて。とうとう変な声が出た。
ゾクゾクした快感が身体中に走って、焦った俺は唇を噛んで声を殺した。


先週ヤッた時はある意味、非常事態ってヤツだった。
それより前に、薬だけじゃ耐え切れなくなって娼夫を買ったのは、いつだったか。もう分からなくなってるが、かなり前の話だ。

割れた実が疼いてるワケでもねぇのにおかしいだろ、絶対これ、おかしい……。
弄られてンのは自分でも触れるようなトコだってのに、気持ち良くて混乱する。


「あ、あっ……、っん! ……っ、いっ!」

俺の首元に吸い付いたアイツが、ソコに歯を立てた。
肌に与えられた刺激もだが、独占欲を剥き出しにしたような乱暴さに興奮して、勝手に身体が跳ねる。

……危うくイキそうだった。


「ルサー、立てるか? そこに手、付いて。」

こんな所で。飯を食べるような場所で。最後までヤル気だ。
分かってンのに抗えねぇ。

言われるがままに食卓に手を付いて、裸に剥かれて、俺はアイツに全部委ねた。




……ってぇのに。



「んっ……、ふ。あぅ……。ッは……ァ。」

指を突っ込まれてる俺は必死で声を抑えてた。


「ル、サー……。もう、入りそうだぞ……?」
「……っ! だめ、だ……ぁっ! はぁ……っ。」

意地の悪い囁きで、アイツがわざと焦らしてンのが分かる。
ただ指を三本、抜き差しするだけで。前みたいに中を存分に掻き回して来ねぇ。
俺が強請るのを待ってるみたいに。


「汚れる、っから……あっ! 場所……っ、場所かえ……ん、んっ!」

声を出して馬鹿みてぇにヨガリたいのに。
頭のどっかに余分な理性が引っ掛かっててツラくて堪らねぇ。


「ルサー。痛かったら……。……ゴメンなっ。」
「ふ、ぅあ……っ、あっ。」

見なくても分かる。後ろの孔に、アイツのが押し当てられた。


早く……。入って来い……。
何もかもブッ千切って、俺を、何も考えられなくさせろ……。


「あっ、……る、さぁ……っ。」
「んんっ、んぁっ、あ゛……っっ、……っ!」

待ち望んでたモンが与えられて我慢なんぞ出来るワケが無ぇ。
たった数回、中を抉られただけで俺は昇り詰めた。


俺の中でアイツも出した。
精液が俺の体内に滲みてくのが、堪らなく気持ち良くて。
いつまでも快感が治まらないでビク付いてる俺の背中を、アイツが唇で辿る。

まるで大事なモンに口付けするみたいな恭しさが、俺を勘違いさせそうだった。





その後……。予想は付いてたが、一回じゃ済まなかった。


ナンだかんだ強請られ、流され。
明日は休みじゃねぇってのに。

アイツ、盛り過ぎだろよ。
……ちゃんと断れねぇ俺も、大概アイツに甘いがな。



焦らすように背中を撫でられ、心地良さとむず痒さに息を吐く。
アイツの手がゆっくり腰の方に流れ下りて、割れた実を指で捏ねくり回したら。

急に。


目の前で火花が散るような衝撃がキた。


身体がビクビクして、自分でも止められねぇ。
声も勝手に出る。


「あっ、…あぁっ、……ぅあ、あっ……んんん~っ!」
「……しよ?」
「んっ、ぅんっ、駄目、だ…っ! あっ、も……だめっ、い、イク……っ!」

望み通り、馬鹿みたいに声を出してヨがり狂った。
アイツが何か言ったのも聞こえねぇし、自分で何を言ってンのかも分からねぇ。



気持ちイイんだかツラいんだか、それすらゴッチャになる。
……なのに。もっと欲しい。


割れた実を弄られンのが、こんなンになっちまうって。嘘だろ……。
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