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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
そんな微妙な関係だったらもうちょい隠してくれ
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「付き合ってません。……そう、ですよね?」
三回も言うなんてよっぽどの重要項目らしい。
氷の能面になったエステードさんは、冷ややかな視線をメリクルへも向けた。
メリクルは不機嫌さを微塵も隠さないで、正面からエステードさんを睨み返す。
「ッハ。……そうだな。」
鼻でせせら笑うメリクル。
それでもエステードさんは眉一つ動かさなかった。
どーなってるんだ、これ。二人はそんな微妙な段階だったのか。
だったらもうちょっと隠してくれれば、オレだって変な気を回さなかったのに。
コッソリ不貞腐れるオレの視界の端っこで、エステードさんがモゾモゾ動いた。
座り位置を調整したようだけど、ノーパンの所為で落ち着かないんだろうに。
身じろぎするから、さっき折角メリクルが裾を引っ張って隠したのに。太腿がまた丸見えになっちゃって、慌ててオレはテーブル上のカップを掴んだ。
またメリクルに目潰しされたら敵わんからな。
せっかく淹れてくれた珈琲紅茶の方に集中しよう。
「ところで、お前……何しに来た?」
自分の家みたいな感覚になるくらい、ココに来てるみたいだな、メリクル。
そこで「貴方の家じゃありません」って言わないんだな、エステードさん。
「そういえば確か、私に相談があるんでしたね?」
メリクルの言葉で思い出したように、眼差しの冷たさをだいぶ緩めたエステードさんは、ほんのり感じる程度の微笑を浮かべた。
それを見たメリクルの、眉間にあった溝がかなり険しくなる。
自分よりオレの方が優しくされてるのが面白くない、って態度だ。
「あぁ、ちょっと……凄い個人的な話で。」
「大概の相談事は個人的な話なのでは?」
「そ、そうだな。」
どうしよう。止めといた方がいいか?
相談する為に来たハズなのに、オレは躊躇してる。
ここに来たのはエステードさんに、恋愛とか恋人とかの常識やマナーを聞く為だ。
普通だったらその辺りは、自分が恋愛を経験してなくても友達とか周りの人達から情報収集出来るんだろうけど。オレは養育所では一切そういうのを気にしてなかったから、誰と誰が付き合ってるとか、誰が誰を好きだとか、そういうレベルの情報すら殆ど知らない。
オレが誰か好きな人の一人でも居なかったか、今にして思い返してみれば。ヴィーとかビリーとかは『好き』に該当しそうなもんだけど。そのレベルで言ったらオレ、メリクルもそうだし、所長やセンセイも『好き』だった。
直近の前世であるウェネットは、「この子は大人になれないだろう」って言われるくらい、小さい頃から身体が弱くて。どうせすぐ死んじゃうだろうからって、自分でも恋愛は諦めてた。周りの人も同情して、ウェネットの前では色恋を匂わすような話をしなかった。
しかもハーレム入りしちゃったから、通常の恋愛経験も恋愛事情も知らないままだ。
腐男子で隠れゲイだった日本人ゲーマーなオレも、エロいことを妄想するだけで恋人なんて一度も出来なかった。
一応BL関係の漫画や小説、ゲームでの知識はあるけど。
漫画や小説は、女王様系なネコとか、スパダリとか、生徒×教師ものばっかり。
ゲームは、主役のネコが複数のタチから一人を選ぶやつばっかり。
つまりはジャンルの偏りが激しい。
本当に今のオレはポンコツだ。
二人目以降の恋人は先にいる先輩に挨拶する……とかはルサーから聞いたけど。
もうちょい具体的な、心情っぽい部分とか。タチとしての心構えとかさ。ネコ側にとっての常識やマナーとか、気になること・気にならないこと。
そういうやつを雑談交じりに聞きたかったんだ。
流石にエステードさんに「好きだって告白してくれてた人に、日を空けてオレも好きだって伝えたら、喜んでくれたけど妙にぎこちないんだ。ちょっと線を引かれてる感じもしたんだけど、これは怒ってるのかな?」って聞き難いからな。
「話し難い、ですか?」
口籠るオレに、エステードさんは柔らかく小首を傾げた。
確かに話し難い。
この場にメリクルが居るからだ。
聞きたいのは一般的な恋愛の話だけど、それを今、付き合ってるのかどうか微妙な……しかも明らかに嫉妬してるメリクルの前で話すのはどうだろう。
例え『友達から聞いた話』『世間一般では』って前置きをしてから始めても、話の中にはどうしたってエステードさんの考えがきっと表れる。
だとしたら。
今話してるのは自分が経験した内容か。以前のオトコの話か。
……そんな風にメリクルが考えてもおかしくないだろ。心中穏やかじゃないだろ。
エステードさんと全く色気の無い間柄のオレ相手にでさえ、メリクルはこれだけ嫉妬してるんだ。
二人はなんか微妙な関係っぽいから、気を遣った方がいいんだろうなぁ。
三回も言うなんてよっぽどの重要項目らしい。
氷の能面になったエステードさんは、冷ややかな視線をメリクルへも向けた。
メリクルは不機嫌さを微塵も隠さないで、正面からエステードさんを睨み返す。
「ッハ。……そうだな。」
鼻でせせら笑うメリクル。
それでもエステードさんは眉一つ動かさなかった。
どーなってるんだ、これ。二人はそんな微妙な段階だったのか。
だったらもうちょっと隠してくれれば、オレだって変な気を回さなかったのに。
コッソリ不貞腐れるオレの視界の端っこで、エステードさんがモゾモゾ動いた。
座り位置を調整したようだけど、ノーパンの所為で落ち着かないんだろうに。
身じろぎするから、さっき折角メリクルが裾を引っ張って隠したのに。太腿がまた丸見えになっちゃって、慌ててオレはテーブル上のカップを掴んだ。
またメリクルに目潰しされたら敵わんからな。
せっかく淹れてくれた珈琲紅茶の方に集中しよう。
「ところで、お前……何しに来た?」
自分の家みたいな感覚になるくらい、ココに来てるみたいだな、メリクル。
そこで「貴方の家じゃありません」って言わないんだな、エステードさん。
「そういえば確か、私に相談があるんでしたね?」
メリクルの言葉で思い出したように、眼差しの冷たさをだいぶ緩めたエステードさんは、ほんのり感じる程度の微笑を浮かべた。
それを見たメリクルの、眉間にあった溝がかなり険しくなる。
自分よりオレの方が優しくされてるのが面白くない、って態度だ。
「あぁ、ちょっと……凄い個人的な話で。」
「大概の相談事は個人的な話なのでは?」
「そ、そうだな。」
どうしよう。止めといた方がいいか?
相談する為に来たハズなのに、オレは躊躇してる。
ここに来たのはエステードさんに、恋愛とか恋人とかの常識やマナーを聞く為だ。
普通だったらその辺りは、自分が恋愛を経験してなくても友達とか周りの人達から情報収集出来るんだろうけど。オレは養育所では一切そういうのを気にしてなかったから、誰と誰が付き合ってるとか、誰が誰を好きだとか、そういうレベルの情報すら殆ど知らない。
オレが誰か好きな人の一人でも居なかったか、今にして思い返してみれば。ヴィーとかビリーとかは『好き』に該当しそうなもんだけど。そのレベルで言ったらオレ、メリクルもそうだし、所長やセンセイも『好き』だった。
直近の前世であるウェネットは、「この子は大人になれないだろう」って言われるくらい、小さい頃から身体が弱くて。どうせすぐ死んじゃうだろうからって、自分でも恋愛は諦めてた。周りの人も同情して、ウェネットの前では色恋を匂わすような話をしなかった。
しかもハーレム入りしちゃったから、通常の恋愛経験も恋愛事情も知らないままだ。
腐男子で隠れゲイだった日本人ゲーマーなオレも、エロいことを妄想するだけで恋人なんて一度も出来なかった。
一応BL関係の漫画や小説、ゲームでの知識はあるけど。
漫画や小説は、女王様系なネコとか、スパダリとか、生徒×教師ものばっかり。
ゲームは、主役のネコが複数のタチから一人を選ぶやつばっかり。
つまりはジャンルの偏りが激しい。
本当に今のオレはポンコツだ。
二人目以降の恋人は先にいる先輩に挨拶する……とかはルサーから聞いたけど。
もうちょい具体的な、心情っぽい部分とか。タチとしての心構えとかさ。ネコ側にとっての常識やマナーとか、気になること・気にならないこと。
そういうやつを雑談交じりに聞きたかったんだ。
流石にエステードさんに「好きだって告白してくれてた人に、日を空けてオレも好きだって伝えたら、喜んでくれたけど妙にぎこちないんだ。ちょっと線を引かれてる感じもしたんだけど、これは怒ってるのかな?」って聞き難いからな。
「話し難い、ですか?」
口籠るオレに、エステードさんは柔らかく小首を傾げた。
確かに話し難い。
この場にメリクルが居るからだ。
聞きたいのは一般的な恋愛の話だけど、それを今、付き合ってるのかどうか微妙な……しかも明らかに嫉妬してるメリクルの前で話すのはどうだろう。
例え『友達から聞いた話』『世間一般では』って前置きをしてから始めても、話の中にはどうしたってエステードさんの考えがきっと表れる。
だとしたら。
今話してるのは自分が経験した内容か。以前のオトコの話か。
……そんな風にメリクルが考えてもおかしくないだろ。心中穏やかじゃないだろ。
エステードさんと全く色気の無い間柄のオレ相手にでさえ、メリクルはこれだけ嫉妬してるんだ。
二人はなんか微妙な関係っぽいから、気を遣った方がいいんだろうなぁ。
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